感動?ヱクセリヲンは海を行く!(凍結中) 作:プレダコンボイ
あれから妖精さん達に髪をきれいにしてもらい、再び海にでたのだが……
海の上を滑りながら進むというのは、妙な気分である。スケートもしたことないのに滑り方は体が知っているという違和感がひどく気持ち悪かったのだが……
人は慣れる生き物である、今はもう人じゃないけど。1時間も海の上を進めば慣れるというものである。
海の上を進みながら思ったことは、まあ、あれだ。思ったよりスピードがでない。でもよくよく考えてみたら俺ことヱクセリヲンは『トップをねらえ!』という作品に登場する架空艦。
宇宙を亜光速で航行できるというが、これはそもそも『トップをねらえ!』という作品内の概念として宇宙は真空ではなくエーテルで満たされているという考えのもとエーテル流体力学を応用して設計されているのだ。
ところが地球のような濃密な大気を持つ惑星上には、エーテル流が大気に遮られるためエーテルが存在しないという。つまりどういうことかというと、「抵抗が大きいので高速で動けない」ということである。戦闘機が水中でマッハで飛ぶのが無理なのと同じだ。
まあ、大気圏内で亜光速なんて速度をだしたらここら一帯が吹き飛ぶこと間違いなしなので、できても絶対にしないが。
とまぁ、考えごとはもう後にするとして。
「妖精さんや、進路はこのままでいいのか?」
そう聞くと俺の艤装からひょっこり妖精さんが顔をだして。
「このまままっすぐです。」
「いっちょくせんですから?」
「よりみちはなしです。」
「はやくかえりたいですし。」
「よそうよりはやそうです。」
進路はこのままでいいらしい、敵もいないみたいだしのんびり行きますか。
「ヱクセリヲンさん、もうあとすこしであんぜんけんです。」
「もうすぐちんじゅふです。」
「かえれるのです。」
「みんなまってるのです。」
「でもそのまえにやることがあるのです。」
そうか、もうそんな近くまで来たんだ。海の上だと自分がどれだけ進んだとかいまいちわからないから安心したぜ……うん?やること?
「ヱクセリヲンさんてきです。」
「てきかんさいきはっけん。」
「くうぼがいますな。」
「てきかんこうほうよりせっきんです。」
「くうぼ1、けいじゅん2、くちく3です。」
「そんな馬鹿な!」
俺のレーダーにはなにも反応は……もしかしてあれか、俺のは艦むすと仕様が違って深海棲艦には反応できないとかか。てか考えこんでる場合じゃない!
「各砲門開け砲撃戦用意!」
俺の言葉に反応して、俺の背中の艤装から多数の赤いレンズが顔をのぞかせる。
「てきかんさいき、きます。」
「各砲門撃って撃って撃ちまくれー!!」
俺の掛け声と同時に接近してくる敵艦載機にむかって、レンズから太く紫色のレーザー砲が、対空パルスレーザーから細かいレーザーの弾幕が展開され
俺に接近してきていた敵の艦載機はそのレーザー群に飲み込まれ一瞬でかき消されていく。
つ、強ぇ~、敵の艦載機が今この瞬間にもチリも残さず消えていく。
「てきかんはんてん、りだつしていきます。」
こちらの火力に驚いたのか、敵が慌てた様子で逃走にかかる。
……逃がさない方がいいのか?
「ヱクセリヲンさん、にがしちゃだめです。」
「了解!主砲目標敵深海棲艦、誤差修正3%撃てーーッ!!」
レーザー砲が逃走する敵に吸い込まれるように進み……
「ッッッ!!」
敵の軽巡1隻が一撃で吹き飛び、その余波で駆逐艦2隻が誘爆したかのように爆発する。
「くっ何隻か逃がしたか……」
「じゅうぶんだとおもいます。」
「てきはんすうごうちん。」
「てきはんすうたいはですゆえ。」
「びびってましたな。」
そりゃあ、だいぶ威力を落としたつもりだけど。ここまで差があるとは……
これから戦うときは十分考慮しなくちゃいけないな。敵の接近に気付けないのもどうにかしないと。
うん?レーダーに反応?数は6か……俺が向かっていた方向から来るということは艦むすかな?
「妖精さん、向こうから誰か来るみたいだけどわかる?」
「さぁ?」
「たぶん?」
「めいびー?」
「どうしのけはいがちかづいてきますし。」
「おそらくただしいかと。」
いまいち要領がわからないけど、妖精さんも安心してるし。たぶん大丈夫だろ。
そう思って、近づいて行くと水平線の向こうから人影が見えてくる。
「What's なんですか今の音は!?」
敵艦隊との殴りあいを終え、無事帰還しようと鎮守府近くまで戻ってきたときに突然爆音が響いた。突然のことに全員が動きを止める。
「なにかの爆発音っぽい。」
「これだけの爆発……戦艦でしょうか?」
「爆撃の音ちゃうか?」
「誰かが戦闘してるってこと?このあたりに私達意外艦むすは誰もいないはずよ。」
夕立や榛名、龍驤、五十鈴が議論しているなか不知火が金剛に指示を煽る。
「どうします金剛さん、帰還しますか?それとも確かめに行きますか?」
「フ~ム、これが敵の仕業なら見過ごすことはできまセ~ン。」
金剛の言葉に残りの5人の顔が引き締まる。
「では。」
「爆発の正体を確認しに行きマース。ただしなにかあればすぐに離脱します。では皆さん、ついて来てくださいネー。」
「「「「了解!」」」」
水平線から見えてきた艦むすがようやく誰なのかしっかりと見える距離まで近づいてきた。
金剛に榛名、龍驤、五十鈴、夕立、不知火……誰もが俺の知っている艦むすだ。本来なら
生の艦むすに会えたことを喜ぶべきなんだろうが、そういうわけにはいかなそうだ。
なぜならば……
全員の砲身がこちらを向いているのだから……
ああこれは勘違いされてるかな。見たことない艦むすもどきが近づいて来たら警戒するのも無理ないか。
「妖精さん妖精さん、ちょっと顔だしてあの人達説得できない?なんか勘違いされてるっぽいんだけど。」
「だいじょうぶです。」
「むこうのどうしもわれわれにきづいたっぽいです。」
「ぽいぽいです。」
「ぽいぽいぽいです?」
「ぽいぽいぽいぽい?」
頭の上でぽいぽいうるさくなってきた。そう思っていると、砲身をこちらから向きを変え艦隊から一人、金剛が近づいてくる。
「Hay 私はこの艦隊の旗艦をしている金剛デース、you の名前を教えてくださーい。」
「ヱクセリヲン級 ネームシップ ヱクセリヲンです。どうぞよろしくお願いします。」
「EXELION?すいませーん、聞いたことない名前デース。でも私達の所の妖精さんを助けていただいて、very thank you デース。」
ははは、元気だなこの人。ちょっとノリについていけないところがあるけど……
「ところであなたはどこかに所属をしているのですか?」
そういって聞いてきたのは戦艦の榛名、俺が艦これをしてる頃はなかなか来なくて、ちょっとした思い入れがある艦だ。こうやって話せるということが夢のようだ。
「いえ、気が付いた時には無人島で……それ以前の記憶もないので。流れ着いた妖精さん達を帰してあげようと思ってここまで来ました。」
「ではうちの鎮守府に来ませんか?お礼もしたいですし、提督も良い人で歓迎してくれるはずです。」
鎮守府かぁ……ちょっと気が引けるけど一人は寂しいしなぁ。行ってスペックの高さに解剖とかされないよな?まぁ、なるようになるさ。
「それじゃあ、お願いしようかな。」
「OK ではついて来てくださーい。」
「金剛さんお話し終わった?私もその人とお話したいっぽい。」
あはは、こうして俺は金剛達の鎮守府に向かうことになったのだった。
魚雷は使えない(威力が高すぎて)
艦載機は使えない(積んでる武器の火力がありすぎて)
メインの火器は威力が高すぎる。
対空パルスレーザーだけで無双できるかも。