感動?ヱクセリヲンは海を行く!(凍結中) 作:プレダコンボイ
常識で考えてこれはないわーという方がいたら報告下さい。大幅修正します。
太陽が沈み暗く静まり返った鎮守府から離れたところにある海域に多数の深海棲艦がうごめいていた。
普段なら定期的な艦むすたちによる巡回のおかげもあって平穏だった海も深海棲艦達によってただならぬ雰囲気を漂わせていた。
深海棲艦達はこの先にある鎮守府を攻撃するために集まっていた。この先の鎮守府の艦むす達はどれも練度が高く苦汁を舐めさせられてきたが、空母がいないという弱点をつくために多数の空母を用意し大規模な攻勢にでようと夜明けを待っていた。
そんな時……
ドン!
なにかが爆発したと思った。その瞬間立て続けに……
ドン!ドン!ドン!
爆発音が続く、さすがの深海棲艦側も夜襲を受けたことに気付き慌てて戦闘態勢を整える。
「遅いんだよ、待ちに待った夜戦だ。暴れるよー!」
「姉さん、敵の数は想定以上です。ペースを考えないと帰れなくなりますよ。」
「はいはいわかってるって。」
川内と神通が深海棲艦の群れの中を突っ切る。そのせいか味方のど真ん中に突っ込んできた敵にどう対処したらいいのかわからなくなった深海棲艦が艦むすを倒そうと砲撃するが、それが味方に当たってしまい逆に被害を増やしていた。
「さすがは仙台に神通さん、あんな度胸は私にはないわ。」
「そんなこと言ってる場合ではないですよ陽炎。今は奇襲が成功したおかげで敵が混乱しているからいいですが、それも徐々に回復するはずです。そうなる前に仙台と神通さんの退路を確保しなければ。」
「わかってるわよ、とりあえず……こっちを見ろーーーーッ!!」
陽炎の叫び声とともに陽炎の持つ探照灯が深海棲艦を照らす。その光に暗闇に潜んでいた深海棲艦達は一斉に陽炎の方を向き……
ドン!
全く別の方向からの魚雷と砲撃を受け何隻かが沈む。その爆発音に気を取られ、光った方に向きなおせば既に光はなく。深海棲艦達の混乱はますます深まっていく。
「今の所は順調だけど、そろそろ限界かな?」
「不知火、さっきの探照灯の光で敵の空母は見えた?」
「いえ、見えませんでした。おそらくかなり奥にいるようです。」
「不知火、陽炎。これ以上は無理ね、神通さん達も撤退し始めたみたい。」
それぞれの役目を終え不知火と陽炎の元へ由良が合流する。
「由良さん先程の魚雷のタイミングばっちりでしたよ。五十鈴さん聞いてましたか。」
『ええ、ばっちりよ』
「ここからは五十鈴にお任せ!発射ッ!!」
別の場所で待機していた五十鈴から照明弾が深海棲艦の後方と思わしき場所に撃ち込まれる。
「さあ、引き返すわよ。長居は禁物だわ。」
「見えました!敵空母ヲ級4!に軽空母ヌ級6!」
「よし総員撤退!」
「「了解!」」
「姉さん!」
「引き時だね、じゃあ最後に余った魚雷をもらってけッ!」
密集した深海棲艦に撃ち込まれた魚雷は狙いを定めずとも誰かしらに当たる。しかし彼女達は違う適格に経験と夜戦に慣れた目で……
ドン!ドン!
見事、戦艦ル級をしとめる。
離脱する川内達を追おうと深海棲艦達は動きだすが、暗闇に逃げ込まれ既に彼女達を見失っていた。
「とりあえず、当初の目標である。敵空母の正式な数と敵艦隊に対する打撃は上手くいきましたが。」
「ええ、追ってもいるはずだから油断大敵よ。」
作戦に参加した川内、神通、由良、五十鈴、陽炎、不知火の6人に大きな被害はない。しかし盛大に暴れた川内と神通は弾薬を使い切り、由良、陽炎、不知火の3人は魚雷を撃ち尽くしている。
実質的に戦闘力を残しているのは五十鈴のみの状態である。
「しかし、敵の空母は全部で10隻……1隻も被害を与えられなかったのは痛い。」
「文句を言っても仕方ありません。敵の数が想定より多いとわかったときから、予想はついていたはずです。」
「それじゃあ早く帰って報告しましょう、いつまでもここに留まるのは危険だわ。」
「私的には十分夜戦を堪能できたからいいけど、明日が一番大変なのよね。」
「以上で報告は終わります。」
たいした追撃もなく無事に鎮守府に帰還した川内達はすぐに提督の元に報告に来ていた。
「よくやってくれた。まずは全員が無事に戻ってきてくれたことに感謝する。」
無理のある作戦だったのは事実、彼女達の実力ならできると信じていても不安を抱かずにはいられない危険な作戦だった。
「皆の活躍により敵の最低限の戦力が判明し、また先制の奇襲によりやつらもこちらが万全の態勢で迎え打てる状況にあるとわかったことだろう。これで敵はうかつに攻めてこない。しかし………悪いニュースがある。」
提督の言葉を聞いていた川内達に疑問が浮かぶ。
最低限の戦力?悪いニュース?
「他の鎮守府に明日の防衛戦にむけて増援要請をしているときに聞いたのだが、鬼級の移動が確認された。何度かの強行偵察によって大まかな進路が予測された。」
皆の空気が固まる。鬼級……姫級と並んで深海棲艦の中でもトップクラスの戦闘力を誇り、何隻もの超弩級戦艦を並べてやっと倒せる化け物。
「移動が確認されたのは空母棲鬼、その予測進路先が……ここだ。」
絶句……誰もが言葉をなくす、先程数を減らしたとはいえまだ大勢残っている深海棲艦に加えて
空母棲鬼。航空戦力の少ないこの鎮守府にとってある意味天敵のようなものではないか。
「もちろん、このことは他の鎮守府も事態を重く見ており、全部で4つの鎮守府から増援艦隊が派遣される。しかし距離的都合上到着するのは早くても明日の夕暮れ時となる。しかも敵空母棲鬼の到着予想時間は昼頃となっており、それまでは我々のみで敵の攻撃に耐えなければならない。」
少しの希望が見えたと思った次の瞬間に絶望に叩き込まれる気分だ、少なくとも6時間はあの数を相手にしないといけない。だけど希望がないわけではないのだ、6時間耐えれば援軍が来る。
「皆はもう寝て明日の戦いに備えてくれ。解散!」
窓から日差しが差し込む。
どうやら昨日はぐっすり眠れたようだ、やはり砂浜ではなくベッドで寝れたことが大きいらしい。夜は川内もいたからうるさいと思っていたが、どうやらそんなこともなかったようだ。
昨日案内された寮で支給されたパジャマから普段着に着替える。
そうそう、この世界において艦むすの普段着は我々のよく知る姿から艤装を外した姿だ。
つまり俺も普段からあの青い装甲をまとっているわけではなく、トップ部隊の制服を着ている。
いわゆる赤と白の体操服というやつだ……恥ずかしい、恥ずかしいがこれが俺の正装なのである。なんてこった……
とまぁ、なんだかんだで着替え終わり部屋を出たのはいいのだが……
『緊急連絡、起床した艦むすは至急提督執務室に集合すること!繰り返す、起床した……………』
なんだ?緊急集合?朝から穏やかじゃないな。
「集まったようだな、長門頼む。」
朝から多くの艦むすが部屋に集まる。まだ眠いのか立ちながら寝ている人もいるが……
「了解です、提督。皆突然の集合にもかかわらずよく集まってくれた。何人かは知っているかもしれないが、先日この鎮守府の安全圏外より多数の深海棲艦が集まっているのが確認された。その中には空母も確認されたため、昨晩夜戦による奇襲でその数を減らすことができたものの、依然敵の数は膨大である。それに加え空母棲鬼の接近が予想され、本日正午には合流するとみられる。」
長門の言葉に誰もが眠気を吹き飛ばす、寝ている場合ではないのは子供でもわかるだろう。かくいう俺もさすがに緊張している。部屋の中も最初に比べピリピリしてきている。
「他の鎮守府からも増援艦隊が送られているが、到着は夕刻になる可能性があり、それまで耐えなければならない。だが希望を捨てるな、耐えさえすれば我々に勝機がある。
本日ひと まる まる まる をもって最低限の戦力を残し出撃する。詳細は今青葉が掲示板にのせている。速やかに準備せよ、以上!」
「すまない、だが皆の力を貸してほしい。無事に全員帰還すること、いいな。」
『はい!!』
えらいことになってきた、昨日の今日で総力戦だと?いくらここの艦むすの練度が高いとはいえ、無事に帰って来れるとは限らない。昨日自己紹介してくれたやつも、もしかしたら沈んでしまうのかと思うとじっとしていられない。
速く掲示板を見なければ……
出撃予定欄に俺の名前がない…………俺は待機組だと……
Q.ヱルトリウムはでますか?
A.ヱクセリヲンの10倍以上強いので出したら作者も収集つかなくなるので出ません。期待していたらごめんなさい。
Q.深海棲艦の攻撃でダメージ与えられるの?
A.ヱクセリヲンの弾幕をくぐり抜け、継続的にバリアー攻撃し、バリアーを破れば装甲事態は貧弱なので小破ぐらいはいけるんじゃないですかね。
Q.艦載機没収はもったいなくね?
A.艦載機もイナーシャルキャンセラー持ってるんですよ実は、深海棲艦に核打ち込むわけにはいきませんので、もしかしたら今後天山や流星といった艦載機を積むかもしれません。