感動?ヱクセリヲンは海を行く!(凍結中)   作:プレダコンボイ

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見切り発車で書き始めたため、これで更新はしばらくゆっくりになります。
作者の熱意しだいで唐突に最終回を迎えるかもしれません。
たぶんまだまだ続きますが……たぶん


覚悟を決めろ!ヱクセリヲン!!

「なぜです提督!なぜ俺が待機なんですか!」

 

深海棲艦の大軍団、数は1隻でも多い方がいいに決まっている、ヱクセリヲンの俺ならなおのことだ。

 

「戦艦とはいえ戦闘経験の少ない君を戦場に、ましてや決死戦に投入するわけにはいかない。わかってくれ。」

 

「しかし!」

 

「ヱクセリヲン!これは提督が決められたことだ。今は大人しくしていろ。」

 

長門……本当のことをいうべきなのだろうか、そしたら深海棲艦なんてあっという間に片づけられる。でもそんなことをして不気味に思われないだろうか。変なところに連れていかれて解剖されたり……

 

「ヱクセリヲン、君がなにかを隠しているのは知っている。だが迷いのあるものを戦場にだすことは許せない。それは君だけでなく他の仲間にも悪い影響があるからだ。」

 

「ッ!わかりました。」

 

提督、俺が隠し事してることに気づいてたんだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気落ちした様子でヱクセリヲンが部屋を出ていく。

 

「本当にいいんですか?彼女は戦艦です、確かに実践経験はほとんどないはずですが……」

 

長門の気持ちも分かる、本来なら戦力の出し惜しみなど愚の骨頂。だけど……

 

「捨てられそうな子犬みたいな顔してる娘を戦場にだせないよ。」

 

「ですね。」

 

「長門……皆を頼む。」

 

「了解です!提督。」

 

今は皆の無事を祈るしかない。こんなときなにもできない人という身が憎い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、ヱクセリヲンさん。」

 

「夕立か。」

 

夕立……この鎮守府で一番仲良くしてくれた娘、夕立も出撃組だったな。

 

「元気ないっぽい?」

 

「そんなことはないぞ、ただ今回は出撃できないからな。」

 

ここはリアルな艦これの世界、一度轟沈すれば二度と会えなくなる。ゲームではないのだ、ちょっとした判断ミスが死につながる。もう会えなくなるかもしれない。

そう思うとなんて声をかければいいかだんだんわからなくなる。

 

「その、夕立。」

 

「?」

 

「気を付けてな。」

 

そんなありきたりの言葉しかかけてやれない自分が……情けない。

 

「わかってるっぽい、ヱクセリヲンさん変なの。じゃあそろそろ時間だから行ってくるっぽい。」

 

「いってらっしゃい。」

 

変……か、やっぱり変だよな、今の俺。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間になりゲートから大勢の艦むす達が出撃していく、俺はそれを寮の部屋の窓から眺めながら悩んでいた。

こちらに気が付いたのか夕立が手を振ってきたので、俺は夕立に手を振り返す。

俺はまだ……答えをだせずにいた。

 

 

 

 

 

夕立が窓からこちらを見ているヱクセリヲンさんに向けて手を振る。昨日から夕立はヱクセリヲンさんのことばかり話している。よっぽど好きなんだろうな。

 

「ほんと、夕立はヱクセリヲンさんのこと好きだよね。昨日からべったり。」

 

「だってヱクセリヲンさんって夕立のこと面倒くさがらずに相手してくれるもん。」

 

ちょっとだけ嫉妬しちゃうかな、僕も夕立のこと好きなのに。

 

『全艦に告ぐ、もうすぐ敵の前衛と対峙する。重巡及び戦艦は三式弾装填用意!』

 

「もうすぐだね。」

 

「さあ、素敵なパーティしましょ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そろそろ夕立達は接敵したころか……俺はなにをやっているのだろうか。仲間が戦っているのになにもしないで……

俺は……こんなところでじっとしてていいのか……

 

……いいわけがない!皆がどう思うとか、なにされるとか、どうでもいいではないか!

俺はヱクセリヲンだ。星を砕き進む者!ぐだぐだ悩むのもやめだ。あとのことなんてどうにかなるさ。今は悩んでる場合じゃない!なぜならば!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敵との接敵から1時間、絶えず飛び交う敵艦載機と数の暴力で終始こちらが圧倒されている。もう大破して後方に下がった艦も多くなってきた。

主力の戦艦も三色で艦載機を打ち落とすので精一杯か……

おかげで敵の艦隊に対する打撃力が足りてない。

一部の軽巡、駆逐が雷撃戦に持ち込もうとしているが敵の数が多すぎてことごとく失敗している。

 

「こりゃ、昨日の夜の方がマシだったかな?ック!」

 

「そうッですがッ!言っても仕方ないですよ姉さん!」

 

「はにゅあーッ!?」

 

「電!だいじょッきゃ!」

 

「くぅッ!火力が足りない!」

 

「皆お待たせ、さあ、攻撃隊、発進!」

 

ようやく来たか。龍驤から艦載機が飛び立つ。これでしばらく敵の艦載機を無視できる、時間がたてば全滅してしまうが今が数少ないチャンスだ。

 

「よし、今のうちにできるだけ敵をたたく。」

 

龍驤が補給をしに引き返していく、負担をかけるが我が鎮守府で航空戦力を持つ龍驤には働いてもらわないとこちらが全滅する。

しかし、このペースだと味方の増援までもつかどうか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦場にて艦載機を飛ばし、鎮守府に戻り補給をうけ再び戦場へ。これを何度もくり返す。妖精さん達には悪いが彼らも覚悟の上だ。

だが龍驤にも少なくない疲労が蓄積されていた。

 

「報告は以上や、相当不味いでこれは。」

 

『わかっている。だが僕たちはもう後がない。』

 

ほんと、うち意外にも空母がいてくれたら少しはマシなのに……うん?

 

「ヱクセリヲンやないか、こんなところでなにしてるん?」

 

えらい形相でヱクセリヲンが立っていた。そんな怖い顔してると妖精さん達びびってまうで、いやびびってるわ。

 

「俺も行く。」

 

「なんやて。あんた待機やなかったか?」

 

「関係ない、仲間が傷ついてるのにじっとしていられるか。」

 

『もう悩みはいいのか?』

 

「はい!」

 

もう悩まない!悩んでいられない!

 

「妖精さん俺にも艦載機積ましてくれ。艦載機運用能力なら俺にもある。」

 

「なんやて、おたく航空戦艦とでもいうんか。」

 

妖精さん達が展開された俺の艤装に次々積み込んでいく、その量に龍驤も画面上の提督も驚いた顔をしているが関係ない。

 

「ま、負けてたまるか!妖精さんうちもはよー。」

 

『ヱクセリヲン!敵の空母を優先して狙うんだ、他のやつには目をくれるな!』

 

「了解!ヱクセリヲン発信ッ!!」

 

「うちも行くでー!」

 

「悪いな龍驤!先に行くぜ!」

 

エンジン出力上昇、速度……音速を突破!!まってろ夕立今行くぜ!

 

「うわっぷ、は、速すぎや!」

 

あまりの衝撃に波を被ってもうた、あれが戦艦やって?冗談やないでまったく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初レーダーに反応していないと思っていた。違ったのだ深海棲艦はレーダーにちゃんと写っていた、ただそれを深海棲艦だと認識できていなかっただけ。今なら分かる夕立も、その目の前まで迫っている深海棲艦も!!

 

「ぐぅ……これ以上は!」

 

「Shit!よくもやってくれましたネー!」

 

「お姉さま私の後ろに、それ以上は危険です!」

 

「夕立!目の前!」

 

「え、時雨なん……ヒッ!?」

 

夕立の前には敵駆逐イ級が砲身を向け今にも放とうとして……

 

「――――ぁぁぁぁぁああああああ、イナズマァァァアアア、キーーーーーック!!!!」

 

突然現れたヱクセリヲンの飛び蹴りをくらい、駆逐イ級はサッカーボールのごとく吹き飛び、いくつもの深海棲艦を巻き込んで爆発する。

そのあまりの光景に敵味方の動きが一瞬止まる。

 

「またせたな夕立、ヱクセリヲンただいま到着!」

 

「っぽい!?」

 

あはは、混乱させちゃったかな。でも今は……

 

「地球帝国軍第七艦隊所属、第四世代航宙艦、一等宇宙戦艦。ヱクセリヲン!!」

 

名乗ろう、俺の本当の名前を……

 

「俺はバカだった、後の事を考え。起きるかわからないことに悩む。そんなことで戦場に立てるわけがない!」

 

そうだくよくよ悩んでも仕方ないことだった、そんなことにも俺は気づけなかった。

 

「なぜならば!」

 

「自分の力を信じ、仲間のために人類のために戦う。それこそがヱクセリヲン!それこそが艦むす!なのだから!」

 

それが俺だ!!

 

「深海棲艦どもよくも皆やってくれたな、覚悟しやがれ。第1から第6カタパルト解放艦載機全機発艦!!」

 

掛け声とともに、俺の艤装から6つのカタパルトが伸び一斉に艦載機が発進する。その数はゆうに800を超え一気に敵の艦載機群を押し返す。

 

「はっ!今だ、まだ無事のものは攻撃せよ、反撃だ!」

 

最も早く我に返ったのは長門だった。信じられない光景に現実逃避しそうになったが、絶好のチャンスであることには変わらない。長門の指示でいまだのこる艦むす達が一斉に砲撃を開始する。

もはや制空権はこちらのものだ。倍返しといわんばかりに猛攻を加える。ほとんどのものが燃料も弾薬もないはずなのに、その気迫に深海棲艦は押されつつあった。

 

「艦載機発艦完了!続けて全砲門開け、照準、敵空母、誤差修正上下角3度。

撃てーーーーーッ!!!」

 

艦載機を出し尽くし、カタパルトがもとに戻る。すると今度は艤装から赤いレンズが顔をのぞかせ、ヱクセリヲンの掛け声とともにレーザーが尾を引いて空母めがけて飛び……

 

ドオォォオン!!

 

命中し吹き飛ばしてもなお威力を落とさずその後方にいた深海棲艦もろとも吹き飛ばした。

 

「次ッ!!」

 

次々と打ち出されるレーザーに深海棲艦はどんどん数を減らす。しかし深海棲艦もやられてばかりではない、何隻かの戦艦ル級がその自慢の砲をヱクセリヲンにぶち込む。が……

 

ガキィィイン!

 

その砲弾はことごとく鈍い金属音とともにたやすく弾かれる。

 

「そんな攻撃が効くと思ったかーーーーッ!!!」

 

ヱクセリヲンの怒涛の攻撃に一部の深海棲艦が逃走をはかる。無理もないレーザーに当たれば即蒸発し、かすれば大破待ったなし。現に空母棲鬼はかすっただけで中破している。すでに彼女には戦闘力はなかった。

 

「やつは逃がさん!全主砲、斉射!てーーッ!!」

 

しかし長門がそれを見逃すわけもなく、自慢の41cm連装砲でその背後を打ち抜く。

空母棲鬼を失った深海棲艦達はその様子を見て一斉に撤退を開始する。

戦闘が終わったのは5時を過ぎたころだった。

 

「はぁ、やっと追いついたヱクセリヲン速すぎやでって!もう終わっとる!?」

 

やば、龍驤のこと忘れてた!




Q.なんでレーダーは深海棲艦に効かないの?
A.最初宇宙怪獣と違って極端に小さいから写っているけど気が付かなかった。というふうにしようと思っていましたが。指摘されて、あれこの設定だと艦むす達はどうやって電探でとらえてるの?になり、最終的にうちのヱクセリヲンの練度と経験不足が重なったミスということになりました。見切り発進すぎてごめんなさい。

Q.空を飛べるの?
A.飛びません、正確には浮かぶことはできます(だいたい10cmぐらい)。大気圏内なので速度も音速を超えるのが限界です。

Q.燃料と弾薬は縮退炉のおかげで補給いらず?
A.はいその通りです。光子魚雷を使わない限り補給いらずです。ヱクセリヲンにとって燃料は嗜好品扱いになります。

ヱクセリヲンによるデンドン、こんな感じかな?
とうとうヱクセリヲンも普通の艦載機を積めるようになりました、やったね(提督の胃がボーキのせいでやばい)
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