でもガンダムって普通に普通のガンダムになれるんだよねー………
まっ、気にしない気にしない!(メソラシ)
「………と、いう訳で。ガンダムVSセシリアの試合当日になりました」
「一夏、どこを見て話している?」
第3アリーナ:ピット:ガンダム
「………さっきのは何だ」
「一応織斑くんはISの主人公だからねぇ。超不本意だけど少しでも出番を作ってあげないと。というか今回出してやれるとしてもあそこくらいしか正直出番がないの」
ちなみに彼はこの第3アリーナの観客席にいる。そんなことはどうでもいいけど。
「………あのー。織斑先生。一つ気になっていることがあるんですけど………」
「ふむ、何だ山田くん。まずは深呼吸をしろ」
「え、ええっ?………すー………はーー………」
「よしそこで止めておけ。ガンダム、『アレ』の用意は出来ているんだな?」
「!?」
「んー、多分。前日も簪ちゃんが念入りにチェックしてたから大丈夫じゃないかねー?」
ちなみに簪ちゃんは一足先に管制室にて待機している。特等席で見たいそうです。
………束さんは用事が出来たらしくて試合を生で見れないのが悔しそうだったなぁ………
「そうか。データについてはすでにあいつから私ももらっているし、学園のシステムともリンクさせてある。こっちは任せておけ」
「りょーかい………それじゃ、行きますか!」
「ぷはぁっ!!!な、なんで深呼吸させてそれを止めさせたんですか織斑先生!?それにガンダムさんも何か触れてくださいよ!?」
「いや、放置しておいた方が面白そうだったから………」
「私はこのネタの使いどころがここくらいしかなかったから使っただけだ。なかなか面白い顔するじゃないか」
「こっちは本当に苦しいんですよっ!!」
………というか。最近千冬さんボケること多くなったな。
この間楯無ちゃんがバリアに激突してたけどあれ織斑先生が起動してたものらしいし。
そういえばあの様子って録画されてたけど山田先生見たの?
「あ、はい。結構面白かったですね。でも正直ガンダムさんの戦闘能力には不安が残りますが………っていうかそれですよ私が聞きたいことは!」
「?」
「オルコットさんはISを使いますからシールドエネルギーの減少によって敗北が決まります。ですけどガンダムさんは建前は自律思考型ISですけど実際はISじゃないただのロボットですよね?だったらどうやって敗北とかを決めるんですか?」
………そんな問題解決済みです。というか俺のことただのロボットって。
一応秘密の情報なんだけど。知ってたの?
「ええっ?えーっと。この間酔っぱらった織斑先生が言ってました………はっ!?」
しまったという顔をして織斑先生の方を振り向く山田先生。
そこには腕組をして仁王立ちする織斑先生が。
「………それは盲点だったな。山田先生、話があります。管制室までの間、じっくりとお話しましょう」
「ひえぇっ!?い、痛くしないでくださぁい!!」
山田先生からも恐れられてるんじゃないか織斑先生………
………合掌。さて、と。ピットの奥に鎮座する『アレ』に乗り込む。
すぐに最適化されたことを示す電子音が鳴った。
「ふう………やっぱりすごいなこれ。束さんってやればできる子なのかねぇ」
やらなくても別にできないことなんて何もないのさー!!って聞こえたのはきっと幻聴。
「えーっと………よし、あれ、言っておきますか。一度言いたかったんだよねー」
束さんが全てのアリーナを暇潰しに改装して作った『アレ』とIS用のカタパルトに脚を固定する。
「『RX-78-2』、カタパルトスタンバイッ!ガンダム、行きまーす!!」
急加速するカタパルトが俺を乗せた機体を空中に放り出す。
そして………
簪ちゃんがこの間俺に施したマーキングを元にして束さんが同じ様なマーキングを施した。
全高3.6m、通常の5分の1のサイズの。
SDじゃない普通のガンダム、『RX-78-2』が。
IS学園第3アリーナの、『大地に立った』。
第3アリーナ:ガンダム=『RX-78-2』
「………大きくなりましたわね、ガンダムさん………というか何ですのそれ!?」
地面に立ったあとスラスターを使って空中に浮遊してセシリアちゃんと同じ高さに立つ。
すごいなこれ。スラスターゲージ無限ってやつ?
「でしょー?凄いよねこれ。観客も皆驚いたりしてるなぁ」
とりあえず観客席に手を振ったりしてみる。
どうせ織斑先生が管制室にたどりつかないと試合は始まらないし。
「と、いう訳で説明しようかねー。これは『RX-78-2』!俺が乗り込んで使う特殊なインフィニットストラトス、通称『モビル・ストラトス』、略して『MS』ですっ!」
「なんでそんなものがありますの!?」
束さんが趣味で作ったんだってー。ちなみに動力元はインフィニットストラトスのコア5つ。
なんでも通常の5倍のエネルギーゲインを出したかったからだってー。
無駄なことを………
「装備は小さい時の俺が使う物に加えて、さらにこれは『THE ORIGIN』タイプのガンダムだから胸部にバルカン砲とランチャー、両腕にバルカン砲もあります!キャノン砲もあるよ!」
「『THE ORIGIN』って何ですの………?」
細かい事はいいんだよっ!それにこれならシールドエネルギーとやらのシステムもあるからちゃんと勝負になるし!
『………よし。二人ともそろそろ準備はいいな?』
『ちょっ、織斑先生、なんであんなのあること言ってくれなかったんですか!?』
『喧しい。あいつが隠しておきたいと言『すごくかっこいいじゃないですかっ!!』………あ、ああ』
管制室でも漫才やっとるんかーい。
山田先生もロボ好きだったのか………?
『………おほん。二人とも早く始めろ。その間に収拾をつける』
「山田先生ボコボコフラグですねわかります」
『ひえぇっ!?』
「ああもう………こちらも早く始めさせていただきますわ!悪いですけど先手をとらせていただきます!」
セシリアちゃんが俺に向かって手にしたビームライフルの様な物を撃つ。
俺はすかさず装備していたシールドで防ぎ、バルカンで牽制しながら距離をとる。
「ぶっちゃけ鳴らし運転もまだ終わってないんだけど………やるしかないかっ!」
ビームライフルを構え、束さん曰く最高連射の3連射を放つ。とはいえ流石は代表候補生。
僅かにかすった程度だ。だがこちらのビームライフルは束さんの改造で16発まで撃てるし、全て撃ち尽くしてもおよそ5秒で弾は回復する。
3連射は一度すると次に撃てるまで2秒のタイムラグがあるが、射撃武器は充実してる。
多分問題ない。
………本当はもっと性能は上げれるけどそれだと面白くないって言ってたんだよなぁ………
「油断は禁物ですわっ!!」
「うわっ!何これ!?ビット!?」
「あら、私の自立機動兵器、ブルーティアーズを御存知でしたの?」
「似た様な物何度か見たことがあるからねぇ………もしかしてセシリアはニュータイ………!!いや、無いな。意外と抜けてるし」
「よくわかりませんけど私の事をバカにしましたわね!?」
話をしている間も手は緩めてくれてない。しかし細長いなこのビット。
ストライクフリーダムのもこんなやつだっけなぁ………
というかビットの数少ないな。4つって。俺でも5つはあったけど。
「ま、それでも別にやることは変わらないけどね!ガンダム定番技のビット落としっ!!」
「っ!」
背後に向かってビームライフルを撃つ。
そこにあった俺を背後から撃とうとしていたビットを落とした。
「くー!!やっぱりいいなこういうの!!」
「っ………思っていたよりかはやれる様ですわね、見直しましたわ………」
「いや、別にどうでもいいけど。多分また日常編では悪い意味で見直すから。あ、オルコットさんも読者に見直されるかと」
「何の話ですのーっ!?」
第3アリーナ:管制室:千冬
「すごいですねーガンダムさん。あのブルーティアーズ相手にほとんど被弾していませんよ?私も試験の時は手加減していましたけど結構命中しましたし………」
「………第3世代機の中でもあれは、いいものだと思います」
確かにあのブルーティアーズは手強い。かつての私なら倒すまでにシールドエネルギーを半分は削られていたかもしれない。
「奴も実戦経験はあると言っていたが、あんな変わった装備を持っていた奴と戦ったのだろうな。経験者の動きだ」
………あいつ、どんな体験をしてきたんだ?
電話であいつの世界の奴を呼べると言っていたな。今度会わせてもらえないだろうか………
それにしても………
「………でも、やっぱり………」
「「かっこいい(ですよねー)」」
………山田くん、君にそんな趣味があるなんて知らなかったぞ………
更識も普通に溶けこみすぎだ。
「?」
「いや、何でもない………」
『3つ目っ!!………そういえばウイング達元気かなー』
『ですから何の話ですの!?』
「だいぶ試合の流れが変わったな」
「そろそろ決着でしょうか………」
その時。私の携帯に連絡がきた。一旦席を外す。
「私………あっ、織斑だ」
ガンダムに開口一番『私だ』はないと言われたのを思い出した。
ちなみに相手は楯無だ。
『織斑先生、緊急事態です!ユニコーンが脱走しました!!』
「何!?」
あのガンダムと少し似ている、『ユニコーン』という奴がいる。
少し前に学園で発見され、とある事情で地下に幽閉していたんだが………脱走した?
『私が様子を見に行ったらちょうど脱走して………今なんとか監視カメラで追っていますが、恐らく行き先は………』
第3アリーナ。
その時、強い衝撃をガンダムが試合を行っているところから感じた。
「………やれやれ。こっちはどうにかしておくさ………ところで。お前いつ立ち直った?」
『それ今聞きますか!?』
ん、駄目か?
ユニコーン敵ポジですかそうですか。