ギャグのためなら泥棒も仕方ない。
「理不尽ですわ………」
「ふー………片付いた部屋で紅茶を飲むのは美味しいわね」
俺とララァさんの努力のかいがあって部屋はようやくきれいになった。
………女物の下着やらスク水やら出てきたけど。対処に困った………というかなんであったんだ。
女性のララァさんがいて助かった。
「それは俺も同感ですよ」
そういって俺もララァさんが何処かから持ってきた紅茶を飲む。美味しいなぁ。
ただ………
「あ。おつまみとってくれない?紅茶だけじゃ小腹が空くわ」
「なんで楯無ちゃんがここにいるんだ!?授業はないの!?」
………多分学生の楯無ちゃんがなぜかいるんだよなぁ………
いつの間にか入ってきてるし。
「サボった。生徒会長って便利よー」
「そんなことする奴なんてとっとと退学してしまえ!!」
「それはヤダ。ここ私の妹もいるし。私の従者だっているし」
「妹やら従者やらはともかく。ララァさんこの人どうにかなりませんか」
「そうね………ガンダンク呼ぶのはどうかしら。どんな人でも吹っ飛ばしてくれるから。退学どうこうは無理ね」
とりあえずガンタンクを呼んだら爆風で部屋まで吹っ飛ばされるのが確定するんですが。
「落ち着きなさい。というか話を聞いてると私がボコボコにされるみたいだけど、私も痛いのは嫌だから。そもそも私がなんでここに来たと思ってるのよ」
「先生から逃げてきた」
「暇潰し?」
上から俺、ララァさん。
「どっちも違うわよ!そもそもさっきから気になってたんだけどこの緑のはなんなのよ!それに!あなたたちどこから紅茶を飲んでるのよ!」
「緑のとは失礼ね楯無ちゃん。私はララァよ。ガンダムの友人ってところかしら」
「後どこから食べたりしてるかなんて知りません。大人の事情で片付ければいいんです!」
大人の事情って言えば大体のことは通じるし。
「ララァって人はともかくガンダムのその回答はどうなのよ!?………ああもう。私帰るわよ?」
しかし、そんな俺の思いは通じなかったようで楯無ちゃんは帰ろうとする。
「ご自由にどうぞ」
「授業はしっかり受けないとダメよー」
「引き留める気ゼロ!?」
だってなんで来たのか知らないし。ぶっちゃけどうでもいい。
「あらそう………あなたの仲間も紹介してあーげないっと」
「俺の仲間!?………もしかしてピンク色たらこ唇ですか?それとも饅頭ですか?」
もちろんシャアである。仲間ではない、
「何その生物!?そんなんじゃないわよ!むしろ色は真っ白よ!」
「そんな仲間は知りません。さ、帰った帰った!」
俺の友人に真っ白な奴なんて………あ、スターゲイザーがいる。
「スターゲイザーなら普通に私達の世界にいたわよ?」
「そうですか。なら興味無し!」
「………何の話をしてるのか知らないけど興味の一欠片も無いのね………あの子泣くわよ?」
「いやだってさ。それの設定が原作男が乗ってるくせに性格女じゃん。非難されるかもしれないから登場は少し考えないと」
「なんでそんなことまで知ってるのよー!」
楯無ちゃんはそんな事を叫びながら部屋を出ていく。
………作者がサイコフレームがピンク色に見えるからとか言うからこうなんったんだ。
スパァン!!
「今いい音が聞こえたわね。あと重厚感溢れるBGMも聞こえるわ」
「ララァさん、後者は気のせいですって………」
確かにいい音は聞こえたけど。重厚感溢れるBGMって。ターミネーター?ダースベイダー?
「とりあえず私外を見てくるわね」
ララァさんは外に通じるドアを開けて外に出ようとする。しかし次の瞬間。
バタァン!!
勢いよく開いたドアにララァさんは潰された。
………扉が綺麗に開いたところをみると多分その衝撃で俺たちのいた世界に帰ったようだ。
ドアが壁に当たった音もしたし………後でもう一回電話しよう………
「ふう………さて、覚悟はいい………ん?」
そんな感じで開かれたドアのある入り口で仁王立ちするスーツを着た女性。
織斑先生は部屋を見渡す。
「………部屋を間違えた」
「え」
ドアを閉めて立ち去る織斑先生。しかしすぐに帰ってくる。
バタァン!!
「………どういうことだ」
「なんのことか知りませんけど、毎回そんなことしたらドアが壊れるんじゃ………」
自動ドアをバタンと開ける俺のセリフじゃないだろうけど。というかここまさかとは思ったけど織斑先生の部屋なのか………
「いや、壊しても経費で修理をするから私には痛くも痒くもない」
「ダメ社会人だ!壊さないように少しは努力しないのか!?」
「………教師をやってるとストレスが色々と溜まるからなぁ………無理だな」
断言するな。じゃあなんで教師をやってるんだ。
「できそうな仕事がこれしかなかった」
「………女の魅力全殺しの人を雇うとか何を考えてるんだ………?」
明らかに片付けはできないよね。そして性格も力が正義。
ゴッドガンダムみたいな思考の女性って正直どうかと………
「ほう。言ってもいいことと悪いこととの区別がつかんようだなお前は………!!」
「ギャアアアァァ!!」
ポツリともらした言葉を聞き逃さなかった織斑先生はすかさず俺にアイアンクローを………って痛い痛い!!
そんなにされたら………
ポロッ
「なぁぁぁっ!?あ、頭が取れた………!?」
ほら、いわんこっちゃない………ラストシューティング再現するために俺の頭は取れるんですが。
頭が取れたので、俺の体は床に転がる
「………えっと。さすがに俺も言い過ぎたんで反省します。とりあえず頭返してもらえますか?」
「お、おお………お前頭取れても大丈夫なのか………?」
「全然問題なし。内臓がないと食欲無くなったりするけど」
ガンダムF91が大掃除の時見つけてくれなかったら行方不明だったよ。
「お前は一体何なんだ………!?人間が内臓まで取れるんだったらもうお前はゾンビ映画とかに出れるぞ………」
「何なんだって言われても回答に困る。俺もよくわからないし。お化けだったらそんなに俺は怖くないけどなあ………」
死んだ後お化けになったりしたし。とりあえず返してもらった頭をはめる。ひとまずこれでよし。
「というか………まさか織斑先生までサボりに来たんですか?」
「失礼な。失礼なことを言った奴の気配を感じてそいつを叩こうと思って戻って来ただけだ」
「教師のくせに職場放棄するアンタが失礼だと思うんですが」
というか叩くって。外から聞こえたあのスパァン!はまさか楯無ちゃんか?
あの様子だと廊下走ってそうだし。
「問題はない。仕事は副担任に丸投げした」
「もっと駄目だろ!?」
この人一体何がしたいんだろう。
「まあ………もうやる気が失せた。こんなに部屋が綺麗になっているとは思わなかった。そんなやつを叩くのも………なあ?」
俺にどう答えて欲しいんだ。俺アンタの暴力の被害者になる一歩手前だったんですが。
「そもそもなんでゴミまみれのとこに俺を放り込むんですか。話を聞いてるとここが織斑先生の部屋だからって理由みたいですけどだからといっても 普通部屋をゴミまみれにはしないでしょうが」
「私はどうも片付けが苦手でな………逆に部屋を散らかしてしまう………正直弟にも原因があるんだが」
「責任転嫁するな。姉をずぼらにする弟ってどんな奴なんだ」
「私が散らかしてもすぐに部屋を片付ける。何か家事をしようとすると『私が邪魔だ』といって代わりにする。そのせいで私はほとんど家事をせずに育った。私だけ働かせるのが嫌だからという理由で高校へ行くのを断念する。まあ即叩きのめして考えを変えさせたが」
最後のが恐ろしいよ。よく無事だったな………
「まあでも、弟さんは人間ができてるというかおせっかいというか姉大好き病というか………」
「最後の姉大好き病は上手いな。ちなみに私の友人には妹大好き病患者の兎もいるぞ」
兎って。そいつの妹もそれだと兎になるんですが。
「安心しろ、単なる例えだ。あいつはかろうじて人間だ」
「かろうじて!?その人もう人間止めかけてるんじゃないですかそれ!?」
「だろうな。さすがに見た目は人間のままだろうが中身はサイボーグだったりするかもしれん」
………むしろそれが織斑先生な気がするのは俺だけだろうか。
「何か言ったな?」
「言った事確定で聞いてきてる!?………それはともかく。そういう弟がいるっていうのは結構恵まれてるんじゃないですか?何もしてくれないよりははるかにマシじゃないですか」
「ふむ。確かにそうなんだが………あいつ無自覚の女たらしな上に超鈍感だからなぁ………将来が不安だ」
………女たらし?
「ほほーう………織斑先生。俺今までの弟さんへの評価を前言………いや、全言撤回で」
「………は?」
「女たらしだけでも腹が立つのにそれに加えて無自覚って………超鈍感ってあれでしょ?付き合ってくれといわれても買い物とかと勘違いするんでしょ?」
「お、おう………そそういうことも何度かあったぞ………?」
織斑先生が少し怯えてる気がする。何に怯えてるんだろう?
俺は男の敵となる条件を満たしまくっている弟に対して怒っているだけですよ?
「………織斑先生。いっそのことその弟殺っちゃってください」
「お前は私を何にさせるつもりなんだ!?………だがお前が怒っているのはよくわかった。ただ流石に殺すのは止めてくれ。あれでも一応私の弟なんだ………」
………仕方ない。織斑先生に免じていつか会った時に邪険に扱う程度で済ませるか。
「………はあ。あいつが少しでもそういったことに気づいてくれればいいんだが………」
この時。織斑千冬の気苦労の種が増えたのと、彼女の弟の織斑一夏の命の危機が増えたのは言うまでもない。
………現段階ではユニコーンガンダムは女です。
………実は最近までユニコーンガンダムはほとんど知りませんでした。だから最初見たときね?サイコフレームが当にピンクに見えたんだ。
だからプリキ○ア風だと思って操縦者も女だと思ってたの………
実際違ったけど。
………流石に不味いかなあ。