アクエリオンEVOL 百獣の王と空を舞う少年   作:ザルバ

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「え?ガオキングと模擬戦ですか?」

「ああ。」

 聖天使学園の廊下でドナールがアマタにガオキングでも模擬戦を頼んでいた。

「ガオライオンのケガは回復したと聞いたが、何か問題があるのか?」

「ええ。ガオライオンは治ったんですが今度はガオバイソンが。」

「ガオバイソン?・・・・・・・・っ!」

 ガオバイソンはガオキング、及びガオマッスルの脚。中心部のガオキングやガオゴリラの次に負担がかかる。今までの出撃で疲労が蓄積していたのである。

「ではガオキングでの模擬戦は無理なのか・・・・」

「いえ、ガオバイソンでのガオキングは不可能ですが、もう一つのガオキングであれば出来ます。」

「もう一つのガオキング?」

「ええ。二人に頼んでおくので場所を教えてください。」

 アマタはドナールから場所を聞き、そして天空島に向かった。

 

 聖天使学園が所有する訓練用の無人島。

 ベクターゼドにゼシカ、ベクターイクスにカイエン、ベクターシロンにMIXが乗っていた。アマタは三機の側をソウルバードに乗って飛行していた。

「アマタ、訓練とはいえど手加減する気はないからな。」

「わかってる。それに、俺も手加減する気はないから。」

 カイエンとアマタは互いに戦いの意気込みを述べる。

「なんだかあっちで盛り上がってるけどこっちも負けないようにしないとね、MIX。」

「ええ。アイツばかり活躍させていられないわ。」

 ゼシカとMIXも意気込む。

『今回は誰がヘッドでも、途中合体を解除して別のヤツがヘッドになっても構わん。アマタ、パワーアニマルを召喚しろ。』

「了解。」

 アマタはサモナーソードに宝珠を嵌め、剣先を天に向ける。

「百獣召喚!」

 天に響き渡る音色が天空島にまで届き、天空島からガオライオン、ガオイーグル、ガオシャーク、ガオタイガー、ガオライノス、ガオマジロが虹の道を掛け走る。

「ガオマジロ!」

 カイエンは驚く。訓練でよく見るガオマジロ、それがどう合体するのか一同は知らなかった。

「いくよ皆!」

 アマタの言葉にガオライオンたちは咆哮で答える。アマタは獣王剣にガオライオンの宝珠を嵌める。

「百獣合体!」

 ガオライオンを中心に新たな精霊の王が姿を現した。

「ソウルドライブ!ガオキングストライカー!」

 ガオキングストライカーの中にソウルバードが入り、アマタは操縦桿に獣王剣を置く。

「誕生!ガオキングストライカー!」

 もう一つのガオキング、ガオキングストライカーに一同驚きを隠せなかった。

「もう一つのガオキングか・・・・・・面白い!ゼシカ、MIX、俺がヘッドで合体だ!」

「OK!」

「任せるわ。」

「行くぞ!GO!アクエリオ――――――――――ン!」

 ベクターイクスをヘッドにアクエリオンゲパルトが姿を現す。

「アクエリオン、ゲパルト!」

 アクエリオンはガオキングにガンポッドを放つ。ガオキングストライカーはガオキングと違ったフットワークで回避する。

「ガオキングより早いだと!」

「ストライカーって言葉は伊達じゃないのかしら?」

「とにかく攻撃するしかないでしょ!」

 カイエンはガオキングストライカーにガンポッドを放ち続けるがことごとく避けられていく。

「ガオマジロ!」

 マジマジ!

 ガオキングストライカーは右足を振り、ガオマジロを飛ばす。

「なにっ!?」

 カイエンは咄嗟の出来事に驚き、回避が遅れ攻撃が直撃した。

「ぐぁあ!」

 アクエリオンは倒れる。ガオキングストライカーはガオマジロをリフティングし、再びアクエリオンへガオマジロを飛ばす。アクエリオンは背中のブースターを吹かし、機体を転がし回避する。

「危ねぇ!ゲパルトだと機動性が悪い!MIX!」

「了解!」

 アクエリオンは合体を解除し、ベクターシロンをヘッドにアクエリオンスパーダが姿を現した。

「アクエリオン、スパーダ!」

 アクエリオンスパーダが現れるとアマタは獣王剣の宝珠をガオライオンファントに変える。

「召喚、ガオエレファント!」

 アマタはガオエレファントを召喚する。

「百獣武装!」

 ガオキングストライカーにガオエレファントが装備される。

「完成!ガオキングストライカー、ソード&シールド!」

 ガオキングストライカーは剣を振る。アクエリオンスパーダは盾でガオキングストライカーの攻撃を受け止める。

「くっ!強い・・・・!」

「でもなんでかしら・・・・・力がガオキングより弱い気がする。」

 ゼシカはいいところに気づいた。確かにガオキングストライカーはガオキングより速い。しかしその分、脚の踏ん張りがガオキングより劣っている。故に剣の力がガオキングより弱い。しかしパワーアニマルの力はアクエリオンを凌駕するため強いことに変わりはない。

 しかしガオキングストライカーにすべてが劣っているわけではない。

「はっ!」

「ぐっ!」

 アクエリオンの突きにガオキングは後ろに後退する。

「ちぃ!みんな、まだ大丈夫?」

 アマタの問いにガオライオンたちは答える。

「無茶をまだするよ!」

 アマタはガオエレファントの宝珠からガオジュラフの宝珠へ変える。

「召喚!ガオジュラフ!」

アマタはガオジュラフを召喚する。

「よし!これであいつに盾はなくなる!」

 カイエンは有利になると思った。しかしアマタは予想の斜め上を行く。

「百獣武装!」

 ガオシャークとガオエレファントの剣が離れ、ガオジュラフが鉄仮面をかぶりガオキングストライカーに装備される。

「完成!ガオキングストライカー、スピア&シールド!」

『なにぃ!』

 その光景を見ていた誰もが驚いた。前回の戦闘で百獣武装は一つのみ装備していた。しかし今回は二つ。つまり左右別々に装備が可能ということが分かった。

「そんなのアリ!」

「ありです!」

 ガオキングストライカーはアクエリオンを突く。モーションが短く済むガオキングの方が有利であった。アクエリオンは盾で防ぐが力が強く、反撃ができない状態であった。

「くっ!このままだとマズイわ。ゼシカ!」

「了解!」

 アクエリオンは合体を解除する。

「行くよアマタ!GO!アクエリオ―――――――――ン!」

 ベクターゼドをヘッドにアクエリオンEVOLが姿を現す。

「アクエリオン、EVOL!」

 アクエリオンは地上に着地するとガオキングストライカーに急接近し拳を突く。

「おっと!」

 ガオキングストライカーは盾で防ぐがアクエリオンはラッシュは止まらない。

(結構やるな・・・・・・・なら!)

 ガオキングストライカーはアクエリオンの足元をスピアで突く。アクエリオンは足を止め後ろに下がる。ガオキングストライカーはシールドとスピアを解除し、ガオシャークを嵌める。

「これで決める!強蹴一閃・ライノスシュート!」

 ガオキングはガオマジロをサッカーボールの様に蹴り、アクエリオンへ攻撃する。アクエリオンはスピアの攻撃で体勢を崩していたため攻撃を避けきれず直撃をした。それによって合体が解除された。

『訓練はそこまでだ。総員帰還しろ。』

 

 一方その頃、とあるネットカフェで一人の男が偽の戸籍を作っていた。

 目的は聖天使学園への潜入である。

 

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