アクエリオンEVOL 百獣の王と空を舞う少年   作:ザルバ

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 アマタがふと空を見上げるとあることに気づいた。

「・・・・・・・・・・・・・なあ、聞いていいかカグラ。」

「なんだ?」

「次元ゲートっていつも開いているのか?」

「は?」

 アマタが見ている方向を見るとそこには次元ゲートがまだ開いていた。

「ホントだ・・・・・・・・・・・・あたしたちがあのゲートを通って大分経つのに。」

「なんで・・・・・・・・・?」

 次元ゲートを展開するには莫大エネルギーを使う。アルテアからアマタたちの地球までは数十秒間ゲートを開いた後に閉じる。それ以上は維持に莫大なエネルギーを使うからだ。

 そんな時、イズモの機体であるアフラ・グニスが近づいて来た。

「カグラ、なにがあ・・・・・・・・・・・・何故ここにレア・イグラー達がいる!」

「イズモ!」

『っ!?』

 アマタたちはアフラ・グニスの方を向く。

「あれって・・・・・」

「アリシアさんが言っていた・・・・・」

「・・・・・・・俺とカグラの父親だ。」

 アフラ・グニスを一同は見る。

「おいイズモ、ミカゲはどこだ?」

「ミカゲ?なぜ今アイツの話をする?」

「アイツにちょっと話があるんだ!どこだ!」

 カグラは怒りに溢れた口調でイズモに話すが、アマタはそれを宥める。

「落ち着け。こっちも少し話したいことがある。」

「ああ?・・・・・・・・・・・・まあいいがよ。さっさと話し終わらせろよ。」

「なるたけ短くしとくわ。」

 アマタはそういうとイズモに話しかける。

「ちょっといいか、イズモ・・・・・・・・・いや、父さんと呼ぶべきかな?」

「なっ!?」

 通信越しでも驚いているのはわかっていた。

「・・・・・・・・・そうか。お前がアリシアの・・・・・・・・顔がよく似ているな。」

「それはどうも。ところで聞きたいことがあるんだ。なんでこの星はこんなに泣いているの?」

「なに?」

「だって本当なんだよ。この星、悲鳴を上げている。男以外の生き物が生きていけないんだよね?」

「そうだ。だから我々は――――」

「その話なんだけどさ。女性が生きていけない理由って他に無いの?」

「他の理由だと?」

「そう。ここで次元ゲートを開けるのに何のエネルギーを使っているの?」

「この星自体のエネルギーを使ったアイアンシーを使ている。だがここはエネルギー抽出が不安定で・・・・・・・・・・・」

「でもここに緑がある。てことは・・・・」

「まさか・・・・・・・・・・・アイアンシーそのものが原因だというのか!」

「おそらく。」

「・・・・・・・・・・・・・まさかこんなことが・・・・・・・・・・・いや、よくよく考えればこの星の生命エネルギーは母性のようなもの。それを失うということは星に生きる物の母星を失うということか。」

 単純な答えだった。しかしイズモたちはその答えに全く気付かないまま、無意味と言っても過言ではないことを繰り返してきたのだ。

「なんてことを・・・・・・・・・・・失わなくていい命を今まで私たちは・・・・・・・・あまつさえジンも・・・・・・・・」

「ジンは生きているよ。」

「・・・・・・・・・・・・・な、なにを言っている。ミカゲは死んだと・・・・」

「確かにジンは死んでたよ。一歩遅かったらね。でも今は回復に向かってる。それよりこっからが本題なんだけど・・・・・・っ!?」

 その時その場のだれもが気付くほどの大きな存在が近づいていることに気づいた。一同その存在のする方へと顔を向けるとそこには神話型ベクターマシン三機があった。

「アクエリオン!なんでこんなところに!」

「おい・・・・・・・・・・・アマタ。」

「なんだ?予想していることを口にするなら同時に話すぞ。」

「ああ、あいつに乗っているのは・・・・」

『ミカゲだ。』

 二人の同じ答えに対しミコノとゼシカは口を出した。

「ちょっと待ってよ!仮にミカゲってやつが乗っているとしても後二機は?」

「そうだよ!いくらミカゲって人が強くてもアクエリオンは・・・・・」

「その通りだ。だが少し考えてみた。俺を縛っていたあの仮面・・・・・・・・あれはどうなった?」

「それは・・・・・・・・」

「仮面と粉になって・・・・・・・・・・・・あっ!?」

 二人はアマタが言いたいことに気づいた。

「そういうことだ。全く、心底悪趣味だなアイツは。」

「まったく・・・・・・・・・・アイツからは今まで嗅いだことがねぇ程臭くて、嫌な臭いしかしねぇ!」

 二人は怒りの眼差しでミカゲの方を見る。

「どういうつもりだ、ミカゲ?」

≪ふふふ、貴方はまだ気づかないのですか?私は復讐をするのですよ。そこにいるセリアンの生まれ変わりの星を壊しにね。≫

 ミカゲのその言葉に一同衝撃が走った。

「アリシアの星を・・・・・・・・・・・破壊するだと!?」

≪ええ。あなたたちは言いように利用させてもらいましたよ。星の命を奪わせ、そして女性を失わせ彼女がいる星に導いてくれた。私の復讐の手助けを貴方たちはしていたのです。≫

「きぃ・・・・・・・・・・・・・・きぃさまぁあああああああああ!」

≪ほほほ、そんなに怒り狂っているあなたにも見せてあげましょう。この神に等しい力を見せてやろう!復讐合体・・・・・・・・・・・アクエリオン!≫

 神話型ベクターマシンは姿を変え、アクエリオンへと姿を変える。

≪ソーラー・・・・・・・・・・・・アクエリオン!≫

 そこに現れたのは神話の象徴、堕天使と人間の愛の結晶と言っても過言ではない存在、金色のソーラーアクエリオンの姿があった。

「そんな・・・・・・・・・」

「アクエリオンが・・・・・・」

 ミコノとゼシカは目の前の光景に絶望する。

≪貴様にはもう用はない。消えてもらおう。≫

 イズモがそういうとアクエリオンの姿に変化が起こった。アルテア全てのアイアンシーからエネルギーを吸収し、ソーラーアクエリオンは姿を変え、エンシェントアクエリオンへと姿を変えた。

「い・・・・・・イズモ貴様――――――!」

「止せ!」

 アマタが叫んだ時にはすでに遅く、エンシェントアクエリオンに対しイズモはアフラ・グニスのマントを変形させた砲台を形成するとアイアンシーからエネルギーを供給し、エンシェントアクエリオンに向け砲撃を放った。

「母星総力砲(ALTAIR CANNON)」

 放たれた一撃は一直線にエンシェントアクエリオンに向かうが突如巨大な手が出現しその攻撃を防ぐ。

「なにっ!?」

≪愚かな・・・・・・・・・・往生際が悪すぎる。≫

 手の後ろから腕がエンシェントアクエリオンに向かって伸びる。

「腕が先じゃなくて・・・・・・・・・・」

「手が先に・・・・・・・・・・」

 ミコノとゼシカはその光景に驚きを隠せなかった。

≪せめてもの手向けです・・・・・・・・・・一撃で倒して差し上げましょう。≫

 ミカゲはそう言うとエンシェントアクエリオンの拳をアフラ・グニスに向け振るう。アフラ・グニスは動けず、その攻撃を正面から喰らってしまう。

「父さん!」

 アフラ・グニスはその攻撃により弾き飛ばされ、アリシアが眠る施設付近に落ちる。

≪邪魔者は消えました・・・・・・・・・・では行くとしましょう。≫

 ミカゲはイズモを気にも留めずに次元ゲートへと向かう。

 アマタはイズモの方へと走り出した。アマタに付いて行くようにガオライオンたちも付いて行く。

 

 アフラ・グニスが落ちた付近にアマタが行くとそこにはコックピット部分が潰れかかっているアフラ・グニスがあった。アマタはエレメント能力を使いコックピット部分にまで近づき、コックピットを開ける。

「父さん!」

 アマタが見る先には頭と口から血を出しているイズモの姿があった。

「うう・・・・・・・・アマ・・・・・・・・タ。」

「喋らないで。傷を癒してみるから。」

 アマタは宝珠を獣王剣に嵌めようとするがイズモはその手を掴み止める。

「いいから・・・・・・・星を・・・・・・・救え・・・・・・」

「でも!」

「アリ・・・・・・・シア・・・・・・・・・の・・・・・・・・故郷・・・・・・・・・・を・・・・・・・・・守れ・・・・・・・・」

「っ!?」

 アマタはイズモの目を見た。その目は死に掛けでありながらも強く、まっすぐであった。

「・・・・・・・・・・・・・わかった。でも直に戻って必ず治すから!」

 アマタはそういうと叫ぶ。

「ソウルバード!」

 ピ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ヨ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!

 ソウルバードがアマタの下まで飛んでくるとアマタは飛び乗る。

「ミコノさん、ゼシカ、カグラ!乗って!」

 アマタが三人の下まで近づき促すと三人はソウルバードに乗る。

「ガオライオン!」

「ああ!」

 ガオライオンは自らの意思で体を大きくし、そしてガオケンタウロスに合体する。

「ソウルドライブ、ガオケンタウロス!」

 ソウルバードがガオケンタウロスの中に入る。

「誕生、ガオケンタウロス!」

 ガオケンタウロスが完成すると同時に三つの影がガオケンタウロスの中に入る。

『アマタ!』

「ガオウルフ、ガオハンマーヘッド、ガオリゲーター!」

 入ってきたのは人間態のガオウルフたちであった。

「悪い、さっき目が覚めたところだ。」

「いや、構わない。それよりもいくよ!」

『おお/ええ!』

 ガオケンタウロスは次元ゲートへと駆けていく。その姿をイズモは見ていた。

「アリシア・・・・・・・・・・私たちの子供は・・・・・・・・・・強くなったな。」

 イズモはそう言うと気を失った。

 




いよいよラストですよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・多分。
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