《切って嗣ぐ男》のインフィニット・ストラトス 作:匿田 名作
続くかもわかりませんが、とりあえず第1話どうぞ〜
僕は、正義の味方になることが夢だった、、、
その思いを抱いて一体何年経ったろうか。
依然僕はその夢は叶いそうだとは思えず、またもう心の中では諦めていたのかもしれない。
聖杯戦争が起きてからもう一年と経っているのに、僕は何も変わってない。
僕にできることはただ一つ。
大を救うために小を切り捨てること。
ただ、、、それだけだ。
衛宮切嗣とは、そういう人間だ。
そしてそれからまた一年と経った。
世界はとあるもので騒がしくなっていた。
「インフィニット・ストラトス」
今までの軍事力のパワーバランスを一気に崩しかねないトンんでもない代物だ。
ただ一つ、欠点を挙げるとすればそれは、、、
女性にしか使えないこと。
故に世界は女尊男卑の思想に傾いてきている。
そんな代物を作ったのはたった一人の女。
名は「篠ノ之束」と言うらしい。
しばらくして、インフィニット・ストラトスを扱うための専門の学校が出来た。
IS学園と呼ばれるそこは、次第に全世界の女子の憧れの学校へなっていった。
倍率は並みの学校と比較にならないという。
そしてまたしばらくして、僕はひょんなことからIS学園の教師へ抜擢された。
理由は表向きではボディーガードだが、本当の理由は恐らく危険人物の監視目的だろう。
聖杯戦争では散々に周りを巻き込んだ。
そのツケだと思えばこんなに軽いことはない。
そう、僕は過去を悔やまなければならない。
そしてこれからに繋いで、同じ失敗を繰り返してはならない。
もう何も、失いたくはないから、、、。
アイリ、イリヤ、、、
僕は君たち2人を捨てて、世界を守ってみせると誓ったんだ。
だから、僕は今ここでやるべきことを全うする。
「俺が代わりになってやるよ」ーーー
ーーー正義の、味方に
そう言ってくれた少年の為にも、、、
「えー、本日から一年一組の副担任が変わりますっ」
肩の荷が下りたような顔をしながら説明をしているのは、元一組副担任の山田先生。
そう、僕が新しい副担任というわけだ。
「新しい副担任の先生は、なんと男の先生ですっ!」
壁越しの女子の声が騒がしくなる。
そんなに男が珍しいのか。
因みにこのクラスは世界で唯一男でISが動かせる男がいるという。
まぁ、僕から言わせれば関係のない話だ。
「それじゃあ、入ってきてくださいっ」
僕が扉を開けるともっと騒がしくなる。
黄色い声を浴びたことなんて一度も無かったから少しこっぱずかしい。
「今日からここの副担任を務める衛宮切嗣だ、みんなよろしく」
一瞬の静寂、、、
目の前にいる少年は唐突に耳を塞ぐ。
「「「キャーーーーー!!!」」」
危うく鼓膜がやられる所だった、、、
「男!しかもダンディーな!」
「大人っぽい危ない雰囲気がイイっ!」
、、、この雰囲気は女子高の雰囲気というものなのか?
慣れたくないものだな。
思えば、ここにいるのは士郎と同い年の子ばかりなのか。
最近士郎には会えていないな、、、
まぁ、今はそれどころでもない。
自分が得たせっかくのチャンスは無駄にしちゃいけないな。
「それじゃあ、授業を始めよう」
衛宮切嗣の学校生活が始まる。