ブラック・ブレットから絶望引いてみた(い)-凍結-   作:上やくそう

4 / 9
Q:ずいぶん遅かったじゃねぇか

A:執筆データぶっ飛びました☆


あ"あ"あ"ぁ"!!!!

いや〜、自分も他のssの作者様が「データがっ!」と書いてるのを見て「気をつけなよ?」と偉そうに思ったものです。
ちょっとだけですよ?あ、なんかこれエr((ry

その分大分長くなっちゃってます。ガタガタでスイマセン。

皆さんも画面の前で「上やくそうがバカすぎて大草原w」とか思ってますでしょ?
一回書いてごらん、絶っ対やらかしますから。

もうね、コレは呪いかと。




え?ほんとは全然書かずに遊んでただけだろって?


オイオイ失礼だね全く!!
あっそうそう、今日カラオケで97点トッチャッタ☆(ドヤ





原作前3

あの日、大切な者を失った。

 

 

 

最愛の家族(両親)を。

 

支えると決めた家族()を。

 

 

これからだった。

 

彼を支えられる様にと腕を磨いて、強くなろうとした直後にそれは起きた。

 

天童家にガストレアが侵入。

 

木更の両親を殺害し、蓮太郎は木更を庇い右手足と左眼を失い意識不明の重体。

 

彼も何時死んでもおかしくない状態だったと言う。

 

 

蓮太郎がガストレアに吹き飛ばされた後、菊之丞が二人の前に立ちはだかった所で木更の精神は限界を迎え、ブレーカーが落ちる様に彼女の意識を闇へ沈めた。

 

 

そして目が覚めた時、彼女に周りから突きつけらたのは、両親の死という現実だった。

 

当然、未だ6歳の木更にそんな話が信じられる筈もなく、彼女は早く親に会わせて、と聞かなかった。

 

 

そして、再会は遂に叶わなかった

 

 

木更が見たものは親の形をした肉塊だった。

 

数分経ってその意味を理解した時、木更は肉塊にすがりついて泣き続けた。

 

 

 

 

 

 

一週間が経ち、漸く現実を見る事ができるようになってからーー受け入れられる様になった訳ではないーー現実逃避する様に彼の容体が気になった。

 

いや、本当はずっと彼が心配で気が気でなかった。

 

親に続き彼まで失った事を知らされては、今度こそ自分が壊れる事を漠然と理解していたから、無意識のうちに考えないでいただけの事。

 

あの時のストレスから、木更は腎臓の機能が停止していた。

病院でその治療を受けた時も、彼の病室は知らされなかった。

 

そんな時、彼が目を覚ましたという事を祖父(仇の一人)から知らされた。

 

おそらく奴は木更がこの一週間で真実を知った事(・・・・・・・・・・・・・)に気づいただろうが、どうでもいい事だった。

 

今は奴らの事より、目を覚ましてくれた彼の方が遥かに大事だからだ。

 

 

そして今、木更は彼の病室の前にいる。

 

 

「....ふふっ」

 

 

まずはどんな事を話そうか。

初めはやはり生きていてくれて安心した事を伝えよう。

 

親の死を自分から話す気はない。また耐えきれずに泣き出してしまいそうだから。

 

いずれ天童家の人間が彼に伝えるだろう。

 

 

ーーああ、そうだ。

新しくできた目的(・・・・・・・・)も彼には話しておかないと。

もう、自分が頼れるのは彼しかいないのだからーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サイボーグやら機械やらと、そう聞いて皆様方は何を、どんな事を思い浮かべるだろうか。俺は誰に話してるんだろうか。

 

まあいい。

 

 

 

サイボーグ。それは、機械と人間が織り成す、奇跡の協奏曲(コンツェルト)

 

いや、それは奇跡などではない。

 

浪漫を目指し、己の生涯を掛けて尚、歴史に名を遺す事なく無念の果てに散って行った偉大なる科学者達の希望を、人類の夢を詰め込んだ『必然』なのだ。

 

 

 

人間にして絡繰

 

 

絡繰にして人間

 

 

 

彼らには全て、全員に共通している事がある。

それは何かーーー

 

 

例えば全身サイボーグ。

 

世界的に有名なターミネーター。

 

我が国では某攻殻機動隊。

 

サイボーグ009。

 

変態鉄人海賊。

 

リリカルマジ狩る戦闘機人。

 

元がステルスアクションゲーのくせに何でもかんでもぶった斬るサンダーボルトさん。

 

城之内家のサイコショッカー。などなど。

 

 

例えば一部サイボーグ。

 

言わずと知れた錬金術師。

 

LEVEL5のビームおばさん。

 

暴食白髪エクソシスト。

 

メタルでギアなBIGBOSS。

 

神々の眼を持つぱっつぁん声。

 

 

 

ーーーもう理解できた者もいるかと思う。

 

 

 

時には機銃掃射で薙ぎ払い

 

時には光線で鉄を飴細工の如く焼き切り

 

時にはその眼に内蔵されたスコープで遥か遠くの目標を視認する

 

メカニカルな腕で、眼で、脚で、全身で

 

 

彼ら全員に共通すること、それはーー

 

 

 

 

 

即ち、「カッコいい」

 

 

 

 

 

 

そう、カッコいいのだ、とにかく。

 

カッコいいったらカッコいい。

 

異論反論抗議質問口答えは認めない。

 

え?サイボーグ009はちょっとダサい?サイコショッカーとかどう見てもキモい?

 

 

だがしかし、俺はそんな奴らに断固として言ってやろう、バーロー(コナン風)と。

 

だっておめェ、加速装置よ?加速装置。

 

超速くなって敵の攻撃とか全く当たんねぇの。

もうね、当たらなければどうという事はないんだよね、これが。

赤い彗星とタイマン張れるレベル。

 

あ、サイコショッカーは...まいいや次行こう。

 

 

「コイツいきなりどったの?」と思っている人には謝罪しよう。

 

実は俺もう結構前に目が覚めたんだわ。

 

でも、その時の菫先生のお話がちょっと衝撃的すぎて、その後の菫先生の話しもお見舞いに来てくれた木更ちゃんの話しも上の空で適当に流してしまった。

 

この俺がだよ?他の奴らはともかかく美人さんと木更ちゃんを流したんだで?

 

まぁ、目覚めたばっかで体の怠さ半端なかったし普通に全身痛かったしノーカンだよね。

 

あ〜けど木更ちゃん最初はなんか様子がおかしかったなあ。

 

......いや、アレはちょっとシャレにならなかった気がしないでもない。

 

オレァ クサムァヲ ムッコロス!みたいな。

 

いやだめだ.....!あれよく考えたら完全に危ない人や...!

 

いつのまにか電波少女キサラに変身してましたからね。

毎週日曜日朝8時半からのプリキュア枠ぶんどれるレベル。

 

まー説教しといたからなんとかなるさ(ぶん投げ

 

なんつーか、こう、選択肢を間違えたら致命的な場面に出くわした感じだった。

 

ペルソナ4の終盤みたいな感じと言って通じるかな。

え?わからん?じゃあ買うしかないね(ステマ

 

まあ成り行き(頼れるお口)に任せてたらBADENDは免れたっぽい。多分。

なので無問題。次いこう。

 

 

 

 

とまあさっきから色々と話してきたが、結局の所俺が何を言いたいのかと言うとーーーー

 

 

 

 

 

『手術は成功した。...私を恨んでくれて構わない。

君はこれからの人生を憎み、呪いながら生きる事になるだろう。右手足を失くした幻肢痛、神経接続の痛み、

そしてーーー

 

 

 

 

 

 

ーーーその黒い義肢が証だ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーカッコよすぎやでぇ...!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ.....ほんと、何してたんだろ、私...」

 

木更は病院を出て呟いた。

 

今考えれば、先程までの自分がどれだけ恐ろしい思考に取り憑かれていたかがよく分かる。

 

そこから救ってくれたのは、やはり彼だった。

 

「.....ぅぅ〜」

 

まずい、顔が熱い。

彼を思い浮かべると、どきどきする。

 

先程の病室でのやり取りを思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スライド式のドアを開けると、蓮太郎はもう起き上がっていた。

と言っても、上体を起き上がらせていただけだが。

 

 

「.......」

 

 

横向きに置かれたベッドから窓の外を見ていて、顔が伺えない。

 

どうやら誰かが来たことに気付いていない様だった。

 

 

「里見くん.....」

 

 

声を掛けると、少ししてゆっくりと顔がこちらを向く。

 

 

「木更か」

 

 

蓮太郎の声に覇気は無かった。

その目は何処か遠い所を呆然と眺めているかの様で、それが彼との距離がまた離れてしまった事を無情に告げる。

 

(私が、弱かったから...)

 

 

いや、

 

 

(あいつら(天童)の、せいだッ...!)

 

どす黒い感情が鎌首をもたげる。

 

この一週間でいくら感じたか数えるのも億劫になる程の負の激情が湧き上がる。

 

もしかするとずっとかもしれない。

 

 

「ごめんね、里見くん。私、もっと強くなるから....」

 

 

その声に憎悪が滲むのを抑えられた自信はなかった。

 

 

「......そうか」

 

 

だが、彼はそれだけを口にした。

 

それが自分の目的(復讐)を正当化してくれるようで、木更は嬉しかった。

 

会話が終わる。

 

 

「.........」

 

「.........」

 

「.........ねえ」

 

「.........ん」

 

 

 

「............里見くんのお父様とお母様はどんな人なの?」

 

 

(ーーーーーーーあ)

 

 

沈黙に耐えきれず、口に出してしまってから気付く。

 

 

やってしまった。

 

 

そもそも蓮太郎が天童家に来たのは、両親を亡くし身寄りのない所を菊之丞に拾われたからだ。

 

天童家の人間はそれを知っている。

 

当然、木更はそれを知っていながらこの質問をしたという事になる。

 

もし、今の状況で自分と蓮太郎の立場が逆だったら自分は激昂していただろう。

 

ましてや蓮太郎は生死の境を彷徨ってきたばかりだ。

 

そこに、こんな追い打ちをかける様な質問をされては、少なくとも自分では心が保たない。

 

 

ーーーそれを、私がするなんて...!

 

 

木更は激しい自己嫌悪に陥った。

 

勿論、意図して口に出した訳ではない。

 

 

ただ、同じ傷を舐め合いたかっただけ。

 

 

「ぁ....ごめん、なさい」

 

「いや、気にするな」

 

 

ーーなぜ、そこまで平気なのか

 

 

「....父さん、はよくわからない人だったな。母さんの事は覚えてない」

 

「.......悔しく、ないの?」

 

「木更、何かあったか?」

 

 

びくり、と肩が震えた。

 

ここにきて初めて蓮太郎のあの瞳が木更を捉えた気がした。

その見透かす様な眼差しに、思わず口調が刺々しくなってしまう。

 

 

「いいえ...それより、答えて」

 

 

やめろ。

 

 

「...ま、いいか。悔しいかどうか、か?

あの日力の無かった俺に対しての悔しさはあるよ。

ただ、それが殺した奴らに対して恨んでいるかっていう質問ならーー

 

 

 

ーー別に、そういうのはないな」

 

 

やめてくれ。

 

 

「..........んで」

 

「........?」

 

 

もう、だめだから。

 

 

「.........なんでよ!!お父様もお母様も殺されたんでしょ!?

なんでそこまで平気でいられるのよ!!!家族が死んでるのに!!

仕返ししたくないの!?ガストレアを殺したくないの!?二人と同じ、それ以上に酷い目に合わせてやりたくはないの!?私は許せない!!二人を殺した奴らが!!

全身をズタズタにしてガストレアの餌にでもしてやらないと気が済まない!!

そうだわ、きっと二人もそれを望んでいるに決まってる!!私が、私達がやらないといけないのよ!!二人の意志を継がないと!!

これは私と里見くんにしかできないの、ねえ里見くん?二人で奴らに復讐しましょう?ええ、それがいいわ!だって里見くんは私の召使いだもの!

奴らに地獄を見せるのよ!!自分のしたことを百億回後悔してもまだ足りないくらいに苦しめてやらないといけないの!!」

 

 

「................」

 

 

蓮太郎は黙して聞いていた。

 

そして木更の怒鳴り声が収まると、静かに口を開いた。

 

 

「...まず、俺は平気でも何でもないぞ」

 

 

なにを、言っているのか。

 

ーーだってそんなに平然としているじゃない。

 

 

「さっき言わなかったか?

 

俺は母さんの事を覚えてない(・・・・・・・・・・・)。いや、知らない(・・・・)

 

「えーーーーー」

 

 

知らない。

 

覚えていない、でもなく「知らない」

 

それは、どういうーー

 

 

「俺の原初の記憶はあの日(・・・)からだけだ。

 

一面の焼け野原と屍の山に、充満した死の匂い。

その中で、隣にいた父の言葉だけを頼りに生き延びた。

 

その前の事は、覚えてない」

 

 

記憶喪失。

言葉なら木更も知っている。強いショックを受けた脳がその記憶を封じ込める。

 

つまり、彼はそれ程までの地獄を既に体験してきたのだ。

 

そんな時ですら、自分達は温室でぬくぬくと過ごして。

 

なんて、無知。

これでは奴らと自分に何ら変わりは無いではないか。

 

 

「そして次。

仕返ししたいか、って質問だけど、...まぁ、殺した奴が判った時は、多分俺は仇を討つよ」

 

「そ、そうよね、許せないわよね!!?」

 

「けど」

 

「.......!」

 

 

す、と。

まるでたしなめる様な瞳が木更を貫く。

 

 

「それは『そいつら』だけだ。

もしもの話、結果として間接的に関与したとはいえ、事情を知らない人間を私刑(・・)に掛けるつもりは無い。

 

それに、お前の中では俺の両親を殺したのはガストレアって事になっているみたいだけど、二人の死因は不明だ。

だから呪われた子供たちなんていう奴らも憎む気はない。

 

...今理解させないと手遅れになるから言うぞ。

 

木更、詳しくは知らないし聞かないけど、お前のソレは私刑(・・)だ」

 

 

「ーーーッ!」

 

 

はっきりと、蓮太郎は木更の目的(復讐)を私刑と断じた。

 

ーーどうして?里見くんは私の味方じゃないの?

 

 

「あ、はは」

 

 

ーー私、ほんとに一人になっちゃったんだ

 

 

「ーーーーおい」

 

「!」

 

「何か勘違いしてるな、お前。

俺は確かにお前の私刑に手を貸したくなんかない。

けど、俺は木更の召使いだ。............チェンジされて無ければだけど」

 

「どういう、こと?」

 

 

最後の呟きは聞こえなかったが、結局はなにを言いたいのだろう。やはり自分に手を貸してくれるのだろうか。

 

 

「召使いだから、なるべく木更の手伝いはしたい。だけど今の木更を手伝いたくはない。

 

だから、俺が手伝いたくなる様に木更をりふぉーむしてやる」

 

「......どういうこと?」

 

「こういうことだ」

 

そうして、蓮太郎は初めて体を(・・)こちらへ向けた。

 

「ーーーーなによ、それ」

 

 

蓮太郎の右手足は黒く染まっていた。

 

そうだ、自分はなぜ今まで思い出さなかったのだろう。

彼の右手足は自分を庇った時既にーー

 

 

「超バラニウム製の義肢だそうだ」

 

 

ーーそれは

 

 

「わ、私が動けなかったから...」

 

「違う」

 

「でも!」

 

「どうせ二人じゃ勝てない相手だった」

 

 

そんな、じゃあ自分が強くなろうとしたのは全て無駄だったとでも言うのか。

 

 

「で、そんな俺たちを助けてくれたのは誰だ?お義父さんあたりか?」

 

「!?」

 

(天童、菊之丞...ッ!)

 

 

 

『ーー死にたくなければ生きろ』

 

 

 

だけど、認めたくなんてなかった。怨敵に命を救われたなどという事実は。

 

 

「木更、俺はな、あの日父さん達を見捨てて逃げ出した。

 

 

ーーそれが、最期の言葉だったから」

 

 

そこに、どんな苦悩が、葛藤があったのだろう。

きっと、彼の激情を映す眼はその時にうまれたのだ。

 

 

「木更にもあるんじゃないか、そういうの」

 

「ぁ...」

 

 

両親は、いつも木更に「正しく在れ」と説いてきた。

 

間違っている物を正し、

 

間違っている人を糾せ、と

 

そして、二人はその信念を貫いた先に力及ばず果てた。

木更の両親は天童家の裏での所業を知った。そしてそれを二人は許さなかった。

 

そう、木更の両親は口封じに天童家に(・・・・)殺された。

 

 

「よく考えろ。

お前のやろうとしている事は、本当に『それ』に背く程の物か?」

 

 

 

 

ーーその言葉は、木更の芯から沁み渡るように。

 

 

 

 

「本当に、『それ』を教えてくれた人より重い物か?」

 

 

 

 

ーー木更を闇から照らすように、

木更の心の奥に届いた。

 

 

 

 

 

木更は、両親が天童に負けたのは、両親が『正義』だったからだと、『正義』では『悪』に勝てないからだと考えていた。

 

だが違う。

だってそれでは「正義は必ず勝つ」という言葉に説明がつかない。

 

正義だって悪を倒せるのだ。

 

木更は自分が絶対正義などとは思わない。

 

だが、両親のあの教えはこの世のどの悪にも屈しない正義だと確信している。

 

 

「ーーううん、違う。違うのね」

 

 

そうだ、そんな、二人との約束を破って達成される仇討ちなんて二人が喜ぶはずがなかった。

 

 

「ん......もう大丈夫そうかな。

今の木更なら、どこまででもついてくよ」

 

「ーーうん。その、ありがとうね、里見くん」

 

「ああ。また木更が変になったらこの腕でデコピンしてやる」

 

「上等よ。私の剣術とどっちが強くなったか勝負ね」

 

「それにな、俺は本当にこの傷も、あの日生き残った事も、悲しいけど後悔してないんだ。むしろ感謝してるぐらいだ」

 

「な、なんでよ!」

 

 

蓮太郎の言葉に思わず声が大きくなる。

もし彼が本当に親の死に感謝すらしているというのなら、今度は自分が蓮太郎を正さなければならない。

 

 

だが、そんな木更の覚悟をぶち壊すように、蓮太郎は嬉しさに満ちた声で微笑んだ。

 

 

「ーーーだって、あの日父さんに言われた事を守ったから、俺は木更に会えたんだ。

 

ーーーだって、あの日父さんに言われた事を守ったから、俺は木更を護れたんだ」

 

 

 

 

 

 

木更は大爆発した。

 

正にだいばくはつを起こした。木更のHPは0になった。

 

具体的には、硬直した数秒後に首から上が真っ赤になってボン、である。

 

 

「あ、あの、ああり、がと、ぅ」

 

「......?ん」

 

 

木更の挙動不審に蓮太郎は僅かに首を傾げながらも、すぐに右手に視線を向けて熱心に見つめている。

木更は内心絶叫した。

 

 

ーー今の素で言ったの!?

 

 

何度見ても、蓮太郎は話は終わったとばかりに右手を見つめて動かない。

 

その様子に頭を抱える。蓮太郎、恐ろしい子である。

 

木更は最後にもう一度礼を言い、顔の熱さに耐えながら、ふらふらと病室を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バス停の椅子に座って考える。

 

多分蓮太郎の言う通り、あそこが木更にとっての最後の分水嶺だったのだ。

 

 

親の仇を皆殺しにするまで止まらない復讐鬼となるか

 

親の意志を継ぎ罪に見合う罰を与える断罪者となるか

 

 

そう、彼との距離が離れたと感じたのは、単に自分から遠ざかってしまっていただけの事。

 

それを気づかせてくれたのは、気づくキッカケをくれたのは、他の誰でもなく蓮太郎だった。

 

だが、だからと言って仇討ちをやめるつもりは無い。

 

 

 

ーーーそれ(復讐)は、生きる彼より大切な事?

 

 

木更は自問する。

 

 

 

 

 

 

 

ーーー否

 

 

木更は自答する。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーそれ(復讐)を、親の教えを捨ててまで?

 

 

木更は自問する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー断じて、否

 

 

木更は、自答した。

 

 

「ーー待っててね、里見くん。私、もっと強くなるからっ」

 

しっかりとした足取りでバスに乗り込む。

 

 

ーー今度の決意表明に溢れていたのは、憎悪ではなく希望だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっ、なんだいお嬢ちゃん。告白でもすんのかい?」

 

「ちちち違いますっ!!」

 

 

 

 

 




今回、木更視点の所がくそ難しかったです。超難産でした。

ご都合主義(というか捏造?)の活躍回でした、嫌いな方には伏して謝罪します、気分を害して申し訳ない。
ただ、このssのタイトルの通り、絶望を引くためには外せない事でした。
それに伴い文字数の突然の激増、プロローグからお読み頂いた方は困惑していらっしゃるかと。
重ねてすみませんでした。



いや、作者も思いましたよ、「6歳児の会話じゃねぇ!」みたいに。
でもブラブレには人外多いしセーフでしょ(暴論

木更が「両親を殺すよう仕向けたのが天童だった」という事をいつ知ったのかが原作読んでも判らなかったので、蓮太郎が眠っている間、という事にしときました。どんな6歳児やねん。

ペラ読みだったんで飛ばしただけかもしれませんが。



もし間違ってたら教えて頂けると作者は狂喜乱舞します。

でもその後の編集作業を考えると作者は意気消沈します。


ちなみにペルソナ4は作者の今までで一番好きなゲームです。
キャベツがおいしくなるゲームです←ここ重要









>『電波少女クビカル☆キサラ』
毎週木曜日25:35〜26:05放送

キャッチコピーは「地獄絵図、つくりました。」

あらすじ:
自称平凡な6歳児、天童木更は血を求める声に導かれ、不思議な燕尾服の男が負傷している所を発見、止めを刺す。

その夜、再び声が響き男を埋めた場所に向かうと、虫のような怪物が始末したはずの男を咥えている場面に出くわす。

男の正体はモノリスの外からやってきた変態「蛭子影胤」だった。
影胤から授けられた「殺人刀・雪影」を手に、覚醒したキサラは影胤ごと怪物を斬り捨て御免。

キサラは思った「やだ、ゾクゾクしちゃう...!」

電波を受信送信しながらキサラ名物O☆SHI☆O☆KI(即死)を繰り返すキサラのスプラッタ系ドタバタコメディが幕を開けるーー!










(ヾノ・ω・`)ナイナイ
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