ブラック・ブレットから絶望引いてみた(い)-凍結- 作:上やくそう
キングクリムz(ry
そんなこんなで13歳である。
いや、特筆する事なんてないのだ。
俺の腕が火を吹くことなんてなかったからね、一度として。
期待した?
俺の所属していたらしい「陸上自衛隊東部方面隊第七八七機械化特殊部隊」というカッコいいけどクソ長い名前の部隊で、俺が似た境遇の仲間たちと時には衝突しながら自分の過去を克服していく物語とか期待した?ハハッ、ナイナイ。
大体、他の隊員がどうかは知らないけど、というか他にいるのかすら知らないけど、俺の場合は名前だけ登録してたっぽい。
当然、俺が陸自の基地とかに行って訓練とかいう事もなかった。
病院ではとにかく腕と脚を使いたくてうずうずしながら生殺しの日々だった。
しかし、なんかアレだった。
俺の手足は本当は物凄いイカす機能が付いてるらしいんだが、子どもは成長が早いからそれに合わせて義肢をどんどん取り替えなきゃならないらしく、当然、こんなスバラシイ義肢にはクソみたいな費用がかかるわけで。
菫先生曰く「時が来たら与えよう」だそうだ。今すぐ欲しいんですけど。
そんな話をされて、まあそれでも十分カッコいいからいっか、とルンルン気分でやっとこさリハビリを終え退院。帰宅したらーー
菊(´・ω・`)つ仏像<久しぶり!
▂▅▇█▓▒░(’ω’)░▒▓█▇▅▂うわあああああああ
この後滅茶苦茶仏像した。
なんなん?アレなんなん?
もうちょっとワンクッション置こうぜ菊じいよぉ...!!
怒りに任せ一通り仏像をゴスり終えた後で、この鬱憤は鍛練で晴らすしかないぜオラァ、と超やる気出して修行してたら当時110歳の
要約するとこうだ
↓
助「お前このままじゃその手脚の力に驕るじゃろ?」
蓮「(´・ェ・`)?」
助「( ◠‿◠ )☛ワシが叩き直しちゃるぜ感謝しろ」
▂▅▇█▓▒░(’ω’)░▒▓█▇▅▂うわあああああああ
この後滅茶苦茶鍛練した。
いや、助じいとの鍛練という究極の理不尽イベントがなかったとしても俺は超頑張った。
そう、未だあの夢での「チェンジ事件」を俺は忘れた事はない。
心が折れそうになったり疲れたり筋肉痛になったりした時はあの事件を思い浮かべて頑張った。
でもね、
助じいには勝てなかったよ...。
いやマジでシャレにならん強さだった。
だって相手の年齢抜きにしてもこの腕超合金製よ?
そんな鉄塊で思い切り殴られたら誰でも死ぬだろ普通。
なのにアイツ腹にわざと受けてしれっとしてやがるし、ネテロかよ。
後、俺の兄弟子に会った。
名前は薙沢彰磨。
強い、COOL。以上。
だけどあの人、戦闘術八段までいったくせにいつの間にかいなくなってた。勝ち逃げしやがった。
ちなみに小中学校は通ってない。
この右半身だからね、仕方ないね。
悲しきかな、マジカル☆カナミンが長らくサブカルの頂点に君臨しているこの日本では俺の義肢の素晴らしさを理解できる小中学生は少ないのである。
...ち、ガキどもめ。
いわゆる精神年齢というやつが20いってる俺は別に学校いらんと思ったけど、こんな右半身ゴt、カッコいい小学生が昼間に街をうろついてたら補導不可避なので、学習の点は我らが菫先生の担当だった。
その菫先生、巨乳美人の医者ってだけでも結構な属性持ってるのになんと「四賢人」やら「世界最高の頭脳」やら「空前絶後の変態」などの異名を持ってらっしゃった。最後おかしくね。
さて、そんな天才にマンツーマンの家庭教師をトライさせるとどうなるか。
こうなる
↓
菫「できたら言いたまえ」つ本
蓮「いやあの、これ大学レベル...」
菫「え?できないの?」
蓮「俺6歳...」
菫「( ◠‿◠ )☛私の教え子なんだ、それくらいしてくれよ全く」
▂▅▇█▓▒░(’ω’)░▒▓█▇▅▂うわあああああああ
この後滅茶苦茶勉強した。
そんな感じの7年間。
結構特筆する事あった。
「遅いな...」
俺はあいあいえすおー?なる組織の施設の一室に通されている。
それというのも、一週間くらい前に俺は木更さんと一緒になんかよくわからんまま家出した事から話が始まる。
いきなり木更さんが「時は満ちた!」的な感じで家出るぞーついて来いオラァ、って言うからついて行ったら、なんか木更さんが会社作るわ俺が社員になるわいつのまにか家がボロアパートになるわの三連コンボ決められてた。
な、なにをいってるか(ry
まあアパートの近くの中華料理屋が美味かったからいいんだ。正直天童の屋敷のメシに勝るとも劣らないレベルだった。
店長に今度料理を教えてもらおう。
ちなみに木更ちゃんの呼び方は心の中ではさん付けする事にした。
いや、木更ちゃんがね、おっきくなっちゃったんですわコレが(意味深)。
もう木更ちゃんじゃなくて木更さんの方が似合うね。
それで何故俺がここにいるかと言うと、木更さんの作った会社が民警だったからだ。
民警。
民間警備会社の略で、何だっけ、民間で警備する会社なのだ(適当
民警のライセンスを取るための試験があったけど菫先生にめちゃ教育された俺にはヌルすぎた。エロい意味ではない。
まあ重要なのはそこではない。
一番重要なのは「女子と仕事できる」という点である。
絶対に女子と仕事できるのだ。例外はない。
この何と素晴らしき事か。
説明しよう!民警は二人ペアで、
逆だ。おにゃのこだけがイニシエーターになるらしい。
ともかく民警いいね!
俺のパートナーは藍原延珠という名前らしい。絶対可愛い娘だわ。
なぜか?それはイニシエーターは可愛い娘しかいないから。
「おい!大人しくしろ!」
「離せ...!」
お、来たかな。
それにしても、うん、ドア越しでも不機嫌オーラというか空気の悪さがビッシバシ伝わってくるぜぇ...。
「.........」
ドアを開いてIISOスタッフと現れたのは、オレンジ髪ツインテールっ娘だった。
普通に可愛いですハイ。目のクマ凄い事になってるけど。
「すいません。こんな荒い奴ですが貴方のイニシエーターはこの子に決まったので...」
「ああ。謝らなくていい」
「............」
むっちゃ睨まれてるんですが。やってけるかなぁ。
いかん、俺が弱気になってたらだめだ。
よし、まずは自己紹介からだ。
「今日からキミのプロモーターになる里見蓮太郎だ、よろしくな」
どうだこの爽やかスマイルッッ
握手するのも忘れていない、完璧すぎる...!
バシンッ!
全く、いきなり馴れ馴れしく笑いながら握手しようとするなんて。誰だよそんな事するバカは(怒)
俺だった。
「お前、何をしてるんだ!」
それは俺へのセリフだよね?そうだよね?
「.....馴れ馴れしくするな」
ですよねー。すいません。
ああもう、これ最初から好感度上げるどころかヘイト値MAXじゃん...。
こ、これからどうしよう。
◆
-一日目/くもり-
パートナー初日。昨日は延珠ちゃんが俺の家で生活するために必要な物を買いに行った。
今日はウチの会社に延珠ちゃんを紹介しに行った。社長を除いて社員二人だと聞いて延珠ちゃんがちょっと驚いてた。そりゃ誰でも驚くよね。
こんなできたばかりなのに倒産寸前の会社に依頼がくる訳もなく帰宅。夕飯はモヤシ炒めだ。
延珠ちゃんはあまり食べなかった。
それにしても会話が続かない。
いや、俺は延珠ちゃん眺めるだけでも満足だから気まずくはないんだけど(俺が)、あんまし見てると睨まれるし、どうしたら仲良くなれるかな。
-二日目/雨-
今日も依頼は無い。オフィスにいても暇なので、依頼来たらメールしてと木更さんに言って菫先生の所に遊びに行くことにした。
ついでに延珠ちゃんを紹介しよう。
病院へは徒歩で行った。延珠ちゃんと相合い傘がしたかったが昨日傘を購入した事を思い出して涙を飲んで断念。
病院地下、どこのラスダンだよと言いたくなる扉を開けるともう大魔王スミレが倒れていた。大魔王は餓死するようだ。
声をかける。
返事がない。ただのしかばねのようだ。
もう起こすのがめんどくさいので口に持参したたまごボーロを三袋流し込んで放置。
数分くらいしたら子鹿みたいな足取りで起き上がってきたから、お姫様抱っこで手術台に座らせるとありがとうと言われたのでどういたしまして、と返して延珠ちゃんを紹介する。
菫先生の青白い顔が若干赤い気がしないでもなかったけどしゃーないでしょ。倒れてる女子をお姫様抱っこ以外で運ぶのって逆に失礼だと思うんだ。おんぶでも可。
延珠ちゃんの菫先生を見る目が完全に困惑してた。強く生きろ。
先生がちょうど良かったと言ってきた。今日は俺に話があって電話しようと思ってたらしい。
なんでも、民警は戦う仕事だから君の義肢に本来の力を与えよう、だそうだ。
キターーーーーー!!
ぃよっし!遂に来たよ強化イベント!ああ、何年この言葉を待ち焦がれたことか。
念願のパワーアップに俺が狂喜乱舞してるとなんか二人がシリアスな雰囲気で俺を見てた。
よくわかんないので、やらないのか、と言うと菫先生が語り始めた。
ぶっちゃけ早くして欲しくて話がめんどいから菫先生をとにかくベタ褒めしてゴリ押ししてたら涙目でじゃあ始めようか、と言ってきた。
やっべ、めんどくさがってたのバレてる...?
バレてしまった事は仕方ないので開き直って満面の笑みで頼むぜ、とサムズアップ。
手術、というか義肢外して取り替えるだけだった。三分もかからない作業になんで菫先生はあんな覚悟決めた顔してたのか謎である。
つかそんなことが気にならないくらい義肢がカッコよすぎて辛い。
先生にお礼を言って退室。会社はどうせ依頼なんてこないんだから(失礼)、帰宅一択である。木更さんには肉じゃがを作り置きしてきたし無問題。
帰り道に延珠ちゃんが腕の事とか家族の事とか聞いてきた。会話のネタに困っていたのでチャンスとばかりに話した。
しかし延珠ちゃんから会話してきてくれるとは。まあその後黙っちゃったから結局あんま話せなかったけどね。
義肢が嬉しくてテンションMAXだったから夕飯は奮発。近所の中華料理屋で肉丼だぜ。
肉丼には勝てなk((
今日のオススメ頼んだら目の前にチョモランマが降臨した。どういう事なの...。
くそ、奮発するとは言ったけど3000円なんて高すぎる。社長嫁と同じ攻撃力だ。
ちなみに延珠ちゃんは普通に完食した。ぅゎょぅι゛ょっょぃ...。
え?完食しても料金は貰う?
-三日目/晴れ-
ヒャッハー! 皆殺しじゃボケェッ!!
逃げるガストレアはただのガストレアだァーッ! 向かってくるガストレアは良く訓練されたガストレアだァーッ!!
やっと依頼が来たのでガストレアに昨夜散って行った漱石一個小隊の恨みをぶつける。
そして遂に今日、俺の義肢がそのベールを脱ぎ脱ぎした。
やっべー、超楽しい。
俺の義肢は腕に十発、脚に十五発仕込んだカートリッジシステムが生み出す超攻撃力で敵を撃砕する、というスタイルだった。スゴいぞーカッコいいぞー!
カートリッジシステム。なんてカッコいい響きだろうか。
ベルカ式魔導師になったっぽい今なら紫電一閃とか放てそうだ。
終始そんなテンションでガストレアを粉砕☆玉砕☆大喝采してたら同じ依頼が来てたらしい民警ペアに独り占めするなと怒られた。そんな事より義肢がっつり見られちゃったけど大丈夫かなぁ。
延珠ちゃんがクソ強かったです(小並感
戦うロリとか初めて生で見た。これはいいものだ...。
外周区のギリギリの場所での任務だったのでそれなりにガストレアがいた。
俺がはっちゃけたおかげで討伐数もなかなか稼げた。グラサンには申し訳ないがこっちの報酬のほうが多かった。悪いね☆
民警の仕事は分かりやすくこちらの命を賭けているので報酬も結構出るのだ。
そんな訳で俺の財布にも諭吉フォーマンセルができたので今日も肉丼を食べた。
今日は結構延珠ちゃんと話せたなぁ。
○今日のまとめ○
延珠ちゃんマジわらわ
-四日目/雨-
今日は木更さんが勝手に応募した司馬重工なる会社のパトロン契約?の面接に行かされた。なにやってんすか社長。
ウチのようなちっさい所がこんな見るからに大企業ですよー、て雰囲気がする会社と契約できるわけないでしょうに。
でもご令嬢が和服美人だったからいいや。眼福眼福。
待ち時間はゲームしてたので暇しなかったから暇しなかったけど。
ギャルゲーはこっそりやらないとね。
クソ人数がいたから数時間は待たされたけど面接自体は数分で終わって拍子抜けだった。
会社に戻ると延珠ちゃんに謝られた。まるで意味がわからんぞ。
なんでも俺を誤解してたらしい。そうなの?
全然わからないけど、とにかくパートナーと認めてくれたなら大歓喜だ、やったー。
喜んでると社長の携帯に電話がきた。
俺に用があると言うので代わると
『あ、里見ちゃ〜ん?アンタ採用や〜』
ということらしい。まるで意味がわからんぞ。
詳しく聞くと、俺が電話しているのはあの和服美人なのだと。
そいで俺が契約すると戦闘に必要な武器やら道具やら装備やらを無料でくれるらしい。
ただそれにも条件があるらしく、俺を宣伝に利用する事と、俺が和服美人と同じ高校に通う事が条件だそうだ。
わーい進路決まったー( ^ω^ )
二つ目がイミフだったけどまあいいでしょ、武器とかに金かけたくないし。
という訳で受諾。なんで不機嫌なんすか社長。
正直かなりありがたい申し出だったのでテンション上がってきた↑
まだまだ義肢の
ぐっはああああああ( ^ω^ )
肉丼食ってる場合じゃねえ!!
ブラック・ブレットのBD&DVDについてきた神裂紫電先生書き下ろし小説に蓮太郎と延珠が仲良くなるまでの話が書いてあったらしいですが、作者は買ってないのでオリジナルにしました。
それと蓮太郎が13歳で民警になっとります。年齢制限はどうなの、というコメントはごもっともですが目を瞑って下さい。
次回で原作前は終わりにしようと思ってます。