Fate/grand order ~精神の顕現者~ 作:刃留兎
「はーい、入ってまーーーって、うぇぇぇええええ!?誰だ君は!?」
・・・自室を開けると、中に一人の男性が居た。問題なのは、何事も無いように人の部屋を独占してる事だ。
「ここは空き部屋だぞ、ボクのサボり場だぞ!?誰の理があって入ってくるんだい!?」
・・・いい加減カチンときた。
「空き部屋じゃなくて、俺の部屋ですけど。あと、あんたこそ誰だよ」
「何者って、何処からどう見ても健全な、真面目に働くお医者さんじゃないかな!」
心の中で、此処でサボっておいて何処が健全で真面目なお医者さんだよ、と突っ込む。男は自分が誰か分かったらしく、挨拶してくる。
「いやぁ、はじめまして真君。予期せぬ出会いだったけど、改めて自己紹介しよう。ボクは、医療部門のトップ、ロマニ・アーキマン。何故か皆からDr,ロマンと略されていてね。理由は分からないけど言いやすいし、君も遠慮なくロマンと呼んでくれていいとも」
ニコニコしながら、話しを進めていく。
「実際、ロマンって響きは良いよね。格好いいし、何処と無く甘くていい加減な感じだし」
・・・一つ思った事。この人絶対ふわふわ系だ。まあそれは置いといて、自分も自己紹介をする。
「はじめまして、ドクター。俺は、神代真です。これから宜しくです」
「うん、はじめまして。今後とも宜しく」
ロマンが自分の肩を見ている。恐らくは・・・、
「あれ?君の肩にいるの、もしかして噂の怪生物?うわあ、初めて見た!どれ、ちょっと手懐けてみるかな。はい、お手。上手く出来たらお菓子をあげるぞ」
フォウがロマンの手をジーっと見る。そして・・・、
「・・・・・・・・・・・・フウ」
(ため息ついた!?)
あろうことか、ため息をついた。しかも、ロマンを思い切り無視。ため息なんて、初めて聞いたぞ俺。
「あ、あれ?今、物凄く哀れなモノを見るような目で無視された様な・・・。そ、それはそれとして、話は見えてきたよ。君は今日来たばかりの新人で、所長のカミナリを受けたって所だろ?」
「はい。まあ・・・」
「ならボクと同類だ。何を隠そう、ボクも所長に叱られて、待機中だったんだ」
・・・いや、何を隠そうって、威張れる事じゃないから。先のフォウと同じ様に、哀れなモノを見るような目で、ロマンを見る。
「うっ。・・・ま、まあ要するに、所長に”ロマニが現場に居ると空気が緩むのよ!”って言われたから、仕方なく此処で拗ねてたんだ。でもそんな時に、キミが来てくれた。地獄に仏、ぼっちにメル友とはこの事さ」
右手を出してくる。
「所在ない同士、ここでのんびり世間話でもして、交友を深めようじゃないか!」
その右手を握りながら、言ってやる。
「そうですね。暇だし。俺はぼっちじゃ無いですけど」
「な・・・来たばかりの新人なのに、もう友人がいるだとぉ・・・。何てコミュ力なんだ!あやかりたい!」
それから暫く、ロマンにカルデアについて説明を受けていた。主に構造を。
「・・・とまあ、以上がこのカルデアの構造だ。標高6000メートルの雪山の中に作られた地下工房で・・・」
とそこで、ロマンの通信機に連絡が入る。相手は、レフだ。
『ロマニ、あと少しでレイシフト開始だ。万が一に備え、此方に来てくれないか?Bチーム以下、慣れていない者に、若干の変調が見られる。今、医務室だろ?そこからなら二分で到着できる筈だ』
通信が切れた。今、医務室だろ?二人の耳に、その言葉が響いている。
「・・・・・隠れてサボってるから・・・」
ボソッと呟き、ロマンを哀れなモノを見るような目で見る。
「止めろ・・・そんな目で見ないでくれ・・・。どうしよう。ここからじゃどうあっても、五分は掛かるぞ・・・まあ、いいか。少しくらいの遅刻なら許されるよね。それよりも、お喋りに付き合ってくれて、ありがとう。真君。落ち着いたら、医務室を訪ねに来てくれ。今度は美味しいケーキでもご馳走ーーー」
パッと電気が落ちる。そして、次の瞬間、何処かで爆発音が鳴る。そして、アナウンスが流れる。
『緊急事態発生。緊急事態発生。中央発電所、及び中央管制室で火災が発生しました。中央区画の隔壁は90秒後に閉鎖されます。職員は速やかに第二ゲートから退避してください。繰り返しますーーー』
「今のは爆発音!?何がどうなってる・・・!?モニター、管制室を映してくれ!皆は無事なのか!?」
ロマンの指示でモニターが開く。先のマシュとの会話がフラッシュバックした。
『何チームなんだ?』
『ファーストミッション、Aチームです。[そろそろ行かないと]』
コフィンの場所・・・。先のレフの言葉。
『直ぐに[管制室に来てくれ]』
「・・・・・・・っ!!?」
直ぐに部屋の扉を開く。
「!?おい真!何処に行く!?」
「当たり前だろう!?管制室だ!」
直ぐに部屋を出て、管制室に向かう。扉を開くと其処は・・・、
・・・・・灼熱の地獄だった。
・・・ヤバい。思い切り中途半端だ。
・・・・・す、直ぐに二話目、更新しますね!