Fate/grand order ~精神の顕現者~   作:刃留兎

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 ・・・頑張ってグランドオーダーのクジを引くんだけど、良いのが出てこない。今出ている星4はバーサーカー君のみ。

 ・・・恨むぜ、我が悪運・・・!!


第9話  現状報告

 「ーー以上です。転移した先でいきなり魔物に襲われましたが、先輩の力もあって、切り抜けられました」

 

 「・・・そう。ありがとう、マシュ」

 

 マシュが説明を終えると、所長が相槌をうった。

 

 「それにしても気になるのは、彼のその力ね。その力、ペルソナって言ったわよね。私の知る限りでは、そんな術式は知らないわ」

 

 「所長も知らないとなると・・・」

 

 「余程珍しい術式みたいですね・・・」

 

 「一番気になるのは、その召喚したペルソナよ」

 

 所長はそう言うと、俺に向かって確認してくる。

 

 「神代真って言ったわよね。貴方の召喚したのって、イザナギだったわね」

 

 「はい」

 

 「貴方達、イザナギについて知っている事は?」

 

 所長が聞いてくる。

 

 「それは・・・日本神話に出てくる原始の神って事しか・・・」

 

 「ええ。私もそれぐらいしか・・・あっ!!」

 

 上から俺、マシュという順番で答える。マシュは何かに気づいたらしい。所長が頷く。

 

 「そう。彼が召喚したのは英霊ではなく、神霊って事になる。私達、魔術師達は長年これを召喚する術式を研究してきたけど、未だに達成出来ていないのよ」

 

 神霊。また聞き慣れない言葉が出てきた。所長がため息をつく。

 

 「そこに理解出来ていない者がいるので、この話は終わりにしましょう。神代真。緊急事態ということで、貴方とキリエライトの契約を認めます。ここからは私の指示に従ってもらいます。まずは・・・ベースキャンプの作成、ね」

 

 所長が歩きながら説明する。

 

 「いい?こういう時は霊脈のターミナル、魔力が収束する場所を探すのよ」

 

 「・・・所長。このポイントです」

 

 「え?」

 

 マシュが所長に報告する。

 

 「ですから、このポイントです。レイポイントは所長の足下だと、報告します」

 

 「うぇ!!?あ・・・そ、そうね。そうみたい。わかってる。わ、分かっていたわよ、そんなこと!!」

 

 ・・・どうやら、気づいていなかったらしい。凄くテンパっている。所謂可哀想な者を見る目で見ていると、所長がこっちに気付く。そして苛立った様な顔で、

 

 「何よその目!!」

 

 といってきた。コホンと所長が一息つくと、マシュに次の指示を下した。

 

 「マシュ!貴方の盾を地面に置きなさい。宝具を触媒に召喚サークルを設置するわ」

 

 「だ、そうですけど。構いませんか、先輩?」

 

 「ああ。やってくれ」

 

 「了解しました。それでは、始めます」

 

 マシュが盾を置き、所長が術式を唱える。すると、自分たちの周りが光始める。

 

 

 

 

 

 光が収まると、そこは無限に広がる銀河の様な場所だった。

 

 「ここは・・・?」

 

 「カルデアにあった、召喚実験場と同じ・・・」

 

 ピピーと連絡が入る。

 

 「シーキューシーキュー。もーしもーし!お、よし、通信が戻ったぞ!」

 

 「先ぶり。フワフワ医師、ドクターロマン」

 

 「・・・真君。ボクの扱い、ひどくなってないかい?」

 

 「気のせいだ」

 

 「はあ!?なんで貴方が仕切っているのよロマニ!?レフは?レフはどこにいるの?レフを出しなさい!」

 

 ロマンと若干ふざけたやり取りをしていると、後ろから怒鳴り声が聞こえてくる。

 

 「うひゃあぁあ!?所長!?生きていらしてたんですか!?あの爆発で!?しかも無傷!?どんだけ!?」

 

 「どういう意味よ!レフはどこにいるの!?医療セクションのトップが何故、その席にいるわけ!?」

 

 「何故、か。それはボクも返答に困る。ボク自身、この役目は不適任だと自覚してるし。でもね、他に人材が居ないんですよ、オルガマリー」

 

 召喚サークルにシリアスな雰囲気が立ち込める。

 

 「現在、生き残ったカルデア正規のスタッフはボクを入れて20人に満たない。更に、ボクより上の階級の生存者がいない為に、ボクが作戦指揮を任されているんです。レフ教授は管制室にてレイシフトの指揮をしていた。あの爆発の中心部にいた以上、生存は絶望的だ」

 

 「え・・・?」

 

 所長が困惑し始める。

 

 「そんな・・・レフ、が・・・?いえ、それより待って、待ちなさい、待ってよね。生き残りは20人弱?じゃあ、マスター適正者は?コフィンはどうなったの?」

 

 「・・・47人全員が危篤状態です。医療器具も足らない。何名かを助けることが出来ても、全員は・・・」

 

 「ふざけないでちょうだい!直ぐに凍結保存に移行!蘇生は後回し、死なせないのが最優先よ!!」

 

 「あ、そうか!!コフィンにはその機能があったんだ!直ぐに手配します!!」

 

 そう言うと、ロマンはどっかに走っていった。

 

 「・・・驚きました。凍結保存を本人許諾なく行うことは犯罪行為です。所長としての責任を負う事よりも、人命を優先したのですね。驚きました」

 

 マシュがそう言うと、所長が怒鳴り返す。

 

 「バカ言わないで!死んでさえいなければ、後で幾らでも弁明出来るからに決まっているでしょう!」

 

 それが建前であることは、直ぐに分かった。小さな声で死なないでよ、と連呼せているのだから。

 

 暫くすると、ロマンが帰ってきて、報告を始めた。

 

 「報告は以上です。現在、カルデアはその機能を八割がた失っています。今はレイシフトの修理にカルデアスとシバの現状維持に集中しています」

 

 「結構よ。私がそちらに居ても同じ方針を取っていたでしょうし。ロマニ。納得出来ませんが、私がいない間、カルデアを任せます。レイシフトの修理を最優先に行って。レイシフトの修理が終わるまで、私達はこちらの街・・・冬木で特異点Fの調査を進めます。ここの怪物は低級だけなのが分かったし、デミ・サーヴァント化したマシュがいれば安全よ。目的はこの異常事態の原因の発見に留めます」

 

 所長がこちらを向いてくる。

 

 「キミも、それで良いわね?」

 

 「ああ・・・って、発見だけで良いのか!?」

 

 「排除はまだ無理よ」

 

 『それでは、健闘を祈ります』

 

 そう言うと、ロマンとの通信が切れた。

 

 「行くわよ、真、マシュ。まずは、この街を探索狂った原因が何処かにあるはずよ」

 

 所長がそう言うと、まずは街にある大橋に向かっていった。

  

 

  

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