「はぁ、なんで朝からお前がいるんだよ....目が腐りそう」
「そんなこというなよ凪ー!そもそもお前が扉を開けっ放しにするから悪いんだぜ!」
「.....うるさい」
「いたっ!凪に足蹴にされた!でも感じちゃう」
「死ね、細胞も残さず死ね」
本当に憂鬱だ。
今日は軽音部があるから朝からギターの練習をしようと思ったのに。
......早く皆んなと喋りたい。
てか今何時だろ。
「おい戊、今何時?」
「んー、8時25分」
桜ヶ丘高校の登校時間は確か8時から8時半までにかけての筈......。
「嘘!あと五分しかないじゃん!てか次の電車が来るのは45分だし!.....もうダメだ....サボろうかな...」
「ふっふっふっ、こんなこともあろうかと今日はバイクで来たのさ!」
えぇ.....もういいよ、休もうよ。
身体がだるくて動きたくないよ。
.....というか
「毎回思うけど無免許運転だよね、ま、乗らせて貰うけど」
「親父に3歳の頃から乗り方は教えてもらってたし大丈夫!バイク歴12年なめんなよ!」
確か此奴の親父さんは元暴走族かなんかだったな。
ならバイクに乗れるのも納得....するわけないだろ!
「なめてないし、心配だからいってんの」
「心配⁈な、凪が心配してくれたぞ!やったあああああ!!!」
「う、うるさい、早く行くぞ//」
はぁ、僕としたことが....なんたる失敗。
★
現在時刻は8時47分。
バイクは桜ヶ丘高校の最寄りのゲーセンの前に置いて走って桜ヶ丘高校まで行く。
.....はずだった。
「ぜぇ、ぜぇ....も、もうだめ.....はぁ..はぁ....」
僕の圧倒的身体の弱さによってどうやらもっと時間がかかりそうだ....。
「よし!おれがおぶってやるよ!」
「ちょっ、さ、触るな馬鹿戊!」
最悪の気分だ...まさか男の背中に乗るだなんて....。
死にたいです。
まったく、馬鹿戊め。明日また説教してやる。
★
ガラッ!
「さーせん!遅れやした‼︎」
結局僕たちが教室に着いた時には9時10分というとっくに授業が始まっている時間だった。
「ぶぅぁっかもん!次はないと思えよ!」
相変わらずうるさい人だなぁ...。
鼓膜破れたらどうすんだよ、お前の転生先ももう次がないと思えよ。
なんて冗談を考えてみたり....というか!
「.....おい戊、そろそろ降ろせ」
「えー、もうちょい凪の温もりを....」
「殺されたいのか?」
「ははは、目が笑ってないっす」
ふぅ、やっと降りれた...。
あ、律に澪、ムギちゃんまで笑ってる....なんて日だ!
取り敢えず座ろう...。
座席順
壁
壁 モ モ モ モ モ
壁 律 澪 モ モ モ
壁 僕 紬 モ モ モ
壁 壁 壁 壁 壁 壁
(モ=モブ
ぼくは颯爽と戊から離れて早歩きで自分の席まで座った。
「おはよう凪ちゃん♪」
「もー、その言い方は止めてよムギちゃん!」
相変わらず美人だなぁムギちゃんは。
ってその呼び方は女の子っぽい気が!
ま、嫌いじゃないからいいんだけどね...。
とゆーか、律がなんだか余計なことをしそうな顔をしてるな....。
「おーす、凪ちゃん!戊亥におんぶされる気持ちはどう⁈」
律が玩具を見つけたような顔で僕の今日一番の不幸をいじってくる。
というか男が男におんぶされた気持ちなんて最悪以外にないだろ!よし、ここはちょっとやり返してやる。
「....あ、律。なんだかいい匂いがするんだけどシャンプー変えた?」
もちろん嘘だ。
僕がそんなことに気づけるほど天才な訳ないだろう。
「へ?//あ、わ、わかった?//」
まじか.....。
見事に的中。
「嘘だよ、それにしても本当に当たるなんて今日は運がいいのかわるいのか...」
「....てい!」
痛い。
今のは僕が全面的に悪かったけどなにもチョップしなくても。さて、一限めは数学Ⅰだっけ....って!
「鞄忘れた....」
たしかバイクに置きっぱなしにしてる筈。
っておい戊。なににやにやしてるだよ。
っ!もしや測ったな⁉︎
「おーい、中神。教科書わ」
こういう時に限って先生はめっちゃ目を光らしてるし!
「わ、忘れました....」
「まったく。すまないが琴吹、教科書を見せてやってくれ」
「はい♪」
「え!」
ムギちゃん嫌じゃないのかな?
僕なんかに教科書を見せてくれるかな...。
ってめっちゃ目、輝いてるんですけど!
あれ?ムギちゃんってこんなに生き生きしてたっけ?
ま、いっか....。
「......(教科書を見せるために凪ちゃんと机をくっつけられる上に近づけるって最高!)」
★
ほーかごー。
「....思うんだけどさ」
「ん?どうした凪」
「練習しないの?」
部室に集まってわお茶会が始まる。ちっとも練習なんかしやしない。
はたしてこれで軽音部といえるのか?
答えはノーだと僕は大声で叫んでやりたい。
「そうだぞ、律。やっぱり練習しないと」
ナイス澪。
きっとこの考えを理解してくれるのは軽音部のなかで澪ぐらいしかいないと思うよ。
「あー、いいのいいの!うちはこういう風にやっていくスタイルだから!」
「そんなんだから馬鹿なんだよ!律は!」
はっ、また罵ってしまった....別に罵りたいわけじゃないけど戊に対しての口癖?みたいなものでつい。
というか律は馬鹿というか、無神経というかなんというか.....。
まぁただの馬鹿ではない。それだけは僕が身をもって断言しよう。
「なんだとー!馬鹿って言ったな⁈チビのくせに‼︎」
「な!チビは関係ないだろ!ちっちゃくないし‼︎」
僕から始まったから言い返せないけどチビはやめよ!
泣きそうになるから‼︎
「わ、私は小さい凪が好きだからそのままがいいかな、なんて....」
「私もー」
その気持ちは嬉しいんけど。けど!
男としてはやっぱり大きくなってカッコよく彼女をリードしたいんだよー‼︎
はぁ、身長に関してだけはあの馬鹿戊が羨ましい。
そんな雑談をしていると。
「えー、だけど怖い人だったらどうしよう....」
なんだか扉の向こう側から女の子の声がする。きっと入部希望かなにかだろうしさっさと入ってもらおう。
ガチャ
「あのー、どうしました?」
そこにいたのはショートカットの見た目からしてわかる天然っぽい女子でした。
「あ、良かったぁ。可愛い子で....」
「ははは.....よく言われます.....」
正直だいぶ凹みます。
幼稚園のころから初対面の人には女子だと勘違いされることも多々....。
「うん!なんだかぎゅーってしたくなるような...」
「え?ちょ、ちょっと待って‼︎なんでそんな獲物を見るような目で見るの⁈」
「ぎゅーー」
ちょっ、な、なんで抱きついてきてるの⁈
あ、もうダメ....//
恥づかしすぎて意識がだんだん.....。
「あ、来てくれたんだ!確かギターが物凄くうまい唯ちゃんだよね⁈」
どうやら名前は唯というらしい。
本人はギターがうまいと言われたところで少しビクついていたのできっと誤解が噂で広まったんであろう。
「ちょっ、律!それより凪の身体に力がはいってないんだけど!」
「あー、いいんだよ。多分恥づかしすぎて失神してるんじゃね?」
「......!こ、ここは何処?僕は誰?」
という気絶した人のお約束をやってみたりなんかして...。
「ここは第一音楽室で貴女は凪ちゃんだよ!」
うん、分かってたけどありがとう、ムギちゃん。
それから僕は落ち着き。
唯ちゃんから離してもらった、唯ちゃんは大分不満そうだったが。
それからだが唯ちゃんは自分はどうせ足手まといになるしさっさと退部して帰ろうとした。が、ムギちゃんのケーキに引き止められてしまった。
「おいしいね!これ!」
「どう?軽音部に入ったら毎日食べれるんだけど!」
「だけどなー」
物で釣って入部してもらうのはなんだか違うと思う。
部活っていうのは嫌々入るものじゃなくて自分から頑張ろうって思って初めて入るものだと思うな。
「.....ねえ馬鹿律」
「なんだ?チビ凪」
「唯さんに演奏してあげたら?そうしたら心に響いてー、みたいな感じではいってくれるかもよ?」
「おー!ナイスアイディーア!」
「ていうことだから、まあ一曲だけでも聴いていってよ」
「うん!」
唯は長椅子に座り、
僕たちは颯爽と楽器の準備をした。
演奏する曲は『翼をください ver.けいおん!』らしい。
因みに何故かボーカルは無しです。
澪に頼んだけど顔を真っ赤にして断られました。
「よーし、準備はいいか⁈」
『おー!』
「よし!.....1、2、3、4‼︎」
≪演奏中≫
「ぜぇ、ぜぇ....」
めっちゃ疲れた....。
1ヶ月分くらいの体力使った気がするんですけど...。
「本当に体力ねえなー!だらしねーぞ!」
「そ、そんなこと言われても....仕方ないじゃん....」
「まあまあ律。取り敢えず感想を聞こうか」
「そうだな!どうだった?」
まぁ僕達も始めて合わすぐらいの勢いでやったから下手だったとは思うけど。
聞いてる方としてはどうだったのかな?
「あんまり上手くないですね!」
「あ、以外とはっきり物事を言える人なんだ」
この様子じゃ入ってくれないかな?
「けど面白そうなんで入ります!」
へ?
僕達は違いの顔を見合わせる。
そして皆口をパクパクさしてからこう叫ぶ。
『えぇぇぇぇぇぇ!!』
変わった人が入部してくれたけど、僕達軽音部の廃部が免れたということで。
これはこれでいい物語になるんじゃないかな?
ご感想の方を頂ければやる気が。ぐんぐんヨーグルト!並みに伸びます。
意味がわかりませんね。
すいません。