SIDE零
「・・・ありが・・・それじゃ・・・まで・・・頼んで・・・かな?」
「聞こえにくいな」
ただ今キリトのサチイベントの尾行中だよ
レベルはまた上がって今のところ六十七です、お前レベルがおかしい?
転生者の時点でおかしいから大丈夫だ(大丈夫じゃないかもだけど)
てか声が小さいまともに聞こえても断片的だ
「当たり前ですよ兄さん、迷宮内で声が反響するとはいえ
キリトさんの索敵範囲の外にいても断片で聞こえるのが凄いです」
まぁそこはチートだからさ、ちゃんと聞こえるようにしてもいいけど雰囲気が大事だろ?
だから此処は離れて見守るのさ、てかサチって美少女だよね
「姫ちゃんには敵わないけど」
「兄さん?何が敵わないんですか?」
「なんでもないよ、ほら、そんなこと言ってたらキリトが行っちゃったぜ?」
「ああ!兄さん早く行きましょう」
わかったわかった、焦るとこけるぞ
「へぶっ」
ほらこけた、でも可愛い
この女神め!可愛いんだよ畜生!
「ほら立てる?急がなくていいから」
「あう~」
さて、ひょこひょことついていきますか
そうそう、今回は俺の影布を姫ちゃん用にもう一枚複製したよ
的に見つかりたくないからね、因みに色は白だ
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さて、皆さんこんにちは尾行中の神谷兄妹です
うん、一ついいかな?敵がウザいね
「あ~、これで何回目?」
「大体二十回目でしょうか」
おっかしいな~この装備のおかげでほとんど見つからないはずなのに
さっきから、キリトの後を付ければ敵が出て、付ければ出ての繰り返しだ
俺らからすれば全く問題ない連中だがウザいぞ
「キリトを見逃しそうで嫌だな」
「いっそのこと追いついて入れてもらうのはどうでしょう?」
いやね、できたらそれが一番楽なんだろうけどさ
「俺らの容姿はこの間の軍の方々が公表したろ?」
「そういえばそうでしたね」
この間の軍さんが俺達の話を広めたことで
装備のデザインが広まったらしくキリトを追ってこの階層に来た時でも周りから
こそこそと『あれ噂の兄妹じゃ・・・』とか『あの妹可愛い』とか
『後であの妹ちゃんに声かけようかな』とか、色々言ってたわけだ
あの糞ども、姫ちゃんは俺のだ!・・・話が違ったな
まぁそんなこんなで不可能なのだ
「違う装備でも見繕うか?」
それもありだ、ただし、姫ちゃんのインパクトがあるから
姫ちゃんの装備を変えても顔で気づかれる気がする
そもそもキリトと俺ら知り合いだぞ?
・・・まぁいいか後のことは後で考えよう
「よし、別の装備でごまかそう!」
「キリトさんはどうしますか?」
ふふふ、その対処法なら・・・・無理だな対処法があるけどない!
矛盾してるのは、できないことはないけど無理やりすぎて後で面倒になるんだ
「・・・装備の件はなしだ!このまま尾行しよう!」
「諦めるの速いですね」
「気にするな!」
・・・いっそのこと隠蔽スキルを能力で改造するか?
まぁしたら面白くなさそうだけど・・・やめとこう面白くないのは却下だ
さて、正確な日取りがわからない以上
キリト達が最前線三層手前のところに入るまでこそこそ見ておかないといけない
まぁ記憶(二千年前の)を頼りにすると五月くらいまでならまだ大丈夫かもしれない
つまり、五月入るまでは普通にキリト達と同じ宿でこそこそしておこう
「さて、だからってこそこそするってのもなぁ」
「そうですね、こそこそしてるのも面白くないです」
後ろからこそこそだと!?面白くないね!
前の世界がドタバタしてたからか?こそこそは少し退屈だ
・・・まぁ退屈だからこそイチャイチャできるんだが
「兄さん、髪の毛に顔うずめてどうしたんですか?」
「姫ちゃんの髪が気持ちいいから」
「何言ってるんですか、私の髪なんてそこまでいいものじゃ・・・」
「いいものなの!!!」
この髪の毛は世界最高なの!どこであっても!
現実じゃなくてもな!
「すりすり」
「もう・・・兄さんの手も相変わらず大きいです」
いや姫ちゃんの手が小っちゃいだけなんだけどな
俺のは普通ぐらいだぞ?
「姫ちゃんが小っちゃくて可愛いだけ」
「可愛いですか・・・ありがとうございます」
ああ幸せ
『おい、なんだあれ?』
『知らないよ、てかアレ昨日の子じゃ・・・』
『まさかの近親!?ロマンを感じるわ!』
周りの馬鹿は放っておこう
姫ちゃんが優先だ、何事にもね
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「はぁ、あのリア充めが・・・」
見てるとイラつきます、なんだよあいつ
サチちゃんとイチャイチャしてさ!(零視点です)
お前の嫁はアスナだろうが!!
「兄さん、大丈夫ですか?顔が怖いですよ」
「え?あ、ごめんね、大丈夫だから」
そうそう、ひがみはいけないよね、俺には姫ちゃんがいるし
それにこれでも通算二人の女の子から告白された経験があるわけだし
(そのうちの片方は神姫である)
「うーん、いま最前線からいくつ離れてたっけ?」
「えっと、今のこの階層で五ですね」
もうしばらくで三階差のになるかな
もう少しだ、もう少しでキリトがイチャイチャしてるのを拝まなくてもよくなる
「・・・」
「兄さん、やっぱり何か怒ってます、私何かしてしまったんでしょうか?」
・・・あの野郎、笑ってやがる・・・殴りたい
「私、兄さんに何かしたんですね
だから怒ってるんですよね・・・グス」
姫ちゃんが泣いてる!?
「悪かった、ごめんなさい、許してください
姫ちゃんは一切悪くありません!
本当・・・すいませんでしたぁ!!!」
秘技、土下座!
姫ちゃん、泣かしてしまってすいませんでした!!
「土下座なんてやめてください!
私が何かしちゃったんでしょう!?」
「何をやってしまったのかさっぱり見当がつきません!」
「兄さん、私に怒ってないですか?」
「怒る要素を教えてください!」
「本当ですか?、本当に怒ってないんですか?」
「当たり前だ!」
誰が姫ちゃんみたいな天使を怒るか!
怒った奴がいたらタコ殴りだ!
「えへへ、じゃあ、ぎゅーってしてください」
なんだと!?そんな楽園を・・・ぜひやらせていただきます!!
「ぎゅー」
「暖かいです」
『なんだあれ?』
『この前もやってたろ?』
『ああ、あの兄妹か』
周りはほっとけ
さて、そろそろだし気を引き締めるか
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・・・三階差に変わったな此処からは少し近づいて行こう
そうじゃないとすぐに助けに入れない
まぁ索敵で気付かれるかもしれないけど仕方ないな
SIDEキリト
「こいつらは誰だ?」
今日に入ってから妙な二人組を発見した
一定の距離をとって俺達の通ったルートを通っている
明らかにつけられている、目的としてはPKの可能性が高い
このまま行くべきか?
「・・・」
「キリト?どうかしたの?」
「え、いやなんでもないよ」
この二人組は俺達ギルドのレベルを把握しているらしい
俺の索敵範囲じゃないと見つからない範囲にいるからだ
俺の索敵範囲に堂々と入っている限り
おそらくは俺より下のレベルのプレイヤーだろう
それでも用心に越したことはない
「気を付けておこう」
「?」
「あ、何でもない、大丈夫」
今回は気を張る事になりそうだ
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SIDE零
「ふん!」
くそっ、まったくかたづかねぇ!
アラームもなりだしたし・・・
キリトはどこだ!・・・入り口が三つの部屋・・・見つけた!
「急ぐぞ姫ちゃん!」
「はい!」
・・・と言ったはいいものの
「どんどん湧きやがるな」
「そうみたいですね」
さっきからモンスターが多い
どんどん湧いてきやがって、助けに入れない!
「今回は意地でもストーリーを変えたいんだよ!」
前の世界では変えられなかったからな
今回は誰かが死ぬイベントをどうしても変えたい
原作にない部分は流石に無理だが、わかっている分だけでも守りたい
だからこそ
「どけぇ!!」
このモンスターどもがウザいと都合が悪い
サチと他メンバーの為に消えろ敵ども!!!
「兄さん!また来てます!」
また!?・・・仕方ない
「姫ちゃん、能力で移動する!」
「了解です!」
そう言って俺は能力で移動スキルを作る
前の世界でもお世話になった技でありスキル
自分にダメージで音速移動を可能にするスキル
姫ちゃんを能力で守りお姫様抱っこしてして足に力を入れる
「はああああ!!」
そのまま音速の速さで移動を開始した
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SIDEキリト
アラームの音が響いて敵が押し寄せる
転移結晶が使えないせいでメンバーが動揺しパニックになった
「!」
そしてアラームがなった直後につけていた二人組がこちらに向けて近づいてきた
こっちがトラップで疲弊したのを狙うつもりだろう
「くそっ」
疑われるとか以前の問題だ
上位ソードスキルを使わなければこの後この二人と戦うのも無理になる
俺は今まで出さなかったソードスキルを思いっきり使って全員のフォローをした
だがそれでも数が数だ、メンバーの体力はじわじわ減らされていく
幸いなのは二人組が遅くなったことだ
「うわああ!!」
シーフのプレイヤーが尻餅をつく
体力も全員の中で一番残り少なくなっていた
「すぐ行く!!」
俺がシーフの方を向くのと同時だった
そのシーフの周りの敵が吹き飛び砂埃が舞い
自分たちをつけていた二人組のアイコンが自分たちが今いる部屋にあった
「すまん、遅くなった」
「皆さん大丈夫ですか?」
そのアイコンの人物は俺がよく知っている人物だった
『純白の戦女神』ヒメそしてその兄『黒き無双』ゼロ
SAOプレイヤー中最強、そう言っても過言ではない強さを持った兄妹
『黒白の二戦神』がそこにいた