やぁ皆!神谷零だ。
早速だが、最近また変な噂が飛び交っている。
しかもまた時系列がめちゃめちゃになってるぜ。
『四十五階層にて謎の光と炎と氷の柱!新手のイベントか!?』
とまぁ噂はこんな感じのものがね。
どう聞いても兄妹龍を倒した時のオリジナルスキルです、どうもすみませんでした。
まぁ俺としては俺らが出したとリークされなければ問題ない。
因みに、今は十一月くらいだ。
「今のところは大丈夫そうだし、さっさと五十階層にボス戦行くかね」
「兄さん!また戦闘中にぶつぶつ言ってるんですか!?」
いやはやごめんよ姫ちゃん。
でも俺は刀をマスターするなんて簡単なことに集中するのが嫌だからね、
しょうがないから他のことに注意を向けているのだよ。
「考え事って大事だよ?」
「大事ですけど戦闘中に不謹慎です!」
うん、まぁ本来はこのゲームはデスゲームだしねぇ。
でも俺は思うんだ、戦闘中に俺の方に向かって叫ぶ姫ちゃんも十分他に集中してるって。
うん・・・うん、今日も今日とて可愛いよ!
「姫ちゃん女神!」
敵を刀で切り捨てながらそう叫ぶ、
はたから見れば完全に意味不明の変態だ。
まぁ俺は姫ちゃん以外からの目線ごとき気にしない。
「何言ってるんですか!」
真っ赤になった姫ちゃんも可愛いよ!
今日は帰ったら一緒にお風呂入ろうねー!
「まぁそんなわけで五十階層のボスに行くぜー!」
「どこがそんなわけなんですか!?」
ああ、姫ちゃんはぶつぶつ言ってる独り言しか聞いてなかったもんね。
まぁそんなことは後で説明してあげよう、それよりさっさと戻って用意しよう!
「レッツゴー!」
ヒョイっとお姫様抱っこで準備完了!
「え?兄さん、あのてきはどうする・・・キャア!」
最高最速で行くぜー!!
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五十階層、ボス部屋前
さあ皆さんつきました、目標その二こと
『五十階層のボスを被害者なしで倒そうぜ☆作戦』のロケ地前です。
姫ちゃんをお姫様抱っこしてホクホクしながら走ってきました!
「姫ちゃんは軽いしやぁらかいし、俺鼻血でそう・・・」
「お姫様抱っこしたりは嬉しいですしかまいませんが、
鼻血は出さないでくださいね」
イエスマイプリンセス!わが心は姫ちゃんのために!
っと・・・浮かれるのはここまでだ、今回の目的を再確認しよう。
「今回の目的は原作において被害者が多数出た子の五十階層のボスを倒すことだ」
「なるべく被害者は少なく、それでいて黒幕のヒースクリフさんに見つからないように」
「俺はガイアのみあり、ガイアなら普通の剣だし、スキル使っても気付かれにくいし」
「私は両手盾なし、目立ちますからね」
「では、今回の目的再確認終了!」
「荷物確認もオッケーです!」
うんうん、荷物確認済みとは流石我が嫁姫ちゃんだね。
じゃあ俺もガイアを出しておこう・・・。
「よっと」
・・・何度持っても重いな、キリトが喜びそうな重量だ、
まぁ渡さないけどね。
「さて行こうか」
「はい!」
ボス攻略の大規模パーティの人数確認をしている人に確認してもらう、
面倒くさいけどルールだから仕方ない。
「今のうちにこの間の素材でも見ようか」
この間兄妹龍を倒した際に手に入れた素材、名前は『黒龍の金属殻』
『白龍の金属殻』の二つ、持った時の感覚が妙にしっくりくるアイテムだ。
しかも龍の甲殻なのに生物のものより本物の金属に近いみたいだ。
「随分と珍しい物体だね」
「ゲームだからこそってことでしょうかね」
まぁそうかもしれないね。
俺にかかれば作ることが不可能でないこともないが。
「あーあー早く作りたいね」
「じゃあ今回の目的を速く済まさないとですね」
『全員そろったのでボス部屋行きますよー』
おっと呼び出しが入ったな、行ってくるかな。
「じゃあ姫ちゃんオッケー?」
「もちろんです」
戦闘開始
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今回のボスは龍、最近の俺達は強い龍に縁があるみたいだ。
外見は灰色で四本足、体のあちこちに痛そうな棘が生えている、
大きさはどこぞのクシャ〇ダオラ位か。
まぁ、感想を言うと。
「今回も楽しめそうだな☆」
位か、まぁ油断はしないが。
まぁ行こうか・・・と思った矢先に吠えはりましたよあいつ。
衝撃の攻撃と一緒なんだろう、他の奴らは動きが鈍くなってしまってる。
「おお怖い」
「兄さん、冗談はほどほどにしてくださいね」
分かってるよ姫ちゃん、目的達成が第一だろ?
動けない奴等は守らないといけない。
「真剣に、だ」
相手が火炎弾を吐きだすのと
俺がそれを察知して防ぐための岩壁を出したのはほぼ同時だった。
そして壁に火炎弾が当たって龍が壁を飛び越えてくるのも同時だった。
「おー」
『いいいい!?』
これを飛び越えるとは流石の規格外だ、周りのメンバーも驚いた声を上げている。
ただ、相手が俺なのが悪かった、上空から来る龍に向けて岩壁から岩を打ち出す。
さっと避けた龍にの背後には、
「上空注意」
「はああああああああ!!!」
思い切り武器を振り上げた姫ちゃんがいた。
真後ろから振り下ろされた大槌に龍が直撃する。
まぁ避けた直後だから動きにくいのもあるだろうが。
『おおおお!』
『すげぇ!』
『おい、俺達も行くぞ!』
最初の壁越えで少し引いてしまった奴らも含め
他が戦闘に復帰しだした、まぁさっきまでほんとに二人だけで動いてたもんな。
「さぁてここから本番だろ」
「どれだけ被害なく相手を倒せるか」
『おおおお!』
隊列を組んで進んでるあいつらも攻撃されれば崩れるかもしれない、
攻撃のほとんどは俺が防ぐことにしよう。
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戦闘が始まって十分ほどたった。
ここで問題が発生した、アイテム切れだ。
「まさか、一撃がここまで大きいとはね」
分配用に限界まで持って来たはずのアイテムまでもが切れだした。
正直計算外です、思いっきり計算外です。
「しかもあいつの速いこと速いこと」
「序盤の動きが遅く見えますね」
龍と交戦しながら姫ちゃんと会話する、もちろん他は列組んで応戦中だ。
まぁ、ほとんど受けるのみでダメージ与えれてないが。
「今の半分くらい削ったけど・・・」
「そのうちの五分の三くらいは私たちですよね」
うん、結構きついこと言うけど正直少数除き足手まといだ。
アイテムが完全に切れた場合助けがなくなって最終的には崩壊するだろう。
「仕方ないが後ろに下がらせるか」
「わかりました」
龍の攻撃を防ぐために建てた石壁をそのまま天井まで付ける、
これで向こう側にいる龍は攻撃が通らなくなる。
『なんだこの壁!?』
『そういや時々ボス戦で見るなこの壁・・・』
『部屋特有の仕様って噂があるぜ』
「おいお前ら!」
『ん?あれ黒無双じゃないか?』
『おお!本物じゃねーか!』
「お前らの内何人かKobに救援求めてくれないか!?
アイテムが切れだしてきたんだ、このままじゃ崩壊しちまう!」
『そういえば・・・』
『さっきからあの兄妹が放ってる分使ってたよな・・・』
『わかった行ってくるぜ!』
じゃあ後はってことでアイテムが切れてる連中はこのまま後ろに下がってもらうことにした。
残りの人数は少数、原作キャラでいるのはキリトとアスナ、あとクラインだ。
流石の原作キャラだな、因みに軍のオッチャンも何人かいた。
「じゃあお前ら準備はいいか?」
『おう!』
救援は急いだとして十五分はかかるだろう、それまでの四剣と戦線だ。
「岩壁があいたら戦闘だ」
『ああ!』
よーい・・・どん!!!
石壁を外したところで、目の前に口に炎を溜めている龍の顔があった。
「はああああああ!!!」
そいつに向けてソードスキルを放つ、
それを受けた龍の激昂したような咆哮で戦闘が開始した。
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プレイヤーを削ってから十分が経った。
戦線はまだ崩壊していない、犠牲者も出ていない、
流石アイテムを保持していたプレイヤーというだけある。
「まだ削りきれてないけど・・・」
人数が減って俺や姫ちゃんが攻撃できる隙が減ってしまった。
体力はもともとのバーの六分の四くらいだろうか。
「はあああ!!」
龍の下に入って斬り上げる。
しかし、それは簡単に避けられてしまう。
当たらない攻撃だが、それはこちらが速くなればいいことだ、
「・・・『紅眼』」
よし、これでしばらくはましだろう。
お前も、黒のように真剣にやってやる。
「はあああ!!」
俺の攻撃を避け、周囲に一息ブレスしたところの敵に向けて突進する、
通常ならやらない戦法だがこれでいいのだ。
「あ、おいゼロ!うかつに突進したら・・・って問題ないか」
「ふっ」
案の定攻撃してきた龍の火炎弾を
足もとから出現させた岩を足場に跳んで避ける。
「ふんっ!!」
そしてそのまま上空から落ちる早さを利用して顔面を上から下に斬る。
ついでに龍の足もとから岩を出現させて龍自身を後退させる。
「らああすとおおおおおお!!」
そして後退した龍の首めがけて原作でもおなじみの『ヴォ―パルソード』を放つ。
三連撃(正確には二連撃だが)をくらった龍だが、あがきとしてとった爪の攻撃を俺もくらい
お互いに後退した。
「ぐっ」
「おい!大丈夫か!?」
キリトお前誰の心配してんだ?俺の心配よりお前の心配しやがれ。
それに、後ろに下がってちょうど家の女神の射程に入ってる。
「やってやれ姫ちゃん」
「『ジャッジ』!!!」
大槌系統上位スキル『ジャッジ』だ。
ただ単に振り下ろすだけの技だ、しかしその威力は絶大、
相手の動きを十秒間止めるおまけもありだ。
「・・・・」
「ポケッとしてる暇はないぞキリト、まだ少し残ってる」
「わかってる!」
「さて、救援はまだかな?」
『わあああああ!!』
『救援だ!救援だぞ!』
噂をすれば何とやらってことかな?
さて、ばれない内に剣を変更しよう。
「待たせたかね?」
「いやいや、予想より三分ほど早いよヒースのオッチャン」
「・・・まだオッチャンという歳ではないのだがね」
「さて、美味い部分はいる?」
「ふむ、山分けでどうだ?」
「いいとも」
二人で武器を構える。
動きが鈍くなっている龍の後ろでは姫ちゃんも構えている。
救援は少し多かったようだ、もう残りは俺だけでも削れるだろう。
「GAAAAAAAAAA!!!」
龍のその咆哮は断末魔にも聞こえた
「『ジャッジ』」
「「『ヴォ―パルソード』」」
三人による一撃で五十階層のボスは終了した。
原作内でのヒースクリフ五十階層の逸話はなくなったが代わりに、
『五十階層で他を守りながらも先頭に立った兄妹!』
というような俺達の逸話が出ると言う何ともな結果になった。
アイテム放って、ガンガン攻めて、なぜかみんなを率いる形になったのがダメだったのかなぁ?
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「まぁ実質救援は助かったよ」
アイテムがないから体力がない奴らを救援なしで連れて帰るのは骨だ。
救援があればアイテムの放銃が可能だから心配いらない。
「そうか、ならよかったが」
「はぁ、すまんね、最終的には山分けじゃなくて俺らの方が多くとっちまった」
「その分はいいさ、実際に戦って持ちこたえたのは君たちだ」
そりゃあありがたいね
うんうん、人付き合いは大事だね、まぁこいつとは数回話した程度だが。
「それよりも、君は妹を待たせて大丈夫なのか?」
「そうだな、待たせると悪いな、行くか」
「参加者で分ける分は置いていきたまえよ」
「わーってるって」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「それでその時に兄さんがですね・・・」
「うんうん」
「おーい姫ちゃん!」
「あ、兄さん」
ん、隣にいるのはアスナか、最近姫ちゃんが買い物の時に会って話してから仲良くなったらしい。
キリトの正妻で可愛いのは認める、だが姫ちゃんが世界一だと断言しよう。
「ようアスナ」
「うん、こんにちはゼロくん」
「さっきまで何話してたんだ?」
「ん-?」
「あ、アスナさん言っちゃだめです!」
おお!姫ちゃんがワタワタしてる!撮れ撮るんだ!
カメラああああカメラああああ!!
「撮りながらでわるいが何話してたんだ!?」
「内緒、女の子が内緒にすることは言っちゃだめなんだよ?」
ふむ、そうか悪かった、まぁそれはいいから姫ちゃん可愛い!
もう一枚!後一枚!まだ撮るぜぇええ!!
「ふおおお!!」
「に、兄さん、待って!撮らないでください!恥ずかしいです!」
「そこでポーズ!」
「はい!ってやっちゃいました!?」
可愛いいいいいいいいいいいい!!!
うひょおおおおおおおおおおお!!!
「あはは・・・」
まぁその後普通に帰った。
さて、目標達成!
死者はなし、結構疲れたらしいから
どっちにしろ次のボス戦は延期にはなるだろうが問題ない。
「今日は頑張ったね姫ちゃん」
「ありがとうございます」
今日は豪華に食事でもしようか、クラインあたり呼んで。
ついでにエギルでも呼び出そうか。
「今日はパーティにしようか」
「わかりました、クラインさんとエギルさんですね」
「うん、楽しみだ」
さて、次は武器作ってもらわないとね
あとクリスマスイベントとかも。
キリトはレベル上かってたし大丈夫そうだ。
「さて準備しよう」
目的が終わった後の一杯だ、誰も文句は言わないだろう。
さて、今夜は・・・宴だ。