汚い、流石兄貴汚い   作:DEAK

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あの時、続きは書かないと言ったな?


スマン、ありゃ嘘だ。



というわけで続編書いちゃいました★
甘栗むいちゃったみたいなノリで言っていい事ではないんですけどね。
今回はトコハ視点で憑依マモル通称外道マモルの事を書いていきますよ!


私の兄、らしき生物

私の名前は安城トコハ

何を隠そう、というか別に隠す事でも無いんだけど超有名ファイター(になってしまっている)安城マモルの妹です。

 

やっぱり有名ファイターの親族だと

 

「え、あの安城マモルの妹なの!?いいなぁ」

 

とか

 

「いっつもファイト教えて貰ってるんでしょ?羨ましい」

 

とか、極めつけは

 

「今度、お兄さんを紹介してよ!ヴァンガード『とか』教えて貰いたいの!」

 

とか明らかにヴァンガード意外の事が狙いだろ。と言いたくなるようなとんでもない事を言われる事も多いとまでは言わないがまぁまぁある。

 

あの兄貴は見てくれ『だけ』はいいし、周りには恥ずかしい行動をしないよう。ドラゴンエンパイア支部の人と協力して調教したのでそれに騙されるのもまぁわからないでもない。

 

 

 

それにしても最後は置いておいて、前二つには私は声を大にして言いたい。

 

 

 

 

 

 

 

「兄さん?仕送り持ってき……たけ……ど」

 

「おう、サンキュ~トコハ。今日の夕飯はお兄ちゃん特性冷製サーモンマリネだ。かげろうなのに冷製、ぷぷぷ。食ってくか?」

 

げらげらと笑う兄の手にはビール缶が握られており、既に半分出来上がっているのが赤い顔からも良くわかる。こんな時間から何飲んでるんだ!と言いたい気持ちを何とか抑える。それより先に言わなければならない事があるからだ。

 

「兄さん……」

 

「ん?」

 

 

 

「パンツ一丁で家の中歩き回るなって何度も言ってるでしょうがーーーーっ!!」

 

「あ痛ぁぁぁいっ!!」

 

 

こんなバカ兄貴持っても良くも羨ましくもないってねぇっ!!

 

 

 

 

 

 

「お、今の最低限ガードは参考になるな」

 

「テレビ見ながらご飯食べない!」

 

本当に母さんに似てきたなぁとしみじみと言う兄を全力で無視し、兄特製のサーモンマリネとチーズチキンドリアを頬張る。

 

(相変わらず美味しい……)

 

正直、あの外道なファイトスタイルからは想像もつかないほど繊細な味付けであり、ぶっちゃけ自分が作るより美味しい。そこがこの兄の腹立つ所なのだが

 

「ていうか今日仕事じゃなかったの?」

 

この兄は支部長に負けず劣らず怠け癖があり、本来仕事の時間でも家でだらけていたり、サボっている所をリンちゃんに見つかりファイトさせられてたりすることが多い。支部長とクランリーダーが揃ってサボっていては運営が立ちゆかないだろうにアカネさんや他の支部員の苦労が偲ばれる。

 

と話がそれてしまったが兄はこんなんなので私はいつも兄の自宅に行き、いなければ兄の散歩道を一通り歩き見つけ次第、ふん縛って支部まで連れて行くのが悲しいかな日課になっている。

 

私が芋虫状態に兄を連れてくるたびに支部の人たちには土下座せんばかりの勢いで感謝され時には泣きだしてしまう人もいる。

一回このクソ兄貴は支部の人たちの苦労を身を持って知ればいいと思う。

 

え?なんで今回は支部に連行しないのかって?

今回は兄が外に出歩けるような格好ではなかったし、着替える時間が必要だと考えたからだ。(因みにそんな今の兄の格好はジャージ姿であり支部に戻る気がないのが見てわかる。まぁイメージは崩れるが警察の御厄介になるわけでもないので無理やり連れて行くつもりだ)

 

決して、食卓に並んでいた夕飯が美味しそうだったからとか、ちょうど夕飯時だしお腹も減っていたからとかそんな理由では決してないと強く言いたい。本当に強く言いたい。

 

大事な事だから二回言ったわよ?いい?

 

 

「あ~仕事ね、ときにトコハよ」

 

「なによ」

 

「そ、そんな睨まなくてもなんもせんて……封竜コーデュロイの効果って知ってる?」

 

「コーデュロイの効果?登場時、封竜のエスペシャルカウンターブラスト1で相手リアガードを一体退却させて、相手は山札の上、四枚の中からグレード2のカードを一枚コールできる。でしょ?」

 

「我が妹ながらよく覚えてんね」

 

「あんたが聞いてきたんでしょうが。で、それがなに?」

 

「つまり、俺は支部長がこっそり呼んでる俺のラノベを退却させた後。書類の上四枚のうちから一枚をコールしたのさ。これはコーデュロイの効果と同じ!そう、これは正当なヴァンガードファイトの」

 

「あ、この人ネオネクタール使うんだ~」

 

「せめて最後まで聞いて!」

 

やかましい。ようは支部長に仕事押し付けてきたんだろうが、まぁ他の支部員やアカネさんに押し付けるよりましか。

 

 

 

 

 

「御馳走様でした」

 

「うむ、御粗末さまでした」

 

それからしばらく私達の口は食べる事に使われ、今は兄が淹れた紅茶を飲んでいる所だ。これも悔しいが美味しい、さっきも言ったが兄は見てくれ『だけ』は紳士なので紅茶を淹れる姿はなかなか様になっている。それが恰好だけじゃなく味まで上手いとかどういうことだ、その才能料理の腕と一緒に私によこせチクショウ

 

っとゆっくりしている場合じゃなかった。さっさとこの男を支部に連行しないといけないんだった。確か近々大きなイベントがあるとか聞いたし

 

「さて兄さん?なにか忘れてない?」

 

「?別に忘れ物はないはずだけど……」

 

とぼけるかこの男、隠してても引きつったその口元でバレバレなんだよクソ兄貴!

 

「さっさと支部に」

 

「あーーーーっ!そういえば!」

 

あからさまに話を遮ろうとする兄だが、何年あんたの妹やってると思ってんだ

。今更そんな手に乗ると思ってるのだろうか?

 

「そろそろケーキが出来あがるんだったー!」

 

え、ケーキ?

 

ふ、ふふふ、繰り返しになるが何年妹やっていると思っているのか、そんな手に引っ掛かるわけが……

 

「トコハの大好きなストロベリームースのケーキだぞ~。でも今家開けちゃうと出来たてが食べられないな~」

 

ぐ、ストロベリー!?

 

いや、これは明らかに罠だ。私が来ることを見越して用意してたに違いない。その努力別の所で使いやがれこのクソ兄貴

 

「出来たては美味いぞ~スポンジがふわっふわでムースも果実のみずみずしさが残ってるしな」

 

う、確かに、出来たてのしかも店顔負けのケーキなんてここでしか食べられないが

 

でも、

 

 

 

 

でも……私は……っ!

 

 

 

 

「ま、まぁ折角だし頂こうかな~」

 

「っしゃおらぁ!」

 

ごめんなさい支部のみんな、だって食べたかったんだもん。兄が隠す気もないガッツポーズをしている傍らで私は紅茶を飲みながら兄の用意してくれるケーキを待つのであった。

 

 

 

 

 

 

 

まぁでも結局、ケーキを食べている最中に支部長が乱入してきて、兄と書類のドッジボールを始めるも追いかけてきたアカネさんをはじめとした支部のみんなに二人纏めて連行されるたのだった。

 

支部の人には感謝されたが今回ばかりは私も誘惑に負けてしまった手前かなり申し訳なくお互いに謝り続けるという傍から見れば珍妙な光景が繰り広げられた。

 

 

 

 

私は改めて問いたい

 

こんな兄を持つ私を本当に羨ましいと思いますか?と

 

 

 

 





あれ?今回ヴァンガードしてないよ?他の方のヴァンガード小説をまだ読んでいないのでよくわからないのですがファイトなくても問題ないんでしょうかね?

ちょっと外道成分が足りない気がするのは多分ファイトしてないからだとイメージしましょう(暴論)

―補足説明―

この作品ではお互い鬼畜マモルさんに振り回されている間柄という事でトコハとリンには友情が芽生えています。
たまにどうやってあの外道を倒すか相談していたりもします。

多分本編みたいな感じにギスることはないですねwww
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