『さあ、始まりましたNo.1YKM選手権!』
ここは守矢神社。提供は守矢一家だ。
『今日は総勢100人もの参加者が集まりました!』
参加者100人。 昨日は烏天狗の情報伝達力を疑ったが、どうやら杞憂だったらしく効果は絶大だ。
『実況はわたし、射命丸文が。そして解説は――』
もちろん、100人分を正当に評価できるほどのゆでたまごともなれば数は計り知れない。負担は守矢一家だ、どうするんだろう。
『解説は椛が つとめさせていただきます』
このエコーがかかった声は幻想郷の河童、つまるところ技術者達が設置した音声拡声器なのだと言う。興味がある。
『《ガチャガチャ》《キィイイィィィィィィン......》』
何だこの音、煩い。
『横から失礼します!こちら東風谷です! ゆでたまごの準備、実はまだできてません!』
そんなような気はしてた。だってあんな人数の量用意できわけないし。
でも、だからといって問題は無くならない。どうする?
『――なので、今から奇跡を起こします!一人一つ、籠をのようなものを持ってください!』
か、籠?
持ったけど、まさか。
『今から空からゆでたまごを降らせます!大丈夫です、速度は割れないようになるべく下げるんで!』
ついていけない。さすが幻想郷と言ったところか。
ああ、もういいやこれで。茹で卵が降りてくる。
100人のうち、ほとんどは妖怪や神だ。
空から飛来してくるゆでたまごを籠に容れることは容易い。
だが、降ってくるゆでたまごがとんでもない数だったら?
「空が見えねェ....」
どこからともなくそんな呟きが聞こえてきた。まさにその通り、空が見えないほどゆでたまごの密度が高い。
そうなると無論、遠近法もおかしくなるし、暗くなって周りがよく見えなくなる。空からはゆでたまごが迫っている。
すると、こうなるのは当然のようにも思えてくる。
こうなる、つまり黄身と白身が境内や神社の屋根にぶちまけられ、参加者の髪や顔や服はオレンジで染められている。そんな事態だ。
大惨事、この一言で凄惨さが伝わると言えるかもしれない。てめえ早苗。
しかも茹でられてるのと生がバラバラってどういうことだ。速度も全く落とされてないし。全然奇跡じゃないじゃないか。
なんて騒動が巻き起こり、YKMは一旦延期になった。まだ懲りないのかあたし達は。
まあいっか、楽しそうだから。
だから。
だからとりあえず今は、この服と髪をどうするか考えなきゃ。
7日目、終了。
守矢一家は掃除が大変だったらしい。
次のYKMでは開催場所を変更するらしいです。
実は早苗は、かなりプラスになる奇跡を起こしていたのです。
もしも守矢がゆでたまごを大量に用意できていたとしたら、参加者全員で乱闘が起き、守矢神社が倒壊していましたw
延期されたということは、その被害が他の人になすりつけられただけだったとさ。
文字数かなりギリギリでした。内容が薄すぎる。
バグさんは痛みのあまり絶叫してしまった、そんな感じの7日目でした。