朝方、文さんとその付き添いの椛さんが、YKMについてばけちゃんを取材に来ていた。
それが夕方にはもう配られていたので、見てみることにする。
大見出しの横には、空中から撮ったと思われる大会の様子が大きくかざられていた。
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数日間の戦いがついに決着
No.1YKMは外来人!?
先日行われたYKM選手権。当初は参加者が100人余りおり、急遽2日かけて参加者の絞り込みをやった。運良くシード権を手に入れ、本戦へ直接行けたのは三人、来上社ろく、化怪化ヶ、博麗霊夢だ。もっとも、残念ながら博麗霊夢は不参加で不戦敗ということになってしまったが。
参加者は9人、洩矢諏訪子、東風谷早苗、来上社ろく、化怪化ヶ、パルスィ、尾反夜霧、霧雨魔理沙、西行寺幽々子、紅美鈴だ。
この中を勝ち残ったのは味噌派、化怪化ヶさんだ。今回はその中の化怪化ヶさんに取材してみようと思います。
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その後、ばけちゃんの笑顔の顔写真と、インタビューの内容がずらりと書かれていた。
ふうん、まあ悪くない出来だ。それにしてもあたし達が文さんと会わないように椛さんが手回ししたのって、本当に効果あったのかな?
まあ、迷惑だと思ったらそれまでだが、彼女なりに頑張ったのだから、文さんにも話していない話くらいは話してあげて、良かったと思っている。
色々喋ったのは、文さんがばけちゃんに取材している時の事だ―――
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「うう、すいません。役に立てなくて」
「いいんですよ。それより文さんに会わなくさせる事に、意味はあったのですか?」
「ありますよ!あなた達から話を聞き文様がそれを知らなかったら優越感に浸れます」
そ、それだけか。
「例えば、どんな事をしたの?情報を回さないために」
「そうですね、化怪化ヶさんを見かけた白狼天狗が、文様の所に行かないよう、落としました」
「落とす?」
「はい、気絶させるんです。こう、首をガッと締めて、きゅううううううっと」
「その人が起きたら?」
「脅します」
「うわぁ.....」
「もし、椛さんより強い天狗がばけちゃんを知ったら?」
「知り得ません。上司は山から出ませんし、」
「あそっか」
「何より、白狼天狗のまとめ役は私ですので」
で、たまたま霊夢を取材しようとしていた文さんが、たまたまあたし達に会ったと。
いや、違うか。たしか、外来の妖怪が来ていて、さらに博麗神社に住んでいたことは知っていた?
「じゃあ、文さんはどこから情報を手にいれたの?」
「え?そりゃあ飛び回っていたらたまたま見かけて」
「でも文さんは、情報が『入ってくる』のが遅かった、と言っているし、誰か情報提供者がいるんじゃ?」
「誰かって?」
「わからない。心当たりは?」
「そうね。それこそ八雲ゆ――」
「違いますよ、椛」
瞬間、椛の尾の毛が逆立った。これはビックリというか、ショックからか。
あたし達の背後には、文さんが立っていた。
「あ、文様、いつから?」
「『優越感に』あたりです」
秘密の全部じゃないか。どんまい椛さん。
「そして、わたしはあなたが情報を隠しているのを知っていましたよ?
情報自体も知っていましたし。それも、椛よりも早く」
「な、なんで」
「ろくさんの、情報提供者はあながちないことでもないです。だってそれは、博麗霊夢なのですから」
霊夢があたし達の情報を文さんに?あ、わかったぞ、理由が。
「勿論、情報量として少しばかり」
だろうね。
「そして椛、月はわたしに化けた化怪化ヶさんではなく、霊夢さんですよ。太陽は化怪化ヶさんで、地球はわたしです。
そんなことより霊夢だ。あたし達を金で売ったのか。まあ、数十円に大号泣できる人だ、やりかねん。
まあ、あたし達に不利ができるわけでもないから、謝ったら許してやろう。
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まあ、約束通り、椛さんに話とかを話したんだけど。
あくまで文さんに話していない話であって、聞いていない話ではないと。
そんな感じで取材が終わり、夕方に新聞が配られていた。
さて、霊夢はどこかな?たのしい鬼ごっこの時間だ。
11日目、終了。
久しぶりに長めでした。この話で、しばらく文ともみもみの出番はありません。ここで一区切り、といった所でしょうか。
飛行中、フジワラを見つけたホウライサンが、取っ組み合いの喧嘩になった、そんな感じの11日目でした。