「起きなさい、あんた達」
む、霊夢の声?
...寝坊したようだ。朝ごはん作らないと、霊夢に怒られる。あーあ、温泉に行ってたのは夢だったのか。折角面白かったのになあ。
億劫だが、仕方なく布団からのそりと起き上がる。隣にはばけちゃんが寝ている。かわいい。
「霊夢...。今ご飯つくるからね...」
「は?何言ってんのアンタ」
え?
立ち上がって、周りを見てみる。
どこだココ?
...なんだ、旅館じゃないか。夢じゃなかったのか。
「って、ええ?なんで霊夢がいるの!?」
「暇だったから」
「そ、そうじゃなくて。神社は空けておいていいの?」
「ああ、人がさっぱり来ないから大丈夫よ」
「......じゃ、じゃあ宿泊費、この部屋に泊まってて怒られない?」
「なによその間は。まあいいわ。女将さんに許可を取ったわ。朝食一人分くらいは奢ってあげる、だってさ」
「な、ならいいんだけど」
その後ばけちゃんが起きて、みんなで朝食を食べた。鬼の(比喩じゃない)女将さんにお礼をして、あたし達はその旅館を立ち去った。
「で?今日はもう、神社に帰るの?」
「いや、もうちょっと温泉回ってから帰ろうと思うの」
「何件?」
「3件」
「多っ」
霊夢が驚いている。...まあ、わかるけどさ。温泉巡りという名目上こんくらい行かないと旅って気分にならないの。ってまあ、幻想郷に来てる時点で旅行なんだけどさ。
さあ、こっからは急がないと回りきれないよ。
二件目に行ったのは『
次の場所へ向かっている途中、昼食をとった。
3件目は『
そしてこの温泉巡り最後の目的地は『
カポーン
「ふぅ。今日一日で色々まわったわね」
「ばけちゃん、疲れた?」
「そりゃあね。疲れを癒すのも骨が折れるものね」
「矛盾してるけど、そんなもんだね」
カポーン
さて、温泉からあがってみれば、案内係のお姉さんに、居酒屋の店内に、ついでに言えばカウンター席に案内された。
なるほど、建物内に居酒屋が組み込まれているのか。
座り順は左から順にあたし、ばけちゃん、霊夢だ。ちょうどばけちゃんを挟む形になっている。
左隣には金髪でとがった耳をしている女性が。霊夢の向こう側には、金髪で額に一本のツノが生えた女性と男性が座っていた。その女性はかなり飲んでいるようだが、あまり酔っている様子もない。
などと周囲観察していたら注文の品が来た。焼き鳥、豚足、モツ鍋、そして今回の主役、日本酒だ。何気に、幻想郷に来てからは初のお酒だ。
言わずもがな、あたし達はその酒と肴とそこでの話を樂しんだ。
帰宅後、あたし達は倒れこむように布団に入り、爆睡した。
13日目、終了。
忍び込んでいたのは霊夢でした。温泉巡りはこれにて終了です。地霊殿にはこれからも行く...かも?
行かせなきゃいけない場所が色々あるんですよねぇ....。
それはさておき、帰ってくるのが遅い姫様を、ヤゴコロさんが強制的に家に帰らせた、そんな感じの13日目でした。