東方化緑伝 【完結】   作:LOORUME

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最近ばけちゃんのセリフが少ない?なんとかなるよう頑張ります。


19日目 原因ときっかけと経緯

「ふぅ、お茶は、落ち着きますね」

 

あたしは、縁側で座りながら言う。三人並んでいる。

 

「そうですね。なんというか、和みます」

 

ズズッと啜りながら、彼女は言った。

座る順番は、左から順にばけちゃん、あたし、妖夢さんだ。

 

大きな庭では魔理沙がはしゃいでいる。もし彼女が博麗神社で同じことをしていたら、間違いなく霊夢にボコられてただろう。

 

「このお菓子、美味しいわね」

 

カポーーン、と鹿威しの音が白玉楼じゅうに響いた。

 

こうなった発端を話そう。何が起こるにしてもきっかけというものがあり、それを作った原因というものがある。

今回の原因は魔理沙。きっかけはあたし達を誘ってきたから。

魔理沙が原因というのは、もはや説明するまでも無いと思うが、一応その一部始終をお見せしよう。

 

 

 

 

 

 

「おーい、ばけー、ろくー」

 

それはいつも通りの晴れの日だった。そんな時に黒と白の魔法使い、言うなれば因縁の相手が博麗神社に飛んで訪れた。

 

「なにー?」

 

境内に降り立った彼女に返事をしたのはばけちゃん。あたしは様子を見ながらばけちゃんの後ろについてった。何せ、先日の報復、と言えば言い過ぎかもしれないが仕返しが怖かったのだ。

 

「なぁなぁ、白玉楼に行かないか?行ったことないんだろ?」

 

そしてあたし達は断る選択を断られ、最終的には一緒に行くことになった。

 

 

 

 

 

というわけだ。いやいや、まだ今に至るまでの経緯を話していない。

白玉楼に到着したあたしは、妖夢さんとの自己紹介を済ませ、ここの主人、西行寺(さいぎょうじ)幽々子(ゆゆこ)さんが今は不在だという事を知った。

だいたい、こんなところだろうか。

 

 

「そういえば、なんで幽々子さんはいらっしゃらないのですか?」

 

と、あたしが問う。ばけちゃんがお菓子に手を伸ばす。あんまり食べ過ぎないでよ?あたしも食べたいし。

 

「えぇとですね、どうやら閻魔様に呼ばれたようで、幽々子様になにか仕事が入ったのかもしれませんね」

 

お菓子。お茶受けは大福。ばけちゃんが食べているところを見るとどうやら、中にはあんこが、粒あんが入ってるようだ。あと、大福が手にくっつかず、粉が味を疎外しないように絶妙な量がまぶされている。うん、ばけちゃんの表情を見るととても美味しそうだ。

 

「え?閻魔様ですか?」

「はい。ここ、冥界にて霊魂の管理するという仕事を幽々子様に任命された方です。あとは、幻想郷での死者の裁きをしたりなど、なさってるみたいですよ」

「ふむ、幽々子さんは大福の管理をしている、と」

 

 

「食べたいのなら、遠慮せずに」

 

苦笑しながら妖夢さんが言う。

なんと、心を見透かされたか。ポーカーフェイスできてたはずなんだけどなあ。ま、いいか、遠慮なくいただこう。

 

「では、いただきます」

「はい、どうぞ」

 

白くモチモチな物体に手を伸ばす。

ふむ、予想通り粉が最適な量だ。弾力も、強すぎず、形が崩れないくらい。

そして味は―――

 

ぱくり、と大福の3分の1ほど噛んで口の中に入れる。白い餅の食感と、あんこの甘味がちょうどマッチングされるよう、分量が計算されている。美味しい。これはばけちゃんの顔が綻ぶのもわかる。感動した。

 

「これ、美味しいです!」

「わあ、それは良かったです。今回のはなかなか自信があったんですよね」

 

どこで売られているものか、と聞こうとしたけど、つまり妖夢さんが作ったのか。

 

「そうですか。妖夢さんが」

「はい」

「幽々子さんにもよく作ってあげるんですか?」

「ええ。というかこれも幽々子様に食べていただく予定だったんですけどねぇ」

 

うわ、それは悪い事をしてしまった。慌てて謝罪しようと言葉に詰まっていると。

 

「いいんですよ、今日はいらない、おっしゃっていましたから」

「そ、そうですか」

 

お茶を飲むと、甘味と一緒に罪悪感が幾分か緩和されたような気がした。

 

 

 

 

 

「ところで、その妖夢さんのまわりを飛んでいる大福はなんですか?」

 

先程から気になっていたのだ、ふよふよと飛んでいる白いものが。

 

「だいふっ!?いえ、これは半霊と言って...私、半人半霊なんですよ。ですから、半霊は霊として私のまわりに」

「なるほど、美味しそうですね」

「みょん!」

「冗談ですよ、冗談。......みょん?」

「気にしないでください。いいですね?」

「は、はい」

 

ちょっとばかし、妖夢さんが赤面してるように見えた。

 

 

夕方あたりまで白玉楼にお邪魔していたが、結局幽々子さんは帰ってこなかった。そして、魔理沙が何のために白玉楼に来たのかもわからなかった。いや、ただ単に妖夢さんのお菓子が食べたかっただけなのかもしれない、とも思った。まあ、結局はわからないのだけど。

 

夕焼けの中、空中の裂け目から除く大きな門から出て、冥界を後にした。

博麗神社に帰り、白玉楼に居た事を伝えると、なんでお菓子を持って帰ってこなかった、と叱られた。だが、まあいいわ、とも言った。

 

 

 

 

 

19日目、終了。

 

 

 

―――ばけ、ろく、明日は弾幕ごっこしに行くわよ。

 

―――え?誰と

 

 

―――幽々子よ。

 




だいふくふく。
ちなみに魔理沙は霊魂と戯れて遊んでいます。なんでも、ヒンヤリして気持ち良いだとか。
だったら妖夢のも.....。まあ、そうした場合冷えるのは自分の肝ですが。

鏡源郷に帰ってきたやまたん、ハニィ、鏡の悪魔は、引き続き仕事を始めた、そんな感じの19日目でした。
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