「私の勝ちだね!」
「まだよ。わたしはまだ、負けていない」
どうやら、妹紅が勝ったのか、輝夜が負けていないのか、口論になっているらしい。実に幼稚である。
ところで、ここらでだいたい13時間経過したわけだが、これは幻想郷での13日間である。13日間も帰ってこない姫など駄目だ、というわけで月の頭脳を持つ八意永琳の登場だ。
永琳は輝夜を強制的に連れ戻し、帰宅させた。
そして、残された妹紅も、遊び相手が居なくなってつまらなくなり、帰ってしまった。二人の戦いは、まだまだ続く。
さて、ところ変わってチルノ達。彼女らは、幽花にボコられたにも関わらず、まだ懲りずに鏡源郷でいたずらをしていた。
「あそこの洞窟の入り口、氷で塞いでみよう!」
「いや、真っ暗闇にして反応を楽しもう」
「いやいや、声を反響させて驚かせてみよう!」
「いやいやいや、蟲を呼び寄せて襲わせよう?」
彼女たちも、なかなか残酷である。
「じゃあ、全部やろう!」
満場一致でそうなったらしい。これはもう、いたずらとかそういうレベルでは無いと思う。
出口が無く、真っ暗な状態で蟲に襲われ、奇声を浴びせかけられる。もう地獄と言っていいだろう。まともなのは、大妖精くらいか。
そんな時、いたずらして回ってる妖怪がいるという情報を聞きつけた鏡源郷の管理者、八岐鏡映が駆けつけた。
見た目は同じくらいの年であるが、力は歴然の差である。
成す術なく成敗されたチルノ達は鏡刻塔に連れられた。そこでは嫌というほど酒を飲まされ、眠ってしまった。
そして鏡映は、いじめも満足したようで、ピサース・ミラル、ハニエルと共に。幻想郷に行った。
その隙をつき、チルノ達は逃げ出し、懲りて幻想郷に帰ることにした。
そして、チルノ達が逃げ出した事を鏡映が知るのはもうちょっと先の、帰ってきた時であった。
それから数時間後、烏天狗の射命丸文による、とある新聞が配られた。
こう、書いてある。
『どうも鏡源郷の皆さん!わたしは幻想郷で新聞記者をやっております、射命丸文と申します。ご気軽にアヤちゃんって呼んでください!』
など、自己紹介が書かれてある。
もちろん事件の記事もある。
『文々。新聞
大妖怪の所業に博麗の巫女、大激怒!
先日、八雲紫が化怪化ヶさんを誘拐し、その所業に激怒した博麗霊夢さんが本気の弾幕で八雲紫を撃墜しました。
ただし、あれはやりすぎである。息継ぎ無しの本気のスペカ10連続。さすがのわたしも引きました。
何にせよ、問題は無事解決し、事件は集束を迎えた。』
など、大宴会の情報なども。
文はそれを読んだ人の反応を見て満足したが、自分の文章には不満が残っているらしい。彼女は幻想郷に戻ってから、新しい新聞のネタを練り始めた。
その後、化怪化ヶと来上社ろくが帰ってきた。
鏡源郷旅行、終了。
はい、そんな感じの、鏡源郷旅行編でした。