さて、本日も快晴なり。私の体調も良好なりなり。
今日はどんな人がくるのだろうか。
そんな事を思いながら、背伸びし、今日の鏡の番人の仕事を再開した。
お昼過ぎ。先程支給された弁当を頑張って消化してる胃から来る午睡の誘惑を除けながらも欠伸をした。
「ふぁぁあぁ」
午前中も、結構人が来た。それは鏡源郷からの人も、幻想郷からの人も。
だいたい30人くらいだろうか。大盛況大盛況。
まぁ、沢山人が来たところで私には利益が増減するということでは無いのだが、しかし色んな人と出会えるというのも報酬の一つと言っても良いかもしれない。
そう思う私は少し、変わっているのかもしれない。
そういえば、先日来た人も変わっていたなぁ。いや、合わなかったと言うべきか。
彼女たちはエリーさんの紹介で来たらしい。が、如何せん性格が反り合わなかった。まぁ、まぁまぁ、ままあることだ、気にするほどではない。
こんなこともあるさ、と自分を納得させている時であった。鏡から独特の音がした。
さてどんな客で、どんな性格なのだろうか。眠気覚ましになるくらいの、話し相手になってくれるだろうか、と。
その鏡からやって来た彼女は、話をするまでもなく十分眠気を吹っ飛ばしてくれた。
彼女は満面の笑みで、口が裂けそうになるほど笑ってて、最高のニヤけとも言える表情で。
「―――あら、オレンジじゃない。久しぶり」
私を指名してきた。
「.....ゆっ、うぐ、幽香さま.....」
彼女は、花の妖怪こと風見 幽香である。数年、いや十数年前までの主人であった。
「へぇ、ここで番人やってるのね。面白そうじゃない」
「いえっ!幽香さまの所での仕事よりは面白くはありませんっ!」
鏡の番人のほうがよっぽど面白いが、今は口が裂けても損な事は言えないし誤字じゃない。
幽香さまを怒らせたらヤバい。最悪消滅しちゃう。だので全力で、敬語で丁寧に、ご機嫌を取りに行く。幽香さまの所での番人職の方が良かった、と嘘をついておく。
「そういうことじゃないんだけど。でもまあ、そういうことなら私の所でまた働く?」
「いいえっ。結構です !」
「.....」
ヤバい、ジーッと見てるよ。こっちを見てるよ。目を合わせられない。
やめなさい、疑いの目線で見るのはやめなさい。
そうして見つめられること十数秒。彼女はふっと笑って柔らかい笑顔になった。
「まあいいわ。あなたが楽しんでいるのようなら」
「そ、そうですか」
ほっと安堵の息をつく。危うく何かされるところだった。
「でもまぁ、その楽しみを主人に分けないのは頂けないわね?」
にやり、と彼女が聞いてくる。
なんちゅー暴論だ。
「そ、そんな。元主人じゃ...」
「そんなの関係ないわ、よっ!」
幽香さまが私の腕を掴み力を込める。
......いじめですか。
あぎゃあああああぁぁああぁ、と断末魔の叫びが響いた。
オレンジとゆうかりんでした。
ゆうかりんは良いけど、くるみ、オレンジ、エリーの旧作勢のキャラが掴めねえ....。
まあ、愚痴は他所に放っておいて。番外の章については、ばけろくが旅をしていた時、その他の人たちはどこで何をしていたか、という内容になります。
この章が終われば後日談(仮)となり、大宴会も出来るってぇ寸法でさぁ。では、完結まであと10話くらい?見守っていただけるとありがたいです。