「さあ、着いたぜ!」
「ふう、結構疲れたわね」
ここは守矢神社。魔理沙は飛んでいたけど、あたしは歩いて階段を登っていたのだ。文さんの変身を解いたばけちゃんも歩いていた。
「なあ、なんで飛べるのにわざわざ歩いたんだ?」
「それはね、『物を楽しむ時は、導入から始めよ』っていう諺があたしの国にあるからだよ」
「お前どこ出身だよ」
「母親は日本系の日本人。父は日本出身の日本人よ」
「つまりお前も日本出身じゃねえか。っていうか神に親っているのかよ」
「いないわよ。母とか、冗談に決まってるじゃない」
ちなみに、階段を歩いて登った理由とかも冗談だったり。つまりは何となくなのだ。あたしは結構気変わりが早いほうなのだ。
「はあ、さいですか」
「で?ここにはどんな神さまがいるのかしら?このあたくしに説明してごらんなさい」
「バケって性格コロコロ変わるよな...。まあ、能力上それは必須なのか。
ここには、祟り神と軍神と現人神がいるぜ」
「なんかキャラ立ってるわね」
「しーっ」
注意された。黙ってよう。
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ん?なんだろう。遠くから声が聞こえてくる。
(ーーーーーー!)
(ーーーーーーーー!!)
どうやら二人で喧嘩しているようだ。それは本殿のほうから聞こえてきて、だんだん近づいてくる。
「だからぁ!ゆでたまごには塩だってば!」
「アンタも分からない奴だね!マヨネーズに決まってるじゃないか!」
「マヨなんて油っこいだけじゃないか!それに幻想郷じゃ手に入らないよ!」
「そっちこそ塩なんて高血圧の元じゃないの!それに塩も幻想郷じゃなかなか手に入らないわよ!」
どうやらゆでたまごにかける物で言い争っているようだ。かたや塩派の幼女。かたやマヨ派の紫髪の女性だ。
ところでこれは余談なのだが、霊夢の家で料理をする時、塩がなくて困った。と言うのも、幻想郷には海が無く、実は鏡源郷には海がある。もっぱらやまたんが創り出したって噂だけど...。
そして余談の余談なのだが、鏡源郷には結構洋風の文化が流行っている。故にマヨネーズも流通している。だからこれからは幻想郷と鏡源郷間の交易が盛んになる事であろう。
「お二人共、参拝客ですよ!静かになさってください! それに―――」
どうやら二人を宥めてくれるであろう緑髪に蛇の髪飾りをした女性が空から現れた。
なんとなく居づらいから喧嘩が治まってくれるのは有り難い。
「――それに、ゆでたまごにはオリーブオイルが定番でしょう!」
訂正。
さらにオリーブって、あれはさすがに合わないでしょう。黄身が悪い。
もう黙っていられない。そんな、ゆで卵にかけるものって言ったら...
「ゆで卵にはわさびですよ!!」
あら、私も火に油女だったようだ。その後さらに話は激化し、論争が続いた。
名前はその時に教えてもらった。
塩派の幼女は洩矢諏訪子さん。
マヨ派の紫髪は八坂加奈子さん。
オリーブ派で緑髪の火に油女は、東風谷早苗さんだ。
火に油女2のあたしはわさび派。
ばけちゃんは味噌派、魔理沙は醤油派のようだ。
よくもまあこんなに綺麗に別れたもんだ。無論意見が多ければ多いほど論争は激しくなり、いつの間にか敬語も消えていた。
そして、その日では決着がつかなかったため、後日また『ゆでたまごパーティー』を開催し、No.1YKM(ゆで卵にかける物)を決めるはこびと相成った。
なんじゃこりゃ。
4日目、終了。
ホントに、なんじゃこりゃ、ですよw
なんでゆで卵で論争してたんすか二柱w
原因は、早苗さんは朝食に出したゆで卵です。
ま た お ま え か
寂しくなったぐーや(39) はそこらへんにいた《幻想郷在住》ナイトバグさん(75) に泣きついたけど、いまいちしっくりこなくて余計に虚しくなった、そんな感じの4日目でした。