ボスを幸せにしてやりたいんですが構いませんねッ!? 作:ツキハ
どうにか8月中に投稿出来ました。執筆スピードが早いんだか遅いんだか微妙な期間ですね。
仙台のジョジョイベント行けたんですが、ピークの7日に部活の合宿で血涙流しました。悔しいです。
アニメは一つ目の盛り上がりきましたね…シンデレラのが先だったのは驚きましたが。
あと吉良さんの声は小山さんがはまり役だと思ってたので…いや森川さんも合ってましたが、ボスどうするんでしょうかね。
取り敢えず吉良さんの演出が最高でした、スタッフに感謝です。
「ドッピオ…あぁ、わたしのかわいいドッピオよ…!」
「ボス…!」
「いやぁ、感動的な再会だねぇ」
「おいガキ!『これ』をやめやがぐぉぉぉ……!!?」
「はいはいよもぎちゃん引き続きサイキネよろしく」
「チョコ、ラータァ…!てめーやっぱり、よぇえんじゃないか、よぉぉぉ…!!」
「んだとォ…!?」
「ゲスコンビは黙ってろよ、な?」
「フィ」
「「がァッ!」」
「あ、皆さん座って待っててください。今お茶出しますね。コーヒーはないんですよー、緑茶で失礼します」
「え、あ、はい?」
「HAHAHA私みたいな小娘に敬語なんてやめてくださいよ、皆さんの方が歳上ですし普通でお願いします」
「ぐぐぐぐ…!」
後にこの光景を隅から見ていたカルネは語る。「あそこまでギャグめいていながら笑えないカオスは見たことがない」、と。
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ボスとドッピオ君が引っ付いて私の隣に座り、反対側にはスクアーロ、ティッツァーノが、私からみて右側にカルネ、左側にチョコラータとセッコという配置になった。
周りにはうちの子達がスタンバイ、スタンドを使われた場合の対抗策である。
「では自己紹介始めましょう。
私はカミナ、ポケモンの色違いについての研究者です。ある程度の説明は受けたようなのでご存知でしょうが、『神々のゲーム』と呼ばれるものに巻き込まれた一人であり、そしてあなた方のことを表面上は知っています。
ちなみに、ポケモンと呼ばれる生物についての説明は受けていますか?」
「…あぁ、聞いた。ポケットモンスター、縮めてポケモン。スタンド能力とはまた違う能力を持った生物だったか?」
真っ先に答えてくれたのはスクアーロだった。瞳に探るような光を混ぜながらこちらの目を見返してくる。
ギャングこあい。
「はい、スタンドとは違う理由としては彼らは『タイプ』が18種類あり、『相性』があります。
その相性を覆すことは基本出来ず、もし出来るのならばよほどのトレーナー…この世界で『チャンピオン』や『四天王』と呼ばれる彼らぐらいでしょう。
力でゴリ押しも出来なくはないですがね。
タイプはスタンドのような近距離パワー型、という意味ではなく、『能力』そのものの分類ですね」
「始めから能力が決まってる…ということは相手にも筒抜けということだな」
「えぇ、そうですねティッツァーノさん。お互いの相性が一目でわかります」
「解剖してみたいな」
「警察に突き出しますよゲス医者。
アイスステイ、ステイしなさい。…ジャック君固定しといて」
チョコラータの一言に真っ先に鼻息荒く反応したドMバイバニラからそっと目線をずらす。解剖だからねアイス、物理は物理でも物理(切る)だから落ち着きなさい。
「…でぇ?このカビ頭がおれたちのボスっつーのかァ?」
「誰がカビ頭だ誰が!」
「ボスはカビ頭なんかじゃあありません!かっこいい僕のボスです!」
「反応するならカビ頭っつー自覚あんじゃあねぇかボスさんよォー」
「チョコラータ貴様ァ!」
「15歳の少年に負けた組は一旦黙っててください話進まないっす」
「…は?あの新入り15歳なのか!?確かにガキだったが『あれ』が15歳のガキのやることかァ!?」
「あなた方が護衛チームと対立する2年前、スタンドを持たない11歳の少年が一人でスタンド使いの殺人鬼33歳男性に立ち向かって勝ってますが何か」
「ウソだろ?」
「能力を見破り打ち勝ったのは11歳の少年、その後対峙したのは16歳の少年で、殺人鬼は最終的に事故死しました」
「…最近のガキは恐ろしいな」
「10歳前後の少年がゾンビに立ち向かう話もありますよ、100年ほど昔ですが」
「子どもの定義を忘れそうになるぞ…」
つまるところ年齢は関係ありませんよ、話進めますからね。
席をたった後ガラガラとホワイトボードを引いて全員に見えるような位置にセットする。
…文字も確か脳内で母国語変格されるはずだから問題はない…はず、うん。
「これから皆さんにやってもらわなければならないことは最低3つあります。
1つ、相手のスタンドを丸々覚える」
「……………あ?」
「私はあなた方の出てくる物語の漫画を最新刊まで持っています。
護衛チーム、暗殺チームのことを知るのが先か、予測不可能戦闘経験無しのランダムスタンド使いになる参加者を警戒してそれ以外を知るのが先か…判断は皆さんにおまかせします」
「…他の参加者はわたし達のことを知っているのか?」
「さぁ?私に聞かれましても困りますね」
「役立たずなクソガキだな」
「イサ君ゲス医者にシャドーボール」
「リリィ!」
「カミナお前は落ち着け、お前が暴れたらスタンドを使わねばいけない」
「ジャパニージョークデスヨジャパニーズジョーク」
「カタコトですよあなた」
ブラックジョークが飛び交ったりしながらも、私は淡々と先ほど言ったことをホワイトボードに書いた。
後ろではあーだこーだと言い合いが続いている。
「で、二つ目がポケモンのことです。
種族については私が博士に頼んで図鑑を用意してもらうので、完璧に覚える必要はありません。ですがタイプ相性や技の効果を覚えていただきます」
「相性…具体的にはどんな感じだ?」
「…わたしの聞いた限りは大体自然現象と同じらしい、火は水に弱く水は雷に弱い」
「ボスは僕らより先にきたから理解していらっしゃるんですね!」
「ああ、とはいえ本格的な知識ではないから穴だらけだ。お前達と同じように覚える必要がある」
「まぁそういうわけなんで、ハイ」
コトン、そんな音が7つあった。
机の上にはさまざまな種類、色の「DS」が置かれている。
「なんですか、これ」
「私の世界ではポケモンはゲームとして存在した、というのは知ってますよね?
これはポケモンをプレイする場合必要な機器の1つです」
「ゲーム機?これが?」
「私が『あっち』にいたのが2014年までなのでそこまでの機器しかありませんがね、この家は私の家を基礎モデルとしているようで、兄たちが持っていた分もあったんです。
初代DSが一台、DSLite二台、3DS三台、3DSL一台があります。」
「でぃーえす?」
「ゲス医者がひらがな発音しても萌えねぇからショタになってから出直せドゲス野郎」
「何いってんのかわかんねェがバカにしてんのはわかったぜ死ね」
「ボス、何故この少女はチョコラータには厳しいのですか」
「たまにカミナは誰に対しても口調が荒ぶるからそれじゃあないか?」
「…えーっと、それでぼくらはどうすれば?」
「ポケモンのゲームを実際にプレイすることで覚えてもらおうかと思いまして、操作方法も教えます」
「あぁ!なるほど」
「………参謀には懇切丁寧に見えますが」
「…気のせいだろ」
ゲスに対してははスガスガしいほどにゲスだからもはや尊敬の念すら覚えている。だが丁寧にする気はわかないし義理もないし、じいちゃんっ子かつばあちゃんっ子な私は貴様の所業を許すつもりはない。
許すまじゲス医者。
「期間は三ヵ月。
3週間で最低3体のポケモンの捕獲、2週間でこの世界の常識。一ヶ月ごとポケモン、スタンドの知識。残りありましたら様々なことに関する穴埋めです。
私がいない間は留守番組のうちの子に指導していただきます。
生活用具はいまから私の監視の元ネット通販です。恥ずかしかろうが教えて下さい、財布が泣きます。」
「一人予算はいくらぐらいだ?」
「……五万以内に『全て』収めてください。服、下着、歯ブラシ、タオル等以外の雑貨類も全て」
「ふむ、五万か…」
「ディアボロさんは既に買っているから無しです、あと単位に関してはご安心を、アラビア数字なので単位関係なしに読めます。揃います」
ボスは買いもの無し、その言葉に目を丸くしたのは本人。その他の人はチラリとボスに目を向けた。
現在のボスの服装はショッキングピンクとブラックのチェッカー柄が散らばった白地のパーカーにインディゴブルーと呼ばれる色のジーパンに黒の靴下である。明らかにギャングのボスの着る服ではない。
ちなみにこちら売れ残りヨンキュッパ(4980円)セットである。
「わたしはないのか…」
「日常で着る服なんぞ上下2着ずつありゃあいいんですよ、出費は最小限に」
「おめぇそれでも女かァ?」
「しゃがますいこれでも女だ角砂糖野郎」
「……しゃがますい?」
「…あ、いや、やかましい。うるさい。うん」
クセとは実に厄介なものである。
…なんだか吉良さんみたいなことをいうが、そう思ったからしかたない。
(私は吉良さんと同じ爪の噛み癖があったりする)
幼い頃から聞いて、使っている言葉使いは中々変わらないのだ。
「…本日はここまで、部屋はうちの子に案内させます。部屋数ないから大体二人一部屋になりますが文句言うなら外に放り投げますからね。
着替え代わりになりそうな物探しますから少し待ってください。…風呂は沸いてますが」
ディアボロさんはお話ありますから残ってください。
そう言って部屋割りから追い出す。
ドッピオは不安げに眉を下げたが、どうにか説得し追い出した。
今からの話は聞かれて困るのだ。
カチャリ
「…で、話とはなんだ」
緑色の瞳が真っ直ぐにこちらを見つめる。
その瞳は心の中まで見つめ、読み取ろうとしていた。
「ディアボロさん…
廊下、誰もいませんよ」
「………
っ、あ、ぁ………」
ドサリとテーブルに伏して広がる桃色の髪。
しっとりと汗ばんでいるのかまとまりができている。
「…意地ですか、アレは」
「……あぁ、意地だな。わたしはイタリアンギャングパッショーネのボスだ。あいつらのボスだ。
…こんな情けない姿、見せれるわけないだろう」
僅かにだがテーブルの上にある拳は堪えるように震えている。はぁはぁと息遣いがあらい。
…本当によく堪えたものだと思う。
私やうちの子達には少し慣れてくれたが、根本的な恐怖が消え去ったわけではない。うちの子達には触れるし触れられても問題ない、しかし『私』はダメなのだ。
『人』がダメなのだ。
いわゆる対人恐怖症である。
「話した方が楽だと思うのですがね」
「幻滅されるだけだ」
「ゲスコンビには幻滅もクソもなさそうですけど」
「…ドッピオの夢を壊すわけにはいかない」
「あなたの半身はその程度であなたを『裏切る』んですか?」
「裏切るわけないだろうッ…だが、怖いのだ。
…フフ……人を殺すことに恐怖を持たなかった男が、たった一人に愛想をつかされることを恐怖するとはな」
先程より落ち着いたのか息は整っている。しかし顔色はだいぶ悪く、いまにも倒れそうに見えた。ジワジワと汗が滲んでおり不調の様子を際立たせる。
そんなディアボロを見て例の色違いゾロアくんが、足に頬擦りをし「クゥン…」と鳴いた。
ゾロアくんを優しく抱き上げ「…心配はいらん」と顔は青いものの微笑んで語りかけた。
「……心のキズを治すには時間が必要だと聞きます。
焦っても仕方ありません、ゆっくり…ゆっくりと『トラウマ』を克服しましょう」
「…あぁ」
「ゾロアークさん、ゾロアくんを一晩この人の側に置いていいですか?」
「…は」
「ガウッ」
コクコクと笑顔で頷き、その言葉からゾロアくんはすりすりとディアボロに引っ付いた。
「い、いや待て。何故そうなった」
「…アニマルセラピー?」
「…」
その後有無を言わせずしてゾロアくんとディアボロを部屋に押し込み、親衛隊に我が家の簡単な説明をしてからようやく自分の部屋で一人になることができた。
ずるずるとドアを背にしてその場に座り込む。呼吸が自然と早くなり、過呼吸に近くなっていた。
深く息をしながら彼の言葉を反芻する。
『たった一人に愛想をつかされることを恐怖するとはな』
何度も何度も反芻し、ようやくそれを飲み込んで中身を音にした。
「あんたはそれを恥じてるみたいだけどよ…誰であろうと嫌われたくないなんていう根性無しよりは、ずっとマシだってーの」
また2、3ヶ月空けることになると思いますがよろしくお願いします。