ボスを幸せにしてやりたいんですが構いませんねッ!? 作:ツキハ
おきにいりも増えてウワァァァァァァァァァ!!!??
自室のベッドで魚のごとくビッタンビッタン跳ねました、キモいですねすみません
あれからなんやかんやで半月が過ぎた。
そして私とディアボロさんは……
「今日は日本食です、バリバリの。
口に合わないなら別に用意しますから言ってください」
「あぁ……」
特に変化ありまっせーん☆((
いやまぁはじめの頃よか話せるよ?
話すけどさ、仲良くなるのはちょっと違うんですよおにーさんおねーさん!
前にも言ったが私はコミュ症だ。
で、あがり症、その上ヘタレ。
出会って半月の人と話せるかってーの!!
無理だよ!無理ゲーだよチクショー!!
しかも相手は腐ってもギャング!!
それもボス!!!
胃に穴開くわ!私は緊張するだけで「ヤバイマジ腹痛い死ぬわ我が心の友よへるぷみー」だったんだぞ!?
その後「いいからはよいけ」と心の友の手によってステージの上に投げられましたヒドス。
…あ?いつもよかテンション高いって??
レポート徹夜で終わしたんだよ徹夜テンションや察せよ!!?
………ちょっと顔洗ってでも落ち着こう、うん。
「………しっかしなぁ…」
顔に冷水をぶっかけタオルで拭きながら思い出す。
この半月のディアボロの行動を。
んでもって思ったのは…
あの人、けっこういい人じゃね?
と、いうものだった。
別に善人というわけではない。
漫画では立派に悪人だ。
しかし「今」私と共に暮らしている彼はそんな奴に見えないのだ。
ご飯出したり服渡したりしてたらお礼言ってくれたし、はじめはビクついてたけどうちの子達にも優しく接してくれるし…
確かに、こう……堂々とした感じ?俺様最強!!みたいな威圧的なものはあるけどさ。
無理強いはしてこない。
どこか一歩引いている。
……まぁ、レクイエムの影響もあるだろうけど。
どこかしら丸くなるよ、あれは。
まぁ一番の理由は
「……」
「ぶぅ~……」
頭を撫でるディアボロと撫でられているモフモフブースターキング。
一見荒々しい撫で方に見えるが、気持ちよさそうに甘えてるキングがそれを否定する。
その撫で方も理由のひとつだけど……なにより
根っからの悪人で、自分のことしか考えられないなら、あんな優しい目で誰かを見たりしないだろうから。
……それがポケモンならより分かると思うんだけどなー。
よもぎちゃん一向にディアボロに心許す気配ないんだけど。
ツンデレだからかな?
***********
『あーそーぼっ!あそぼっ!!』
「っわかったから膝に乗るんじゃあないッ!」
『やった~!』
イライラする。
「ディアボロさん、味どうです?」
「……不味くはない」
イライライライラ
『あぁんっ!もっと殴ってぇッ!!』
「なんだというのだ貴様ッ!?」
イライライライライライラ
『よもぎ、ストレスは体に悪いわよ』
『はぁ?なんで私がストレス溜めないといけないわけ??理解できないわ』
『じゃあその仏頂面どうにかしなさい、カミナがまた落ち込んでたのよ』
『………』
その男はふと現れた。
発見したのは畑、発見者は私とあのトレーナー。
あの変なところでお人好しなアイツはその男を保護した。
有給をとってつきっきりになった。
私達とは変わらず接しているが、気にくわない。
『確かディアボロっていったわね?
アイツのいう通り弱々しくて今にも死にそうな奴だけど…あんなに構わずともいいじゃない、バカみたいだわ』
『いの一番にディアボロを助けたのは貴女でしょう?』
『ああしないとあのバカがうるさいからよ』
貴女はそうやってまた……。
そうグチグチいってくるナノハ、アナタは私の母親なの?
しつこいわねその自慢の薔薇千切るわよ。
『悪い人じゃないわよアノヒト!殴り具合もいい感じ!!』
『ドMの痴女は黙りなさい』
『もっと!もっとよもぎ!!ついでに殴って!』
いいから黙れ、ウザいキモいウザい。
ハァハァ息の荒いアイスをサイコキネシスで沈めておく、なんで私の周りにはバカしかいないの?
類は友を呼ぶから??
ここ最近のパーティー達を見て思う、「アナタ達簡単に懐柔されすぎ」と。
ジャックは何も言わないし
あかねもフツーに甘えてる
ナノハは懇切丁寧だし
あるまっどは客人みたいに接してた
イサも撫でられて嬉しそう
キュウベェは嬉々としてイタズラする
アイスは……まぁいつも通りね、うん
キングに至っては自分から絡みにいくし……
ディーネとドールとリオぐらいじゃない、警戒してるの。
……この3匹はやんわりでも警戒しているもの、他の奴らよかマシよ。
てゆーかアンタらねぇ
怪しいと思わないの?
危険だと思わないの?
あの男は突然私達の中に入ってきたのよ?
気持ち悪くないの?
私達の……トレーナーに危険な存在かもしれないとは考えないの?
あのバカならありえるわ。
アイツのお人好しを利用して何かしようとしているのに気付いてないなんてこと。
なんてったって前科があるもの、その時の相手はポケモンだったけどね。
しかし、人の方がアイツは騙されやすい。
人がいうことをよく鵜呑みにするやつ。
他人の前だと飄々ケラケラしてて、外道なことをしたりなんなりする奴で、ワケわかんないとこで頭回転するくせに
バカで天然で鈍感で弱虫な私のトレーナー。
あの男は、騙すつもりかもしれないのに。
「あ、久し振りにカップケーキ焼いてみたんスよ。
ポケモン達の分ちゃんとありますし食べてみてください」
「カップケーキ?」
「ちなみにきのみのです、マトマもあるのでロシアンルーレットです」
「…?」
半月しか経ってないのに、「いつもの場所」にいるあの男。
たった半月の相手を三年間の場所にいさせるトレーナー。
イライラ、イライラ
本当に、気持ち悪い。
ヘラヘラしているアイツも
困った顔をしながら断らないあの男も
気持ち悪くて仕方がない。
理解できないわ、あのバカの考えが。
「どうです?変な味したりしないですか?」
「………甘いな、とても甘い」
「あ、多分それモモンですね。
甘いだけじゃなくて解毒作用もある立派な薬ですよ」
「これがか?…不思議なモノだな」
「良薬口に苦しって言いますからね…本当不思議っス」
「なんだそれは」
「日本に伝わることわざですよ、簡単にいえばいい薬ほど不味いって意味です」
……私とてディアボロが本当の悪人じゃあないのは分かるわ。
感情を読むのが呼吸のようにできるイサが嫌な顔をしないもの。
あの男は私達に接するとき、どこか寂しそうな顔をする。
微笑んではいるけど、少し怯えていて、悲しそうで、辛そうで……嬉しそうな顔。
何か辛いことがありながら、堪えられないことがありながら笑おうとしている。
その原因が自業自得と知っているから弱音を吐けない。
自分を嘲笑う笑み。
それでも優しい笑み。
誰かさんにそっくりな顔。
えぇ、本当にどっかの誰かさんにそっくり。
辛くあたる気なんてなくなりそうよ。
でもディアボロ、私はアナタを認めない。
アイツが認めても、皆が認めても、私だけは認めない。
アイツらを信じてないワケじゃあないけど、私が『保険』になる必要は十分にある。
念には念を、ってね。
完全に悪人じゃあないけど、限りなく黒に近いグレー。
イサほど正確ではないけど私だってエスパーよ、舐めないでほしいわね。
ディアボロ、これは『試練』よ。
アイツらだけに手を借りても、私が認めない限り綻びが生まれるわ。
私は一応このメンツのリーダーだからね。
私が認めるのは何時になるかわからないし、何がキッカケになるかもわからない。
『ナギ』の時もそうだったわ、あの人の場合かなりズレた認め方だったけど。
けれど、もし私が認めたあかつきにはとことん手を貸してやる。
あのバカ曰く、確か『永遠に死に続ける呪い』をかけられてるんだったかしら。
出会ったばかりの相手のそんなものについて、なんで知ってたかは知らないけど……
まぁカミナだからね、アイツ変人だし。
っと、思考が逸れちゃったわ。違う違う。
とにかく、アイツは無意識下でアンタを助けたいと思ってる。
その『呪い』とやらを解こうとしてるわ。
……まずはアンタの警戒心を薄めることからだけど。
つかアンタ何?野生のポケモンよか警戒心強いんじゃない?
アイツは『捨てられて荒れてしまった子猫みたい』とか言ってたケド。
何さ子猫って、どの猫ポケよ。
ハァ……にしてもあの無自覚お人好しには苦労かけさせられるわね。
何が『無気力な無関心めんどくさがり』よ、職場の先輩の問題にも首突っ込んだくせに。
いっつも私達に内緒で突っ走って……今度またお灸据えておこう。
「……よもぎ、何故お前はいつもオレを睨む…………」
『じゃあアンタこそ警戒解きなさいカビ男』
さて、アンタは私に認められるかしら?
今回はオリ主カミナのパートナー、よもぎの独白?を中心にしました。
1話以降オリ主視点少なくね?というのは私がわかってます……あぁ文才が欲しいorz
~今回の解説~
ゲームについて
正しい名称は『神々のゲーム』、カミナが参加している『ポケモンinギャング』はその中のひとつにすぎない。
八百万の神々が『面白いモノを観たい』いう理由で開催した。
神一人につき一人人間を選び、何かしらのゲームに参加させるというもの。
内容は様々。
共通のルールとしては
『一人につき担当の神一人』
『特典は3つまで、ただし無茶ぶりは不可能』
『担当の神の加護を受けられる』
『本名を名乗ることを禁ず』
『姿形は必ずかわる』
の5つである。
加護とは、例えるなら担当神が『健康』を司る神である場合その人間は滅多なことでは不調にならず、『健康』でいる。
といったものである。
ちなみにカミナは真面目に説明を受けていなかったためにはっきり覚えていない。
そのためになんの加護を受けているかどころか加護を受けていることすら気付いてない。
そして、気を付けなければならないのは『ルール』を絶対に話さなければならないという『規則』が存在しないことである。
カミナの場合説明を受けたが覚えていないが、中にはまともに説明しなかった神もいる。
一部しか話していない神もいる。
そのために、参加者同士の勘違いが起こることもある。
次回の解説はカミナの手持ちです。
そして次回こそカミナ視点にします、してみせます(フラグ