一色いろはと家庭教師   作:煌弥

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まさかの中編w

急いで書く

できた!!

後書きを書いて時間を確認する

ぴったし21時!!


予約投稿じゃないんですよすごくないですか?w


家庭教師一日目 ~八幡side~ 中編

「ではでは、あとは若いお二人でごゆっくり~♪」

 

.....なんか、キャラが濃いお母さんだな。

というかごゆっくりしていいのかよ。

なんか甘い匂いするし....女子の部屋って皆こうなの?

 

一色の方を見るといつものあざとさはなく、緊張しているかのようにおとなしい。

おいやめろよ、いつものお前はどうしたんだよ。

急にしおらしくされると、どうすればいいかわからないんだけど?

あぁ、くそ、調子狂うな....何かは話しかけるか....

 

「なんというか...すごいお母さんだな。」

 

「...ごめんなさい」

 

.....え、それだけ?

あっれぇー?

おい、本当にいつものお前はどうしたんだよ。

普段からこんだけ大人しかったら.....いや、大人しかったらそもそもこいつと関わりなんて持ってないな。

 

というかどうすんだよこの雰囲気.....

 

俺は居心地が悪くなって部屋を見渡した。

こいつの部屋って意外とシンプルなんだな....

ベッドに目をやると、枕元にくまのぬいぐるみが置かれている。

それがますます女の子の部屋ということを俺に意識させてきて、急に緊張してきた。

 

もう一度一色を見てみると、顔を俯かせ、髪の隙間からわずかにのぞくうなじがうっすらと赤く色づき、妙に色っぽかった。

服装も見慣れた制服姿ではなく、かわいらしい私服で一色にとても似合っている。

やばい、どうした俺落ち着け?

相手は一色だぞ?

いやでもこいつ普通にかわ......本当に、今日の俺はどうかしてる....

 

そんなことを考えていると、

 

「...なんでそんなに赤くなってキョドってるんですか? キモいですよ?」

 

...こいつ大人しいと思ったら急にジャブをいれてきたよ?

返してっ!! 俺の緊張返してっ!!

 

「いや、そりゃお前あれだよ.....あれ」

 

「何ですか? 『あれ』で伝わると思ってるんですか? そうやって俺とお前はもう『あれ』でわかりあえるぜアピールですか? まだ心の準備が出来てないので出直してきてください、ごめんなさい。」

 

....さっきのは夢かな?

普通にいつも通りのいろはすですよこれ?

 

「俺はお前に何回振られればいいんだよ...というかこれ懐かしいな。まあ...あれだよ、いや、あれじゃわかんないんだったな....。その、小町以外の女子の部屋には入ったことがほとんどなくて...」

 

一色はそれを聞いて納得したような表情をしたかと思ったら、急に表情が固まった。

そして何か考えているような表情をしたあと、

 

「ほとんどって、何回かはあるんですか?」

 

え、なに?

なんか今声低くなかった?

気のせいだよね?

 

「あぁ....その、雪ノ下とか由比ヶ浜とかな...」

 

「あぁ、そういうことですか。」

 

やっぱりさっきのは気のせいかな?

今の声も普通だったし。

 

「あとは....お前の私服姿を久々に見てな。その...似合ってるんじゃないか?」

 

女子の服装を褒めるということは、散々小町に叩き込まれてきたからか自然と口から出ていた。

俺自然とこんなこと言えたのかよ、すごいな俺....

 

「ふぇ?」

 

おいやめろ、そんなかわいい声を出すんじゃない。

 

「え、えと、それはどうも....」

 

「お、おう。」

 

 

...キモいと言われるか、また振られるかのどちらかと思っていたから、そんなしおらしく反応されると俺が対応できないんで止めてもらえませんかね.....

 

そしてまたお互い無言になる。

...そういえば、何で俺はここにいるんだっけ?

 

「じゅ、授業!! 授業を始めましょう先輩!!」

 

そうだよ家庭教師だよ。

 

「あ、ああ、そうだな。」

 

こうして不思議な雰囲気の中、授業は始まったのだった。

 

 

※ ※ ※

 

 

授業を始めてからは、さっきの不思議な雰囲気は消え去っていた。

というのも、授業が始まったとたん一色の雰囲気が引き締まり、とても真面目な生徒になった。

そんな空気を隣で感じた俺も気合いをいれ、人生初の先生をした。

まあやったことなんていつも小町にやっているようなことだけどな。

 

そして、あっという間に一時間が過ぎた。

 

「よし、お疲れさん。五分ぐらい休憩したらまた一時間やるぞ。」

 

「了解でーす!! それにしても先輩、教えるのが上手ですねー。」

 

「家でよく小町に教えてたからな。期末前には何度徹夜に付き合ってやったことか...。かわいいから許すけど。」

 

弟だったら絶対にやってないな。

 

「うっわ、シスコン....。それはそうと、先輩は何で家庭教師をやってるんですか?」

 

「うちのクソお親父がな、振り込み金を最小限にしやがって...まじで命が危ないから仕方なしにだよ。」

 

「あ、あはは...そんなことがあったんですね。ん? 振り込み? 先輩今一人暮らしなんですか?」

 

「大学に入ってからな。」

 

「ご飯とかはどうしてるんですか?」

 

「前はラーメンとか食べに行ってたが、今は金がないからな...。適当に安いやつを買って食ってる。」

 

自分で言ってて悲しくなるなこの食生活...

 

「それいつか絶対体壊しますって...。ちょっと待っててください。」

 

そう言って一色は部屋から出ていった。

 

....女子の部屋で一人になると何か緊張するな.....。

とりあえず後半の授業のプランでもたてて気をまぎらわそう。

 

 

 

数分後、

 

「ただいま戻りましたー!! 私がいない間へ部屋とかあさってないですよね?」

 

一色が聞き慣れたあざとい声で部屋に入ってきた。

それだよ....その声をまってたんだよ.....

やっといつも通りに振る舞えるぜ。

 

「そんなことしねぇよ....。久々にお前のあざとい声を聞いたわ。」

 

「あざとくないですぅ。それはそうと、先輩今日の夕飯うちで食べていきませんか?」

 

なん...だと....?

そうさせてもらうとかなり助かるんだが、さすがに悪いだろ....

魅力的な提案だが断るか。

 

「いや、さすがに悪いだろ。」

 

「大丈夫です!! お母さんにはすでにか許可をとってあります!!」

 

ママはす娘に甘すぎじゃぁないですか?

 

「まじかよ準備いいな。いやでもな...」

 

「それに大学の話とか聞きたいですしー!! 私も助かるんですよ!!」

 

「そういやお前うちの大学目指してるんだったな。自分で言うのもなんだがうちは結構レベル高いぞ? なんというか、さっきの授業でも思ったんだがお前がここまで勉強できるとは思わなかったわ。」

 

「む、なんかそれ失礼じゃないですか? まあいいです、それで、ご飯どうしますか?」

 

どうするかな...

夕飯をご馳走してくれると、金がない俺にはめちゃくちゃありがたい。

それに一色も大学の話を聞きたいっていってるしな。

ここはご馳走してもらうか。

 

「まあ迷惑にならないんだったらいいか。なんか悪いな。」

 

「いえいえ、気にしないでください!!」

 

「じゃあそろそろ時間だから授業始めっか。」

 

「はい!!」

 

 

※ ※ ※

 

 

それから一時間が経過した。

 

「よし、お疲れさん。今日はここまでだ。」

 

この二時間、一色はとても集中して勉強していた。

正直、こいつがここまで真面目に勉強するとは思っていなかった。

 

「ふぅ.....。せんぱーい、つーかーれーたー」

 

あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!!

一色が「つーかーれーたー」とかいいながら俺の腹に抱きついてきてそのまま頭をぐりぐりしてきたんだ。

何を言っているのか(以下略)

 

というかこいつほんと何してんの?

え、ちょ、何してんの?

 

「おいバカやめろ。何かいい匂いするし........おい、離れろって。」

 

「うりゃうりゃー!!」

 

不覚にもちょっとかわいいと思ってしまった

 

「何がうりゃうりゃだよかわいいなおい...じゃなくて放れろって。」

 

いい加減にしないと色々とまずいだろ、いやまじで。

 

「いーやーでーすー!!」

 

一色はそう言うと、さらに強く頭を押し付けてきた。

....女子ってやわらk...いやまてなにを考えてるんだ俺は?

 

そうして一色にしばらくじゃれつかれたところで、一色の動きが一瞬ピタリと止まった。

そしてその直後、ゆっくりと俺から離れた。

何だったんだ....

 

「...ったく、やっと離れたか.....。っておい、どうした?」

 

一色は耳まで赤くして顔を俯かせていた。

 

「い、いえ、何でもないです.....あ、もしかしたらもうご飯ができてるかもしれないのでリビングに行きましょう!! 先にい行っててください!!」

 

一色は早口でそう言ったあと、俺の背中を押してきた。

まあ先に行ってろって言われたしそうしますか。

 

 

 

 

先にリビングに行った俺は、ソファーに座って一色を待つことにした。

そうして待つこと数分

 

「やかましい!!」

 

階段の方から一色の声がした。

何があったんだ一体.....




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