一色いろはと家庭教師 作:煌弥
拙い文章ですが楽しんで貰えると嬉しいです!!
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「よし、今日の分はこれで終わりっと」
私は大きく背中を伸ばしながら参考書を閉じた。
今年の4月から高校3年生となり早2ヶ月、私、一色いろはは受験生として毎日机に向かっていたのだが
「はぁ、きっつ...1年前に戻りたいなぁ」
すでに受験勉強に疲れてしまった。
大学受験がここまで辛いとは思っていなかった。
そもそも、こんなに辛くなるはずではなかったのだ。
最初に志望してた大学は自分の学力に合っていて、それなりに勉強していれば問題なく合格できるはずだったのである。
しかし、今の私はとある事情でその大学よりはるかに上のレベルの大学を目指している。
「よし、学校ま帰りに買ってきたシュークリーム食べよーっと♪」
勉強を全て終わらせた後の夜に食べるスイーツ、これが私の最近の楽しみだ。
太る?何それ?
「んー!!おいしいー!!!」
実はこのときも単語帳を見ている。もはや日課だ。
シュークリームを食べ終えた私は歯をみがき、ベッドにはいる。
そして携帯に保存されている1枚の写真を見る。
写真に写っているのは1人の男子生徒。
その生徒は写真を撮られていることに気が付いた様子もなく、あくびをしている。
私はその写真をたっぷりと眺めた後に眠りにつく。
「おやすみなさい、先輩...」
※ ※ ※
朝起きた私は昨日覚えた英単語を確認し、朝ごはんを食べて学校に向かう。
電車の中では古典の文法書を読む。
少しの時間も無駄にはできない。
そして学校に着くと鞄から参考書を取り出し、それに取り組む。
大門を2つほど解いたところで後ろから声をかけられた。
「いろはおっはよー!!って今日も勉強してるし...ちゃんと休むときは休まないとか体壊しちゃうよ?」
「そうだよいろは。ちゃんと寝てるの?」
この2人の名前は早川 遥と篠崎 彩音。
1年生の頃から同じクラスで一緒のグループにいた。
そして偶然に3年連続で同じクラスになり、いつも一緒にいる。
「んー、昨日は4時間ぐらいかな?」
「え!? 少な!? 私なんて昨日10時間寝たよ?」
「いや、それは遥が寝過ぎなだけだから...。でも4時間はやっぱり少ないよ。具合とか悪くない?」
「うん、体調とかは大丈夫。まあこんくらいやらないと届かないから...。」
何度も言うが私が目指している大学のレベルはかなり高い。
あの先輩が実はあんなに頭がいいなんて...
「いろはが目指してる大学レベル高いもんねー。」
「いろはが急に『国立大目指すー!!』って言ったときはびっくりしたよ。でも国立大って聞いたから葉山先輩のところかと思ったけど違うんでしょ? いろはの大学に行った先輩っていたっけ?」
「うん、何人かいるみたいだよー。」
そんなことを話しているうちに1限目が始まった。
今の私にとってはさ授業もばかにできない。
真剣に授業を受け、あっという間に放課後になった。
「いろはー。一緒に帰ろー。」
「あ、うん!! 今行くー!!」
私は荷物をまとめ、彩音のところへ急ぐ。
遥は塾があるらしく今日は2人だ。
「いろはっていつも一緒に帰れるけど塾とか行ってないの?」
「塾かー、それもいいんだけどここら辺にないから行くのに時間かかっちゃうんだよねー。」
「あー、やっぱりそうだよねー。私も同じ理由で行ってないんだけど家庭教師に来てもらってるよ?」
「家庭教師?」
「そう!! 私も最初は家で1人でやってたんだけど、やっぱり教えてくれる人がいると全然違うよー!!」
「家庭教師ねぇ...」
「あとは大学生の先生だと受験の体験談を生で聞けるし、歳も近いからすごく馴染みやすいよ!!」
「あ、それいいかも。」
「でしょでしょ!! あ、あと...」
「ちょっとまって、何でそんなに必死なの?」
「え、えーっと...その.....知り合いを紹介すれば安くなるんだ」アハハ
「それが目的かー!!」
「い、いや、でも本当におすすめだよ!! やっぱ1人だと辛いでしょ!!」
そんなことを話しているうちに駅に着いてしまった。
私と彩音は電車が違うのでここで別れる。
そして電車に乗った私の手には家庭教師のパンフレットが。
彩音の勢いにおされて貰ってしまった...。
でも彩音の言ってた通り、1人はやっぱり辛い。
「うーん、どうしようこれ...。とりあえずお母さんに相談かな」
電車の中で1人、そう呟いた。
いかがでしょうか?
短いですが最初なんで(-_-;)
こういうの本当にやったことなくて...
2chも眺めているだけで書き込みをしたことなんてないネット初心者ですが暖かい目で見てくれると助かりますm(__)m
書き方にアドバイスとかあればどんどん言ってください!!
感想もお待ちしています!!