龍美の記憶喪失、そして時は進む
龍美は異変が終わった後、ある者に懐を切られ気絶した
しかしその気絶こそが龍美を昔の龍に戻す切っ掛けとなったことはその者も予測もしなかっただろう
龍美の中のある、安全性を保つ不老不死の中の記憶を
再生プログラムを起動します
エラー発生エラー発生エラー発生エラー発生エラー発生
龍美「…………………偽のお母さんとお父さんは何処?此処は何処?」
エラー発生…記憶が人間の頃しかありません
修復中……修復不可能とされました
龍美「逃がさない…僕を捨てた奴はもう僕の親じゃない……殺してあげるよ」
危険危険危険危険危険危険危険危険危険危険
ランスロット「あいつまだかよ……」
ランスロットは待ちぼうけを食らわされていた。多分昴の事だ、二度寝したか朝飯を食っているんだろう
ランスロット「ったく、それでも王か……」
昴が本物のアーサーじゃないことは知っている。でもあいつはアーサーの魂と記憶を持っている。ならあいつはアーサーで良いじゃないか
ランスロット「全く……ん?」
龍美「殺す殺す殺す殺す殺す殺すコロスコロスコロスコロス…………」
ランスロット「おい、龍美。何をやってるんだ?」
龍美「………………お前じゃない……」
ランスロット「は?おい、だから……」
ランスロットが龍美の肩に手を置いて呼び止めようとした瞬間、ランスロットは後ろに避けた。なぜならランスロットの首があった所に包丁が通ったからだ。
ランスロット「………何のつもりだ?」
龍美「邪魔、するな!!」
周りが紅く燃え上がる。紅蓮の炎がランスロットを囲うように燃え広がり、ランスロットを燃やす。
ランスロット「ぐっ!?」
目の前の炎の中から龍美が現れる。
龍美「『
龍美は炎を纏った包丁を何度もランスロットに切り付け、最後には斬ると同時に上に投げる。そして、炎の槍を形成し、ランスロットを貫く。
ランスロット「が―――っ!?!?!?!」
ランスロットが地面に倒れた時には炎は消え去り、龍美は蔑むような目でランスロットを見た後、どこかに消えた。その目には憎悪が燃え上がるが如く燃え滾っていた。
今の龍美は自分の邪魔をするのであらば、その者は殺すと言う意識がある、そしてその意識よりも強い意識は……
あの偽の親の野郎共を殺すこと
火月「……………確か霊夢は今の時間、博麗神社に居るはずだし……しゃーない、龍美に相談するか」
火月は近付いてくる霊夢の誕生日に対してプレゼントを考えていた
火月「う〜ん、龍美の奴何処にいんだよ……」
龍美「…………………………」
火月「龍美ー!」
龍美「僕は龍だ……」
記憶喪失と言うこと、そして人間の頃の記憶しかない………それは、つまり自分が龍と言う名前で生きていた時代だからだ
火月「ん?あぁ、悪ぃ!霊夢がさ誕生日近いからな……どんなやつが良いと思う?」
龍美「………………誕生日……」
龍美は自分の誕生日を思い出した
昔は……優しく包んでくれたのに…………
今は……もう僕の親じゃない
火月「ん?おい、龍?」
龍美「……………ろ……」
火月「ん?」
龍美「やめろ!!思い出させるな!!」
火月「……お前、誰だ………」
火月の冷酷な瞳が龍美を捉える。
火月「龍美はそう簡単に現実から目を背けない、お前のようにはな」
龍美「黙れ、黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!」
龍美は火月に包丁を向けて攻撃する
まあ、当然ですが……火月が勝ちました、その後龍が来て君の人間の頃親をしていた人は自分で殺したと告げた
火月「というかさぁ」
龍美「ん?」
龍「どうかした?」
火月「偽物の何が悪いんだ?」
龍(ちょ?!せっかく落ち着いたのに?!)
火月「俺はさ、龍美の過去を詳しく知らねぇよ。けどな、偽物でも、お前を少しでも愛している感情があったんじゃないのか?人ってのは、心から悪になれる奴なんて、そういないんだよ」
龍美「…………………………」
火月「どうなんだ?」
龍美「うん、多分……いや、君の言ってることが正しいよ、あの二人だって最初は優しくしてくれた…温もりを肌で感じさせてくれた、だけど……」
龍「お金に困ってしまったのさ、あのお父さんとお母さんカジノですごくお金使っちゃったからさ」
火月「良くあるケースの一つだな」
龍美「そして中学生になった時……暴力を振るわれるようになったんだ、何時も怖くて、でも誰にも言えなくて………」
火月「お前の親友ぐらい居ただろう?」
龍美「巻き込みたくなかったから、言ってなかった…」
龍「14才、誕生日の後…あの二人は僕達を見捨てた」
火月「…………………」
龍美「でも、あの二人とは離れたくなかった……酷いことをされた、けども一緒に居たかった、だから二人とも私が傷付いた所に傷を入れたんだよ、この包丁で」
龍「まず、腕、腹、そして頭」
龍美「同じ場所に5回刺した」
火月「……………」
龍美「あの後、二人を縫い合わせて手を繋がせてあげたの」
お前は何処のゲームのキャラクターだよ
火月「………はぁ、見捨てた、か……」
龍美「うん……」
火月「俺から言えることはない。だって俺には家族というものが無いからな」
龍「それは……」
火月「でも一つだけわかることがある」
龍美「…………なに?」
火月「その人達はお前を見捨ててなんていない」
龍「え……?」
龍美「嘘だ!!!」
火月「本当だ」
龍美「有り得ない!!あの人達は僕に暴力を加えた!!僕を捨てようとした!!それなのに、あの人達は僕を見捨ててない?そんなことがある筈ないのよ!!」
火月「はぁ……さっきも言ったろ?人ってのは心の底から悪になる事なんて出来ないって」
龍美「そんなものはなかった!!あの人達は心の底から悪だった!!だから私は――」
火月「うっせえな!!人の話を聞け!!」
龍美「ひっ!?」
火月「もう1度言う、俺には家族なんてものは居なかった。でも、お前の親の気持ちはわかる。なんでかわかるか?」
龍「……わからない……」
火月「それはな、俺はそういう奴を知ってるからだ」
龍美「え……?」
火月「親にとって、自分の子供以上に大切なものはないんだ。お前の親は衝動で暴力を振るった、けどそれに後悔がないと思ってるのか?人ってのは後悔もする生き物だ、後悔しない人間なんていない」
龍「…………」
火月「そしてお前を捨てた。本当にそうか?お前は親がいなくなることで親戚に預けられる事になる可能性があっただろう」
龍「あ……」
火月「そうだ、その人達は自分達からお前を離したかったんだ。こんな自分達がこれ以上お前に手を挙げないように。だから、だからお前が包丁で刺しても、抵抗しなかったんじゃないか?」
龍美「な、なんでそれを……」
火月「刺されて抵抗しない奴なんているかよ。もし抵抗しない奴がいるならそいつは自殺希望の馬鹿か刺されることで快楽を覚える異常者だ。それと――」
龍「……そっか、そういうことなのか」
火月「こいつになら殺されても良いと、思った奴だよ……」
龍美「…………………」
龍「龍美、もう僕も理解できたよ、僕がやったのは全て過ちだった……」
龍美「…………火月、貴方のおかげで私は二人の愛が分かった……だから………」
龍「龍美……?」
火月「まさか……お前…………」
龍美「大丈夫、消えない、私のこの記憶が無くなる代わりにまた今までの記憶をバックアップするから…」
火月「おい!」
龍美「一年だけ……だから」
龍「龍美!!」
龍美は微笑んで腕を振っていた……しかし龍美の体は消えていった
龍「一年だけ………」
龍は泣き始めたが火月は男らしく慰めてやった
火月「一件落着、かな」
龍「そうだね。そう言えばさっき火月が言ってた『俺はそういう奴を知ってるからだ』って、いったい誰なの?」
火月「ん?わからないか?」
龍「え?」
火月「龍美達家族だよ……」
こうして龍美の起こした1件は幕を下ろした。
ランスロットはあの後昴によって永遠亭に運ばれ、昴は火月からことの天罰を知る。
龍美が消えてから色々なことがあった。
修也と咲夜が正式に結婚した。咲夜がブーケトスをすると、花束を持っていたのはドラニクルだった。
皆からヒューヒュー言われ終始顔を赤くしていたがその顔は嬉しそうだった。
それと火月が霊夢と同棲し始めた。
博麗神社に住み着き始めたのだ。
この為か博麗神社の出費は物凄く軽減された。
それ以前に火月の熱心な勧誘により、全く来なかった参拝客が博麗神社に少ないが来るようになった。
霊夢と火月は幸せだろう。結婚しちまえこんちくしょう、とは聖籠の言葉である。
そんな聖籠だが、熱心なアプローチにより、ついに美羽と付き合い始めた。
赫は美羽と聖籠が付き合うことに何の心配もしていないらしい。
それで美羽は最終的に折れる形で付き合うことになった。
今では美羽が聖籠を引っ張る形だが、二人とも幸せそうである。
それと人里に寺ができた。妙蓮寺という名だ。
最近そこに昴が入り浸ってるらしい。
ゆっくり牧場にはドラクエメンバーが入り浸っている。
可愛いは正義だ!!とは誰の言葉だったか……
ジョースター一行が最近魔法の森で何かをしているらしい。
修也が確認に行ったところ、スタンドの強化をしているとか。
それ以上強くしてどうする気だ……とは修也の言葉。
そう言えばアリスとクラムが結婚した。
と言っても式はまだ挙げるつもりは無いらしい。
龍美が戻ってくるのを待つそうだ。
可愛い子供が出来たとも言っていた。くそ、既成事実しやがって……とは金次の言葉である。
そんな金次は毎日永琳の薬のせいで満身創痍である。いつか不老不死でも死ぬんじゃないか……?とは聖籠の言葉である。
妖怪山の菊さんに二つ名が付いたらしい。菊さんが聞きに行くと、二つ名の名に体を硬直させていた。
ロリコンの鴉、とか。次の日何処かの文屋の悲鳴が幻想郷中に聞こえたとか。
1年間にいろいろあった。龍美が帰ってくる日は明日。さて、この日記も終わらせないとな。さっさと龍美に渡さないといけないんだから
龍「さて、今日もがんばりますか!!」
龍神「次で最終回にならないかな~………いやいや!此処は続けるべきだ!」
龍美「あ、龍神お疲れさま~!」
龍神「お疲れっす!龍美最近どうよ!」
龍美「まあ、良い具合だね」
龍神「羨ましいねぇ!リアルに充実した日々送ってたのに!」