流星のロックマン ~もう一人のロックマン~   作:のず猫

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一章・動き出す運命
新しい家族


 

夜中の12時。普通子供は寝ているましてや外を歩く子供などありえないものだ。

しかし・・・

 

男女二人の子供が静まり返ったコダマタウンの道を歩いていた。

こんな時間では車も人も通らない。家の電気も消えているので夜空の星が綺麗に見えた。

 

「ス・・・スバル君?大丈夫?」

 

暗いオーラを放つスバルにベガが心配そうに話しかけた。

 

「ご、ごめんね急にこんな事になって・・・」

 

「ううん。そんなことじゃ無いんだ・・・問題は暁さんなんだよ・・・」

 

このスバルの現象の理由は数時間前のWAXAにあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-数時間前のWAXA-

 

 

「えっ!?あ・・・暁さん!!今なんて!?」

 

パニックを起こすスバルに暁は笑顔で話す。

しかしその笑顔は決してスバルのためではなかった。

 

「だから言ったとおりだ。ベガは自分の世界に帰れないんだから仕方ないだろ?」

 

「だだだからっておっ女の子が僕の家で一緒に暮らすって!!」

 

「つまりスバルはベガとは一緒に生活したくないんだな~?」

 

あまりにもキツイ一言だった。

スバルはベガと共に居たくない訳ではない。むしろ守りたいと思っている。

原因は暁だ。暁の意図が分かるからだ。

 

そんなスバルの気持ちを察したのかベガが少し寂しそうな表情でスバルの側に行った。

 

「スバル君・・・私大丈夫だから無理しなくていいよ?」

 

「えっ!?いやそういう事じゃ・・・」

 

スバルは二人の顔を見た。

暁はニヤニヤと笑っている。それに対してベガは何を言われても受け入れようとしていた。

 

 

スバルは覚悟を決めた。もう暁の作戦にはめられようとどうでも良かった。

 

「僕のほうこそ・・・お願いします!!」

 

まるで何かの告白シーンのような返答だった。

 

「スバル君・・・。ありがとう・・・」

 

ベガはうれしそうにも下にうつむいていた。

 

「そう言うと思っていたよ!もうスバルの母さんには伝えてあるからな!!」

 

「・・・え?暁さんそれって・・・」

 

「だからもう伝えてあるって。以外にすんなり信じてもらえたよ。」

 

急にすぎる。ハンターではウォーロックが爆笑していた。

 

「さっ。今日はもう遅いからもう帰ったほうがいいぞ!」

 

スバルとベガの意見も聞かず暁は話を終わらせた。

二人は顔を見合わせた。

 

「えっと・・・帰ろっかスバル君?」

 

「う・・・うん」

 

口出しできず二人はそのまま部屋から立ち去ろうとした。

そんなスバルに暁は小声で話した。

 

「スバル。ミソラや委員長によろしくな?」

 

やはりスバルの嫌な予感は的中していた。

これからの六年生の生活が不安になったスバルであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-現在のコダマタウン-

 

「そうだったの・・・」

 

話が終わった頃には既にスバルのオーラは消えていた

 

「うん。こうなるとは分かっていたけどね。」

 

「・・・ふふっ」

 

ベガは微笑すると夜空の星を見た。

 

「私ね・・・この世界に来たときにもしみんなが違う性格だったらどうしようって思ってた  の。だけど全然そんな事なかった。コダマタウンの夜空だって同じだったよ。」

 

「・・・・。」

 

スバルは黙ってベガの話を聞いていた。

 

「・・・ってもう家に着いちゃったね。」

 

ずっと話を聞いていたせいか家の前にいることに初めて気がついた。

 

「はぁ・・・母さんと父さん心配してるかなぁ。」

 

下を向いてため息をつきながら家のドアを開けた。

電話で状況を伝えられているとはいえ明日も学校がある。

明日も遅刻することを予測していた。

 

「あら、スバル遅かったじゃない。」

 

遅いどころの問題ではない。子供が12時に帰ってきたのだ。

しかしスバルの母あかねはいたって普通の態度だった。

 

「ご飯あるから手洗いしてから食べなさいね。・・・あら?」

 

あかねはスバルの横にいる少女を見た。この少女が誰なのかすぐにわかった。

 

「ほら、ベガも早くあがって晩御飯食べちゃいなさい。明日も早いんだから。」

 

全く他人扱いしないで前から自分の子供だったかのような接し方だった。

この言葉はベガにとって泣くほど嬉しいものだった。

 

「・・・うん!じゃスバル君行こっか!」

 

「わかってるって!!」

 

玄関を跳び越すように二人は駆けていった。

 

『やれやれ・・・やっと話せるようになったぜ・・・』

 

いつの間にかハンターからウォーロックが出てきていた。

その表情はどこか疲れていた。

 

「ロック君二人の会話の時ずっと黙っててくれたの?」

 

『まぁな。前にこんな時に喋ったら殺されかけたからな。』

 

「スバルも大人気よね~。別世界の子にもあんなに親しくなるんだから。」

 

『おふくろ。急にスバルが増えて大丈夫なのか?」

 

「だいじょーぶよっ!子供が一人増えてむしろうれしいわよ。家族が増えたんだから。」

 

あかねの目線の先のスバルとベガはまるで兄妹のようだった。

 

 

 

 

 




次回はちょっとほのぼのとした感じです。
しばらく投稿できないかもしれません・・・
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