「ちょっとスバル!もっとゆっくり食べなさい!!」
晩御飯を口の中に慌てて突っ込むスバルにあかねが怒った声だが今にも笑ってしまいそうに
叱っていた。
その横ではスバルの皿の上にあるコロッケが瞬間に無くなっていくのを唖然と見ている
ベガがいた。
「・・・だって!明日遅刻したら!」
口からこぼしているのも気にしないスバルは血相を変えていた。
・・・明日遅刻すれば。
それがスバルにとってどんな地獄を意味するかわかっていた。
あの少女のドリルが回っているのがスバルの頭の中で予想されていた。
『お前どっちにしろ起きねぇだろ・・・』
ウォーロックが最もな答えを出したのもスバルの耳には入っていない。
「スバル君そんなに急いだら・・・あっ!!」
ベガが止めるのが遅かったようでスバルは喉にコロッケをつまらせてしまい必死に
水を手で求めていた。
「もう・・・言った側からこれなんだから・・・」
「ーーー!----!!」
『何言ってんのかわかんねぇよ!!』
水を飲み干してもすぐには言葉が出ないようだった。
「・・・フフッ!」
そんな騒がしい光景にベガは小さく笑っていた。
「ふぅーーー・・・あっそういえばベガは何処で寝たほうがいいかな?」
やっと落ち着いたようで普通の口調に戻っていた。
「えっ?・・・そういえばまだ考えていなかったな。どうしよう・・・」
困った顔をしながら目線をあかねの方に向けた。
あかねの顔はなにやら自信満々の表情だった。
「うふふっ!その心配はいらないわ!ねっスバル?」
「・・・へ?」
何のことかわからずきょとんとしていた。
「ベガ。あなたはスバルと一緒に寝なさい!」
「え?・・・えーーーーー!!!」
二人とも絶叫していた。
スバルは今のあかねが暁と同じに見えた。
まるでもともと計画されていたかのようなその笑顔が。
二人はスバルの部屋にいた。
部屋に女の子がいるという圧迫感のせいかスバルは何を言えばいいのかわからなかった。
特に女の子が喜びそうなものなんて何一つない。
普通の女の子ならば。
「わぁ~。私の部屋とほとんど同じだ!」
スバルは耳を疑った。
自分の部屋にあるものといえば宇宙船のポスターや望遠鏡に地球儀ぐらいだ。
全面に「宇宙マニア」がだされている。
「べ・・・ベガもこんな部屋なの??」
「「こんな」じゃないでしょ!自分の好きなことに熱中できるっていいことなんだよ?
私も宇宙大好きだもん!!」
「そうなんだ・・・じゃあの隕石も!?」
「うん!父さんから貰ったよ。違うといえば・・・あれかな?」
ベガの指差す方には野球のポスターがあった。
ゴン太とブラザーになってしばらくした時に偶然応援している野球のチームが一緒だったので
ノリで貼ったものだ。
「私はサッカーのポスター貼ってるんだよね・・・」
少し恥ずかしいのか顔を赤くしていた。
そんな「宇宙マニア」同士の話が弾むなかウォーロックが口を開いた。
『オイ・・・お前に話があるんだが。』
ベガとスバルの表情から笑顔は消えた。
ウォーロックの顔は真剣だった。
「うん・・・何?」
『お前スバルと同じロックマンなら・・・ウィザードはどうしたんだ?』
「・・・!!」
何か思い出したのか少し青ざめていた。
「そういえばヨイリー博士がハンターが・・・」
「ううんどうなったかは言われなくてもわかるわ・・・ちゃんと話さないとね
私の世界のウォーロックのこと・・・」