流星のロックマン ~もう一人のロックマン~   作:のず猫

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回想~新たな闇~

 

「・・・・。」

 

青い星地球からひとすじの青く輝く光が飛んできた。

その光に包まれた電波人間ロックマンであるベガはその荒れ果てた宇宙に対して何か考えているようだった。

 

(つい昨日までいつもと変わらず綺麗な宇宙が見れたのに・・・。)

 

『・・・オイベガ。』

 

「・・・。」

 

『オイッ!聞いてんのか!?』

 

「ふえっ!?ロックどうしたの!!?」

 

急に怒鳴られて今まで考えていたことが消えていった。

勿論それまで抱いていた恐怖や不安も。

 

『お前のことだからこの宇宙を見てショックでも受けていたんだろ?』

 

恐ろしい程あたっていた。

図星をつかれたベガは苦笑いで返事をした。

 

『だろーな・・・だけど前に言ったろ?お前にはセンスがあるってな。』

 

「・・・戦いのだよね。」

 

『まぁそれもあるけどな・・・。じゃ何でお前にセンスがあるか分かるか?』

 

「え?何でって??」

 

珍しいウォーロックのまじめな問いかけに戸惑ってしまった。

いつもは戦う事しか頭に無いと思っていた狂戦士に。

 

『普通は戦うのなんて男がやることだろ?だけど初めて見たときお前は普通の人間とはちょっと違ったんだよ。』

 

(そういえば・・・。そうだよロックはどうして私なんかと一緒に・・・?)

 

それは最もな話だった。

普通貧弱そうな女と共に戦う者などいるわけない。

 

『初めて戦った時な・・・オレは人間ってのは自分の身を一番に考える奴だって思っていたんだよ。だけどお前は他人の痛みや悲しみをまるで自分の事みたいに受けていた。

・・・誰よりもその思いが強いから誰よりも強くなったんだよ。』

 

「・・・ロックそんな事考えれたんだ。」

 

『!!て・・・てめぇ!「考えれた」ってどういう事だぁ!!』

 

「フフッ!うそだって!・・・でもロックありがとう。」

 

『・・・!』

 

「ロックがそんな風に私の考えてくれて嬉しかったなって・・・」

 

『っ!いいからもうすぐ目的地なんだから戦える準備しとけー!!』

 

今彼女の左腕が少し赤くなっていた。

この言葉の意味はどのような意味を持っているのかこの狂戦士はわかっていたようだ。

 

これは悲劇の前の最後の平和だった。

 

 

 

 

「ここが・・・事件の起きたところ・・・」

 

目のまえにはどす黒い結界が張ってありその周りにあるウェーブロードの残骸がちらついていた。

 

『結界があるなんて聞いてねぇぞ!?』

 

(・・・!!!)

 

その瞬間ベガは何かに圧倒された。

別に周りには誰もいない。あるとすれば破壊されたデンパくんや砕け散ったウェーブロードぐらいだ。

 

(「何か」がいるんだ!あの結界の中に凄まじい力を持つ「何か」が・・・)

 

その力にはウォーロックも気づいているらしい。

いつもなら突っ込んでいく本能が働いていなかった。

 

『どうするか?やっぱ引き戻すか?』

 

ベガにはその言葉が弱音で無いことに気がついた。

 

「ううん。大丈夫だよ。父さんと約束したし・・・それにみんなに黙って逝けないよ!」

 

『そう言うと思ったぜ!それじゃあ殴りこみにいくか!!』

 

「・・・うん!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「近くで見ると結構大きいね。」

 

『けっ!少し頑丈だからって調子乗るんじゃねぇぞ!!』

 

「・・・よし!ロックバスター!!!」

 

左腕だバスターに変形してその銃口からエネルギー弾を発射した。

ロックバスターで結界を破った。

 

しかしその裂け口は除々に閉じていった。

 

「あっ!いけない!!」

 

慌てたベガは急いで結界の内部に飛び込んだ。

 

 

 

中は異形な空間だった。

周りは赤黒い色の空間以外何もなかった。

 

「っ!何!?すごく・・・息苦しい・・・!」

 

『・・・オレは何ともねぇぞ?』

 

その中がノイズまみれでもない。ましてやそんな害をなすものは何処にもなかった。

 

「わからない・・・でもすごく嫌な気分・・・」

 

『ちっ!クんのがおせぇーヨ!!』

 

「『!!!』」

 

低く激しい声に上を振り向いたら今まで見たことのない・・・電波体とも信じられない

「もの」がいた。

 

それは黒い影のような姿で実体の無いようだった。頭に兜のようなものをかぶっているようだが半壊て左顔しか隠せていない。がその兜の部分だけ赤く怪しくよどんでいる目があった。

 

『あァ!?なンだよ!やッと「見つけた」ロっくマンが女ってどうイうこったぁ!!?」

 

また騒がしい声を撒き散らした。

ウォーロックはうるさそうにないはずの耳をふさいだ。

 

『う・・・うるせぇ~』

 

「・・・見つけた?一体何を?」

 

『ダぁ~!!ったク!もウめんどくセェーーー!!!おい!!オ前ろっクマンだろ!?』

 

「えっ?う・・・うん」

 

しばらくその影は自分の頭を掻き毟っていたがその殺意のある目をベガに向けた。

 

『おォっと!自己紹介ってのガまだダッたか?オレはΦ!お前を殺ス為にきたんだよ!」

 

「Φ(フィー)?って私を殺すですって!?」

 

『ベガ!迷うなくるぞ!!』

 

ウォーロックの言った時は遅すぎた。Φは一瞬でベガの背後に回りこんで腕を剣の形に変えた。

 

「!!!しまっ・・・」

 

背中に激痛がはしった。気づくのが遅すぎたのだった。

体勢を崩して相手に大きなスキを見せてしまった。この瞬間をΦは見逃さなかった。

再びそのその斬られたばかりの背中の傷めがけて剣を振り下ろした。

 

「バトルカード!ドリームオーラ!!」

 

まわりに紫色のバリアが張られた。それはΦの剣を防ぐと同時に消えた。

 

(ドリームオーラを一撃で消滅させるなんて・・・!)

 

攻撃を防いだとはいえ最初の攻撃でかなりのダメージを喰らってしまった。

それにベガのこの結果内にいる感覚で戦うのが既に辛いところまでいっていた。

 

(まともに戦ってもこっちがやられる・・・!そうか!どうせダメージを受けるのなら!!)

 

「・・・クッ!ロック・・・!!」

 

『わかってる!なんとか持ちこたえろよ!!』

 

「コクン!!」

 

するとベガは闘争心を失ったかのように無防備になった。

それを見てΦは非情にも肩から切り裂いた。

 

「ーーー!!!」

 

声にならない痛みにもベガはじっと耐えて抵抗しなかった。

ただ必死に肩を抑えていた。

 

『フん!戦う気も失せたカ・・・これデ終わらセテやる!!!」

 

腕の剣を更に巨大にさせて斬りかかった。

腹部を真横に斬られた切り口から火が吹いて爆発を起こした。

 

『オワッたか・・・所詮この・・・!!?』

 

煙の中から全く抵抗しなかったベガが飛び出してきた。

 

「バトルカード!!ウォーロック・ムラマサブレード!!!」

 

『なっ!??』

 

するとベガの手元に妖刀・ムラマサが現れた。

がそれは青い刀身に緑色のオーラをまとっていた。

 

所持者の肉と血を喰らうムラマサにウォーロックが宿っていた。

そのためベガの左腕にはウォーロックがいなかった。

 

「これで・・・終わりだぁーーーーーー!!!!」

 

その叫びと共にΦの体をムラマサで斬りつけた。

 

『ぐっ!!グわぁァーーーー!!!』

 

凄まじい断末魔とともにあたりに爆煙が広がった。

 

 

「ハァハァ・・・」

 

痛みと疲労に耐え切れずその場で倒れそうになった。

 

『ベガ!!大丈夫か!?』

 

ムラマサとの融合を解いて実体化したウォーロックがベガの体を支えた。

 

「うん・・・ごめんね。あんな無理させて・・・」

 

『いや?別にそんな無理してねぇぞ。むしろいい判断だったぜ!!』

 

「フフ!でも良かったこれで・・・」

 

 

『終わリじャネぇよーーーーーーー!!!』

 

「え・・・?」

 

『うそ・・だろ・・・?』

 

絶望的な展開に二人は決定的な恐怖を知った。

 

Φは生きていた。無傷のまま・・・

 

『ちったァ考えたヨうだが全部ムダだぁ!!!』

 

剣の形を解いて形の定まらない腕に戻すと腕をベガ達に向けた。

 

『死ネ!!』

 

Φは巨大なレーザー光線を放った。もうベガには避ける気力は残ってなかった。

その光線はそのまま軌道上にある者を貫いた。

それは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・!!」

 

ベガは光線から離れた位置にいた。正確には離れた位置に投げ出された。

自分を庇って貫かれていたのは

 

 

「ロック・・・!ロックーーーーー!!!」

 

 

 

 

 

空間内に悲痛な叫びが響き渡った。

 

 




のず猫「戦闘シーン二回目だけど・・・すごい下手だなぁ。
    読みにくかった方々大変申し訳ございません・・・。」

スバル「僕の出番まだかなぁ~」
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