のず猫「いや、そんな事はないよ。こっからほ・・本番だよ!
・・・たぶん。い・・いや本当だよ!」
スバル「・・・・。(不安だなぁ・・)」
始業式で賑わっていた学校も静まり、町には下校する子供達が寄り道をして遊んでいたり
ウィザード同士を戦わせるウェーブバトルで盛り上がっていた。
そんな中、スバルは委員長達と展望台に来ていた。
「へぇーここがスバルのお気に入りの場所ってとこなのかー!」
はじめてコダマタウンの展望台を見たジャックは珍しげに周りを見渡した。
「うん。ここならあまり人もいないし落ち着けるかなと思って。」
スバルにとって展望台は特別な場所だった。
大吾が宇宙ステーションの事故で行方不明になった時、心を閉ざしたスバルの前に現れた
FM星人ウォーロックと出会った場所でもあり、大人気アイドル響ミソラと最初のブラザー
になった所だった。
「スバル君。あなたあいかわらず夜になったらここで星を見ているの?」
ルナが展望台の空を見あげながらスバルに尋ねた。
「やっぱり僕、星が好きだからね。毎日見てるよ。
星以外にも・・・例えば何か降ってきたりとかさ!!」
語っている内にスバルの目が輝いてきた。
「降ってくる・・・って牛丼とか!?」
「それは100%ありえませんよ。ゴンタ君・・・」
夢のような想像をするゴンタにキザマロは冷静なツッコミを返した。
『ウイルスなら大歓迎だけどな』
ウォーロックも夢のような想像を始めた。
「それはないよロック。メテオG事件以来全くウイルスは出てこなくなって・・・
まぁ平和だからいいけどねー」
「よくねぇよ!!!」
急に叫んだジャックにスバル達は静まりかえった。
「ど・・・どうしてさジャック?だってウイルスがいないから戦うことも・・・・
「それが嫌なんだよ!!毎日ウイルスと戦ってないと退屈なんだよ!」
「それはただのワガママじゃ・・・
『いや、それはオレにもわかる!!』
「ウォーロックまで!?」
『ブロロロォ!オレ様にもわかる!!』
「オックス・・・」
とうとうゴンタのウィザードオックスまでこの祭りに参加してしまった。
「スバル君・・・ごめんなさい。私が展望台の話をしたから・・・」
「いや。委員長は悪くないよ。・・・あーあゴンタやジェミニまで・・・」
「ジェミニもずっと退屈してたからね・・・」
呆れ返るスバルにツカサは苦笑いをした。
もはや彼らでは止めることは不可能だった。
「あーもう!!ウイルスでも牛丼でもいいから!!なんかもっと生活に
変わりをつけてぇよ!!」
ジャックはまるでデパートでおもちゃを買ってもらえない子供のようだった。
「もう!あれが本当に6年生なの!?まるで赤ん坊じゃない!!」
「・・・はぁ。」
スバルがため息をついた瞬間だった。
・・・ジジ。
「・・・?なに?今ノイズ音が・・・」
わずかなノイズ音が聞こえたと思ったら、耳をふさぐ程のノイズ音が展望台に撒き散らされた。
「きゃ!な・・・何!?」
『ちっ!このノイズは異常だ!!体がうごかねぇ・・!!』
「ロックがあんなこと言うから!!」
『オレのせいじゃねーよ!!だがこのままじゃオレ達もたたじゃすまねぇ・・!!」
「くっ・・どうすれば・・!!」
ノイズ音に苦しまれるスバルの上に巨大なノイズウェーブの入り口が出現した。
「スバル君!!危ない!!」
「・・・え?う・・うわあぁーーーーーーー!!」
「スバルくーーーーーん!!」
目もまともに開けられないスバルの上に何かが降ってきた。
それと同時にノイズ音が嘘のように消えた。
「いたた・・・今のは?」
そばを確認したスバルはギョッとした。
なぜなら・・・・
そこにいたのはスバルそっくりの少女だったからだ。