冒険者に憧れる少年の夢   作:ユースティティア

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大変長らくお待たせしました。トキのハーレム話……なのですが、先に謝らせていただきます。申し訳ございません。理由は後程。

なお、今回はメタ回とキャラ崩壊があります。苦手な方はブラウザバックしてもらって構いません。


ハーレム

 レフィーヤside

 

 こんにちは。レフィーヤ・ウィリディスです。今回この話の主観をさせていただきます。

 

 さて、今回のリクエストはトキのハーレム。まあ、気持ちはわかりますよ。本編だと相手が私しかいないから、安定しているけどハラハラ感がない、ということでしょう。

 きっとリクエストしてくれた方もあのアイズさんやティオナさん、リヴェリア様、さらにはアスフィさんがトキを巡って修羅場を繰り広げる事を期待されたのでしょう。

 

 ですが一言だけ言わせてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そ ん な 事 を し な く て も ト キ は モ テ ま す!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 主観的で悪いですが、話させてもらいますよ!?

 まず容姿ですが、これは悪くありません。そりゃ団長やベートさんと比べれば優れているとは言えません。ですが平均よりかは上、言うなればトキの容姿は中の上!それによって、少し美形だけど気後れするほどじゃないかな? という風な印象を持てます!

 次に性格。本人はヘルメス様の影響で付かず離れずみたいな性格だと言っていますが、私からしたらトキもベルに負けないくらいお人好しです!大体【深淵の迷い子】を見れば分かると思いますが、困っていることを解決して、対価はその人の話、って慈善事業以外の何物でもないでしょう!困っている人がいれば取り敢えず声をかけて、それから解決できるか判断する、って結局自分で解決するか、解決できる人に頼みに行くかで最終的に解決しようとしてるじゃん!

 さらに能力。スキルの方じゃありません。言うなれば技能です。調薬、研磨、目利きなど冒険者に必要なものを始め、経理、事務などの組織運営、料理、大工、接客などの仕事に活かせそうなものまで、とにかくトキはいろいろなことができます。ヘルメス様のお陰とか本人は言っていましたが、それをマスターする本人も凄いと思いませんか!?

 

 まだまだ話し足りないですが、これ以上話すといつまで経っても本文に行かないので先に進みます。

 

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 さて、『深淵の迷い子』に場所を移しました。ここからは、トキに少なからず想いを寄せている方々を紹介していきましょう。

 

 コンコン。

 

「はーい」

 

 トキが玄関に向かい、その人物を招き入れました。私はいつも通り3人分のお茶を用意し、トキとその人物の前に置きます。

 

「こんにちは、ルノアさん」

「うん、こんにちは」

 

 ルノア・ファウストさん。西のメインストリートに店を構える酒場、『豊穣の女主人』の従業員です。

 彼女とトキの出会いは、私が彼にお店を紹介した時のことです。最初は普通に店員と客だったのですが、ルノアさんが『深淵の迷い子』に来てお店の愚痴を言いに来たのが切っ掛けでした。

『豊穣の女主人』の従業員は一人を除いて全員お店に泊まり込んでいるそうです。しかし近しいからこそ、言えずに溜め込んでしまうものがあります。そこに現れたのが、ちょうどいい吐き出し場所(『深淵の迷い子』)。最初はちょっとした気分転換のつもり……だったのでしょうが、少年が本当に親身になって聞いてくれて、さらにストレスの解消法や彼自身の体験も話してくれるのです。

 しかもそれは仕事だから仕方なくやっているのではありません。彼自身がやりたいからやってくれているのです。

 そんな彼に興味が湧き、それが徐々に変化して恋慕になった、という過程です。

 

 ……え?何でそんなに詳しいのか、ですって?ずっとトキの隣で見てきたからです。同性ですから何となくはわかりますよ。

 

 酒場の方ではなに食わぬ顔をしていますが、こっちに来ると顔つきが違いますね。きっと腹の内では、どうやって私を追い出し、トキに迫るかを考えていることでしょう。あそこのお店の人達はみんな(したた)かですからね。

 

 ですが、ここは譲りません!

 

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 続いて……欲しくはありませんが二人目です。ノックからお茶を出すまでの過程は省略します。毎回やる必要はありませんからね。

 

「それでディアンケヒト様が……」

「あー、わかります。うちもヘルメス様が……」

 

 この己の主神の愚痴を言う女性。白銀の細い長髪、大きめな目と長い睫毛は、精緻な人形という印象を見た者に持たせます。

【ディアンケヒト・ファミリア】所属の治療師(ヒーラー)、アミッド・テアサナーレさんです。

 

 彼女も切っ掛けはルノアさんと同じ経緯です。それが主神の愚痴である、という違いはありますが。

 しかし違うのはここから。あれは彼女の来店が10回を越えた頃のことでした。いつものように二人が話している(基本私は口を挟まないようにしている)と、不意にトキが呟きました。

 

「アミッドさんは、本当に聖女みたいですね」

 

 口説き文句、という感じではなかった。むしろ自嘲という印象だ。

 

「そんな事はありません。私は普通の人間ですよ」

「その普通が、普通でいることが俺には羨ましい……」

「……貴方は違うのですか?」

「……過去に……罪を犯してますから」

 

 その時の彼はいつも自分の話を真剣に聞いてくれる青年ではなく、寂しく震える小さな子供に見えました……。

 

 ……様はあれです。『ぎゃっぷ』というものです!そう、アミッドさんは『ぎゃっぷもえ』だったんです!

 いつもはしっかりしてるけど、不意に見せる弱気な所にキュン、ってなったんです!そりゃなりますよ!私だってなりましたから!だけどその時の私は女性としての包容力がありませんでした……。

 

 以来、アミッドさんは休みを取ると『深淵の迷い子』を訪れます。アミッドさんの休みと『深淵の迷い子』が営業している日が被らないと来れないだろうって?被らせるんですよ。営業日は一定ですからね。

 

 トキと話す彼女の顔は、誰から見ても人形らしさはなく、恋する乙女の顔をしてます。

 

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 どんどん……行って欲しくないけど行きます!3人目です!

 

「うぅ~、またダフネちゃんが私の話を信じてくれなかったの~」

「大丈夫ですよ。俺はカサンドラさんの事信じてますから」

 

 元【アポロン・ファミリア】、現【ミアハ・ファミリア】所属、カサンドラ・イリオンさんです。

 

 彼女の場合はちょっと特殊です。何でも彼女には予知能力があるみたいなんです。信じがたいですが。

 それで彼女は自分が予知したものを他人に言っても、信じてもらえず、【ファミリア】内でも孤立した位置にいたそうです。

 そんな時に偶然『深淵の迷い子』の事を聞き、誰かに信じて欲しい、という藁にもすがる思いで来店してきました。

 最初私も、トキでさえも彼女の話を信じていませんでした。だけど頭から否定するのは間違っている、と考えたトキはある提案をしました。

 

「今度予知した内容と実際に起こった出来事を話してみてください」

 

 彼の狙いは予知の内容と起こった事を話してもらい、裏で確認を取るというものでした。取り敢えず3回おこなってもらい、3回とも的中したのです。これには驚きました。

 以来、トキはカサンドラさんの話を信じ、カサンドラさんもその事を頼りに店を訪れ、トキの人柄に触れ、恋に落ちたということです。

 

 実際の所、トキは今でもカサンドラさんの話を100%信じることができないと言います。曰く、彼女の予知は信じられない『呪い』みたいな何かがある、とか。

 それでも彼はカサンドラさんの話を信じようとしています。彼女に笑顔で話をして欲しいから、と。

 

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 ……はい、4人目です。……正直な所、この人が一番紹介したくない人です。

 

 その人はいつも閉店間際に来店します。それだけでも迷惑です。1、2回ならともかく毎回です。絶対狙って来てますね。

 

「邪魔するよー」

 

 しかもノックなし、家主の断りなしに。まるで自宅であるかのように。礼儀がなっていません。

 

「こんばんは、サミラさん」

「こんばんは、トキ」

 

 元【イシュタル・ファミリア】の娼婦、サミラさん。

 

 彼女の切っ掛けは私の知らないところでしたが、トキによると、ヘルメス様の使いで歓楽街に行った時の事。用事を済ませ、家に帰ろうとした時に何の因果か目を付けられたそうです。

 

 最初は適当にあしらっていましたが、サミラさん自身の見栄か、娼婦のプライドか、しつこく迫って来たそうです。断り切れないと判断したトキは逃走。当然の様にサミラさんは追ってきました。

 その時、トキは『恩恵』を受けてませんでしたが、何故か逃げ慣れていて、上級冒険者のサミラさんでも捕まえられず、結局他の娼婦の人にサボり扱いされて連れ戻され、その場は収まったそうです。

 しかしこれで彼女自身のプライド、娼婦のプライド、冒険者のプライドと3つのプライドに火をつけてしまい、事あるごとに鬼ごっこを敢行させられたとか。

 後は予想できます。鬼ごっこをしている内に、彼は自分よりも弱いけど、強い人間だ、という認識をした。そして実際よりも強い人間に惹かれるというアマゾネス特有の本能でトキに惹かれた、という所でしょう。さらにトキが冒険者になってそれが顕著になりました。

 

 確かに気持ちはわからなくもなくもなくもないです。しかし見知らぬ相手と、その……同衾(どうきん)するなんて、ふ、ふしだらです!ですからトキは連れて行かせません!私の目が青い内はそんな事させません!

 

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 以上でトキに想いを寄せている方々の紹介を終わります。本当は他にもいらっしゃるんですけどね。カジノの女ディーラーさんとか魚屋さんのお姉さんとか知り合いのサポーターさんとか孤児院のシスターさんとか……ええ、それはもう、両手の指では数えきれないくらいには。……最近はロキも怪しかったな……。

 

 そういう訳で、私の女としての戦いはまだまだ続きます。例えトキの彼女になろうとも、略奪愛って燃えるよね、みたいな人達ばかりですから。

 

 以上、レフィーヤ・ウィリディスがお送りしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 作者さん、この仕事2度とやりたくないです。

 Sideout




今回の話の本当の理由なのですが、最初はレフィーヤが言っていた通り、色んな人がトキを巡って修羅場を展開する話を考えていました。しかしどう考えてもそのキャラクターの魅力を生かし切れないと言いましょうか、一人一人を個別に輝かせることができなかったのです。改めてハーレムアニメや小説の作者様が凄いと感じました。
ですから今回このような話にさせていただきました。期待してくださった方(いてくれたら)、本当に申し訳ございませんでした。

ご意見、ご感想、ご批判お待ちしております。またリクエストも活動報告で募集しておりますのでそちらの方もよろしくお願いします。
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