たくさんのご意見ありがとうございました。
これからも「贋作者のハイスクール」をお願いします。
「
刃から肉を包丁で切る時よりも重く、斬りにくいが確かに手に肉を斬っているという感覚が伝わってくる。
自分はこのとき、この槍使いを倒すことばかりを考えていた。
殺すことなく、あわよくばどこか遠いところへ逃げてはくれまいかと。
だが、現実は違った。
相手は自分を何の躊躇いもなく、葛藤もなくただ殺す相手として攻撃をしてきた。
自分だって殺されそうだった。なら仕方ないじゃないか、この人を殺してしまったのは正当防衛の範疇だ。そうだ、誰も俺を責めれるわけがない。
アーチャーの記憶、「経験」から引っ張り出してきたデュランダルを、衛宮は実物を見ることなく精巧に創り出し、槍使いに致命傷を負わせることに成功した、が。
初めて人型のものを殺したショックに耐えていた。
デュランダルによって上半身と下半身を切り離された槍使いの亡骸は、運動エネルギーを持っていたためか2、3mほど飛ばされており、血液を切り口から垂れ流していた。
その姿が視界に入り、その場に膝をつき思わず嘔吐いてしまう。
「おえぇえぇぇ...。」
そのときにデュランダルが手から離れ、ガラス細工のように砕けてしまった。
苦しい...、苦しいぃ...。
瞳から涙が溢れ、呼吸が荒く乱れる。
ーーーそれが正義というものだ。
正...義?
ーーーああ、そして私が追い求めたものでもある。
ーーーお前には私の二の舞にはなってほしくはない。
何...が
ーーー自分の救いたいと思うもの、自分の信念を貫き通せ。
他の人からすればただの言葉に過ぎないが、衛宮にとってはまるで地獄の底から掬い上げてもらうようなそんな心地であった。
ありがとう、アーチャー。
ーーーふっ、そう思うのなら何度も呼ばないでほしいものだ。
それは無理な話だなぁ...。
足に力を込めて立ち上がり、亡骸を見る。
「あんたのおかげで強くなれたよ。」
「こんな長い槍でよく戦っていたよなぁ...。」
槍使いの残した真っ赤の槍
そんなことをしながら、ドアが粉砕されている槍使いの出てきた正面の部屋に足を踏み入れる。
内装は木目を基調としたもので、布団やら、酒瓶やらしか見つからないことからここはただの私室のようだ。
残るは左のドアの部屋のみ。
使い慣れていない武器は不要だと考え、槍を近くに立てかけ干将・莫邪を創り出す。
「オラァッ!!!」
今度はこちらの番だと言わんばかりにドアを蹴破る。
そこには石垣の壁に木製の樽などが所狭しと並べられていた。
二刀を構え、警戒度を最大限まで引き上げた状態で部屋に入る。
中は匂いから察するに、食糧庫のようだ。
さらに、よく目を凝らしてみると、樽の中に紛れて女性らしき人が倒れているのが見える。その事実に気を取られていると、
「悪魔め!!」
黒い神父の服を着た男が横から光の剣で斬りかかってきたが、警戒していた衛宮からすればただのカモにしかすぎない。
光の剣を黒い刃の莫邪で受け止め、間髪入れずに白い刃の干将で止めをさす。
背後からも気配を感じ、力を感じなくなった莫邪を後方に投げる。
「ぐおっ...」
それを皮切りに複数の神父が現れるが、衛宮の敵ではなかった。踊るかの様な剣さばきで神父たちを蹂躙していった。
「ふぅ...。」
二刀を消し、駆け足で女性のもとへ向かう。
近づくたびにその女性の全容が明らかとなった。
両手足に枷と手錠がしてあり、みすぼらしい貫頭衣と、とてもひどい状況であった。
久しぶりなのでかなりおかしい文になっているところもあると思うので、その時はご指摘くださると嬉しいです。
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