今日は頑張ります。では、どうぞ
授業を終え、部活動に精を出していたときにも女子部員が朝の出来事について話していた。
「ねぇねぇ、朝のリアスお姉さまのこと信じらんないよね。」
「そうよね!あのケダモノと一緒に登校だなんてお姉さまは何を考えて...いえ、もしかしたらあのケダモノに脅されて...!」
ふむふむ...話を聞くに、どうやらリアス先輩があの変態で有名な兵藤君と一緒に登校したからあの人だかりと怨念のような声が聞こえてきたわけか。
確かにリアス先輩は遠目にしか見たことが無いが、綺麗だとは思う。
だが、ただ男と一緒に登校しただけであれだけの騒ぎに...なるか。
しかし、何故兵藤君とリアス先輩は一緒に登校してきたのであろうか。
リアス先輩なら騒ぎになることも予想でき...るとして、言っちゃ悪いが兵藤君に歯牙もかけないはずだろうに。
まぁ、俺には関係ない話か。
下手に近づいて朝の兵藤君みたいにあの視線とあの声を一身に受けるのは嫌だからな。
触らぬ神に祟りなしだ。
「構えてー!
おりょ?考え事をしているうちに稽古が終わっていたらしい。
全然気付かなかったなぁ...もしやもう一人の俺が体を勝手に動かしていたとか!?
...俺、バカみたい...。
「そういえば武、お前剣道部入って一年近く経つけど竹刀変えてないんだな。」
「ん?ああ、そうだね。結構力を入れて打ったり振り回したりするけどまだささくれとか出てきてないし、買いに行くのも面倒だからね。」
そう、ノブリンの言う通り竹刀を変えていない。大抵の人は一年と経たずにささくれが出来て直したり、買いなおしたりするが俺の竹刀は全く出てこないのだ。
逆に一年使っているかどうか疑いたくなるくらいの状態なのである。
まぁ、そのおかげでお金を使わずに済んでいるのだけど...。
「んじゃ、俺は昨日行かなかった罰を受けに行ってくるよ。」
どうやら昨日来なかったことを女子の部長さんにチクったら罰を科せられたらしい。
ふふふ、昨日来なかったノブリンが悪いのだ。しっかり反省してこい。
さて、俺も帰るかな。心配だから竹刀を家に持って帰って点検しよ。
バックと竹刀の入った竹刀袋を肩にかけて学園を後にした。
「はぁ、暗くなってきたよ、だから俺は自転車通学じゃないとかなりの時間がかかるのに...。」
明るいうちに帰りたかったのだが、何せ距離があるためすでに辺りは真っ暗になってしまっている。
うーん、近道行くか...
俺はこのときいつも通りに帰ればよかったと後悔している。
俺の使っている近道は大きな通りから外れた、街灯のない裏路地である。
その路地を歩いていると、前方に人型らしきものが壁に背中を預けて寝ているのが見えた。
マジか...こんなところで酔っ払いと出会うとはなぁ。
介抱しないとダメかな。面倒なんですけど。
すると、今だと言わんばかりに月にかかっていた雲が晴れたらしく、月光が目の前の光景を照らした。そこには
駒王学園の女子制服を着た血だらけの女子生徒と
”黒い翼”を生やしたスーツ姿の男が彼女を見下ろすように立っていた。
「...は」
意味が分らなかった。
なんで血だらけ、この男がやったのか?凶器を持たずにか?素手でここまでの怪我をさせたのか?いや、確実な切り傷があるからそれは違う。それに、犯行をしたのだとしたら逃げてるはずだ。なら介抱しにきたのか?でもそれにしては何だかおかしい、一体どういうことだ...。
様々な考えが頭をよぎり、動けなくなってしまった。
すると、女子生徒は生きていることを示すように首を動かし、男を睨みつけた。
そして諦めたかのようにこちら側へ首が傾いた。
目が、あった
彼女は眼を見開き驚いた表情をしたいたが、すぐに口パクで「にげろ」と告げた。
だが、黒翼の男はそれを見ていたようで、こちらを確認した。
「ふむ、状況から察するに仲間、ではなさそうだな。だが、見たからには死んでもらわなければ困るのでな、...ゆくぞ。」
俺はこのとき後悔した。
何故いつも通り帰らなかったんだろう。
少し距離があるだけだったのに...。
頑張って戦闘の直前まで書けました。
機嫌がよかったら今からまた書くかもです。
感想とか評価を頂ければ機嫌がよくなるかも。