仮面ライダーパンドラ   作:ホワイト・ラム

1 / 39
仮面ライダーが好きで遂に自分で書いてしまった……
ファンの人からの報復が怖いですがゆっくりやっていきたいと思います。
こんな作品ですがお付き合いいただけたら幸いです。


やっちゃった☆ZE!

耳をつんざく人々の悲鳴が聞こえる。

楽しげな雰囲気は一瞬にして消え去った。

涙、悲鳴、恐怖……そして暴力が支配する空間に俺は立っていた。

「なあ、お前の力ならアイツを止めれるのか?」

俺は自身の手に持っているソレ(・・)に話しかけた。

「さぁね~、100%ではないけどチャンスはあるかな?」

非常事態(こんな時)だというのに何とも気の抜ける声がソレから帰ってきた。

「そうか……チャンスはあるのか、なら十分だ!」

そうして俺はソレを持って叫んだ。

「変身!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パズルは良い……答えは常に一つなのに、それにたどり着くまでの過程は無限にある。

柔軟な思考、思いも依らぬ発想、確かな記憶力、そして答えにたどり付くまでの忍耐りょ……

「光一(こういち)~!なーにしてるの?」

突如として俺の持っていた本が叩き落とされ、横から耳に来るキンキン声が聞こえる。

またかというのが俺の正直な気持ちだ。

「あー、ナンプレだよ。邪魔すんなよ……」

俺は露骨に嫌な顔をしながら目の前ではしゃぐ幼馴染 事始 理折(ことじめ りおる)に注意した。

「まーたそんな事して、根暗に成っちゃうよ?」

「よけいなお世話だ」

「今こそ外で遊ぶ子に変身だ!」

そう言って腕をおかしな風に動かす理折。

「なんだそれ?どっかの部族の儀式か?」

「違うよ!仮面ライダーの変身ポーズ!」

そう言って再びポーズを最初からする理折、正直ウザったい。

「あー確かガキの頃見てたわ、子供だましの特撮だろ?」

「違うよ!人々の平和と自由を守るため戦う正義の戦士だよ!」

再びウザイポーズ。

「あーハイハイ、解りましたっと……」

そう言って俺は床に落ちたナンプレを拾った。

時刻は放課後、俺が何をしても問題なくコイツに注意される筋合いはないハズだ。

「はあ~、なんか冷めた……帰るわ」

そう言って俺はナンプレを通学カバンに押し込んだ。

「あ!待ってよ!」

理折がバタバタとついてくる。

「なんだよ、一人で帰れよ」

「一緒の方向なんだからいいでしょ?」

「あーもうわかった、静かに付いて来てくれよ?」

俺は帰りまでコイツのキンキン声を聞かなくてはいけないのかと思い憂鬱な気分になった。

 

 

「あー!見て光一!フリーマーケットやってるよ!」

突如として理折が店を指さす。

「あ?ありゃ骨董品だろ?」

古臭い店にブルーシートが敷かれさまざまな商品が並んでいた。

「どー見ても俺にはゴミにしかみえんがな」

そう言いながらも俺は店に近づいた、そうしないと理折がいつまでもうるさいからな。

「ん?コレなんだ?」

俺はダンボール程度の大きさの古臭い木の箱を見つけた。

古臭いとはいってもゴテゴテした装飾、しかも剥げてる箱なんかに興味を持ったは初めてだった。

俺はその一抱えほどの木箱に触れてみた。

「おっと、辞めなされ。それは触ってはいけないモノです」

「うおぅ!」

いつの間にか、すぐ後ろに立っていた老人に驚いてしりもちをついた。

「あー!光一転んだ!」

げらげらと後ろで笑う理折、正直むかついた。

「勝手に触ってすみませんでした」

とりあえず俺は老人に頭を下げた。

「良いんじゃ。しかしコレはパンドラの箱じゃ、危険な代物での……」

「はあ、すみませんでした」

再度頭を下げる俺、しかしパンドラの箱ってなんかで聞いたな、どっかの神話だっけ?

「この箱に惹かれたという事は素養が有りますな、どうでしょ?買っていかれませんか?」

ここに来て老人が急にセールストークを始めた。

どうやら最初から俺に売りつける気だったみたいだな……

「あ、いえ。結構です……」

ゴテゴテした装飾の木箱なんて使い道ねーしな。

「じゃー私が買う!」

横からバカがしゃしゃり出てきた。

ホントに要るのかコレ?最終的にゴミに出す未来しか見えんが……

「では1万円を……負けに負けて5千円じゃ!」

老人が値段を言う。

ただの汚い木箱が5千円?冗談だろ?

「うわーい!半額だ!」

バカはバカで喜んでいる。

二人は手早く商品を売買した、俺なら絶対しない行為だ……

 

「うへへ!いいもん買ちゃった!」

バカは上機嫌でスキップしている。

「あ!なんか入ってる!」

理折が箱を開け中を覗き込む。

おいおい、せめて家で空けろよ……

「見て見て!パズル入ってた!」

「マジか!?見せろ!」

「ほらほら!」

理折の手に有ったのは俗に言う6面体パズル、色をそろえるヤツだ。

しかし……

「あはは!全面真っ白!すぐに私でもできるよ!」

ありえないことに6面全部が白い。

白いジグソーパズルなら知ってる、表裏わからなくて苦労した。

しかしコイツはなんだ?全部白?意図が全く理解できない。

「あははは……飽きた!あげるよ!パース!」

そう言って理折は俺にパズルを投げてきた。

「オイ!やめろよ!壊れたらどうすんだよ!」

何とかキャッチに成功する。

「じゃあ、私こっち家だからばいばーい!」

そう言って理折は交差点を曲がって行った、最後までうるさいヤツだった。

「コイツはなんで全部白いんだ?」

俺は理折に渡されたパズルを眺めた意図なく真っ白とは考えにくい、きっと何か意味が有る筈だ。

「あ!これ……そう言う事か!」

パズルをよく見ると小さく線が描かれている、おそらくこれを正しい並び方に帰ると絵ができるだろう。

「オッシャ!燃えてきた!」

上下わからない絵、しかも内容まで不明、コレは相当難問の予感!

俺は難しいパズルほど燃える性質(タチ)なんだ!

 

 

その日の夜遅く

俺はいまだにパズルと格闘していた。

「当たり前だが6面同時は先ず無理だ、一面ずつ絵柄を覚えるしかねぇ……」

カチャカチャと手元でパズルが動く。

「お!これっぽいな……」

適当に触っていたら線が合ってきた。

「なんだこれ?顔か?」

顔の様にも見える、とにかくこれを完成形と過程しよう。

さらに格闘する事2時間、明日……というより最早今日だが後少しで完成する。

カチッ!

そう言って遂にパズルが一面完成した、完成したのはやはり顔の様な模様だった。

「よっしゃ!やり!後5面!」

完成した一面を記憶するために、写真をとろうと携帯を構えるすると……

「おおーやっとコネクトできたか、はー暇だった~」

「はぁ!?」

俺は驚いて携帯を取り落した。

俺がおかしくなったのでなければだが……

今確かにパズルの完成した顔がしゃべった!

「ん?なんだよバカみたいな顔して?まあ実際バカなんだろうけど?」

幻聴じゃない!ふてぶてしい顔でパズルがしゃべった!

「お!おまえ何なんだよ!?」

混乱しそうな頭を押さえてパズル?に話しかける。

「なにって、異次元人だけど?」

衝撃の事実!異次元人は6面体!

「んなわけねーよな?良くできたおもちゃか?」

再びパズルを持ち上げる、グニグニと適当に触る。

「気安く触んな!」

どうやらパズルは御立腹の様だ。

「お前名前は?」

パズルが俺に質問してきた。

「栄度 光一(さかえど こういち)……」

正直に答える俺。

「ふーん、イマイチな名前だな?」

パズルがバカにしたような表情を作る。

ありえない!表情()が変わった!

俺の驚きを余所にそいつは傲慢に言い放った。

「ヨーク聞け?今お前らの世界に危機が迫ってる、心優しい僕が助けてやるからありがたく思えよ?」

「あー、明日買い物行きたかったのに……仕方ないコイツを返品してからにするか……」

正確の悪いパズルに付き合いきれなくなった俺は今日はひとまず寝ることにした。

なにはともあれコイツは返品決定だ、うるさいが気にせず眠る事にした。

 

 

翌日

「おーい!どこ行くんだ?僕の話聞かなくていいのかよ?」

「うー返品返品!」

パズルの声はとりあえず無視して昨日の骨とう品店に向かった。

自転車にパズルを乗せて駅前を通ると……

「オイ!光一!気を付けろ!奴らだ!」

突然パズルが喚いた。

「あ?なんだよ?うるさいぞ!」

その瞬間悲鳴が聞こえた。

振り返るとそこには、怪人がいた。

人の様な輪郭なのだが、顔面にぽっかり穴が開いており同様に両手両足にも穴が開いていた。

そんな怪人が人を襲っていた。

「な、何だよアレ!」

逃げる事も忘れ棒立ちになる俺。

「あんなのただのノイズだ!気を付けろ!本命はエラーだ!」

パズルがそう言った瞬間他の奴らとは姿が違う怪人が姿を現した。

そいつは赤い毛むくじゃらの2メートルを超えそうな身長で、頭には2本の角が有り手にはハルバートを持っていた。

「バファローエラーってとこか……」

パズルがそうつぶやく。

「オイ!パズル!お前の知り合いか!?だったら何とかしろよ!」

半ばやけになりながらパズルに怒鳴る。

「僕一人じゃ無理だ!助かりたいなら手伝え!」

こんな時でも態度を変えないパズルが忌々しく思える。

「きゃー!」

どこかで聞いた声にそちらの方を向く、そこには……

「ひ、いやだー!来ないで!」

理折がなぜか怪人の目の前にへたりこんでいる。

「ふうぅうぅうん!」

怪人がハルバートを理折に向けて振り下ろした。

はねる血しぶき、そして静かになる悲鳴……

「遂に犠牲者が出たか……僕のいう事を聞かないから……」

パズルが何かをしゃべっているが俺には殆ど内容が聞こえなかった。

ただ目の前の残酷な現実だけが……じくじくと嫌でも理解できた。

その時俺はなぜか冷静になっていた、頭が処理できずに1周回って落ち着いたのだろうか?

「なあ、お前の力ならアイツを止めれるのか?」

俺は自身の手に持っているパズルに話しかけた。

「さぁね~、100%ではないけどチャンスはあるかな?」

非常事態(こんな時)だというのに何とも気の抜ける声がソレから帰ってきた。

「そうか……チャンスはあるのか、なら十分だ!」

「コレ使いなよ」

俺の腰にはいつの間にかベルトが装着された居た。

怪人どもが突然現れるんだ、ベルト位なんてことはないさ。

「僕の使い方はわかるかい?」

「なんとなくな」

真ん中が四角く切り抜かれたベルトのバックル。

そうして俺はパズルを持って叫んだ。

「変身!」

勢いよくベルトにパズルを押し込む!

身体が一瞬ノイズの様なモノに包まれ、それらが高速で移動していく。

バラバラだったものが正しい場所へ、正しい答えに……

次の瞬間俺は超人に変身していた。

「そうだ、これが僕……イヤ僕たちの力!パンドラだ!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。