敵→絶望
味方→ヘタレ
デルタ……お前の初期の強キャラ感は何処へいったんだい……
ベットも壁紙もカーテンすらも白で統一された部屋に光一は一人立っていた。
目の前には未だ目を覚まさない自身の幼馴染がいた。
脈も呼吸もすべての数値が正常、健常な体だがなぜか目を覚ましはしない彼女。
そんな彼女に光一は2、3言話すと、近くの花瓶に一輪の花を添える。
「なぁ、毎日ソレに花を入れてるけどなんか意味有るのかい?」
ポケットから生意気そうな声が聞こえる。
その言葉を聞いた光一は近くにナースや医者が居ない事を確認してキュピルスを取り出す。
「コレはお見舞いっていうんだ、病人には根っこの無い花を相手に上げるんだ。
果物をあげる場合も有るけど、今の理折には食べられないからさ……もし俺が居ない時に
目覚めても寂しくない様にって……もう、行こうか」
そう言って花瓶に一輪だけ添えられた薔薇を残し病室を去っていく。
毎日花を添えに来るが何時も次の日には無くなっている、枯れてしまったのを看護師が交換してくれているのだろう。
(そう言えばアイツ何の花が好きだったんだろう?)
理折の好きな花を贈ろうにも、もう彼女の意識は無い。
何時か、何時の日か彼女の口から好きな花を名を聞けることを願い光一は理折の病室を後にした。
「ビスゴーラは倒した……理折とキエラの仇を打った……むなしいな、もっとこう達成感とか有ると思ったのに……なぁ、何で満たされないんだ?何が正解だったんだ?」
そう言いながら手の中でキュピルスを動かす。
「さぁね、お前は僕が『エラーに土下座して仲間にしてもらって一緒に世界を壊すのが正解だ』って言ったら信じるのかい?
信じないだろ?自分の疑問は自分で答えを見つけなよ、じゃないと何処にもたどりつけはしないよ?
まぁ、僕は今のお前の選択が一番正しかったって勝手に思ってるけど……」
「そうか……ありがとな、少しだけ元気でた」
そう話すと再び光一は、帰り道を歩き出した。
「ん?アレは……古矢?」
「あー、それっぽいね、何してるんだろ?」
一つの孤児院の様な施設の前に、古矢がバイクを止め中をの覗いていた。
正直いって挙動不審である。
「古矢さん?何してるんですか?」
「ッと!?確か……ポン吉ときゅうりだっけ?奇遇だな!!」
一瞬慌てた、顔をするがすぐにその態度を取り繕う。
「……光一とキュピルスです……名前くらい憶えてください」
名前を間違われ不機嫌になった、光一が応える。
「あーあーあー!!そうだった!!いやー名前覚えるのどうも苦手で……」
「って言うか何してるんだこんな所で?人間は他人の家を除くのを良しとしないんじゃ無かったのか?」
同じく不機嫌になっているキュピルスが、古矢に事態の説明を求める。
「なんだ知らないのか?此処の孤児院のねーちゃん美人なのよ、もうボンキュッボンのナイスバディー!!それを見に来た!!」
そう言ってヘラヘラ笑い、再び孤児院の中に視線を戻そうとすると……
「おっと!?危ない!!」
何かが飛んできて、古矢はそれを華麗に回避した!!
しかしその直線上にいた、光一にその投擲物がヒットしてしまった!!
「龍研!!何しに来たんだ!!」
一人の10歳くらいの子供が手に泥団子を持っている、その子供の目は酷く吊り上って古矢を睨んでいる。
「お~っと?誰かと思ったら、泣き虫マリモじゃないか?まぁだ泥団子作ってるのか?懐かしいな~、お前の作ったヤツ、乾かしてるスキに良く踏みつぶして遊んだな!!」
そう話すとげらげらとその子供を指さして笑い転げる!!
「龍研!!」
古矢のあまりの態度に、その子供が怒り心頭と言った表情をする!!
最早憎しみすら籠っていそうな顔で古矢を睨む!!
「
子供の態度に気が付いたのか、孤児院の奥から一人の女性が飛び出してくる。
50台くらいの女性で、大家族の母親の様なイメージだった。
「よー、センセ!!お久しぶリッツ!!」
その女性に対して古矢が指先を銃の様な構えをし、撃つようなポージングをする。
「久しぶりって……一月前にも来たじゃない?……せっかくだからウチ寄ってきなさいよ。今日はアナタの好きなクリームシチューよ?」
女性の言葉に、古矢と衛留と呼ばれた子供二人の表情ががらりと変わる。
一人は嫌そうな顔に、もう一人はうれしそうな顔へと。
「えー!!先生やめようよ!!龍研なんて呼んでも誰も喜ばないってー」
「こら!!そう言う事言わないの!!家族でしょ?」
衛留が口をとがらせ、女性に詰め寄る。
それを女性がなだめようとするが……
「ざんねーん、こっちの方からオ・コ・ト・ワ・リ!!
あんな?シャビンシャビンのジャガイモ位しか満足に入ってないシチューよりぃ?
俺は、杉の屋で牛丼食方がよっぽど、有意義なのよぉ!!
マリモ知ってるか?牛丼だぜ?牛丼!!ご飯一面に肉肉肉!!お前らが食う一か月分位の量がはいってんのよ?しかも牛肉!!玉子乗せちゃうし?トン汁まで付けちゃおうかなー?いやー、お前が一生かかっても食えない飯だねー!!
じゃーね、ははははは!!」
そう言ってひとしきり衛留と呼ばれた少年を馬鹿にし終わると古矢は、バイクにのって何処かへと消えて行った。
後に残されたのは、女性と衛留と服に泥が付いた光一だった。
「二ーちゃん龍研の友達なのか?」
その後孤児院で服を選択してもらっている光一に、衛留が話しかけてきた。
運良く持っていた運動ジャージで着替えたが未だに、制服は洗濯中だった。
「友達……って訳じゃないかな」
「だよな!!あんな嫌な裏切り者野郎に友達なんて出来る訳ないよな!!」
光一の言葉に衛留がうれしそうに反応する、どうやらよっぽど古矢の事が嫌いらしい。
だがそんな事より光一は一つ気になった台詞が有った。
「『裏切り者』って?」
「ああ!!龍研は裏切り者なんだ!!この家に居る奴らはみんな家族なんだ、だから助け合わなくちゃいけないんだ!なのにアイツはどっかの社長に拾われたとか上流階級入りした、とかで俺達を馬鹿にするようになったんだ!!
今日もそうだよ!!龍研昔はシチュー、バクバク食ってたのにあんな事まで言うなんて……アイツは俺達を裏切ったんだ!!」
それを巻くしててる様に話す!!
「ハイハイ、衛留落ち着きなさい」
それを諌めたのは、やはりさっきの女性だった。
手にはすっかり乾いたアイロンがけされた制服が握られている。
「龍研の事を起こる前にこのおにーちゃんに言わなきゃならない事が有るんじゃないの?」
「う……先生……」
「私じゃないでしょ?」
罰が悪そうにするが、女性は衛留の顔を見て離しはしない。
やがて、衛留は光一の方を向きゆっくりと口を開いた。
「うー……二ーちゃんごめんなさい……」
平和な街並みに何か酸っぱいにおいが混ざる。
酸っぱいと言ってもレモンや酢などの食品系の匂いではなく『異臭』の類の匂いだった。
道行く人々が僅かに顔をしかめる。
キョロキョロと辺りを見回す。
一人のサラリーマンの足元のタイルがグニャリと溶ける!!
土埃が舞、地中から怪人が姿を現す!!
「ムシャシャシャシャ!!やってきましたこの世界、さてて本日もたっぷり戴かせてもらいます!」
その姿は異形の一言に尽きた。
全身はブニブニしており、濃淡まばらな体色をしており赤を基調としているが、場所によっては茶色がかっており別の場所はピンクがかっている。
右手の指もそれは同じで、5本指先すべてに穴が開いている。
だが左手は逆に極端に細く、頼りない。
その頼りない腕を覆う様に方からピンクの人の舌の様な物がぶら下がっている。
胸は歪にふくれ、顔がかろうじて人間と解るが管の様な物く隠れ左半分が見えない。
全身に管が走りそのすべてがびくびくと時折痙攣している。
「ジョーカー様、この辺で暴れれば良いのですね?」
グロテスクな姿をしたエラーが近くに居たジョーカーに尋ねる。
「うんうんうんうんうん!!って言いたいトコだけどー、チョーット出るトコ間違えたっぽい?うーん……まぁいいや!!ねぇ、
そう言って、とある方向を指さす。
「ガッテン!!」
消化器官エラーがグネグネと体を動かし、光一たちの居る孤児院の方向へと攻撃を開始した!!
だがその瞬間!!消化器官エラーが攻撃される!!
「オイお前ら……何処まで行くって言った?人の食事を邪魔しやがって……今の俺は機嫌が悪いぞ!!」
そう言って、ジャケットのポケットから銀色のリボルバーを取り出す!!
そして手に持ったリボルバーの弾倉をずらす。
『シプラスボルバー!!スタンバーイ?オーケイ?』
「さぁ、行ってみましょうか、変身!!」
その言葉と同時にベルトのバックルにナナメにリボルバーの銃口を突っ込む!!
そしてその中で引き金を引く!!
『イェース!!レツゴー!!シプラス!!』
その言葉と共に古矢の身体にアーマーが形成される。
最後にリボルバーを真横に成るまで押し込み変身が完了する!!
「さぁて……ハンティングの時間だ!!」
ハッ!?気が付いたらまたもやショタが……!!
なぜだ……なぜ気が付いたらショタが居る!?
キエラの呪いか?容赦なく破壊したのがいけなかったのか?
消化器官エラー「溶かす?溶かす?胃液かける?」
イカン!!流石にそれはグロすぎる……
別に作者はショタコンではありませんよ?
本当です。