更新はなかなか他のばかりで後回し気味です……
右手に持ったキューブパズルを構える。
「変身!」
その掛け声と共にベルトにパズルをはめ込む。
「コネクション!!シール・ブレイク!!パンドラシステム・スターティング!!」
ベルトから音声の様な物が流れる。
その途端光一の身体が変化する。
黒いノイズの様な物が現れ、体の表面を高速で移動し始める。
そして徐々に体にスーツが形成され、胸、肩、腕、膝に3×3のパズルの面が現れる。
そして最後に全身が白く染まる。
「コレは……」
光一が自身の手を見て驚く。
「コレはパンドラシステム、君たちみたいな非力な生き物を強化するスーツさ」
ベルトのパズルが相変わらず嫌味な口調で説明する。
「要するにアイツとやりあえるんだな?」
「頑張り次第でね」
目の前の巨漢の2本角の怪人(パズルはバファローエラーと呼んでいた)に向き直る。
「ぶぅも?なんだお前は?初めて見るヤツだ?」
バファローエラーが一旦破壊活動を止める。
「俺はパンドラ……」
この時昨日の理折の言葉を思い出す。
~人々の平和と自由を守るために戦う戦士だよ~
(その名前、ちょっとだけ借りるぞ……)
「仮面ライダーパンドラだ!」
パンドラがバファローエラーにとびかかった。
「ぶぅも?邪魔すんなぶも!ノイズども!コイツをかたずけろ!」
バッファローエラーが地面を手にしていたハルバードで傷つけると同時に、先ほどまでいた、顔面、掌、足に穴が開いた黒ずくめの怪人がバファローエラーを守るように現れた。
「pぉきじゅhy!!」
「あzsxdc!!」
「hbgvfcdxsz!!」
全く意味をなさない言葉を発しながらとびかかる!
「くそ!邪魔だ!!」
ノイズを殴り飛ばす。
「gtfrでsw…………」
殴られたノイズが音もなく消滅する。
しかし次々とノイズ達が襲い掛かってくる。
「オイ!パズル!!もっと一気にかたずける方法無いのかよ!!」
光一があまりの怪人の多さに疲弊しながら言う。
「武器、寄越せってこと?メンドイなー。しょうがないなー、僕を一回パラドクスドライバーから取り出して……」
えらそうにパズルが話すがそんな事、今は気にしている時間は無い。
ガチリと音を立ててパズルをベルトから外す。
「何色でもいい、色を合わせるんだ。出来るんならね」
そう言ってパズルの表面に様々な色の模様が現れた。
「また!!パズル!!かよ!!」
ノイズ達を蹴散らしながら叫ぶ光一。
カチカチと模様を合わせる。
「適当に青で良いか…………よし、完成!!」
青い剣の様な模様を完成させる。
「ならその面を前向きにして、ドライバーにセットしてよ」
「了解!!」
青い模様を前に向くように再びベルトにセットしなおす。
「コネクション!!シール・ブレイク!!ブレード・ローディング!!」
再びベルトからの音声。
同時に右肩と右腕の3×3のパズルの面が青くなる。
右手に両刃の大剣が現れる。
「これで満足かい?」
「ああ、十分だ!!」
光一はしっかりとその大剣を握る。
「うおぉおおぉ!!」
大剣を振り回し、ノイズどもを打ち払う。
「¥:・;。l、km!!」
「crvtbyぬ…………」
「きmじゅんhybgv…………」
相変わらず聞き取ることの出来ない声を上げ消滅するノイズ達。
「次はお前だぁぁあああ!!」
消滅するノイズに目もくれず、バファローエラーに切り掛かる。
「ぶぅも!!何を!!する!ぶも!!」
一撃ごとに確実にバファローエラーにダメージを与える。
「さっさと決めなよ、進化するとさすがに厄介だ!!」
パズルが指示をする。
「なんだ!よ!これ以上の武器有るのかよ?」
剣を地面に突き立て、パズルに聴く。
「僕をまたドライバーから外しな」
その言葉に従いパズルを再び外す。
その瞬間パズルがひとりでに動き、再びふてぶてしい表情の面に変化する。
「んで、また入れろって?」
「そういう事」
再びベルトにセット。
「コネクション!!シール・ブレイク!!パンドラ・ストライク!!」
両膝のパズルの面が黄色く染まる!
「蹴り込め!!パンドラ!!」
「了解!!」
バファローエラーに両足蹴りを叩き込む!!
蹴りを受けた部分に3×3のパズルの面の模様が浮かび上がる。
その模様の発する光は大きくなり……
「ぶぅも!!お!俺の身体が!!分か……」
ぱぁん!!
小気味の良い音と共にバファローエラーは消滅した。
バファローエラーの身体の粒子がキラキラ光り、壊された建物や道具が修復されていく。
「なんだこれ……」
唖然とする光一。
「ほかのヤツに見られると厄介だな……帰るぞ」
その言葉と共に、光一が乗ってきた自転車がバイクに変化する。
「おい!俺の自転車!!」
「気にするな」
近づいてきたバイクにまたがる。
「俺、免許無いんだけど……」
「僕が動かすから問題ない」
パズルがそういうと、音もなくバイクは動き出した。
光一の自宅。
「おい、パズル。さっきのはなんなんだ?説明してくれるんだよな?」
机の上に置いたパズルを睨みつける。
「話しても良いけど理解できるの?お前バカっぽいし……」
パズルがバカにする。
「この……っ!!クソ、パズル……バラして捨ててやろうか……」
怒りにまかせ拳を握る。
「おおー怖い怖い。次元の低い連中は短絡的で困るよ。後僕の名前はパズルじゃない、キュピルスだ」
やれやれと言った顔をする。
「無駄だと思うけど一応話しておくよ、さっきのはエラーとノイズこの世界と矛盾点だよ」
「矛盾点?」
「そ、パラレルワールドって知ってるかい?隣にそっくりな世界が有るって奴」
「まあ、聞いたこと位なら……」
キュピルスは少し安心した顔をする。
「よしよし、なら良い。世界っていうのは隣同士が大きく変わっちゃいけないんだよ。わかるかな?あ、あれがいい例だね」
そう言ってキュピルスは、机の上の間違いさがしを見る。
「このゲームみたいに違った点が少しずつ有るんだ。それが矛盾点、あのバファローエラーが間違いの部分だね」
「じゃあ、あのノイズってのは?」
光一が質問をする。
「あれは何処にでも有るモンさ、これで言うと……印刷ミスの色の濃淡や、小さなゴミかな、ホントなら気にしなくて良いんだ……けど」
「大きくなると、矛盾点になるって?」
「そういう事。小さな印刷ミスがノイズ、間違った点がエラー、ここまでは良いとしよう。そして最後に厄介なのは、アイツが成長した場合。間違いを探す時に、右にモナリザ、左の浮世絵を置くようなもんさ、あまりに違い過ぎてゲームにならない。破たんしてしまう。奴らはそれを望んでるんだ。だから町や人を壊して隣の世界との矛盾点を増やすんだ」
「ふーん、そうなんだ。けど街はあいつを倒したらもとに戻ったよな」
バファローエラーを倒し町が修復されたのを思い出す。
「町は元に戻るさ、あんまり時間自体過ぎてなかったしね……」
その時、家の一階から母親の声がする。
「光一!!大変よ!!理折ちゃんが!!」
バタバタと階段を上がっていく。
「知ってるよ、怪物に襲われたんだろ?」
何時もの様に興味なさげに聴く。
「そうなのよ!!そのせいか今も原因不明で目を覚まさないわ!!」
自分の事の様に悲痛な顔をする。
「お母さんちょっと病院言ってくるから留守番してて!!」
そう言うと再びバタバタと階段を下りて行った。
部屋には静寂が降りてきた。
「おい、キュピルス。街は元に戻ったんだよな?なんで理折は目を覚まさないんだ!!」
キュピルスに乱暴に掴みかかる。
「理折ってのが誰かは知らない、けど……修復は確かにされたハズだよ」
「じゃあなんで目を覚まさないんだ!!」
「物質は直せても、精神は、魂は無理なんだ……ごめん」
軽く謝るキュピルス。
「ごめんじゃねーよ!!どうして!!」
「あの時、僕の話を聞かなかったのは誰だ!?」
キュピルスが反論する。
「なんだよ……俺のせいだっていうのかよ!?」
キュピルスを握り、高く腕を振りあげる光一。
「僕が気に入らないなら、僕を壊しなよ。けど君はこれから来るであろう第2、第3のその子を見殺す事になるよ?それでもいいのかい?」
おそらくパズルは簡単に破壊されてしまうだろう。
しかし焦る様子はなく、真剣な声色のキュピルス。
「今だけは……今だけは見逃してやる。お前の力が必要だからな……」
そう言って光一はキュピロスを握りしめた。
ドライブ終わっちゃったな~。
ゴーストとか、なんかスパイダーマンっぽい外見でイマイチ……
って思ったら動いて居ると「コレは有りだな!!」
と思える不思議……かれこれ10年近く同じ繰り返しです。