なかなか戦ってくれないライダーは嫌いだ……
「奇跡の名医?」
光一がキエラの言葉に、いぶかし気な声を上げる。
時刻は夕方の公園。
ブランコに乗っているキエラに、気が付いた光一が話しかけた結果だった。
「そ、そう……どんな手術……でも成功させるんだって……」
期待に満ちた声でキエラが説明した。
「奇跡の名医ね?漫画でそんなのあったけど……まさか現実に居るなんてな」
「僕の……友達のお母さん……病気なんだ……きっと治るよね?」
嬉しそうにキエラがブランコをこいだ。
(奇跡……か)
光一の脳裏に浮かぶには、病室で眠る自身の幼馴染。
彼女が目覚めるなら光一も、奇跡にいくらでもすがるだろう。
「ライダー。僕そそそろ……帰る……おじいちゃんが待ってる。バイバイ」
ブランコから降りたキエラが、昼重の店が有る方へと走っていった。
「奇跡……か」
「人間は脆いね、肉体もだけど精神もだ」
キュピルスが口を開いて嫌味を飛ばした。
光一にとってはもう慣れっこの状況だった。
「精神も?」
「だってそうだろ?ドラマでも、商品案内でもみぃーんな『奇跡』だの『病気が治る』だの『やせる』だの言ってるじゃないか。
病気を治したいなら、医者に行くべきだし、やせたいならダイエットにせいを出すべきだ。
なぜ、安易に『奇跡』なんて都合の良い物にすがるんだい?」
「まぁ、確かにそうだよな。けどさ、誰でも『ひょっとしたら自分が!!!』なーんて考えて奇跡が来るのを待ってるんだよ」
「へぇ~、バカバカしいね?努力無しに結果を望むなんて、何時も人間のいう事は矛盾しているよ」
夕焼けに赤く染められながらキュピルスが言葉を紡いだ。
同時刻とある病院にて……
「はぁ……はぁ……うッ!?」
ピーーーーー
闘病空しく、一人の女性の心臓が停止した。
心電図が空しく電子音を流す。
「心肺停止!!電気ショックの用意だ!!」
白髪が混ざった初老の老人が、そばにいたナースに指示を飛ばす。
指示を受けたナースが走り出し、電気ショックの用意をするが……
「おーっと、院長センセ!ここは俺にお任せデショ?」
ナースの行く手を阻むのは、若い白衣の男。
医者なのだろうが、茶髪に耳にピアスなどとても『人の命』を救うすべを知っている男には見えなかった。
「七瀬!!貴様まだ『奇跡の人』ぶっているのか!?
今までの様な勝手な行動は、もう許せんと入ったハズだぞ!!
我らは医者だ!!もてはやされるよりも、堅実に人の――」
「人の命を救うべきだ。なぜなら一度、我等の手からこぼれた者達は死にゆくしかないから――でしたっけ?耳にタコが出来るほど聞きましたよ」
うんざりといった様子で、七瀬と呼ばれた男が両手を広げる。
「ならばなぜ!!」
「俺はぁ、もうアンタらとはケタが違うノヨ?
いわばニューステージの男。
白銀ニューステージよ?アンタのやり方は、もう古い」
七瀬が二ヤリと笑い、白衣のポケットから5㎝程の銀色の仮面を模したアクセサリーの様な物を取り出す。
「なんだ?そんな物なんの役に――うわぁあああ!!」
院長の言葉に、悲鳴が混ざる。
七瀬が突如姿を怪物に変えたからだ。
一言でいえば影法師。
シルエットはそのままに、全身が影のように黒く染まり両目と口の部分が子供の落書きの様に赤い色で構築されている。
子供の落書きの様な非情なシンプルな姿に、白衣とステレオタイプな医者のイメージからか、額に丸い銀板が付いてる。
白衣からはメスや謎の液体など、大量の物がマウントされている。
異形のエラー、名付けるならドクターエラーか。
トン――と音がして院長の後ろに誰か。
やせた低い身長にピエロの仮面。
ジョーカーが降り立つ。
「な、なんだお前たち!?私の病院で何を――」
「違いますよ、院長ぅぅぅぅ?ここはもう俺の病院ですから」
「nasimegdifekdjs!!」
「・、3d7dじぇいそs!!」
院長に後ろに控えていた二人のナースが突如聞いたことの無い、奇声を上げ人間ではありえない部分が、関節の様にグニグニと曲がりだす。
目や口から、黒い霧の様な物が流れ出す。
「な、なにが起きて……!?」
院長が恐怖の余り腰を抜かし、扉にもたれるように倒れる。
「言ったデショ?もうここは『俺の病院です』ってヒヒヒヒヒヒ!!」
「ドクター、遊んでないでさっさとやってしまいなよ」
笑うドクターエラーの声を遮りジョーカーが声をかける。
「わーってますよ!!じゃー、院長?アナタを治療しますからねー?」
ドクターエラーが白衣に縫い付けられた、注射器を一本取り出す。
「はぁーい、すこーしチクッとしますからねー?」
「や、やめろぉっぉっぉぉおおおおおおおお!!!」
異形のナースに押さえつけられた、院長の腕に注射器が突き刺さり謎の液体が流れ出す!!
「おかぁさん!!」
子供が勢いよく病室の扉を開ける。
「あら、
母親が子供をたしなめる、しかし。
「ハッハッハッ……子供は元気が一番!いや、子供だけではいね、みんな元気が一番だよ。
けど、はしゃぎすぎるとケガをするから、ほどほどにね?」
院長が明と呼ばれた子をたしなめる。
「さて、七瀬君行こうか?新しい院長を決めないとね?」
「ええ、そうですとも」
院長は、男を伴って歩き出した。
深夜の病室にて……
「ひひひ……見ろよ!!みんな俺をたたえる記事ばかりだ!!
俺は有名人だ!!スターだ!!」
自身の事を特集した、雑誌をみて七瀬が喜びのたうち回る。
七瀬の尻の下には、命令のよって椅子のなった院長が居た。
更に七瀬を囲う様に、若いナースが彼を取り囲んでいた。
「はぁ、ドクター。君は少し自己愛が強すぎる……」
ジョーカーまでもが、うんざりと言いたげに七瀬を見る。
「うるさい!!俺は予定通り治療している!!文句はないだろ!!」
気に障ったのか、七瀬が雑誌をジョーカーに投げ付ける!!
仮面に当たりジョーカーが僅かに身じろきする。
そして何か言いたげに口を開いたが、すぐに消えてしまった。
「はっ!!ザマーミロ!!俺が『奇跡の名医』だ!!」
ジョーカーが去った部屋で、七瀬が一人笑っていた。
「ああ、むかつくなぁ……アイツ、ブッ殺したいなぁ……
けど我慢、我慢……もうじきこの病院は僕の、エラー製造プラントに成る!!
十分なエラーとクレアシオンさえ手に入れば……」
ぶつぶつと呟きながら、空白のベットの枕をナイフで滅多刺しにし続ける。
「イライラするなぁ!!楽しい事考えようかぁ?
用済みのドクターを、ノイズどもの餌にして……
僕の事を『空っぽ』って言ったあのエラーの残骸の相棒を残骸の前で、壊してやっても良い!!
威張り散らす、ギジョアの馬鹿をスクラップにして……
ああ、あの能面のディヴィノックは、ハザマのなかで永遠に閉じ込めて……
キュピルスも、他のライダーどももぜぇーんぶ!!全部!!全部ぶっ壊してあげるよ!!
僕はジョーカー!!道化師さ!!みんな僕の喜劇の駒だ!!」
へらへらと道化師が、人知れず笑っていた。
マジェスティック・シャドウ社長室にて。
「さて、ジョーカーがどのように動くかが今後のカギか……
敵エラーは、ギジョアとディヴィノック。
不確定要素として、パンドラ、そしてルナイザーとかいうエラー。
コチラの戦力はシプラスと……ゼリキッドか」
霊山時は、机の上のペットボトルを掴み投げ捨てる。
素早く、プロトボルバーを引き抜くと空中で水の入ったペットボトルを撃ち抜いた!!
『エラー・ローディング』
低い音声が流れ、ペットボトル内の水が堆積を超え変形し始める。
「
私はゼリキッドぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。
以後よろしくお願いしますぅぅぅぅぅ」
機能倒したゼリキッドが、出現し恭しく霊山時に頭を下げる。
これこそゼリキッドの秘密。
何度でも再生する、無限に使い捨て出来るエラーだった。
「早速だが、ジョーカーの様子を見てきてくれないかな?
監視が必要となった、イザといった場合は頼むよ?」
「了解ですぅぅぅぅぅぅぅぅっぅぅ……」
ゼリキッドは蛇口に入ると、そのまま水道管を伝い何処かへと消えていった。
ちょっとした、眼魂の考察。
眼魔側について。
作中を見ていると眼魂は、人の魂の入れ物に成る様だ。
アランが眼魂を破壊され、生身になる。
ジャベルも同様。
何度でも使える、疑似の体と考えるべきが?
タケルも本当は魂を眼魂に移し、戦う予定だったらしいし……
極端な話、『魂の一人用ポッド』と考えるべきか?グリムなどの例外はあるが……
偉人達、タケル、カノンの体が無くても魂だけで生きてる事が可能という事。
ある意味『体の代わりの魂の入れ物』と考えることが出来る。
という事は、過去の人物から英雄以外も呼べるはず?
さて、前置きが長くなったが……
考えてみたシリーズ!!
ショッカー眼魂!!
『死神博士眼魂』カチャ!
「死神博士!!」「カイガン!!死神博士!!イカデビール!!マジビビル!!」
『地獄大使眼魂』カチャ!
「地獄大使!!」「カイガン!!地獄大使!!蛇の怪人!!へヴィな展開!!」
『ブラック将軍眼魂』カチャ!!
「ブラック将軍!!」「カイガン!!ブラック将軍!!透明注意!!血を吸うチュウチュウ!!」
『幼女眼魂』カチャ!!
「幼女!!」「カイガン!!幼女!!ロリータ!リコーダー!ランドセル!!」
一個変なのが混ざってる?気にするな!!