仮面ライダーパンドラ   作:ホワイト・ラム

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さて、物語もだいぶ終盤に成ってきました。
余談ですけど、ライダーって最終回近くに敵味方関係なく死亡ラッシュしません?


奇跡と道化師と人の強さ

「まさか病院そのものがね……そして、ジョーカーがここまでやるなんてね。

後がないのか、それとも……」

パンドラのバックルの埋め込まれたキュピルスが、一人つぶやく。

光一はすでに変身を終え、病院内を走っていた。

 

「くそ!!こいつ等!!邪魔なんだよ!!」

パンドラがブレードを使い、ノイズと融合した患者を倒す。

もともと病人だ、威力の高い技を使う訳にはいかなかった。

そのことがかえって、パンドラを苦戦させていた!!

 

「msxndudks!!」

 

「、おきmんbybtrcrわcw!!」

 

「jbggjヴfvhvft-jうgつk…………」

何時もの様に意味不明な声を上げ襲ってくるノイズ。しかし体の半分が人間化しておりそのことが否応にも『人間を攻撃している』事を意識させて来る。

 

「ああくそ!!理折は……理折は無事なんだろうな!?」

パンドラの目指す、場所は理折の眠る病室。

その途中通りかかった、場所で壁に一発の銃弾を素手でねじ込む。

 

「本当にこれで何とかなるんだよな!?」

 

「さぁね、此処はシプラスに頑張ってもらうしかないよ!!」

二人は声をかけ、また別の部屋に一発の弾丸を壁にねじ込んだ。

 

 

 

 

 

数分前

「なんだコレ!?こんな事が!?」

病院に付いたキュピルスが、驚きの声を上げ慌てだす。

 

「どうしたってんだ?」

 

「この病院全体から、微弱なノイズの気配がする!!

おそらく入院患者を――」

キュピルスの言葉に、光一と古矢が声を失った。

 

「一人ずつ潰して行く……のか」

 

「いや、待て。俺に考えが有る」

走り出そうとする、光一を古矢が止める。

 

「シプラスボルバーは、クレアシオンを利用して攻撃を可能にしている。

極端な話、クレアシオンを消費しているんだ、今回はそこを利用する」

そう言って古矢は、シプラスボルバーから、弾丸をすべて抜きさらに予備の弾丸をポケットから取り出した。

 

「一体どうする気なんだい?」

 

「ノイズたちは人間にクレアシオンで融合している、そのクレアシオンを弾丸に吸収させて『消費』する!!」

古矢の言葉に、キュピルスと光一が同時に顔を明るくする。

 

「俺は、シプラスボルバーでそのコントロールをするからパンドラには、病院の広範囲に空に成った薬莢を窓際の壁に埋め込んでほしい。

頼めるか?」

 

「ああ、任しておけ!!」

光一は手早く変身すると、空に成った薬莢を持ち病院へ走っていった。

 

 

 

「いいねぇ……まっすぐで――理折ちゃんだっけか?

守る物があると人は強くなるんだよな……」

そう言って、シプラスボルバーを地面に座り込みながら構える。

 

この作戦、パンドラに言ってなかったが大きな問題点が有る。

一つは、消費するクレアシオンをすべてシプラス一人でコントロールする必要がある事。

デタラメにクレアシオンを別の物に変換した場合、人間に害となる物質にならない保証はどこにもない為、すべてを安全に処理できるよう制御する必要がある。

 

そしてもう一つ。それはすべての弾丸をクレアシオン吸収に回した為、現在シプラスにはクレアシオンを利用した攻撃が一切不可能になっている点。

極端な話、ノイズモドキを倒す事すら現在は難しのだ。

だが、やるしかない。

 

もう網河の様な犠牲者を出す訳にはいかないし、自身を犠牲にしても弱者を守るのが仮面ライダーだからだ!!

 

「さぁ!!いっちょ!始めますか!!!」

シプラスボルバーを使用すると同時に、大量にクレアシオンが流れ込んでくる!!

まだ、半分も行っていないハズだが頭が割れそうになる!!

気が付かない内に、古矢の鼻から鼻血が流れる!!

 

「へへ……ノイズもエラーも……もう誰も渡したりしない!!」

マスクの上から、鼻血を拭いシプラスが笑った。

 

 

 

 

 

「行け!!残骸ども!!」

パペティアーの姿に成ったジョーカーが、エラー達の死体を操る!!

生気の無い死体たちが、ルナイザーへと向かっていく!!

「……………………………」

 

「………!!………!!」

 

「!!ぁあ………!!」

3体の見た事も無いエラーが、腕をまっすぐに伸ばして来る!!

 

「邪魔だ。俺の標的はジョーカーのみ!!」

ランスを構え次々と、襲い来るエラー達を叩き伏せて来る!!

 

「おまおまおまおまおまお前は!!僕が殺す!!」

紫のカーテンの様な体から無数のナイフを発出する!!

 

「くぅ!?」

ランスで手早くはじくが、数本のナイフがルナイザーの体に突き刺さる!!

その度に、胸の傷と同じように黒い液体が流れる。

 

「あはははは!!!やっぱりやっぱりやっぱり!!!僕の方がお前より!!強い!!僕の方が強いんだ!!」

更に、痩せこけた骨のように細い腕を、ルナイザーに向かって飛ばす!!

爪が鋭く尖り、ルナイザーの足に裂傷を与える!!

 

「ぐぅあ!!」

 

「ごみごみごみごみごみごみ!!片付けてやる!!」

ナイフ!!エラー!!さらに腕がルナイザーを狙う!!

 

「お前は……!!なにがしたかったんだ!!何が目的なんだ!」

 

「決まってるでしょ!!エラーの王になる事さ!!僕が一番になる事さ!!

人間でも、ギジョアでもない!!僕が世界の王になる!!」

尚もジョーカーの、攻撃は続いていく。

 

「その為に……!!その為に、自分以外すべて消すのか!!」

 

「そ~うだよ!!僕のいう事を聞かない奴はみんな邪魔なんだ!!

『コイツ』も!!利用していただけさ!!」

トドメと言わんばかりに、自身の体から、ガロウズを出現させルナイザーに向かって飛ばす。

 

「悲しい奴だな。お前に帰る場所は無いのか?」

 

『いっぃぃぃいいいいい!!!』

 

「ぐぅわ!?」

ルナイザーの言葉と同時に、壁を突き破り『マシン機メイラー』がジョーカーを攻撃する!!

一瞬だがジョーカーが、怯みそこに隙が出来る。

 

「今だ!!」

ルナイザーがランスを使いガロウズを、殴り飛ばし窓から外に落とす!!

そしてそのままランスを投げ、機メイラーに投げ渡す、すると素早くランスを発射する様な形態。イメージとしては巨大な弓を装備した、2輪戦車か。

 

「ファイア!!」

ルナイザーの言葉に反応して、機メイラーがランスを高速で射出する!!

 

「ぐぶ!?」

ジョーカーの、背中に突き刺さりルナイザーの方へと飛ばされる!!

ルナイザーがしゃがみこみ、右足にクレアシオンを纏う!!

 

「や、やめ――」

 

「ライダー!!月光キィイイイク!!!」

ルナイザーの蹴りがジョーカーの仮面を蹴り砕く!!!

ドシャ!!っと音を立て廊下にジョーカーが転がる。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……」

割れて半分になった仮面の、中からジョーカーの瞳がルナイザーを捉える。

ルナイザーはジョーカーを黙って見下ろしていた。

 

「なんだよ……勝った積りかよ……クズ……が……」

 

「お前を助けてくれる仲間はいなのか?」

ランスを拾い構えつつ、ルナイザーが尋ねる。

 

「な……かま?あの……バ……イクのこと……ベル……トの…………こと…………かい?」

 

「倒れるお前に、手を差し出してくれる者の事だ」

その言葉は何処か悲し気に聞こえた。

 

「はは……は……いない……よ……僕は……一人で十分だからさ!!」

ジョーカーがルナイザーにしがみつき、動きを規制する!!

 

「いまだぁ!!ヤレぇ!!このゴミをぶっ壊せ!!」

狂気に満ちた、ジョーカーに瞳!!

その先には、ルナイザーを刺し貫いたエラーが立っていた。

戦闘の最中、偶然にも近くに来ていたらしい。

 

「mしょdsふぉfdkfめお!!」

腕をサーベルの様に尖らせ、ルナイザーに向かう!!

 

「まって!!かぁさん待って!!」

ルナイザーとの間に、逃げたハズの明が立ちふさがる!!

振り下ろされるサーベル!!

明はぎゅっと目をつぶった。

 

「な、なんでだ……なんでだ!!」

その光景にジョーカーが、怒声を上げる。

サーベルは、明の間の前で止まっていた。

 

「かぁさん……」

 

「あhwkdきlxcdvsdら…………」

 

「エラーに、エラーに逆らうなんてありえない!!ありえないよ!!」

ヒステリックにジョーカーが叫ぶ!!

その存在を許さないと言わんばかりに、ナイフを取り出し親子を狙う!!

だが!!ジョーカーの凶刃は届かない!!

その間にルナイザーが立ちふさがった!!

 

「コレが人の強さだ!!お前は!!人の強さに負けたんだ!!」

 

「うわぁああああああああああ!!!」

クレアシオンを纏ったランスが、ジョーカーを真っ二つに切り裂いた!!

体が二つに分かれ、紫のクレアシオンが霧散していく。

悪意の道化師が、空へと、風へと、光へと還っていく……

 

「………………ジョーカー……………破壊完了」

ルナイザーの目の前で、地面に落ちていた持ち主の無い仮面が砕けた。

 

 

 

 

 

『デッドゾーンストライク!!』

クレアシオンを纏った蹴りが、ドクターエラーを攻撃した!!

DZパンドラと、ドクターは理折の病室の前で戦っていた。

 

もう数えるのもおっくうになる位の技の、応酬だった。

 

「こいつ、馬鹿に強いぞ!!」

 

「人体融合タイプだ……けど、人間の部分がエラーに依存してる!!」

光一の言葉にキュピルスが答える。

 

「依存!?私が?私は奇跡の名医だぞ!!」

怒りに満ちた顔で、メスをパンドラに投げつける!!

 

「ハン!!奇跡の名医?そんなもん!!クレアシオンを使えば、どうとでもなるさ!!」

 

「そのクレアシオンに頼った結果がこの病院か!!」

ブレードを召喚しながら、メスを叩き落す!!

 

「うるさいうるさい!!私は奇跡の――」

 

「もう、聞き飽きたんだよ!!このやぶ医者!!」

パンドラが、キュピルスをベルトにねじ込みながらジャンプする!!

 

「決めろ!!パンドラ!!」

 

「了解!!」

 

『シールブレイク!!デッドゾーンストライク!!』

パンドラの両足蹴りが、ドクターの胸に叩きこまれた!!

 

「放すものか……コレは俺のちからだ!!」

クレアシオンが飛ぶはずだが、尚もドクターは立ち上がる。

 

「依存も此処まで来るか!!」

 

「なんて……そんなに名誉が欲しいのかよ」

栄光に縋りつく醜い姿に光一とキュピルスが絶句する。

だが、同時に変化が起きた!!

 

「ぐはぁ!?力が……吸われ――」

そう言ってドクターが地面に膝をついた。

 

「シプラスがうまくやっている様だな……」

パンドラが、安心して声を出した。

 

 

 

 

 

「ぐぅぅぅううううう!!きっちぃイイイ!!」

シプラスは、尚もシプラスボルバーでクレアシオンを制御していた。

風などなら大した事に成らないが、炎や水などに変換されてしまっては病院が大惨事に成る事は理解していた。

だが、一人で巨大な建物全体をカバーするのはあまりにも、無謀だった。

 

そしてそんな中、3体のエラーモドキがシプラスを発見して近づいてきていた。

 

「zxxcvbんntン……」

 

「あssffggk……」

 

「くぇrちゅいおp……」

 

「はは……こりゃ、やべぇわ……」

古矢が後ろからゆっくり近づく3つの気配に、冷や汗をかく。

だんだんと、気配が近づいてくる。

 

「くそ……此処までか――」

シプラスが半ば、諦めた時!!

 

『情けない奴ですね』

視界の端に3又の矛がチラリとかする!!

 

「おlmきうnybbv!?」

何かに弾き飛ばされたのか、エラーモドキが一体倒れる!!

 

「お、おい!!あんたもしかして!!」

必死に後ろに立つ者を視界に収めようとするが、シプラスボルバーから手を離せないので誰がそこに居るかはわからなかった。

 

『無駄口を叩くのはやめなさい。貴方にはやる事が有るはずだ』

 

何かが振るわれ、また一体エラーモドキが倒される。

古矢も脳裏に有る、仮設が浮かぶ。

もしも、人の人格をクレアシオンに出来たら?

もし、クレアシオン化した人格をデータとして保持できるデバイスに保存したら?

そして、もし、自分の体に再びインストールしたとしたら?

エラーとしての蘇生が可能かもしれない……

 

「アンタが……だれでも……構わない……けど、俺の正義を、俺の正義を守る為に戦ってくれますか?」

 

『ああ、構わない。今、私と君は同じ正義を見ている。

それに偶然、便利なボディを手に入れてね。行こうか』

 

『イェス!!マスター!!チェンジ・ザ・ワールド!!』

光の奔流が走り、最後の一体にエラーモドキが倒される。

 

『どれ、補充もしておくか』

シプラスの目の前に、3又の槍が地面に突き刺さる!!

その槍が、どんどんクレアシオンを吸収していく。

そして……

数分後、すべてのクレアシオンが吸収された。

 

「やった……できた……」

 

『ほめてあげましょう。ただ手助けするのは今回だけです。

死者は……大人しくするべきですからね……』

その言葉に、後ろを振り向いたシプラスだがもうそこには誰もいなかった。

 

 

 

 

 

「ああ……私の……患者が……私の栄光が……」

七瀬が廊下に倒れ伏す、奇跡を失った男の最後の姿だ。

 

「奇跡か……そんなものがあるのかい?」

数日前のキュピルスの言葉だ。

 

「さぁな。ただ、奇跡を求める気持ちはわかるよ」

静かに理折の部屋のドアを開ける光一。

もうすでに変身は解除されてた。

 

ベットで眠る、幼馴染をみてわずかに笑う。

いけたハズのタンポポがない、また明日とってこなければ……

そんな事を考え、花瓶に手を伸ばす。

 

「ねぇ……わたしの……好きな花……知ってる?」

その言葉に、光一が手を停める。

この部屋に声を出す者は3人。

光一とキュピルスと……

 

そして……

月明りの照らされたベットに住人に光一が、笑いかける。

「ああ、しってるよ。たんぽぽだろ?()()

 

「うん……そうだよ……」

それは小さな、小さな奇跡。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

もどりましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

マジェスティック・シャドウ社長室で、水のエラー、ゼリキッドがスプリンクラーから姿を現す。

 

「良くやってっくれたね、ゼリキッド」

霊山時が笑いかけ、ゼリキッドの置いた物体を拾う。

紫の仮面の破片だった。

 

「ああ、可哀想に……ジョーカー……今、蘇らせてやろう」

 

『エラー・ローディング!!』

仮面の破片を、左手に持つプロトボルバーで打つとジョーカーが再生さて倒れる。

 

「はぁ……はぁ……なんで?僕は……もう、きえたハズ……」

混乱する、ジョーカーの前に霊山時がしゃがみ込む。

 

「何故?簡単だよ、君の見た物聴いた物はすべて私の、義手にデータとして送信されるからさ」

 

「データ?送信?」

 

「おやおや、まだ思い出せないのかい?自分の生まれを――」

その言葉にジョーカーは背筋が凍り付く様な思いがした。

 

「お、おもい……だし……た」

その言葉に霊山時が楽しそうに笑う。

 

「そう、君は『私の作ったエラー』だ。ゼリキッドと同じように……

エラーを観察するために、私は君を作った。

無論、私に作られたという記憶を消したが……見事君はエラー達の幹部まで上り詰めた。

そこまでは良い。100点満点だった……

だが、君はいらない自我をだし暴走してしまった!!

使えない、本当に君は無能だよ……」

 

「うるさい……うるさいんだよ!!」

ジョーカーが、立ち上がりナイフで霊山時を狙う!!

しかし……

 

『シュート!!』

 

「うわぁあああ!!」

プロトボルバーで、簡単に倒されてしまう。

 

「止めてくれないか?何度でも復活できると言っても、クレアシオンがもったいない」

その言葉にジョーカーは絶望する。

最早、自分には自由など無いのだと、理解してしまった。

 

「僕は……ジョーカー……他者を……操る……ジョーカー(切り札)……」

 

「違う違う。お前はジョーカー、私のジョーカー(道化師)だ」

霊山時は楽しそうに笑った。




眼魔保育園!!再び!!

イゴール先生!!用務員いろいろ作ってる自称パーフェクトな人。
良く殴られる。

バシン!!
「ぐはぁ!?」
「「「「かんさつー!!」」」」

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