仮面ライダーパンドラ   作:ホワイト・ラム

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ゴーストももう終わりかな?
ちなみに映画見てきました。
すごく良かったです!!詳しくはネタバレ回避の為伏せますが……


霊山時の願い

「うー!!つまんない、つまんない!つまんなーい!!」

とある病室の中で、一人の少女が退屈そうにベットで足をバタバタと動かす。

数日前まで意識不明で入院していた琴始 理折だった。

 

「まぁまぁ、落ち着けよ。意識不明の原因も意識が回復した理由も不明なんだ。

しばらく検査の為に入院するのも仕方ないって……」

そんな理折を光一が諫める。

困ったような口調だが、何処かその顔は嬉しそうだった。

 

「ぶー!!だって暇なんだもーん!!ねえ、光一なんか面白い事無い?」

 

「面白い事って……昨日お前が寝てた間、見逃した『仮面ライダージェイル』のDVDはどうしたんだ?昨日レンタルして来てやったじゃないか?」

そう言ってベットの端に乗っている仮面ライダーのDVDを指さした。

 

「全部みた。昨日の夜から一睡もしてない」

ヤケに胸を張り、決めポーズをして光一に笑いかける。

 

「寝ろバカ!!」

光一が怒鳴りつけると、理折はいたずらっぽく舌を出した。

 

「ねないもーん!!光一がすごい一発芸、見せてくれるまで寝ないモーン!!」

 

「このやろ……よーし、なら寝なくても良い。退屈なら俺のナンプレ(新品)をやろう」

そう言うと、カバンの中から一冊の本を取り出す。

 

「ええ……それぇ?」

 

「クロスワードパズルもあるぞ!!ほら、これなんて初心者用で簡単だぞ!!」

ずいっと、理折にたいして数冊のパズル雑誌を押し付ける!!

 

「い、いやー!!頭なんかつかいたくないいいい!!」

 

「ほらほらほら!!まだあるぞ!!これさえあれば長期入院も安心だ!!」

 

「い、いやぁぁぁ…………zzzzz…………zzzzz………」

パズル雑誌に脳が拒絶反応を起こし、理折が眠ってしまった!!

コテンとベットに横になる。

 

「寝ちまったか……取り返したんだよな……こんな日常を――」

 

「ああ、そうだよ。これでお前は戦う理由は無く成ったか?」

光一の言葉に、キュピルスが話しかける。

静かに、光一が頷いた。

 

 

 

 

 

深夜のマジェスティックシャドウ本社地下に、大量のトラックが入って来る。

 

「オーライ!!オーライ!!」

 

「積み荷下ろすぞー!!」

ダンボールから大量の積み荷が降ろされ、保管庫に貯蔵されていく。

霊山時がその報告を、秘書から電話口で聞いていた。

 

 

 

 

 

都内某所のレストラン

「どうしたジョーカー?食べないのかい?」

 

電話を切り、フォークとナイフを手に取る。

霊山時がテーブルに並ぶ料理に口を付ける。

ステーキがカットされ、霊山時がそれを食す。

視線を皿から、前へ向けると細い体をした仮面の男が座っていた。

 

「なにが……目的……なんだい?」

生気を感じられない声でジョーカーが、口を開いた。

何度促されても一向に、食事に手を付けようとはしない。

 

「何度も話したハズだよ?より多くの物が欲しい、それだけなんだよ。

私はただ幸福に生きたいんだ……この年に成ると、尚更そのことが身に染みるよ。

 

あ、このステーキのお代わりをお願いできるかな?焼き加減はミディアムレアで――

あと、100グラム分だけブルーもお願いできるかな?一度試してみたかったんだ」

店員が通りかかると、ジョーカーの話を切り上げメニューを注文する。

年を気にする話題を出したが、さっきから食べる量は到底老人とは呼べずさらにステーキの焼き加減でブルー(ほぼ生)を注文するなどまともな食べ方をしていない。

 

「ジョーカー、私はね?君たちエラーが大好きなんだ。

もう早、50年。若い研究者だった私も老いた……

だが!!君たちはどうかな!?半世紀過ぎてもなお!!なお若いままの姿!!

ああ~、うらやましい!!無から生まれた存在達よ!!尚も消えぬその力!!

私は君たちの力がど~しても!!欲しいんだ……アハハハ……アハ八ハアッハ!!」

 

「うるさい!!黙れぇ!!」

ジョーカーが狂気的な笑いを浮かべる、霊山時にナイフを投げつける!!

顔面ど真ん中に向かうナイフを、テーブルのグラスの水が盛り上がって人の手の形に変化しキャッチした。

おそらく水のエラーゼリキッドだ。

 

「霊山時さまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………

余り挑発するのは、自重くださぃぃぃぃぃぃぃぃ…………

私でも流石に限度があります故ぇぇぇぇぇぇぇぇ…………」

 

ぼこぼこと気泡が立ち、グラスにクラゲと髑髏を合わせた様な不気味な顔が浮かび上がる。

ゼリキッドの顔だ。

 

「君は何なんだい?なぜ霊山時に従う?エラーの矜持は無いのか?」

グラスをジョーカーが持ちあげ、自身の目線にゼリキッドを持ってくる。

 

「おやおやぁぁぁぁぁぁぁぁ…………

あなたはずいぶん、おかしなことを言うのですねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ…………?

我等、作られしエラーにそんな物ぉぉぉぉぉぉぉぉ…………

不要でしょうぅぅぅぅぅぅぅぅ…………?

霊山時様に使われる事こそが喜びぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ…………」

くるくるとグラスの中で、ゼリキッドが顔を回転させながら語る。

自我を持ちつつも、ただ盲目的の霊山時に従う姿はジョーカーにうすら寒い恐怖を与えた。

 

「僕はお前の様には――」

 

「なるよ。なるに決まってる、もしならないなら、私が君を壊す」

ジョーカーの言葉を切り、霊山時がにやにやと笑う。

いつの間にか取り出したプロトボルバーをジョーカーに突きつけていた。

 

「………………くそ」

ジョーカーが小さく悪態をつく。

その様子を見て、霊山時がゆっくりと頷く。

 

「そう、それでいい。君たちエラーは私に利用されるのが正しい生き方だ。

それこそが最も――」

 

「貴様の話はいつも俺を不快にさせてくれるな!!」

ガシャーン!!

後ろから突然現れた野太い腕が、霊山時の頭を掴みテーブルの皿に叩きつける!!

 

「ッ!!

霊山時さま!!」

パァン!!

 

「……通常のしゃべり方も……出来るのか」

焦ったゼリキットがグラス事叩き落される!!

 

「あはあはあはあは!!久しぶりだね()()()()()

ジョーカーの視線の先には二人の、エラーが立って居た!!

 

灰色の巨体に、煙突の様にも砲台の様にも見える筒を生やした巨漢。

その姿は悪夢を生み出す工場。

ギジョアこと、ファクトリーエラー!!

 

その横に侍るのは人間の体内を裏表にしたような赤いボディの怪人。

人に近く、しかし明らかに人成らざる、人を侮辱する様な存在。

ディヴィノックこと、ヒューマンエラー!!

エラー側の最高戦力がそこに並び立った!!

 

 

 

「ふふふ……丁度いい。ジョーカーにお前達の所に案内させる気だったが……

まさか、そちらから来てくれるとは!!

いいぞ、実にいいぞ!!そろそろ収穫時期だと思ったんだ!!」

 

『サンダー』

 

霊山時がプロトボルバーを引き抜き、ファクトリーエラーを攻撃する。

電撃が走り、機械の体から焦げる様なにおいがする。

 

「ふん、シプラスと同じ系統か!!

対策するまでも無い!!」

ファクトリーエラーが大型の斧を生み出し、地面を傷つける!!

そこから這い出す様に、黒い怪人達――ノイズが出現する。

霊山時に向かい、物量で押し切ろうとする。

 

「ふははは!!良いぞ!!その力だ!!

私が望んだのは!!その力!!」

 

「そうか。なら、地獄で好きなだけ研究するんだな!!」

ギジョアが拳に手甲を生成し、霊山時を殴る!!

体をひねって回避しようとするが、右足の義足に当たりパーツをまき散らし四散した!!

 

「ぐはぁ……かすっただけでこの威力か……

この腕と足は50年前、お前達にやられた傷だ……

今思えば、あの瞬間が私がエラーの研究に心血を注ぎ始めたきっかけなのかもしれないな……

礼を言うよ『ありがとう』そして『さようなら』だ」

霊山時が笑い、懐から一枚のカードを取り出す。

 

「何をしてももう無駄だぁ!!!」

 

「ここで消去する!!」

ギジョア、ディヴィノックの両方がエネルギー弾を霊山時に叩きこむ!!

巨大なエネルギーが、老人の向かっていく!!

 

「変身――」

服を肌蹴させ、義手に有る機械に取り出したカードをスラッシュする!!

 

『クラッシュフュージョン』

電子音声が鳴り、霊山時の体が変換される!!

老人の体から、霊山時が望み理想とした異形へ!!

 

「なに!?」

 

「む!!」

ギジョア、ディヴィノック両人が同時に声を上げる。

 

「はっはっは!!これこそが私――いや、我が望んだ身体!!」

炎の中から、白い影が姿を現す。

シンプルな人型に、胸に穴が開き向こう側が見えてる。

腕にも、足にも頭にも同じ様な穴が開いている。

その姿は、白いだけで良く見慣れたノイズの姿だった。

 

「知っているかね?ノイズがなぜ、このような穴の開いた姿なのか?

無力な存在だからだ、手には穴が開き何かを掴もうとしても穴からこぼれていしまう。

足もそうだ、いくら歩こうと穴が有っては物が素通りしてしまうだろ?

胸もそうだ、心も無く心臓もなく生きているとは言えない。

頭にはたった一つの穴だけ……目も耳も鼻もない!!

だが、それを埋めることでエラーに進化する!!!」

 

その言葉と同時に霊山時の姿が蠢きだす!!

無力な姿から、新たな姿へ!!

きらきらと光る、光の奔流が体の中を走り。

体に形成されるアーマーはプラチナと青い線で縁取られておる。

胸に8、無限を意味する記号を縦にした様な姿だった。

 

「知っているかね?エラー諸君。

君たちは死ねば、ただ消えるだけなのだが――

私は、人間の魂は永遠に不滅なんだよ?」

その言葉と同時に霊山時――、否『レーザンジクラッシュ』が動く!!

 

光の様な瞬間移動!!

 

気が付いた時にはギジョア、ディヴィノック両名の首を掴みあげていた!!

そのまま壁に叩きつけた!!

 

「ぐがぁ!?」

 

「ぐはぁ……」

 

「まだまださ、無限に思えるクレアシオンをシプラス、ジョーカーに集めさせた。

試運転に付き合ってもらうぞ?」

 

プロトボルバーを腰から引き抜くと同時に、灰色だったカラーが本体と同じようにプラチナ色に染まる。

 

「シュートだ」

 

『デリート』

圧倒的なエネルギーが、両者を攻撃する!!

力の奔流に流され、破片も残らすビルの一室事消滅した!!

 

「おっと、やり過ぎてしまった……

これでは、生きているか、壊れたのかわからないな」

楽しそうな声をしている、レーザンジをジョーカーは震えて見ていた。

勝てるきはしなかった。

 

 

 

「おい!!コレは一体何なんだよ!!」

下の階に居た古矢がシプラスボルバーを、構え部屋に上って来る。

どうやら、さっきの二人の反応をみてわざわざ来たらしい。

 

『シプラスボルバー!!スタンバーイ?オーケイ?』

 

「変身!!」

 

『イェース!!レツゴー!!シプラス!!』

光の包まれ、古矢の体がシプラスへと変化する!!

 

「ああ、シプラスシステムか……世話に成ったね。

その回収能力のお陰で私はこの体を手に入れた」

 

「アンタ、社長だよな!?なんでそんな――」

 

「最初からさ、君を呼んだもの回収の為、シプラスを与えたのも――」

 

「黙れ!!、俺はあの孤児院の為に戦って――」

激高する、古矢を無視して再びレーザンジが口を開く。

 

「孤児院?ああ、あそこか?あそこは私が作った『シプラスの変身者を研究する為の生簀』だ」

その言葉に、古矢の頭が真っ白になった。

 

「な、なにを言って?」

 

「おやぁ?自分が一発でシプラスに適合したとでも?

違う、違う、あの孤児院を卒業した君の兄や姉はシプラスの装着実験に使ったんだ。

まぁ、網河君は気が付いて逃げた様だがね?

ああ、安心したまえ。

失敗作はちゃんとクレアシオンとして再利用したよ」

 

「貴様ぁあああああ!!」

 

『モエルー!!タギルー!!アチチナファイアー!!』

シプラスボルバーをバックルに押し込んだ、シプラスが炎を纏いレーザンジに殴りかかる!!

 

「ばかだねぇ?シプラスの名の由来を知っているかな?

未知を表すXとそこに何かを足す+。

だが意味はもう一つある、それは『ラプラスの悪魔』

人間の脳は電子信号で思考している、もしそれに法則性があれば、人は自由意志など無い。

ざっくり言うと、そんな意味なんだ。

もっとももう君には聞こえていない様だがね?」

 

レーザンジの目の前に、古矢が倒れていた。

ラプラスシステム、それはシプラスに搭載された最重要機密機能。

装着者の脳に特殊な電波を送り、思考を奪い戦うだけのマシーンに変える機能だった。

 

「さて、私、ゼリキッド、ジョーカー、シプラスそして最後はエラーと人間をゆっくり融合させて作った『彼女』だ」

レーザンジが、椅子に座ると再び食事を再開させた。

 




レーザンジの姿のイメージはムゲンのゴースト。
死人が力に取り付いてる等のイメージです。
良くも悪くも人の魂は永遠なんでしょう。

作中ででた仮面ライダージェイルの紹介。
主人公は、佐久良 裕浪。(さくら ゆうら)

大学生の彼はある日、凶悪犯罪者ばかりを収監する世界規模の刑務所
『クライマーズ・ボトム』に無実の罪で収容される。
実は『クライマーズ・ボトム』は世界征服をたくらむ悪の組織『プリズン』に内側から支配されていた!!
『プリズン』は世界各国から優秀な人物や犯罪者を集め、それを改造し怪人を作り上げていた!!
佐久良は改造される寸前に、内部の科学者の協力によりジェイルドライバーを渡され『仮面ライダージェイル』に変身!!脱獄することに成功!!

機密保持の為、プリズンは犯罪者怪人を多数送り込む!!
果たして、脱走者となった佐久良の運命は!?

各種データ。

ジェイル。佐久良が変身するライダー。
ボディが白と黒のストライプ。
ベルトのバックルが格子状の成ってる、そこに『クライム・キー』を差し込み開く事で変身!!
『チェインスタイル』
拘束を得意とする戦闘スタイルで、手錠錠のエネルギーを投げ相手を拘束し蹴りを叩きこむ『ジェイルキック』が必殺技。

『ライアースタイル』
詐欺師のイメージを持つスタイル、メイン武器がまさかの吹き矢。
さした相手に幻覚を見せる、嘘を信じやすくさせる、触れた物に偽物を作るなどトリッキーな戦闘スタイル。
吹き矢を相手に撃ち、そこからさらにもう一発撃つが相手には大量の矢に見える『ライアーシュート』が必殺技。

『フレイムスタイル』
放火魔のイメージを持つスタイル、メイン武器が消火器に見せかけた火炎放射器。
シンプルイズベスト、普通に放火する。
必殺技も普通に放火。

『キラースタイル』
中間フォーム、快楽殺人鬼のスタイル。
ナイフがメインの武器で、単純に戦闘能力が高い。
必殺技は、ナイフで相手を滅多刺しにする『ナイフレクイエム』

敵組織。

『プリズン』
悪人どもを集めて作りあげた、犯罪組織。
『クライマーズ・ボトム』を秘密裏に支配し、犯罪者を集めている。
『クライマーキー』という特殊なカギを人に差し込み怪人にする。
暴走による使い捨てが基本スタイル。
何かあっても、使用した犯罪者は警察がわざわざ「再逮捕」として本部まで届けてくれる為リサイクルがしやすい。

首領は不明。

科学者通称ドク。
万能細胞を研究し、人体を怪人に変える。
クライムキーの研究に熱心。

教祖通称、マスター。
カルト宗教を作っていた男。
カリスマ性が高く、犯罪者たちから躊躇をなくす。

更に続々新幹部が!!
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