仮面ライダーパンドラ   作:ホワイト・ラム

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すいません、かなり遅れました。
なかなか筆が進まず、病気とかそういうの一切ないです。
心配しないでくださいね。


始動レーザンジ

レーザンジが出現したその瞬間。

キュピルス、ギジョア、ディヴィノックを始めとするエラーは全員『クラッシュ』の出現を感知していた。

それほどに、その存在は強大だった。

 

「光一!!クラッシュだ……!いきなり、突然現れた!」

 

「は?エラーじゃ、なくてか?」

ベットで漫画を読んでいた光一が跳び起きる。

キュピルスの声音は今まで以上に真剣な物だった。

それだけ、事態が危ない所にあると理解した。

 

「急ぐぞ!!ほっておくと大変なことになる!!」

 

「わかった!!」

キュピルスを手にすると、そのまま外へと走り出した。

 

 

 

 

 

「試運転はこの程度でいいか……」

グギグギと右手首を動かしながら、自身で開けた大穴に向かってレーザンジが歩き出す。

 

「こんな、力をもって何をする気なんだい?」

レーザンジの近くにいたジョーカーが震えながら口を開く。

目の前で強者を2体同時、それもいとも簡単に倒してしまったのだ、恐怖が無いわけがなかった。

 

「ん?特に決めていないかな。ただ目の前に、自身以上に強い者が現れた。

それを乗り越えようと努力しただけさ。

おっと、当面の目的はちゃんとあるよ?

第一に他のエラー達の殲滅、私だけがこの力を使えるようにする為さ。

第二にクレアシオンの補充、君たちのお陰で他の世界が有る事は証明で来てる、あとは其処に行って更なる研究をする。

今のところはそれだけ、さ。

さて、早速だがゼリキッド、例の作戦を始めるよ?やってくれたまえ」

 

「了解ですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ………………」

レーザンジの言葉を聞き、ゼリキッドが店内のスプリンクラーから内部に侵入して姿を消した。

 

「一体何を?」

 

「すぐにわかるさ、すぐにね?」

レーザンジの言葉の通り、ビルから見える町の様子が変わり始めた。

最初は小さな悲鳴、しかしそれは加速的に範囲を広げている。

 

「マン、ホール?」

ジョーカーが目を細めると、町のあらゆる場所のマンホールが水を噴き出しているのだ――いや、マンホールだけではない、水道の蛇口、水洗トイレ、上下水道すべてが暴走している様だった!!

 

「ゼリキッドさ、彼は水と融合できるエラーだ。

そして、人間は絶対に水から逃げる事は出来ない!!

さらに、ここからが最後の見どころさ!!」

 

ボンッ!!

 

レストランの有るビルから見える、マジェスティックシャドウの分社が地下から出現する水に囲まれる!!

まるで、悪い冗談を見ている様だった。

 

「街中のペットボトルの水をかき集めたんだ、コンビニやスーパーすべての水があそこの地下に集まっていた……どうやらゼリキッドはちゃんと融合出来た様だね。

さ、ジョーカー、シプラス両人。ハザマの世界へ行こうか」

レーザンジの目的、それは大量のクレアシオンを使用しエラー達の居るハザマの世界へと侵入する事だった。

 

「…………」

最早ジョーカーは言葉を発する事すらできていなかった。

それほどまでにさっきまでとは、町の景色が違っていた。

そして驚く事に、このすべてを行ったのは自分たちエラーではなく人間だという事。

 

 

 

 

 

「私達を運んでくれたまえ」

レーザンジが水浸しの町に降りると、水が変形し船の様な形になる。

どうやら、街中すべての水がゼリキッドですべてレーザンジの命令の絶対服従らしい。

街中を音もなくレーザンジ、シプラス、ジョーカーが船に座って移動する。

 

「せっかくの町も水浸し、だね?」

 

「ははは、明日には干上がるさ。水蒸気に成ったゼリキッドが人体に入り込むともっと面白い事になるよ。君も知ってるだろう?エラーの破片を体内に入れた人間がどうなるか?」

レーザンジの言葉に、ジョーカーが少し前自身の計画を思い出す。

その計画では病院をターゲットにしたが、レーザンジはその規模が圧倒的に違った。

 

「僕の計画を真似したのかい……」

 

「違う、違う。君は私の道具だ、私の道具が計画した物はすなわち私の物さ」

あたかも当然と言いたげに、レーザンジが話す。

 

「さて――ここから」

 

 

 

「待て!!何処へ行くつもりだ!!」

レーザンジの前にパンドラが立ちふさがる!!

ブレードを構え、威嚇する。

 

「おやおや、キュピルスか」

 

「!?その声……まさかと思うけど――」

キュピルスが、驚いて声を漏らした。

 

「お、感が良いじゃないか。そうとも、私だよ、霊山時もっとも今はカタカナで『レーザンジ』と名乗っているがね?」

プラチナのボディを翻し、水に満ちた町に降り立つ。

 

「デリート?」

 

「いや、結構だ。私がやろう」

横から出たシプラスの言葉を区切り、レーザンジがなだめる。

最早、完全に古矢のシプラスは操り人形と化している様だった。

 

「シプラス!?なんで?」

 

「今の君に!!そんな事を気にしている暇はないんじゃないか?」

眼にも止まらぬ高速移動で、目の前にレーザンジが出現する!!

 

「ハッ!?」

 

「ほいっと!!!」

気が付いた時には、レーザンジの腕が目の前に迫る!!(攻撃ではなくあくまでも、虫を掃う程度)当たった瞬間、パンドラが吹き飛ぶ!!

 

「ぐぁ!?」

ビルの壁面に叩きつけられ、アーマーにヒビが入る!!

 

「異常な……ち、力だ」

 

「コレが、クラッシュか!?」

キュピルスの言葉を、聞きながら光一が立ち上がる。

 

「おっと、すまない。少し力の入れ方を――」

 

『ドットゾーンストライク!!』

咄嗟にパズルの面を替えて、必殺技をレーザンジに叩きこむ!!

 

「その程度か、ふん!!」

DZストライクを顔面に受けつつ、レーザンジは涼し気に言葉を漏らす。

パンドラの足を掴むと、地面に叩きつけた!!

 

「ぐぁ!?」

 

「脆い、弱い、空しいな……嘗て、ドクター昼重の作ったシステムがここまで、弱いとは……達成感よりも、空しさが優先されるよ」

ミシッ!!

怪しげな音に、レーザンジが上を見る。

ソコにはビルを切り、ビルその上階を落下させたバトルマッシャーが有った。

叩きつけられながらも完成させていた様だ。

 

「なるほど、だが無駄だ!!」

レーザンジが腕を振るうと同時に、腕から弧を描く様な光が飛んできてビルを一瞬にして、サイコロ上に分解される!!

 

「ライトブレードシステム……光そのものを投影する装置に、クレアシオンで一瞬だけ光に物質としての機能を付ける、これにより光速の斬撃――というよりも当ててるだけなんだが、可能。

そしてもう一つは、高次元計算機能『ブレーン』

まぁ、簡単に言うと計算の早いコンピューターさ。

今回計算したのは、あのビルのガラスの位置からの光の反射角度。

双方を合わせる事で、光速かつカーブするブレードが作れるんだよ。

夏休みの宿題にでもどうだい?」

 

『シューター!!ローディング!!』

DZのシューターが、ビルの破片を躱しながらレーザンジを狙う!!

 

「なるほど!?ここで狙撃か。いいセンスだね」

レーザンジが今度は逆の手を、押し出す様なポーズをとる。

その瞬間、石の破片がピタリと動き止め、パンドラの方へと水平に落ち始める!!

 

「な、に!?」

 

「ああ、コレは少し、クレアシオンで重力方向を変えただけさ。

ランダムに動く生物には使えないし、意外と使い勝手が悪いな……

おっと、説明は敗北フラグだったかな?」

はははと嗤う、レーザンジには余裕が満ちていた。

 

「くそう……なら、もう一発!!」

シュルル!!

植物の蔦の様な物が、パンドラの腕にからまる!!

 

「な、なんだ、コレ!?」

引きちぎろうにも、すさまじい力で逃げる事が出来ない!!

 

「やあ、私の目覚めに君も呼応したね」

レーザンジの目の前には……

 

「理折!?なんでここに!?」

光一の幼馴染の理折だった。

何時もの笑顔で、掌をこちらに向けている。

 

「ライダーだぁ!!初めてみた!!」

楽し気に、指を動かすと同時に蔦がきつく絡みつく!!

 

「ぐぅ!?」

痛みに、光一が声を漏らす。

 

「さて、トドメを――」

 

「レーザンジさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………………

準備が出来ましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………………」

足元の水が浮かび、ゼリキッドが顔をのぞかせる。

 

「よぅし!!なら、早速やってもらおうか」

 

「ハイぃぃぃぃぃぃぃぃぃ………………」

ゼリキッドの言葉と同時に、水が渦を描く。

流れるかのように、黒い渦が水を飲み込んでいく。

 

「馬鹿な!?人間がハザマの世界へ、行くつもりか!?」

驚愕にキュピルスが、声を上げた!!

 

「うるさいよん!!」

パンドラが、蔦で拘束され理折の前まで引っ張って来る!!!

 

「何で!?なんでお前が!!」

 

「簡単だよ、ライダー君。君がライダーだからさ」

レーザンジが嫌な笑みを浮かべ、笑った。

 

「俺が、ライダーだから?」

 

「計画の頓挫は、避けたかったんでね。君の親しい人間をエラーとして改造して君にぶつける予定だったのさ。

両親や、君の姉でもよかったんだけどね?

運良く、入院している彼女がいたから利用させてもらったよ

ははははははは!!!まさか、奇跡が起きたとでも期待したのかな?

無様だねぇ?無力だねぇ?せめて彼女は、私がかわいがってあげるから、安心したまえ」

 

「れ、レーザンジィィイィィィィ!!」

 

「うるさい」

ドスッ!!

光一が腹に、衝撃を受ける!!

まさか、と思った瞬間、変身が解除される。

腰に、巻き付いたベルトはバックルが大破していた!!

 

「きゅ、きゅぴる――」

 

「消えたよ、ゴミはね!!」

レーザンジの掌の中で何かが握りつぶされる!!

そしてゴミでもポイ捨てする様に光一が投げ捨てられる。

 

「きゅ、きゅぴ……」

光一の視界の目の前で、破壊されたキュピルスの破片が水に流れ、ゼリキッドの作った穴に吸い込まれていく。

 

「いま、俺が……」

手を伸ばすが、光一の意識はそこで途絶えた。

光一までもが水に流されていく。

キュピルスを追う様に、穴に消えていく。

 

「ハザマの世界へ落ちたか……もう助かりはしないか」

レーザンジが何の感情も無い顔で、そうつぶやいた。




そろそろ、ゴーストも終了かな。
アデルの全人類の統治……やばいんだけど、見た目がどうしても笑えてしまう。
空に自分写して、光の糸で有線するシーンはリアルに吹きました。

タケルは生き返れるのか?
個人的には生き返って欲しくない側の人間です。
だって、すごく不平等な気がするじゃないですか。
人間死んだらそこまで、なんですよね……
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