仮面ライダーパンドラ   作:ホワイト・ラム

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ゴースト終わった……
こっちももうすぐ終わりそう……


交わる道

「なんですぅぅぅぅぅぅぅ………………

巣の姿はぁぁぁぁぁぁぁぁ………………」

 

「知らないのか?エラーの王の姿だ!!」

幹部エラー達の力を取り込んだルナイザーMFMが手にもつランスを振るいゼリキッドを叩き伏せる!!

周囲に水が飛び散り、ゼリキッドの姿が小さくなっていく。

 

「無駄な事ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ………………

私は、大量のクレアシオンを――――ッ!?」

 

「黙れ。」

瞬時にランスが、背骨を模したライフルの変わりゼリキッドの頭部を撃ち抜く。

 

「お前に――!!」

ライフルが二つの爪の分断され今度はルナイザーの腕を守る様に絡みつく。

 

「ぐぅぅうぅっぅ…………」

ゼリキッドが縦に三枚おろしにさえれる。

 

「エラーは名乗らせない!!」

今度は、地面から鉄柵がそそり立ちゼリキッドを刺し貫く!!

 

「あああ……レーザンジ……様ぁ……」

視線の先、巨大な水柱に手を伸ばし――次の瞬間ゼリキッドが姿を失い崩れた。

 

パシャん――実にあっけなくゼリキッドは倒れた。

 

 

 

 

 

「ふーむ……ラプラス・シプラスに続き、ゼリキッドがやられた……か。

ま、問題はないか」

水柱の麓、表の世界から持って来た肉の缶詰を、缶ごと齧りながらレーザンジがつぶやく。

そして腰のプロトボルバーを引き抜く。

 

『エラー・ローディング!!』

水柱を打ち抜く!!

 

「はじめましてぇぇぇぇぇぇぇえぇぇえ…………………………

レーザンジ様ぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………………………」

またしても別のゼリキッドが出現して、レーザンジの足元にかしずく。

 

「やぁ、ゼリキッド。前の君はやられてしまったんだ。

どうやら、向こうに少し厄介な敵がいるらしい。

処分を頼む、私はまだランチタイム何でね?」

 

「マスター……アイム……カミング……」

そこにボロボロになった、ラプラス・シプラスが帰って来る。

どう見ても重症でよろよろと歩いてくる。

 

「ああ、丁度良かった。君が来てくれれば100人力だよ」

柔和な笑顔を浮かべ、シプラスのベルトに腕を突き刺す!!

 

「ぐ……はッ!?」

 

「エラーも人間も、屑は処分するだけさ」

引き抜いた、腕にはシプラスの持つ銃弾が握られていた。

 

「君はもう、不要だ」

シプラスの首を掴むとレーザンジが廃墟に向かって、投げ捨てた。

 

「さて、君たちは約に立ってくれるかな?」

シプラスの銃弾を投げると、それに狙いを定め――

 

『エラー・ローディング!!』

打ち抜かれた、銃弾からそれぞれ怪人が誕生する。

 

「ひっひっひ。かましてやりますかね!!」

黄色いボディに雷の意匠、名つけるなら――サンダーエラー。

 

「……冷酷に……追い詰めるべき……」

白と水色の体に雪の結晶の怪人――アイスエラー。

 

「ふふん♪優雅さが必要なのですよ♪私達にはね?」

緑と黄緑の体に、渦巻く様な姿――エアロエラーだ。

 

「おめぇら!!全力で行くぞ!!全力で!!」

燃える様な紅い姿、炎が実体化したような姿――フレイムエラーだ。

 

ゼリキッドを加え、計5体のエラーがルナイザーを目指し走り出す。

 

「さて、私は散歩にでも行こうかな?」

非常事態だというのに、のんびりとレーザンジは歩き出した。

 

 

 

 

 

「う―――――おぉぉぉぉおぉぉ!!!」

5体のエラーに向かってルナイザーが武器を振るう!!

 

「アハ♪」

 

「消し飛べ!!」

 

「フリーズ……」

その度に、風が切り裂き、炎が焼き、氷が凍結させる。

 

「ぐぅ――!?」

掠った攻撃を気にしながら、尚もルナイザーは戦い続ける!!

 

「何故?」

 

「なぜだ?」

 

「どうして?」

 

「……不可思議……」

倒されても、ゼリキッドの能力で5体のエラー達は何度でも再生し続ける。

その度にルナイザーが再び破壊するという永久ループに立ち入る!!

 

「なぜぇぇぇぇっぇぇ……………………?

あきらめないぃぃぃぃ……………………

最早勝敗は、それどころか守るべきエラーも……」

 

ゼリキッドの攻撃を受け流しルナイザーが言い放つ!!

 

「いるさ!!俺がいる!!」

 

「しょせん一人ですぅぅぅぅぅぅ…………………」

 

「違うな。俺が一人なんじゃない。俺たちは一つなんだ!!!」

ルナイザーがベルトのフィンを閉じる。

 

「行くぞ!!ライダータイフーン!!」

開いたベルトから、すさまじい風は吹き荒れる!!

それは竜巻となって、5体のエラーを吹き飛ばす!!!

 

「ま、まだまだぁ………私がいれば――再生が!!」

ゼリキッドが自身のクレアシオンを利用し、再びほかのエラー達を復活させる。

いや――それだけではない、5体の姿が増えていく、10、20、30――

 

「量産は可能ですぅぅぅぅぅぅぅ……………………」

二ヤリとゼリキッドが笑う。

 

「予測していたさ。そして!!この時を待っていた!!ゆけぇ!!」

パチンと指を鳴らした瞬間地面がせりあがる!!

 

「な、なんだ!?」

 

「初めてだからな、制作に時間が掛かった」

 

「イぃぃぃぃいぃぃぃ!!」

悲鳴のような声を上げ、地面から黒い羊が姿を這い出す。

上半身は確かに羊だった。

 

「なんだ!?」

明らかに下半身パーツがおかしい。

一昔前の木製の船の先端に付く、像の様な位置に羊はくっついているのだが、その船も前半分で切られその後は最新型の戦闘機の様になっている。

これぞマシン機メイラーネオ!!

 

「おぉぉおぉぉぉ!?」

 

「ゆけぇええええええ!!」

機メイラーネオが無数のエラーを踏みつぶし、水柱向けて飛んでいく!!

 

「や、やめろぉぉぉぉぉぉ!!!」

ゼリキッドが咄嗟に腕を伸ばすが届くわけなかった。

 

「コレが表とハザマの世界を繋ぐ柱だろ!!」

機メイラーネオが水柱に跳びこむ!!

膨大な水があふれ、ハザマの世界に飛んでいく!!

 

 

 

 

 

グララッララララ!!

 

「な、なんだ!?」

突然の揺れに、光一が驚く。

大地震に遭ったような気持ちで、慌て始める。

 

「あーあ。ゼリキッド失敗しちゃったんだ……

この世界が閉じるか……

ま。いっか、どうせレーザンジがまた開くだろうし……

その時はこっちで一緒に暮らそうね?コーイチ♪」

そう言って理折が消えていった。

 

「お!おい!!」

必死に止めるが、ここで光一の意識は途切れた。

 

 

 

 

 

「デリート……で……りー……と……」

ボロボロのシプラスが立ち上がり、敵を探し歩きだす。

糸の切れた操り人形が、再び立ち上がるかのように……

いるはずのない敵を探しだす。

 

「…………哀れだ。お前の見た正義は、そんなのではなかっただろうに」

一人の人影かその前に立ち上がる。

 

「でりー……と……」

よろよろと敵と認識したその男に向かっていく。

 

「裁け――」

 

『イェス。マスター』

一瞬紫の閃光がひかり、次の瞬間シプラスのベルトに3つ又の矛が突き刺さる!!

 

「で――……」

ベルトが壊された事により変身が解除され、古矢が倒れる。

 

「行くぞ。お前にはまだやることがある。無論お前にも」

男は古矢を背負うと、隠れていた放心状態のジョーカーに手を指し伸ばした。

 

 

 

 

昔の夢だ。

追い求めた背中が有った。

誰よりも、その背中は大きく、たくましくそしてあこがれだった。

正義に歪み、世界をゆがめた存在に成ろうと、その男は只自分のルールに従った。

 

「にーさん。俺もいつか、にーさんみたいに成れるかな?」

 

「古矢……XXXXXX、XXXXXXだ。きっとXXXXXX」

 

あの時なんて言ったんだろう?

もう思い出せない――

 

先を行く影が遠くなっていく。

手を伸ばしても、早く走っても背中には手が届かない。

 

 

 

「にーさん!!」

ベットの上で古矢が目を覚ます。

寝汗をかき悪い夢をずっと見ていた様な気分だ。

 

「おお、目が覚めたか」

柔和な笑みで昼重が笑う。

どうやらここは昼重の家の様だった。

 

「お前さん、うちの前に倒れておったんじゃぞ?

まったく、あれから3日経つのに未だに、月跳もキエラも帰ってこん……

おっと、これはお前さんのだろ?」

そう言って昼重が、古矢の前にシプラスボルバーを置く。

 

それを見た瞬間、古矢の記憶がフラッシュバックする!!

笑うレーザンジ、無様な戦闘、悪事への加担。

 

「う、うわぁああああああ!!」

悲鳴を上げ、シプラスボルバーを投げ捨てる!!

 

「心の傷が重い様じゃな、お前さん『も』」

そう言って、横を見る。

同じくベットがあり、放心状態の男がしゃがみ込んでいた。

ぶつぶつと、言葉を呟くばかりで反応がない。

同じく保護されたエラー、ジョーカーだった。

 

「しばらく大人しくしておれよ?」

そう言って、昼重が部屋を出る。

 

「どうして僕が――生き残るべきは――どうしたらいい?」

ぶつぶつと同じことばかりをジョーカーが繰り返し続ける。

 

「…………俺もだ……」

古矢の視線の先に、壊れたシプラスボルバーが転がっている。

今まで信じた物に裏切られ、戦う力も失った。

 

「お前も……同じか?」

古矢がジョーカーに話しかける。

ビクリとジョーカーが反応する。

 

「何のことだ?」

震える姿が、自己の姿に重なった。

 

「お前も、迷ってるんだよな……」

 

「かもしれないね……ギジョアについていけばよかったんだ。

けど、僕には夢があった……けど――」

 

「けど、騙されてたのは自分だったんだろ?他人を利用して、悪事に手を染めて……

そこまでしたのに、横から全部かっさらわれたんだろ?」

ジョーカーの言葉を継ぐように答える。

 

「そうだよ!!全部!!全部、僕が――僕は欲しい物を追っていたんだ!!自由だったハズなんだ!!けど、捨てた物はかけがえのない物で!!

けどもう、戻らなくて!!

捨てたのは僕だ!!僕は、自分で一人になってしまった!!」

ジョーカーの言葉を聞き、古矢は立ち上がった。

 

「間違ったのなら、正せ。きっと正義は、間違う事を許してくれる。

後ろには戻れないなら、進むしかないんだ」

 

「君も同じだろ?騙されて、利用されて――けど、君にはまだ仲間がいる……うらやましいよ……」

 

「なら――」

古矢がジョーカーの目の前のしゃがみ込む。

 

「うちに来ないか?わがままな弟やうるさい妹がたくさんいるんだ。

狭くて、汚いけどな」

そう言って小さな子供を撫でる様に、ジョーカーに語る。

その時古矢は理解した。

 

(きっと、この光景は兄さんも見た光景なんだな……)

 

コトッ……

 

何かが置かれる音を聞いて二人が同時に、その方を向く。

サラサラと、腕だけノイズが消える。

音のした場所には――

 

「ガロウズ・ドライバー……」

嘗て正義を唄った男の愛用品。

しかし、そこに嘗てのOSは無く一つの、デバイスでしかなかった。

 

「ガロウズ……僕は君も利用した――許してくれるのか?」

ジョーカーがデバイスに触れる。

 

「ジョーカー……やることが出来たんじゃないか?今度はその力を――」

 

「うん、使うよ。君が僕に正義を教えてくれ――」

 

「ああ。交わろう、お互いの足りない部分を補って――レーザンジと!!

この世の悪と戦おう!!」

古矢言葉と同時に、ジョーカーの姿が消える。

そしてデバイスに表示される新しいアイコン。

『J』の形をかたどった、新たなシステム。

人とエラーの二つの道が今、混ざり合った。

 




個人的のもう一回、ネクロムスペクターは来てくれると思っていた……
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