シリアスは苦手なんだよねー
題名が思いつかない……
「ガハハハ!!逃げろ逃げろ!!」
銀色の大柄な体の異形の怪人。眼球エラーは尚も地面に、自身の得物である眼球型鉄球を叩きつけ続ける。
コンクリートの地面はあっけなく陥没し、蜘蛛の巣状のヒビがあちこちに走る!!
めのまえで行われる破壊活動に、人々はただ逃げ惑っていた。
そんな中で……
「変身!!」「パンドラシステム・スターディング!!」
純白の戦士パンドラが現れる!!
「おらぁ!!」
鉄球を交わし眼球エラーの顔面を殴りつける!!
「なんだぁ?このへなちょこは?」
眼球エラーは全く意にかえした様子は無い。
「くそぉ!!」
2発3発と拳を振るうが、全く効果は無かった。
「ぬる過ぎるんだよ!!」
遂に、眼球エラーに腕を掴まれる!!
そしてそのまま、投げ飛ばされたしまった。
「オイ、光一!!コイツはたぶんディヴィノックのエラーだ!!ビスゴーラのエラーとは違う!!むやみに近寄るな!!」
キュピルスが叫ぶが、光一は聴きはしない!!
「これならどうだ!!」
「ブレード・ローディング!!」
ハイテンションな電子音が鳴り、パンドラの右手に青い大剣が出現する。
思いきり振りかぶり、眼球エラーに叩きつける!!
がきぃん!!と鈍い音が周囲に響く!!
「……おっと、少しよろめいたな!!」
ニヤリと笑った眼球エラーにが、鉄球をパンドラにぶつける!!
「ぐはぁ!?」
パンドラはあっけなく、吹き飛ばされてしまった。
「がぁ……はぁ!!」
鉄球の一撃でベルトからキュピルスが落ちる。
その瞬間変身が解け、光一の目の前にキュピルスが転がり落ちる。
その様子をビルの上から見ている存在が有った。
薄いグレーのコートを着た青年、仲間内でディヴィノックと呼ばれる男だった。
「……弱いな……手出しは無用か……」
そうつぶやくと、空間にドロリと蝋が溶けるように穴が開く。
ディヴィノックはその穴にゆっくりと入って行った。
「くそぉ!!パズル!!他に……他に武器は無いのか!!」
光一が地面に伏したまま、キュピルスに話す。
追い込まれた光一の目には爛々と狂気が宿っていた。
「悪いが無理だ。この状態のお前に武器はやれない!!」
「ふざけてんのかぁ!!この状況だぞ!!死ぬぞ!!俺だけじゃない!!いろんなヤツだって容赦なく死ぬ!!お前も壊されちまうかもしれない!!そんなのいやだろ!!ほら、変身だ、変身するぞ!!」
よろよろと立ち上がり、ベルトにキュピルスを押し込むが反応が無い。
「……オイ、何とか言えよ……何とか言ったらどうなんだ!!変身はどうした!!パンドラは!!武器はどうしたんだよ!!」
ガチン、ガチンと乱暴にキュピルスをベルトに押し込む。
しかし全く反応しない。
「クソが!!何とか言えよ!!ふざけてんのか!!オイ、パズル!!クソパズル!!」
最早、周りを気にしないで光一がキュピルスを怒鳴りつける!!
「ひッ……!!」
それに反応するのは小さな悲鳴、ハッとしてそちらを振り向くと二人組の子供が瓦礫の影に隠れるように小さな身を寄せ合い震えていた。
どうやら親は近くに居らず、逃げ遅れた様だった。
「ひ、ヒロ君……怖いよ……」
「だ、大丈夫、大丈夫だから、俺が、俺がお前を守ってやるから!!」
女の子が男の子に縋り付いていた、男の子は恐怖からか目にいっぱい涙を溜めながら震えながら、それでも「負ける物か!!」と言った態度で
その時、光一に飛来した疑問が有った。
何故、エラーでなく自分を睨むのかと。
その答えは僅かに顔を上げた瞬間にわかった。
「これ、俺……か?」
割れたショーウィンドウに映る自信の顔は、憎悪と憎しみに満ちていた。
気に入らない物を破壊するだけの存在、そう言われても無理はない顔だった。
2人は自分に恐れを抱いていたのだと、理解した。
そしてたどり着く。
自身はエラーと何も変わらない、破壊の対象が敵に変わっただけ。
同じ悪魔なのだと理解した、理解したからこそ光一は『笑った』。
無理して笑い、二人の前にかがんだ。
そしてゆっくり口を動かす。
「お・れ・は・み・か・た・だ」
その言葉に子供たちが僅かに安堵する。
「君は強いな……しっかりその子を守るんだよ」
昔の自分を思い出させる子どもたちに背を向ける。
そしてもう一度自身の右手のキュピルスに話しかける。
「なぁ、キュピルス。どうしても守んなきゃいけない物を見つけたんだ、もう一度力を貸してくれよ……」
「仕方ないなー、もう暴れるなよ?」
「分かってる……力は、心の無い力は
「そうさ、この禁断の力を操るには心が欠けちゃいけないんだ。さぁ行こうか」
「ああ、そうだな。俺は、俺は仮面ライダーだ!!変身!!」
「コネクション!!シール・ブレイク!!パンドラシステム・スターティング!!」
再び甲高い音が、周りに響く!!
その声は戦士の産声!!悪を打ち砕く誓いの号令!!弱き者達を守る正義の鐘!!
子供たちは垣間見た!!自分たちの為に戦う
「またお前か!!良いぞ!!その姿なら潰してやろう!!」
眼球エラーが、興奮気味に鉄球を振り回す!!
ブンブンと風を切る音がし、パンドラに向かって重量の凶器が飛んでくる!!
「避けろパンドラ!!」
キュピルスが叫ぶが後ろには子供たちがいる!!
パンドラは一歩も引かない!!
「ライダぁああぁああああ!!パぁああああぁあンチ!!!」
眼球型鉄球を真正面から右手の拳の一撃で叩き壊した!!
眼球にヒビが入り、無残に割れる!!
「そんな!?俺の鉄球が!!」
眼球エラーが呆然とする、そして次に来るのは圧倒的な怒り!!
「許さん!!ゆるさんぞ!!オオオオ!!つぶすぅ!!潰してやる!!」
地面に右手を突き立てると同時に再び鉄球を引っ張り出す!!
「…………」
パンドラはその様子を落ち着いてみていた。
不思議な気分だった、体は熱く相手を倒せと叫んでいる、しかし心は冷静に的確に相手を追いつめるための算段を立てていた。
「パンドラ、ブレードを使えよ。けどブレードの面だけじゃない、僕の顔の面も同時に作るんだ。出来るかい?」
「もちろんだ、簡単にできるさ」
カチカチとキュピルスをイジル、何処をどうすればいいかドンドン頭に答えが出てくる。
そしてそれは、最短で正しい答えにたどり着く。
「上出来だね」
2面が完成したパズルをベルトのバックルに押し込む!!
「コングラチュレーション!!ダブルクリア!!ブレードスタイル!!ローディング!!」
ファンファーレが鳴り響きパンドラの姿が変化する。
白い純白の戦士から、青い剣士へと……!!
「コレは?」
「ブレードスタイル、パンドラにはまだまだ封印れている能力があるって事さ!!」
「いいねぇ!!わくわくする!!」
大剣を大きく振りかぶる!!
軽い、普通のパンドラよりもずっと大剣がフィットする!!!
「な!?なんだコイツは!?、力が……力が増してる!?」
眼球エラーがたじろぐ!!
攻めの姿勢を見せていたエラーが初めて防御に回る!!
鉄球を盾の様に使いパンドラを寄せ付けない!!
「パンドラ!!ブレードをばらせ!!」
「おう!!」
キュピルスの言葉に従い、大剣を立て二つに分ける!!
パンドラブレード、双剣モードだ。
双剣での攻撃で徐々にダメージを与えていく!!
「くそ!!コイツ!?さっきまでとまるで違う!!」
眼球エラーがダメージを受けながら、距離を取る。
「ああ、そうさ!!今の俺はさっきより強い!!だってよ、決めたんだぞ!!もうお前らに一人だって奪わせない!!涙の一滴すら流させない!!俺が、俺がみんなの笑顔を守るんだぜ!!お前ごときに、お前らごときに邪魔されてたまるかよ!!」
キュピルスをベルトから外す、キュピルが勝手に空中で面が変化する!!
そして再びドライバーに押し込む!!
「コネクション!!シール・ブレイク!!ブレード・ストライク!!」
ベルトから青い光が胸の面を染め、光はさらに両肩、両腕、最後に両手のブレードを青い光で染める!!
「お兄ちゃんがんばれぇ!!」
後ろからさっきの子供の声が響く!!
「うおっぉぉっぉおぉ!!!」
青い残光を残し、両腕のブレードを振るう!!
すれ違いざまに二つの軌跡を眼球エラーに残す!!
「クソが!!俺の……体が分解され……あああああああ!!!?」
ピシリとエラーの身体に3×3のパズルの面の様な模様が現れ、バラバラに分解された!!
キラキラと眼球エラーから光が漏れ、壊れた町が修復されていく。
「お兄ちゃんなんなの?」
子供がパンドラにそう聞く。
その眼には涙も恐れも無かった。
「パンドラ、仮面ライダーパンドラさ」
そう言ってキュピルスが変化させたバイクにまたがり、走って行った。
はい、今回はライダーのお約束フォームチェンジです。
剣系は基本ですよね。
ソード、ブレード、セイバー、カリバーの4フォーム。
全部剣な気がするんですよね、何で分けてるんだろう?