仮面ライダーパンドラ   作:ホワイト・ラム

6 / 39
スペクターがすごく弱くなった気がする……
おかしい、フーディーニでパワーアップしたはずなのに……

別に幽霊はもともと飛べるとか言ってない。


真紅の銃撃手

落書きがされたビルの前で、パンドラと一体のエラーが向かい合う。

「痛てて……まったく酷い事をする奴じゃわイ……」

ムクリと、筆の様な杖を突きカラフルなエラー。『ペイントエラー』が起き上がる。

 

「お前たちも懲りない奴らだな!!」

そう言ってパンドラが赤い銃『パンドラ・シューター』を構える。

ペイントエラーはそれを見てニヤリと笑う。

 

「ふん、老人にそんなモン突きつけおってからに……若いモンはもっと老人をいたわるべきじゃわイ!!……コウモリ、やれい!!」

「キキーイ!!」

ペイントエラーの掛け声に反応し、何処からかコウモリの様なエラー『バットエラー』が現れる。

 

「パンドラ、撃ち落とせ!!」

「分かってる!!」

キュピルスの言葉にパンドラが反応し、空中のバットエラーを狙い撃とうとする。

 

「キキキーイ!!ハズレッキー!!」

「クッソ!!」

高速で移動する、バットエラーに攻撃を当てることが出来ないパンドラ!!

更に!!

 

「どうれ、儂も行くかナ!!」

ペイントエラーまでもが、空中に丸いパレット型の円盤を作り出しパンドラに投げつけてくる!!

「おおっ!?……ああっ!?」

足もとでカラフルな爆発が起きる!!

 

「キキーイ!!」

「あああああ!?」

更にバットエラーの超音波までもがパンドラを襲う!!

 

 

 

「ひっひ……キュピルスの使い手といえどこんな物かの?他愛も無いわイ。

それ、創作作業にもどるか。

コウモリの!!ソイツはまかせたぞイ!!」

「キキーイ!!」

そう言うとペイントエラーは筆をビルに向かって振るい始める。

杖筆から絵具の様な斬撃が現れ、ビルに色を付着させてくる。

それと同時に、ビル周囲の人々の目から光が失われていく。

 

「何を……しているんだ!?」

パンドラが、バットエラーと揉み相ながら叫ぶ。

 

「なぁに……簡単じゃよ。儂ほどの画家に成ればファン位居てもおかしくないじゃロ?周りの奴らはこの絵のファンなんじゃよ、儂の作品に魅了されトリコに成った訳じゃな……後は……仕上げじゃ!!」

 

パチンとペイントエラーが指を鳴らす。

 

ピシッ……!!

 

何処かから何かがひび割れる音が聞こえる。

 

「なんだ!?何をした?」

 

「キキーイ!!!!」

 

「邪魔すんな!!なら……」

尚も襲い掛かるバットエラー、空中からのヒット&ウェイにパンドラが苦戦する。

 「コネクション!!シール・ブレイク!!ブレード・ローディング!!」

パンドラシューターを諦め、パンドラブレードを召喚する。

「ききぃ!?」

 

「おらぁ!!!」

ガツンと上段から、バットエラーを叩き落す!!

「それぇい!!」

正面から、ペイントエラーが筆の絵具斬撃を飛ばす!!

パンドラはそれをブレードで回避した。

だが、ペイントエラーの攻撃はやまない。

剣と杖のつばぜり合いに持ちこまれる!!

 

「ジジイだって言ってた割に……力つええ……!!」

ペイントエラーの攻撃に僅かに押されるパンドラ。

 

「コウモリ!!お前の最期の仕事じゃ!!」

「ウウェイ!!」

その言葉と同時に、バットエラーがビルに向かって飛び立つ!!

超音波を出しならがビルに向かう!!

 

ピシリ、ピシリ、ピシ、パシ……

 

先ほどの様なひび割れる音が大きくなる!!

「ゆけぇイ!!」

最期に……!!!

 

バッキーン!!!!?!!!!?

 

バットエラーがビルの中央に激突する。

同時にビルの壁に大きなヒビが入っていく!!

 

「完成じゃ!!儂の最高傑作!!」

ペイントエラーが、その言葉と共に飛び立つ!!

歪な音を立て、ビルの破片が周囲の人間に突き刺さる!!

破片が刺さった部分から浸食するように、絵具が人体に移動していく。

ドンドン、人々から表情が無くなりゾンビの様にこちらに向かってくる。

 

「なんだ!?洗脳か!!卑怯だぞ!!」

人を傷つける訳にはいかないパンドラが僅かに躊躇する。

「落ち着けパンドラ!!操れれてるなら元を倒せ!!」

「元?……なるほど!!みんなごめん!!」

そう言って周囲のゾンビたちを、細心の注意を込めつつ薙ぎ払う。

 

「さて、今回も2面同時、行ってみるか!!」

ベルトから、キュピルスを引き抜く赤と白両方の面を同時に揃えに掛かる。

 

「あーうー、、、、」

「はんんん……」

「まーまーまー……」

次々とゾンビたちが、襲い掛かる!!

厄介な事に確実にその数は増えていた。

 

「あと、少し……あ!?」

ゾンビ一体の攻撃で、キュピルスが叩き落された!!

 

「ああもう、何処だ?どこだ!?」

しゃがみこみ、必死でキュピルスを探し回る。

 

「あった!!……あ!!」

見つけて手を伸ばそうとした瞬間、ゾンビの一体がキュピルスを蹴飛ばす。

 

「くそ!!うっとおしい!!」

先ほどとおなじくキュピルスの前までたどり着いた時、ヒョイっと別の腕がキュピルスを持ちあげる。

 

「へー、面白いね?これでコネクトとシールを分けてるのか」

光一よりも少し年上な青年が、キュピルスを適当に動かしていた。

 

「おい!!それ返してくれよ!!」

パンドラがそう言って、自分の腕を差し出す。

青年もそれに気が付いた様だった。

 

「ん?ああ、ごめんごめん、つい気になっちゃってさ。ほい、コレ」

にっこりと笑いかけキュピルスをパンドラに差し出す。

 

「ありがと、けどここ等辺って危ないから早く逃げて!!」

 

「りょーかい……」

パンドラがそう言って促すと、青年は手を振りながら歩いて行った。

 

「なんだったんだ一体?」

 

「よう、パンドラ。さっき振り、僕を落とすなんていい度胸じゃないか?」

何時もの様にキュピルスが皮肉気にそう話す。

 

「ああ、悪いな……チョットゾンビたちに囲まれたんでね、モテモテは辛いよ」

そう言いながら再びパズルを揃えようとするが……

 

「え?なんで?」

キュピルスはもう殆どそろっていた、あと一回スライドさせるだけで2面同時完成する。

あの男は何者かという疑問が湧くが、今はそんな事している場合ではない。

 

「行くぞ!!キュピルス!!」

 

「おうよ!!」

カチンと軽快な音がなり……

 「コングラッチュレーション!!ダブルクリア!!シューティングスタイル!!ローディング!!」

ファンファーレと同時に、やけにテンションが高い機械音声が鳴り響く!!

その瞬間!!パンドラの姿が再び変化する!!

純白の戦士から、真紅の銃撃手へ!!

右手の赤い銃が召喚される。

 

「さぁて!!派手にぶっ放せ!!パンドラ!!」

「了解ぃ!!…………って撃つのはやばくないか?」

勢いよく返事したのは良いんだが、本気で撃って良いのか不安になる。

 

「だーいじょうぶ、エラーの破片だけを打ち抜け!!」

「破片?」

その言葉に気が付くと、先ほどのビルのガラス片が確かに人に刺さっているのが()()()

 

「……あらよっと!!」

パンドラシューターの引き金を軽く引く。

パキンと破片が破壊される。

 

「おおっ!?」

 

「気が付いたかい?ブレードが高速戦闘に対してシューティングは精密攻撃がメインなのさ」

パンドラにキュピルスがそう話す。

「良いね!!じゃあ、改めて!!行ってみようか!!!」

そう話すと同時に、人の中をかき分け走る!!

高速の射撃は、エラーの破片だけを確実に打ち抜く!!

ドンドンゾンビたちが減っていく!!

 

「おのれぇい!!儂の作品を!!よくも!!」

いつの間にかビルにへばりついていたペイントエラーが地団太を踏む。

 

「見つけたぜジジイ!!おとなしく隠居してな!!!」

 

ベルトからキュピルスを引き抜くと同時に、キュピルスが勝手に変形する。

ベルトから、胸、両腕と順にパンドラシューターに赤い真紅のエネルギーが行きわたる!!

「撃ちこめ!!パンドラ!!」

「コネクション!!シール・ブレイク!!シューティング・ストライク!!」

ベルトから再び電子音声。

 

「はぁああああ!!」

引き金を引くと同時に空中に、まるで太陽の様な巨大な球体が生成される!!

 

「な、なんじゃ!?くはぁ!?」

太陽の様なエネルギー球体から光線が降り注ぐ!!

それは人々を傷付けず、エラーの破片だけを打ち抜いた。

唯一の例外は、ペイントエラーだけ。

火に包まれ、ペイントエラーは落下し消滅した。

 

「やった、!!やったぞキュピルス!!」

パンドラがそのままキュピルスに話しかける。

しかし……反応が無い。

 

「どうした?おい、キュピルス?何とか……」

 

「パンドラ!!急げ!!最後の緑の面を2面で揃えろ!!時間が無い!!」

 

「え?キュピルス?何が……!!」

 

 

 

「やってくれたなキュピルス……ビスゴーラ、ディヴィノックさらにはジョーカーのエラーまで……許さない、許さないぞ!!キュピルスぅううう!!」

目の前の男が、その身に謎のオーラを纏う!!

 

「な、なんだコイツは!?」

光一が驚きに声を上げる。

「き、気を付けるんだ!!コイツは、コイツは……!!」

 

「俺の名はギジョア!!エラー達の元締めだ!!」

地面にヒビが入る!!

そこから突き出るのは、教会などの十字架。

いや、それだけではない。

ドンドン、どんどん地面がせりあがる!!

そこから現れたのは、文字どうりの廃教会。

まるで、地面に埋まっていた物を掘り出すように出現した。

 

「ふぅん!!」

ギジョアが十字架を叩き折り、ハンマーの様に地面に叩きつける。

更にステンドグラスを骨組みごと叩きわる。

細い十字にも見えるステンドグラスの剣を、ガラスを宙に浮かべながらその手に持つ。

 

「さぁ……次はお前がデリートされる番だ!!」

両手に武器を持ったギジョアがパンドラに踊りかかる!!

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。