ラム「うー、ライダーライダー……」
テレビ「イゴール様!!吾輩はもっと絵がかきたいんだな!!」
ラム「…………」チラ
ペイントエラー「何じゃイ!?仕方無かろうテ!!」
ヤバくね……不味くね……あ、ペイントロイミュードさん!!ちーっす!!
株式会社『マジェスティック・シャドウ』それは100年以上の歴史を持つ。
企業で、現在はIT関連を中心に日本のみならず世界的に有名になりつつある企業である。
一般人には程遠いその会社の社長が今、光一たちの目の前に立っていた。
「
昼重が殺意すら籠っていそうな、瞳を霊山時に向ける。
しかし霊山寺はそんな視線など気が付かない様にひょうひょうと話を続ける。
「お久しぶりです、ドクター」
皮肉なのかイヤにわざとらしく頭を下げた。
「帰れ!!此処はお前の居て良い所ではない!!」
いきり立つ昼重、その衝撃でテーブルの上のカップが倒れる。
「何を言うんです?あなたこそこんな所に居るべきではない!!あなたは天才だ、何故こんな古ぼけた店などやっているのですか!!あなたほどの才能が有れば――」
「帰れと言っている!!あの実験は失敗じゃった!!先日のお前の会社の被害を見ただろう!?あんなことがまた起きるやもしれん!!」
鬼気迫る様子で昼重がそう怒鳴る、さっきまでのおおらかな様子はすっかり消え失せていた。
その様子に光一は身を小さくしながら聴いていた。
「ああ、あの教会の……おそらくMシリーズのエラーでしょうね?私が2番目に好きなタイプのエラーですね」
何がおかしいのか、まるで友人と好きな漫画の登場人物を語るかの様に笑顔で話した。
「貴様は……!!」
「けれど私が最も好きなのは……あなたですよ?被検体Q-9?」
そう言って霊山時はキュピルスに手を伸ばす。
その手を誰かが強く掴んだ!!
「何をするんだい?」
不機嫌そうな視線を、光一に向ける。
「アンタが何をしたのかは知らない……けどアンタがすごい人間なのは分かる。
だけどな!!俺はなんでかわからねぇがアンタが酷く気に入らない!!
俺の相棒に汚ねー手で触んな!!コイツにアンタの不愉快さがプラスされたらたまんねーからな!!」
そう言ってキュピルスを拾い上げる。
「まったく……最近の子供は躾が成って居なくて困る」
やれやれと言った感じて手を広げる。
「光一、今のうちに言っておくよ。この男がもう一人の僕父親ともいえる男。
キュピルスが光一にそう話す。
「父親?私がか?冗談はよしてくれ、今のお前には興味はない!!そんなくだらない姿に成って……」
「くだらない?それはアンタの考えの方さ、僕はこの姿に満足してる!!アンタが用意した姿よりもね!!」
そう言ってキュピルスも皮肉を飛ばす。
「そうか……ずいぶん嫌われてしまった様だな。
だが、私も何もしなかったつもりは無い……近いうちに君たちとはまた出会う事になるだろう」
そう言って霊山時は踵を返し店を出て行った。
「なんだったんだ?あの男は?」
光一が誰に尋ねるでもなく言葉を漏らす。
「霊山時 繰末……儂と同じ研究をしていた仲間にしてもう一人の元凶じゃよ……」
テーブルの零れたコーヒーを、雑巾で拭きとりながら昼重が零す。
「儂以上の聡明さと機転の良さ、更には野望を持っていた……」
その時キュピルスが反応する!!
「やばい!!この感じ!?僕と同じタイプのエラーだ!!」
その言葉に昼重までもが、顔を青くする。
「何!?まさかアイツらが、『また』?」
「その様だ……にわかに信じがたいけど、アレに手を出したみたいだ……光一!!おおよその方向は分かる!!大至急向かうぞ!!」
「わ、わかった!!エラーなんだな!?」
それだけ話すと、キュピルスを手に骨董品店からは飛び出した!!
とある高速道路にて……
昼間だと言うのに、おかしな服を着た男たちがバイクで走り回っていた。
何か不満が有るのか、頭のネジが外れたのか、理由は不明だが反社会的な行為を楽しんでいた。
「ハッツハー!!いいねぜぇ!!もっとぶっとばしてやろうぜ!!」
リーダー格と思われる男が、違法改造したバイクのアクセルを派手に吹かせる。
仲間たちがそれに続いて行く!!
周りのドライバーたちは迷惑そうな顔をするが、男たちは意に返しはしない。
ただただ走るだけ、それが男たちの全てだった。
「さぁて、そろそろ次のドライブ――!?なんだ!?」
リーダーがドライブインに入ろうとした時、横を何かが通り過ぎた!!
抜かれて初めて分かるその姿。
漆黒に赤いラインが入ったバイクに、乗り手も同じく黒いライダースーツ。
人骨を思わせる白い模様が入り、頭には髑髏をかたどったヘルメット。
改造してあるのか、凄まじいスピードでバイクがどんどん離れていく。
その姿が男は大層気に食わなかった!!
此処は自分の縄張りだと言う、理由のない不満から気が付いたらそのライダーを追っていた!!
「てぇんめぇ!!待ちやがれ!!俺をスルーしてんじゃねーよ!!」
此処でこの男には二つの不幸が有った。
一つ目はこの男のバイクが改造され、従来より早く進むことが出来てしまった事。
二つ目は脅しの道具として持っていた金属バットをその場で振り回した事だった。
「おらぁ!!」
後先考えず謎のライダーの前でバットを振るう!!
当てはしない、脅すのが目的だった。
しかし……
「敵対行為――こちらに攻撃の意志有りと判断した。良いだろう……その挑戦受けよう!!」
謎のライダーはいつの間にか持っていた、漆黒の日本刀を手にし刃を僅かに見せた。
そして刀をと鞘を回転させ……再びねじ込む!!
「変……ッ身!!」
その掛け声と共に漏れ出すは漆黒の闇!!
昼だと言うのに、まるで夜が来たかのように一瞬錯覚する。
「な、何だよソレ!!?」
暴走族の男がパニックを起こす!!
バイクの排気音に、蹄の音が混ざり羊が泣くような声もする。
闇が晴れ再び、姿を見せたときその姿はさっきと違っていた。
バイクの前半分が黒い羊となり、蹄の音を鳴らしこちらを威嚇するように
ライダーは先ほどと同じようなカラーリング。
しかし頭のヘルメットはよりリアルなスカルデザインで2本の角が後ろまで伸び、ホワイトラインはまるで鎧の様に高質化した素材となっている。
その姿は人骨と悪魔を融合させた様な姿だった。
「ば、ばけものめ!!」
暴走族の男が、必死の思いでバットを投げ付ける!!
ライダーは何の苦労も無くバットを受け止めた。
「攻撃確認――敵と判断した。俺はお前を破壊する!!『コール・オブ・ランス』!!」
手に持っていた日本刀が鞘ごと変化する。
丸く長い槍、騎乗槍へと姿を変えた。
切っ先を男に向ける。
「最後の情けだ。遺言は有るか?」
「ひ、ひぃいい!?なんだお前!?何なんだ!!」
「質問確認――返答する。俺は壊造エラー、固体識別名は――『ルナイザー』!!あばよ、ヒューマン!!」
騎乗槍の先端から、光線が発射され暴走族のバイクが爆散する!!
悲鳴をあげ、男が高速道路に転がる。
「生存確認――戦闘続行は不可能と判断した。運が良かったな……その命、せいぜい大切に使え!!」
ルナイザーはそう言って走り去った。
暴走族のせいか、さっきの戦闘のせいか。
目に見えて高速道路の使用者の数が減っている。
入口付近では……
「ただいまご迷惑をおかけしております~高速道路で現在問題が発生しております!!お急ぎの方は申し訳ありませんが別の道をお使いくださ~い!!」
そう言って交通整理する、警官の方には『マジェスティック・シャドウ』の文字が有った。
「さて、パンドラ君。お膳立てはしてやったよ?後は君たちに任せるよ」
霊山寺は自身の車の中でゆっくりと笑った。
「疑問発生――解決を試みる。お前は一体誰だ?」
ルナイザーがいつの間にか隣を走る純白の男に声を掛ける。
「俺はパンドラ……お前たちをぶっ潰すためにきた仮面ライダーだ!!」
「返答確認――理解完了。そうか、俺はルナイザー、てめぇをぶっ壊すエラーだ!!」
純白と漆黒のライダーが同時にバイクのアクセルをふかす!!
『コネクション!!シール・ブレイク!!ブレード・ローディング!!』
『コール・オブ・ランス』
「はぁあああ!!」
「むぅあああ!!」
大剣と騎乗槍が激しくぶつかる!!
ルナイザーは私の造語です。
狂気的のルナティックと、クレイジーの融合。
壊れた彼らしい名前の積りです。
まぁ、私のネーミングセンスは壊滅しているんですが……