あるウルトラ怪獣と多数のウルトラマンが登場します。
どーも、主人公の理人です。
試験結果は合格。ラ―イエローでした。
今はデュエルアカデミアの入学式の真っ最中です。
・・・そう、校長先生のありがたいお話しの真っ最中。
話し始めてから5分位経ってるのにまだ話してるし。
???『挨拶が長いのはどこの世界でも一緒なのだな』
そう言ったのは【ウルトラマンタロウ】。
ウルトラ兄弟のナンバーシックスだ。
ウルトラの星では宇宙警備隊の筆頭教官を務めている。
理人「(ウルトラの星でも同じだったのか?)」
タロウ『殆どな。唯一違ったのは、話すのが校長ではなく、ウルトラマンキングだったことだ』
理人「(マジで?)」
タロウ『サボろうものなら、教師達が容赦なく光線を撃ってくる』
ウルトラの星の学校怖ぇ!
俺の隣に視線を移すと遊戯王GXの主人公、遊城十代が首をカクンカクンさせながら立って寝てた。
良かったな十代。
ここがウルトラの星じゃなくて。
あ、デュエル描写が無かったが十代はちゃんと実技試験受けてたよ。
原作同様、遅刻はしてたが。
十代と反対の列の先頭を見ると、入試で【ゴモラ】を使っていた生徒を見つけた。
腰まで届く長い青髪をサイドテールにしており、オベリスクブルーの制服を着た女子だった。
となると、寮に行くわけにはいかないな。
なんとか休み時間に接触したいけど・・・
などと、考え込んでいる内に校長先生のお話が終わったようだ。
(o|o)
入学式が終わった後、3年間世話になる寮に向かった。
ラ―イエロー寮の自分の部屋に荷物を置き、ベッドに腰掛けた。
理人「さて、これからどうするか・・・寮の歓迎会まではまだ時間があるし・・・」
???『なら、この辺りを“冒険”したらどうだ?』
独り言に言葉を返したのは【ウルトラマンギンガ】。
未来の時間を持つ世界から来た、頭部・胸部・両腕・両足の水色のクリスタルが特徴的なウルトラマンだ。
新世代のウルトラマン達と時空を超えて共闘したこともある。
理人「そうだな。そうすっか!」
ギンガの提案に同意して部屋を出た。
ギンガ『・・・向こうの皆は元気かな』
誰もいなくなった部屋で一人、自身のオリジナルのいる元の世界に思いに馳せた。
???「おや、君は確か受験番号6番の・・・」
寮を出ようとすると後ろから声を掛けられた。
振り返ると三沢がいた。
理人「そういうあんたは1番君?」
三沢「三沢大地だ。君もラーイエローか」
理人「ああ、銀城理人だ。よろしく」
俺は自己紹介しつつ握手を求める。
三沢も握手に応じる。
三沢「こちらこそ。ところで何処へ行くんだい?」
理人「歓迎会まで時間があるから冒険にね。三沢もどうだい?」
三沢「そうだな・・・せっかくの誘いだ、ご一緒させてもらおう」
テッテレー♪
三沢大地が仲間になった(笑)。
寮の周囲はこれといった物が無かったので、三沢の提案で校舎に向かうことにした。
暫く校舎の中を散策していると、前方から誰かが近づいてきてるらしく話し声が聞こえてきた。
理人「ん?話し声がする・・・」
三沢「どうやら、俺達以外にも校舎を散策している生徒がいるようだな」
どうやら曲がり角の向こうにいるようだ。
角から出てきたのは・・・
十代「あれ?三沢じゃん」
翔「あ、本当だ」
三沢「やあ、また会ったな」
理人「あれ、知り合い?」
知ってるけど初対面のフリ。
十代「三沢の友達か?」
理人「ああ、銀城理人だ」
十代「俺、遊城十代!よろしくな!」
翔「僕は丸藤翔」
互いに簡単な自己紹介を済ませる。
三沢に十代を知らなかった事を聞かれたが、最後の三沢の試験デュエルが終わったのを見届けて帰宅したと言っておいた。
本当は【ゴモラ】使いの女生徒を探していて、十代のデュエルを見逃してただけなんだけど。
マジで惜しいことをしたよ。
翔「ところで二人は何してたの?」
三沢「理人に誘われて校舎を見にな、そっちは?」
翔「それが、アニキが『どっかでデュエルしてる奴がいる』って言ってここに・・・」
理人「どういう・・・ことだ・・・」
言っておくが、ネタで言ったんじゃない。
素で言ったんだ。
普通分かるわけがないのに。十代のデュエルセンサーはどうなってるんだ?
十代「匂う匂うぞ~、デュエルの匂いだ!」
翔「あっ、待ってよ~アニキ~!」
と言って駆け出した十代の後を追って翔も走っていった。
俺と三沢も一緒に追い駆ける。
理人「なあ、デュエルの匂いってなんだ?」
三沢「さあ・・・?」
二人の後を追うと広い場所―デュエル場―に出た。
翔はデュエル場の最新設備に感動していたが、俺はそうでもなかった。
未来ではバイクに乗ってデュエルしたり、質量を持ったソリッドビジョンが開発されたりするんだぜ?
それらと比べると・・・な。
俺と三沢がデュエル場の中を見て回っていると、十代達の方が何やら騒がしい。
近付いて翔に話を聞くと、十代が「デュエルしようぜ!」と持ちかけるが、その場に居合わせたブルーの生徒二人が小馬鹿にした態度で「ここはブルー生徒専用だ」と言い、そしたら十代が「じゃあ、俺とデュエルしようぜ!」となり、揉めているのだという。
理人「ここってブルー専用なのか?」
ブルー生1「そうだ!」
理人「なら、レッド専用のデュエル場もあるんだな?」
ブルー生1「は?」
俺の返しに間抜けな声を出すブルー生1。
理人「だからレッド専用のデュエル場だよ。俺らそっち行くからさ、教えてくれよ」
ブルー生1「そ、そんなもの知るか!」
理人「ああ・・・知らないのか、じゃあしょうがないな・・・だったら校長先生に聞くから。学園のこと一番詳しいだらうし。えーと、確かアドレスは・・・」
ブルー生2「ま、待てっ・・・!!」
後ろで「校長先生のアドレスって知ってる?」「いや俺は知らない」という会話がされてるが気にしない。
理人「ん?お前が教えてくれるの?」
ブルー生2「あ、違う・・・」
理人「あ、そう。やっぱ校長先生に・・・」
ブルー生2「ちょっ・・・!」
なんか面白いくらいに狼狽えてるwww
校長先生のアドなんて知らないのにwww
ブルー二人をいじっていると近くの客席から誰かが声を掛けてきた。
???「BeQuiet!落ち着け諸君」
ブルー生「「ま、万丈目さん!!」」
おっと、万丈目の登場か。もう少し遊びたかったな。
万丈目という救世主の登場に、心なしかブルー二人の表情がパアァっと明るくなった様に見えたけど、気のせいだよな。
うん、気のせいだ。
万丈目「そいつらはお前達よりやるぞ。入学試験デュエルで手を抜いていたとはいえ、一人はノーダメージで試験官に勝ち、もう一人はあのクロノス教諭を倒した男だ」
十代「実力さ!」
万丈目「ならばその実力、今ここで見せて欲しいものだな」
十代「いいぜ」
二人の視線がバチバチいってるのが見える。
翔やブルー二人が困惑してるが俺は止める気はないよ。
俺が止めなくても、そろそろ・・・
???「あなた達、そこで何してるの!」
ほら来た、と思いながら声のした方を振りき、俺は目を丸くした。
そこには天上院明日香ともう一人、あの【ゴモラ】使いの女生徒がいた。少し困惑している俺を余所に万丈目が応える。
万丈目「やあ、天上院君。この世間知らずな新入り達に学園の厳しさを教えてあげようと思ってね」
理人「いや、大きなお世話だし」
ボソッと呟いた筈だったのに、万丈目に睨まれた。
何故聞こえたし。
地獄耳なのか?
・・・・・・地獄デッキなだけに。
明日香「もうすぐ歓迎会が始まる時間じゃないの?」
女生徒「早く行ったほうがいいんじゃない?」
万丈目「っ引き上げるぞ!」
明日香と女生徒の言葉に、苦虫を噛み潰したような顔をして万丈目と取り巻き二人はデュエル場を去っていった。
明日香「あなた達、万丈目君達には関わらないことね」
女生徒「禄でもない人たちらしいよ?」
理人「今更って気がするけどな」
十代「わざわざ教えてくれるなんて・・・俺に一目惚れか?」
なんでや。
どうしてそう思ったんだ・・・十代。
理人「まぁ、十代のアホ発言は置いといて「アホって酷ぇ!」とりあえず自己紹介とPDAアドレスを交換しないか?」
十代の抗議を軽くスルー。
十代「俺は遊城十代。よろしくな!」
翔「僕は丸藤翔」
三沢「俺は三沢大地だ」
理人「俺は銀城理人」
明日香「私は天上院明日香よ」
女生徒「私は藤山杏奈(ふじやまあんな)です」
一通り自己紹介を済ませてPDAのアドを交換した。
思わぬ所で女生徒の名前とアドを手に入れたぞ。
休み時間に探す手間が省けて良かった。
その後はそれぞれの寮の歓迎会の時間が差し迫っていることもあり解散となった。
ゼロ『それで、いつ会うんだ?』
理人「(今夜だ。早いほうがいいからな)」
ゼロ『そうか。』
理人「(とりあえず、歓迎会が終わる頃に連絡してみる)」
果たして彼女は“こっち側”か“向こう側”か・・・
どっちだろうな。
ちなみに歓迎会にはギリで間に合った。
(o|o)
夜――――
歓迎会を終えて部屋に戻って杏奈に〔話があるので今夜11時に埠頭で会えますか?〕というメールを送った。
直ぐにOKの返事が返って来たので、デッキを持って埠頭に向かう。
途中、万丈目からアンティデュエルのメールが来たが、杏奈との約束が先なので行けたら行く事にしよう。
遅れても万丈目だし。←(?)
埠頭に着いたが、まだ来ていないようだったので、灯台に背中を預けて待つ事にした。
1分程待つと森の中から人影が現れた。
近づいて来るにつれ、その人影が杏奈だという事に気付いた。
手を挙げて挨拶しようとして、杏奈の頭に乗っているモノを見て手が止まった。
透けて見えることから精霊らしかった。
杏奈の頭の上には、黄色い体毛に真っ白な羽根、そして愛くるしい顔。
それは・・・
???『ハネジロー!?ハネジローじゃないか!』
ハネジロー『・・・!パムパムー!』
杏奈「ふにゃっ!?」
ハネジローは杏奈の頭を足蹴にして、俺の隣に現れた人物に飛び込んだ。
彼はダイナミックヒーロー【ウルトラマンダイナ】。
戦況に応じて3つのタイプに変身できるウルトラマンである。
ある戦いの後、様々な宇宙を旅して回っている。
ダイナ『元気してたか、ハネジロー?ひっさしぶりだな~!』
ハネジロー『パムパムー!』
このハネジローってダイナの世界のハネジローかよ!
なんでここにいるのか知らないけど、感動の再会おめでとう!
一方、ハネジローに足蹴にされた杏奈はというと、
杏奈「え、ハネジローその人(?)と知り合い?というか誰?」
混乱していた。
あー、精霊が見える人か。
とりあえず落ち着かせて、本題に入ることにした。
その間ずっとハネジローはダイナと戯れていた。
理人「単刀直入に聞くが、【ゴモラ】や【ハネジロー】はどうやって手に入れたんだ?」
杏奈「あれは、小学校に上がって間もない頃だったかな?始めてデュエルモンスターズのカードを近くのカードショップに買いに行った帰りなんだけど、私あまりにも嬉しくってスキップしながら歩いていたの。そしたら街路樹の根っこに足を引っかけて転んで、勢い余ってカードパックが放り出されて、そのままカードパックが川に落ちて流されて・・・」
・・・なんて言葉を掛けたらいいのか分かんない・・・
「転んで~」の当たりから杏奈の顔から生気が失せ、死んだ魚のような目をしだしたぞ。
あまりの杏奈の落ち込み様に背後に「ず~ん」て文字が見えるよ。
見ろ、ハネジローなんか「大丈夫?」って言わんばかりの表情をしてるぞ。
杏奈「その時にね、聞こえたんだ。弱々しい鳴き声が」
理人「鳴き声?」
杏奈「その鳴き声のところに行くと見たこともない生き物がいたの。それがハネジローだったの。ハネジローが精霊なんて知らなかったから、急いで家に連れて帰って動物病院に連れて行ってもらおうと思って見せたんだけどお父さんやお母さんには見えなかったから、後で気づいてすごく恥ずかしかったわ。で、とりあえず自分の部屋で夜通し看病して、朝起きたらハネジローの横にデッキがあったの。見るとハネジローのカードだった。他にも【ゴモラ】などのいろんなカードもあったわ」
理人「ん?杏奈ちょっとデッキを見せてもらってもいいか?」
杏奈「え、いいけど」
俺は杏奈からデッキを受け取って中を確認した。
【ゴモラ】に【ピグモン】・・・おいおい、【ゼットン】までいるぞ!?
理人「(経緯が経緯とはいえ、杏奈が持っていて大丈夫なのか?)」
???『(見る限りでは、彼女に邪悪な気配は感じられない。おそらく大丈夫だろう)』
答えたのは、【ウルトラマン(初代)】。
初めて地球に現れた光の巨人で、地球の平和を守るために戦った。
彼だけ【ウルトラマン○○】となっていない。
理人「ありがとう、返すよ」
杏奈「うん」
杏奈は返されたデッキを受け取ってケースに仕舞う。
杏奈「あ、私も一つ聞いていい?そこの精霊さんはハネジローと知り合いみたいだけど、どんな関係なのかな?」
こっちのお願いを聞いてもらっておいて拒否するのはどうかと思う。
なので、俺が異世界の人間である事、ウルトラマンの事、使命の事を話した。
杏奈は最初、驚いていたがすぐに受け入れた。
全て話し終えると、杏奈はある話を持ち掛けてきた。
杏奈「ねぇ、それ私にも手伝わせて!」
理人「な、駄目だ!危険なんだぞ!?」
杏奈「この世界の危機を知った以上、見て見ぬフリなんてできないわ!お願い!」
困惑する俺にウルトラマンが話しかける。
ウルトラマン『(理人、この話を受けてもいいのではないか?)』
理人「(何言ってんだ!?)」
ウルトラマン『(いずれ君一人だけでは対処できない事も出てくるだろう。その時、彼女がいれば・・・)』
理人「(でも・・・)」
ウルトラマンの言い分は分かる。
例えば俺が動ける状態じゃない時に闇の力が動き出した場合、仲間がいれば何とかなるかもしれない。
だが、怪獣のカードを持っているとはいえ、一般人の杏奈を俺達に巻き込むことには抵抗がある。
悩んでいると、別の声が聞こえた。
???『(僕は賛成です!)』
理人「(メビウス・・・)」
賛成の意を示したのは【ウルトラマンメビウス】。
宇宙警備隊のルーキーで、25年ぶりに地球に降りたったウルトラマン。
数々の戦いを仲間たちと共に心を一つにして乗り越えてきた。
メビウス『(僕は、僕たちウルトラマンは今日までどんな強敵にも負けずに戦ってこれました。それは共に戦う仲間がいたからなんです)』
???『(・・・俺も、仲間など必要ないと思っていた時があった。)』
メビウスに続くは【ウルトラマンビクトリー】。
地底人の青年が変身(ウルトライブ)するウルトラマンだ。
特徴的な王冠のような頭部に、V字型のクリスタルが全身に備わっている。
ビクトリー『(だが気付かされた。俺は、決して一人で戦ってきたわけじゃなかったとな。)』
ビクトリーの脳裏に、自らを慕う少年、共に肩を並べ戦った戦友、そして古くからの付き合いである相棒が浮かぶ。
そうだよな、ウルトラマンだって無敵じゃない、窮地に陥ることだってあるんだ。
皆仲間の援護や誰かの助けがあったから、どんなピンチでも乗り越え、様々な強敵にも勝ってこれたんだもんな。
メビウス、ビクトリーの言葉を受け、決断した。
理人「・・・分かった」
杏奈「・・・!じゃあ「但し、危なくなったら逃げろ。いいな?」・・・うん」
少し不満そうだがこれが俺の最大の譲歩だ。
理人「これからよろしくな」
杏奈「こっちこそよろしくね!」
この日、新たな友達と仲間ができた。
2015/12/20・・・・・・台詞修正。