遊戯王GX 光を継ぐ者   作:シャインロード

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今回デュエルは無いです。


第14話  Sにさようなら

制裁デュエルから数日経った、ある日の放課後。

 

 

???「それー!」

???「消えて無くなれー!」

???「「「これぞビッグバンだ!」」」

 

 

隣で三沢・十代・翔が壁に掛かれた星々(計算式)の消去・・・ビッグバンをしていた。

最初、俺に手伝い要請が来たが、今日中に片付けなければいけない課題があったので、机やベッドを運び出す作業だけを手伝い、ビッグバンは十代達に任せた。

 

 

十代「そりゃ!」

翔「やったなー!」

三沢「おい!何やって・・・ぶっ!?」

 

 

なんか隣の様子が変なんだが・・・

でも行ったらアカン気がする・・・

 

音楽でも聞いて課題に集中しようと思い、ヘッドフォンを付けて音楽のプレイリストを再生した。

 

 

 

 

 

 

 

(o|o)

 

 

 

 

 

 

 

課題が中盤に差し掛かった頃、時計を見ると7時過ぎていたので夕食をとりに行くことにした。

食堂に入ると、三沢と十代と翔がロブスターを食っていた。

 

 

理人「おっす!何話してるんだ?」

十代「お、理人!三沢の奴、オベリスクブルーになるんだ!」

翔「今日の野球の時にクロノス先生から言われたらしいんス」

 

 

十代と翔は手短に要点を言うと再びロブスターを食い始めた。

ふと三沢の方を見ると、少し浮かない顔をしていた。

 

 

理人「どうした?」

三沢「いや、ちょっとな・・・」

理人「何に悩んでるのか知らないけど、悔いのない選択をしなよ」

 

 

そう言って厨房に料理を注文しに、その場を離れた。

 

 

 

 

 

 

(o|o)

 

 

 

 

 

 

深夜。

 

課題も無事終わって寝ようとしたが、布団を被って十分もしないうちに起こされた。

 

 

ゼロ『起きろ理人。通路に生徒がいる』

理人「(・・・?生徒なら別に問題無いだろ?)」

ゼロ『前に理人と戦った鳥頭だ』

 

 

鳥・・・ああ、万丈目か。

なんか良からぬ事を企んでそうだな。

 

様子を見るか。

 

 

そっと戸を開けて外の様子を伺う。

そこには確かに万丈目がいた。

 

 

ゼロ『な~んか企んでるぜ』

 

 

万丈目はこっちには気づいていなかったが、周囲を確認して廊下に出ていた三沢の机の引き出しからデッキを取り出した。

そしてそのまま懐に入れて去って行った。

 

 

タロウ『追いかけるぞ!』

理人「おう!」

 

 

急いで万丈目の後を追うと、埠頭にたどり着いた。

万丈目の姿を探すと、今まさにデッキを捨てようとしていた。

 

 

理人「やめとけ」

万丈目「!」

理人「他人のデッキを捨てるのは頂けないな」

万丈目「銀城・・・!」

 

 

恨みがましく睨む。

なんか恨まれることしたっけ?

 

 

万丈目「これは俺のデッキだ!」

理人「いやいや、エリート君。君は人が寝静まった夜中に態々他の寮を通って埠頭にデッキを捨てに来たのか?」

万丈目「くっ・・・!」

 

 

もっとマシな言い訳しろよ。

しかし、三沢のデッキを持ち出して捨てる気だったとはな。

デッキが無ければ、寮の入れ替えのデュエルが・・・

 

・・・・・・ん?

 

 

理人「もしかして、三沢の寮の入れ替えデュエルの相手って・・・万丈目?」

万丈目「!」

理人「相手のデッキを捨てて不戦勝・・・でもさ、不正をして勝ったところで、お前はその結果を誇れるのか?デッキを盗んで勝つことがエリートの戦いか?」

万丈目「それは・・・」

 

 

なにか思うところがあったのか、黙ってしまった。

 

 

理人「例えどんな相手でも正々堂々戦えよ。制裁デュエルの十代は伝説のデュエリスト相手でも諦めなかったぜ。十代にできてお前にできないことなんてない」

万丈目「・・・」

理人「何を考えてこんな事をしているのか知らないけど、今戻れば俺も何も見なかったことにする。行けよ」

 

 

万丈目は何も答えなかったが、デッキを投げ渡した。

そして振り返ることなくブルー男子寮に戻っていった。

 

 

ゼロ『いいのか?』

理人「ああ、万丈目はデッキを捨てなかったし、取り戻した。それで十分だ」

ゼロ『そうか』

理人「さて、デッキを戻してもう一回寝よ」

 

 

三沢のデッキをポケットにしまい部屋に戻・・・・・・!

 

 

 

今何かが目の前の森を横切った・・・!

 

 

ダイナ『さっきの奴じゃないのか?』

タロウ『いや、違う筈だ。せっかく見逃してもらっておいて、それを棒に振るようなことはしないだろう』

理人「そこまで愚かじゃない・・・ハズ」

 

 

気配を殺し、ゆっくり近づいく。

木の影に移動してそっと覗きこむ。

 

 

理人「・・・なんだ猿か」

 

 

そこにいたのは1匹の猿だった。

 

 

タロウ『この島にも動物がいたんだな』

理人「・・・?でもなんか様子が変だぞ?」

 

 

頻りに辺りを見渡していて、まるで警戒しているように見える。

ちょっとした物音でも過剰に反応していた。

まるで、何かから逃げているような・・・?

 

その様子に首を傾げていると、突然上から網が被さって猿を捕らえた。

直後、俺が潜んでいる茂みとは正反対の茂みから黒服の男達が現れ猿に近付いた。

 

 

???「ようやく捕まえたぞ!」

???「研究所から逃げたらどうなるか、教えてやる!」

 

 

そう言って男たちは、猿を捕らえた網を引っ張って森の奥へと消えていった。

 

 

タロウ『さっきの男は《研究所》と言っていた。恐らくあの猿は実験動物なのだろう。』

ゼロ『あの猿、そこから逃げて来たのか』

 

 

余程酷い事をされたんだろう。

でなきゃ、あんなに怯えたりしない筈だ。

・・・放っておけないな。

 

 

理人「行こう」

ゼロ『へっ、そう言うと思ったぜ!』

 

 

すぐさま男達が消えていった森の奥へと向かった。

 

 

 

 

 

 

しばらく進むと、研究所らしき建物があった。

 

見張りは・・・いないな。

 

 

ゼロ『ここ鍵開いてるぜ!』

 

 

ゼロが中の様子を偵察し、潜入できる場所を発見した。

 

こういう時、精霊って便利だよね。

 

 

 

 

 

 

警備「む?お前何m「オラァ!」バラバッ!?」

 

研究員「ん?今何か音が「フッ!」ギギッ?!」

 

黒服「貴様!ここでなn「ホアチャ~!」バゾブッ!?」

 

 

やたらと誰かとエンカウントするな。

まぁ、おかげでここの責任者の居場所が分かった訳だけど(居場所を吐かせた後、絞め落とした)。

 

 

ゼロ『ここじゃないか?』

 

 

そう言って指さした先には《所長室》のプレート。

俺は意気揚々とドアを開けた。

 

 

さーて、楽しいO☆HA☆NA☆SHIの時間だ。

 

 

 

 

 

 

 

数時間後、俺は檻に囚われていた猿を連れて森の中にいた。

 

最初、俺を研究所の人間と思ったのか、猿は檻を開けても出てこようとしなかった。

酷いことをされたのだと想像がついた。

 

なお、この時数名のウルトラマンが怒っておられました。

顔を・・・というか体を赤くして。

 

ふと猿の腕に怪我があるのを見つけて、治療ができるコスモスに怪我を治してもらった。

すると怪我を治してもらった事で俺が敵じゃないと分かってくれたらしく、自分から檻の外へ出てきた。

 

猿をヒョイっと担いで研究所を後にした。

 

途中、猿を捕らえた黒服とニアミスしつつ、研究所から脱出した。

 

 

・・・え、所長?

ちょっとO☆HA☆NA☆SHIしたら、猿を解放することに快く了承してくれたよ。

 

部屋を出る時、ゼロが『えげつねぇ・・・!』とか言ってたけどなんのことカナ?

 

 

理人「ほれ、お前は自由だ。好きな所に行きな」

 

 

猿を地面に下ろすと、オドオドしながらも俺から離れる。

そして遠くの方で仲間たちの姿を見つけると、嬉しそうに仲間の元に帰って行った。

 

 

理人「じゃあな~猿~!」

ゼロ『もう捕まるんじゃねぇぞ!』

 

 

空を見上げると若干明るくなってきたので俺も寮に帰り、三沢のデッキを元の場所に戻して寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、埠頭近くの海岸に立ち、俺は海の方を向いて高らかに叫んだ。

 

 

理人「ウルトラ5つの誓い!

一つ!腹ペコのまま学校に行かぬ事!

一つ!天気のいい日に布団を干す事!

一つ!道を歩く時には車に気を付ける事!

一つ!他人の力を頼りにしない事!

一つ!土の上を裸足で走り回って遊ぶ事!」

 

 

昨日、三沢と万丈目の寮入れ替えデュエルが行われた。

三沢は6つの各属性のデッキから水属性のデッキを選んで万丈目に挑んだ。

万丈目も不正をすることなくデュエルしたとか。

 

デュエル内容は十代から聞いたが説明が雑で分かりにくかったので割愛。

 

結果は三沢の勝利だった。

けど、三沢はイエローに留まった。

 

後で理由を聞くと、「オベリスクブルーに上がるのは俺や十代を下して学園ナンバーワンになった時」だそうだ。

「なんだそりゃ」と口にすると、「お前には言われたくない」と苦笑いされてしまった。

 

ちなみに、俺はデュエルの時就寝が遅かった所為で昼までグースカ寝てた(笑)。

 

 

???「お前は・・・銀城・・・!」

理人「ん?万丈目か?」

 

 

帰りに埠頭の前を通ると、何故か万丈目がいた。

 

 

万丈目「さっき、何を叫んでいた・・・?」

 

 

どうやら聞かれてたらしい。

まぁ、叫んでたし当然か。

 

 

理人「ああ、あれは嫌なものや許せないもの、そういったものと戦える勇気ある者になるための誓いだ。毎朝ここに来てやってる。そういうお前はここで何してるんだ?」

万丈目「・・・俺は、この学園を去ることにした」

 

 

唐突だな!

入学して半年も経ってないのに。

 

 

理人「三沢に負けたからここにはいられないってか?」

万丈目「違う。己の未熟さを知ったからだ」

 

 

格下に負けて肩身狭くなって逃げ出すわけじゃないらしい。

 

 

万丈目「だが、このままじゃ終われない。俺は今よりも強くなってここに戻って来る!お前にも必ず借りを返す!いいな!」

理人「ああ、その時を楽しみに待ってるぜ」

 

 

船が埠頭に着き、橋が架けられた。

それを見て、万丈目は歩き出した。

 

 

万丈目「俺はもう行く」

理人「ああ、元気でな」

 

 

万丈目が乗り込んで数分後、万丈目を乗せた船は動き出した。

 

 

 

これはこれで寂しくなる・・・のか?

 

暫く船を見ていると背後から声がした。

 

 

???「おやおや、万丈目君は行ってしまったのにゃ?」

理人「うわっ!ビックリした!」

 

 

振り返ると大徳寺先生がいた。

怪談のときといい、気配を殺して近付く特技でもあんのか!?

 

 

理人「大徳寺先生、驚かさないでください!」

大徳寺「それはすまなかったのにゃ。昨日の万丈目君の様子が気になって探してたんですが・・・」

 

 

そう言った大徳寺先生の視線の先にある船は、既に小さくなっていた。

 

 

理人「いつか戻ってきますよ。ここで終わるような奴じゃないでしょ」

大徳寺「そうですか・・・時に銀城君、朝御飯はもう食べましたのにゃ?」

理人「あ!」

大徳寺「急げば、まだ間に合う筈ですにゃ」

理人「先生、失礼します!」

 

 

大徳寺先生に挨拶をして全速力で寮へと向かった。

時計を見るともう朝食の時間になっている。

急がねば!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~おまけ・アフター~

 

 

 

十代side

 

 

十代「おーい!万丈目ぇー!」

翔「万丈目くーん!」

 

 

翔から万丈目がいなくなったことを聞いて、俺と翔は万丈目を探しに教室を抜け出した。

授業?もちろんサボりだぜ!

 

校内から秘密の抜け穴を通って外に出ると、何故か明日香達3人が待ち構えていた。

俺達が万丈目を探しに行くことを話すと、見逃す代わりに一緒に万丈目を探すことになった。

 

とりあえず森の中を探しているんだけど・・・

 

 

翔「どこ行っちゃったんだろ、万丈目君」

明日香「はぁ・・・まったく・・・」

 

 

いくら呼んでも返事がない。

明日香も呆れて・・・?息を吸って・・・?

 

 

明日香「万丈目君!!出て来なさぁぁぁい!!デュエルに負けたくらいで雲隠れなんて情けないわよー!!!」

 

 

びっくりしたー!

大声だすなら先に言ってほしかったぜ。

明日香の奴、相変わらずきついよな・・・

 

 

 

 

その後もあちこち探し回ったけど万丈目は見つからなかった。

しかも、埠頭付近を探していたら偶然居合わせたクロノス先生に見つかって、授業をサボったペナルティとして反省文10枚を言い渡された。

 

この間も書いたばっかりなのによ・・・

 

 

次の日。

また徹夜して書いた反省文を提出しに行くと、途中で理人に会った。

「後で、万丈目を探すのを手伝ってくれ」って頼むと・・・

 

 

理人「え、万丈目?昨日、朝一の船で島を出てったけど?」

 

 

・・・・・・

 

そ、そんなぁーーーーーーー!!?

 

 

 

十代side out

 

 




研究所で赤くなって怒っていたウルトラ達。⇒ティガ・ダイナ・コスモス・ネクサス・ゼロの五人
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