霊夢さんは仮想世界で修業中   作:かまぼこ2000

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()・・・霊夢の心の声
【】・・・龍神の天の声
《》・・・固有名詞、システム音声または文章

今回はチュートリアル回です。


具現化する世界 ~Aincrad~
第2話 Link start


あたりに満ちた光が消えていく。

そして視界に広がったのは紅魔館の一室から装飾物を取り払い、そのうえ小さくしたような殺風景な部屋だった。

 

「龍神に送られる異世界の説明聞くの忘r【《ようこそソードアート・オンラインへ!》】うわぁ!」

 

突然私の耳と頭に声が響いたかと思えば眼下に半透明の浮かぶ板が現れる。

 

「龍神・・・いるならいるって言いなさいよ!!!」

【えへへ、ごめんねつい驚かせたくなっちゃって】

 

そのまるで反省のない態度に青筋を浮かべるがこんなことで争っていても仕方がないかとため息を吐く。

そして物言わず静かに浮かんでいる板に目を向けると表面には文章と赤の”〇”が書かれていた。

 

《ようこそソードアート・オンラインへ!ただ今からチュートリアルを開始します》

 

「この丸を押せばいいのかしら?あとチュートリアルって?」

【そうだよ。チュートリアルっていうのはこれから始めるゲームの操作方法の手ほどきっていう意味だね】

「え?ゲーム?操作方法?」

【じゃあそこらへんの説明は僕がしよう】

 

 

龍神説明中・・・

 

 

【・・・と、こういう感じ。大体わかった?】

「あ~なるほど・・・。つまりここは外の世界の住人が科学で作り出した娯楽の夢世界で、他にも強さはレベルやステータス、アイテムで決まると」

【おお飲み込みが早いね】

「知識として頭に入れただけで全然実感湧いてないけどね」

【まぁそれは仕方ない。経験していこう】

「ええ」

 

とりあえずこの世界の概要がわかれば自然と文章の言わんとすることも掴める。そうなればあとはこっちのものだ。

素早く内容を読み進めていき早速キャラクリエイトを開始する。

 

 

10秒で終わった。

いやだって修行できれば別に外見とかなんでもいいし。

姿鏡と板が現れて《以降この容姿は一切変更できませんがよろしいですか?》と表示されるが迷いなく〇ボタンを押す。

すると様々な得物が並べられた長机が青い光に包まれて出現し、

同時に《使用する武器を選択してください》という文とその下にそれぞれの形を表した記号が現れた。

見ると8種類あり、内訳は曲刀、片手直剣、短剣、細剣、棍棒、片手斧、両手斧、槍になっているようだ。

 

「うーんどうしようかな」

 

自分が幻想郷にいた頃は札、針以外にお払い棒を武器として使っていたが・・・長さ的に見ると棍棒がよさげでも見た目からして重そうだ。

ちなみに余談になるが龍神から教えてもらった内容によるとこの世界における強さを表すステータスは素早さ(AGI)、筋力(STR)、体力(VIT)、器用さ(DEX)の4つから構成されていてそれぞれ伸ばしたい方向を自分で決められるらしい。

そして自分はAGI、STRに特化しようと考えているためこれを踏まえると速度を殺す棍棒は使えないということになる。

だが逆に短剣を使おうものなら今度は軽すぎてせっかく育てた攻撃力が無駄になってしまうだろう。

だからそのちょうど中間かつ長さも考えると残るは曲刀と片手直剣になる。

後者は直感的に使い方が分かるが前者は・・・クセが強そうだ

と、なると・・・

 

「片手直剣ね」

【へえ、てっきり霊夢なら棍棒を選ぶと思ったんだけど】

「だって私すばやさと攻撃力特化のステを目指してるから重いものは使いたくないし」

【なるほどね。ところでそれってつまり体力にはポイント振らないって事・・・?】

「逆に回避すれば減らない体力に振るポイントなんてあるかしら?」

【・・・】

 

龍神が沈黙してしまったがなにかまずいことでも言ってしまったのだろうか。

でも間違ったことなんていってないしやっぱり原因は別にあるのかもしれない。

よくわからない神様だ。

とりあえず黙り込んでしまった彼女は置いておいて片手直剣を選択し次の段階に進む。

 

《最後に使用するアバターの名前を入力してください》

「これでやっと最後ね。名前は博麗・・・ってこれはあるふぁべっとってやつかしら?ちょっと、ちょっと龍神!これどうすればいいの!」

【・・・ん?んんー、ああこれね。じゃあ口頭で打ち込む文字教えるから何を入力したいのか言ってごらん】

「そりゃ名前なんだから博麗霊夢でしょ」

【いやそれはちょっとまずいんだ・・・】

「なんで?」

【そのー・・・まぁ・・・簡単に言うと君、いやきみたち含む幻想郷という存在は実は外の世界でそこそこ知られていてね・・・】

「・・・はぁっ!?ちょっとそれどういうことなのよ!!?」

【話せば長くなるから今は言えない・・・かな。ごめん。これは状況が落ち着いて時間が出来た時に絶対に話す。あとこれからは霊夢という存在がこの世界に来ているという事を少しでも悟らせることがないように幻想郷関連の情報は一切無しでよろしく、ね】

「わかったわ。後絶対に、絶対に話すのよ?」

【もちろん】

 

この世界に来る前にちらっと聞いた紫号泣事件よりさらに衝撃的な内容を耳にしてしまったが今はまだ明かすべき時ではないらしい。

ならばその瞬間が来るまでに覚悟くらいはしなければ。

 

「じゃあ名前、というよりは偽名か。そうねぇ・・・、”みこ”で」

【・・・まぁそれくらいならいいか。じゃあ下から二列目の右から4番目にある・・・そうその上が二つまるっとしてる文字を押して・・・】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【これ時間空いたらローマ字教えたほうがいいやつだわ】

「はぁ~日本人ならひらがなカタカナ漢字使いなさいよ~」

 

 

***

 

 

《チュートリアルお疲れ様でした。それではSAOの世界へご案内いたします》

「ふぅ~やっと胸高鳴る冒険の始まりってわけね~。ってか今更だけど娯楽目的の場所で修行になんてなるのかしら」

【なるよ。”もうすぐ”ね】

「ならいいけど」

 

今この部屋にあるのは目の前の扉だけだ。

つまりこれをくぐればそのSAOへ行けるということだろう。

 

「よしっ!じゃあ行くわよ!」

【おー!】

 

そして私は決意を秘めて科学の生み出した夢世界へと踏み出した。

 

 

 





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