IS~ 学園都市が存在する世界~   作:ライナナ

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三話

 

晶、シャルル、ラウラはベットに座りながら向かい合っていた。

ただし空気がかなり重い。

 

 

ラウラは二人を眺めていて、

シャルルはバツが悪そうに黙ってた。

 

 

 

「まあ、男装して転校した理由を話したくなければ、

俺は聞かないけど?」

 

 

 

「え?」

 

 

「その態度を見れば、

多方上の命令だろう?」

 

 

 

晶はシャルルの態度でシャルルが無理やり男装させられていたと予測した。

 

 

「俺はほかの連中に話す気はないから安心しろ。

むしろ、隠蔽に力を貸してもいいくらいだし」

 

 

晶はそう言って、ラウラに視線を向ける。

 

 

「私はお前たちに興味はない」

 

 

ラウラはそう口にした。

 

 

「とまあ、限りなくデレる可能性がないお嬢ちゃんがああ言ってるわけだし、

このあとの行動派お前次第だ」

 

 

 

「ありがとう」

 

 

「いえいえ」

 

「ふん」

 

 

「僕が男装した理由は話すよ」

 

 

 

シャルルは自分の置かれている状況を説明し始めた。

 

 

自分の母親がデュノア社の社長の愛人、

母親と二人暮らしをしていたけど、母親は病でなくなってそのあと、

父親に引き取られたこと、その父親が経営するデュノア社がISの開発が波に乗れず

危険な状況で、自分は第三世代のデータを盗むよう命令されてきたことを全て話した。

 

 

 

 

「まあ、理由はわかったけど、

お前はそれでいいのか?」

 

 

「え……?」

 

 

「自分の人生自分が主役だぜ。自分で人生を決めればいいだろう?」

 

 

「僕にそんな権利はないよ。 周りにバレたら本国に呼び戻されちゃうし、

そのあとは――「いや、学園の特記事項第21に。本学園における生徒はその在学中においてありとあらゆる国家・組織・団体に帰属しない。本人の同意がない場合、それらの外的介入は原則として許可されないものとする―え?」

 

 

 

シャルルの言葉に割り込み学園の特記事項を話した晶にシャルルは驚いた。

 

 

「それがある限り、三年は無事だろう。

それまでに解決策を見つければいいんだし」

 

 

「でも、みつからなかったら…」

 

 

「だったら、助けてもらえばいいだろう?

お前が求めれば俺は答えるし、迷惑なんて思ってない」

 

 

「…ありが…とう」

 

 

泣きながら俺を言うシャルルに晶は頭を撫でてやった。

シャルルはそのまま甘えた。

 

 

「さて、シャルルは自分の秘密を話したし、

今度は俺たちの番だな」

 

 

晶はラウラに視線を向ける。

 

 

「なんだその目は?」

 

 

「ルームメイトだろう、お互い腹を割ったほうがいい。

何かあったときは協力できるし。それに話したほうがお互いのことをしれてスッキリできる」

 

 

「それは貴様の理屈だろう? 私には関係ない」

 

 

 

「ラウラって織斑先生のこと尊敬してるだろう?

なんか、あの人の言うことだけ素直に聞いてたし」

 

 

「だとしたら?」

 

 

「いや、あの人がラウラの立場なら腹を割って話しそうだし。

あの人って堂々としてるだろう?」

 

 

「…くっ(確かに)」

 

 

「それなのにラウラははなさないか、あの人が知ったら幻滅するだろうな」

 

 

「わ、わかった、話せばいいだろう」

 

 

(意外に話にのせやすいな。それに軍事秘密なら話す可能性は低そうなのに)

 

 

 

「貴様のほうこそ話す気があるのか?」

 

 

「ああ、ただ、俺の話はちと重いから最後にしてもらいたんだが」

 

 

「いいだろう」

 

「はは…」

 

 

ラウラの態度に苦笑するシャルル。

 

 

 

そのあと、ラウラは自分のことについて説明をした。

 

 

自分が遺伝子強化試験体で人工合成された遺伝子から作らたこと、

軍人として優秀な成績を残していったが、

ISの登場で彼女の立場は大きく変わった。

 

 

適合性向上のために行われた実験でっラウラは大きなハンデを負うことになり、

落ちこぼれの烙印を付けられた。

 

そんな時に千冬に出会い、救われたと語る。

 

 

 

 

 

 

 

ラウラは説明したあとなんかスッキリした表情をしていた。

 

 

 

 

 

「ふむ、改めて説明してみるとスッキリするものだな」

 

 

「だろ?」

 

 

晶はそう言って、無意識にラウラの頭を撫でた。

 

 

「貴様、何をするか!!」

 

 

「ああ、悪い、なんか無意識に」

 

 

その行動を見ていたシャルルは少しムッっとなったが、

なぜか晶の気持ちもわかっていた。

 

 

 

「で、今度は貴様の説明だぞ。まさか、

ここに来て大したことは無いとか言う訳ではないだろう?」

 

 

 

「ああ、それより、書くものと紙を用意してくれないか?」

 

 

「いいけど」

 

シャルルは自分の筆箱とノートを取り出した。

 

 

 

「まあ、これを使うのはあとだから、ここにおいておくとして、

とりあえず、二人に聞きたいことがある?」

 

 

「何?」

 

シャルルは返事をしたがラウラは代わりに睨みつけた。

 

 

 

「学園都市にいる生徒数は外部だとどれぐらいだと思われているんだ?」

 

 

「それと、貴様が何の関係がある?」

 

 

「いや、念の為に確認だ」

 

 

「180万ぐらいだって聞いたけど。

それって本当なの?」

 

 

「ああ、学生の数はそれぐらいだ。そこで問題を出す、

その中で奨学金をもらっている学生はどれぐらいだと思う?」

 

 

 

「え?」

 

「どう言う意味だ?」

 

 

「なに、このあとの説明に関係があるからだ。

予想は?」

 

 

「五千人くらい?」

 

「なら、私はその倍だ」

 

 

 

(やっぱり、あまり知られていないか。

一部の人間だけに噂を流し、政府に感づかれないようにしているのか?)

 

 

 

「晶?」

 

 

「ああ、悪い、ただ、やっぱり知られていないなと思ってな」

 

「え?」

 

 

「答えは全員だ」

 

 

「「は!?」」

 

 

 

 

「ちなみに俺は毎月800万ぐらいもらってる」

 

「「…!!」」

 

 

「まあ、そんな奴は本当にごく一部で、普通は生活に困らないくらいはもらえる」

 

 

 

「な、なんで!? そんな話聞いたことないよ?」

 

 

 

「まあ、そんな情報を流してないだけとしか言い様がないな」

 

 

 

「待て、貴様がそれだけの奨学金をもらえるのは問題だが、

なぜ全員がもらっている?」

 

 

「ぶっちゃけ言って、人体実験の契約料だ」

 

 

 

「人体実験!?」

 

 

「さて、ここで、もうひとつ質問。

生活に困らないだけの金が振込まれるなら。親はどうするでしょう?」

 

 

 

「それは…」

 

 

「大抵は学園都市に預ける、もう一方は預けたあと行方をくらます親は結構いた。

俺の親もそうだったし」

 

 

「ま、まて、それはともかく、人体実験ってなんで学園都市の連中は何も言わない!!」

 

 

180万の生徒が何も言わないのはおかしいと思ったのか、ラウラは叫びながら質問した。

 

 

 

「そりゃあ、みんな憧れているからな」

 

 

「憧れ?」

 

 

 

「能力にだよ」

 

 

シャルルの言葉に答えた晶。

そして、ラウラは晶の言葉に不審な視線を送る。

 

 

 

晶はシャルルのシャーペンを借りてノートに何かを書き始めた。

 

二人共それを見ていたら、晶は一瞬で二人の名前を書き終えた。

 

 

「今、何したの?」

 

 

 

「俺はゆっくり書いただけだ。お前たちにとっては一瞬だっただろう?」

 

 

 

 

 

「「・・・」」

 

 

 

「学園都市は超能力の開発を行っている。おれの能力は自己時間の加速、

っまあ、簡単にいえば、一秒を数倍に引き伸ばす能力だ。

それと、もう一つはその分だけ相手の自己時間の停滞だ」

 

 

 

二人は信じられない表情をしていた。

 

 

 

「銃弾をさけるどころか、こっちの銃弾で撃たれた銃弾をぶつけることも可能だ」

 

 

 

「でも、そんな話聞いたことないよ?」

 

 

「そりゃあ、学園都市が黙っていたからだろ?

俺達も外部での能力使用は固く禁じられているし」

 

 

「学園都市の学生はみんなそんな能力を持っているのか?」

 

 

さすがのラウラも気になっったのか、質問をした。

 

 

 

「まあ、ピンからキリまで能力の強弱はあるけど、

俺の能力は珍しい部類だから、奨学金も高い」

 

 

 

「ほかにも能力があるの?」

 

 

「まあ、わかりやすい能力は電気使いや発火能力〈パイロキネシス〉、

大気操作能力者、念動能力者、精神感応者、読心能力者や透視能力者、

あとはテレポート能力者か、簡単に説明できる能力はこれくらいだな」

 

 

「「……」」

 

 

「ちなみに能力は6段階あるぞ」

 

 

「6段階?」

 

「ほとんどのものはレベル0、

レベル0は微弱な力で、機械で計測しないとわからないレベル。

レベル1は0より多少いいくらい、レべり2もレベル1よりマシだけどほとんど役に立たない。

そして、レベル3は日常で便利に仕えるくらい、

ほとんどの学生はこのレベルより下だ。

レベル4から、一気に人数が減少で、その力は科学技術では到底再現不可能な現象が可能で、

戦闘においては軍隊で戦術的価値が得られる力だ」

 

 

 

シャルルとラウラは黙って晶の言葉を聞いていた。

 

 

「ちなみに、俺の能力はレベル4だ」

 

 

「あれでレベル4?」

 

 

「ああ、それより上のレベル5は8人しかいない。

その力は単独で軍隊と対等に渡り合える力だ」

 

 

「単独で軍隊と渡りあえるだと?」

 

「ああ、一番有名な超電磁砲は確か情報だと10億ボルトの高圧電流を出せるらしい、

もうひとりのレベル5は原子崩しと書いてメルトダウナーとよばれてるな。

詳しくはわからんがその名の通り原子レベルで物や人を崩す能力じゃないのか?

ハッタリで名前をつけるとは思えないし」

 

晶の言葉にふたりは言葉を失った。

 

 

 

原子レベルで崩す攻撃をくらったら、たとえISでも生き残れない、

加えて10億ボルトの高圧電流もISでは無理がある。

 

 

 

「僕達も能力を得られるの?」

 

 

「さあな、でも、才能がないと殆どは生活に役に立たない能力だし、

才能ない奴が能力を上げるのいはヤバイくクスリや実験を受けないとレベルは上がらないだろう」

 

 

 

「やばいクスリって」

 

 

「そういった人間は二種類いる、自分から望んだ人間と、

無理やり投薬された人間だ。

前者はレベルを上げたい為、

後者は親に捨てられて守ってくれる者がいないから

モルモットにされた人間だ」

 

 

 

ふたりはその言葉を聞いて自分たちが持っていた学園都市の認識が崩れた。

 

 

「俺も、両親に捨てられてな、モルモットだったんだよ」

 

 

 

「え!?」

 

 

ラウラは自分も同じ経験があるゆえにあまり驚かなかったが、

シャルルはその逆で声を出して驚いた。

 

 

 

「俺がうけた実験の名は『プロデュース』。

能力者の能力がどこに宿っているのかを調べるために、

意識がある状態で脳を切り分ける実験だ」

 

 

「「!!」」

 

 

「俺の能力は自己時間の加速、単純に5倍加速させたら、

10年かかる実験は2年にまで短縮できる。

だから、連中は俺の脳を切り分けたあと、

ほかの人間の脳に移植できないかとかの話もあったくらいだ」

 

 

 

「「……」」

 

 

「脳の移植する前に拒絶反応がでない女の子の臓器を俺の臓器と入れ替えて試したし。

俺がISを起動できる理由はそれじゃないかと思ってるけど」

 

 

 

気軽に話している晶にどんな態度をすればいいかわからなくなった二人。

 

なんで晶は最後に話したのか理解できた。

 

 

「はっきり言って、学園都市の研究者は頭のネジが緩んでるどころか、

外れて頭がぶっ飛んでる。

なんせ、その実験施設には死体処理施設があったくらいだしな、

いや、死体じゃないか、脳死体処理施設のほうがあってるか?」

 

 

 

「なんで、貴様はそんな態度をとっていられる?」

 

 

ラウラは晶の態度に疑問を持ち質問をした。

 

 

「俺が復讐をしないのかと思ってるようだけど、

機会があるなら迷わず、その研究者を殺すぞ。

復讐の道を選んだからといって日常を楽しめないわけじゃないし、

俺の人生俺が主役だ、脇役を気にして日常を楽しめないなんて誰が決めた?」

 

 

 

笑いながらあっさり言い切る晶に唖然する二人。

 

 

結局、晶は二つの道を選んだのだ。

 

 

 

「まあ、俺みたいなやつでも、日常を楽しめるんだ、

脇役のせいで人生を諦めるのはまだ早いだろ?

俺も協力してやるし」

 

 

 

「うん、ありがとう」

 

 

「さて、俺についてはもう殆どないけど

何か質問はあるか?」

 

 

「なぜ、お前はレベル4なのだ、

それだけの能力ならレベル5と呼ばれても可笑しくないのだろう?」

 

 

 

ラウラは晶の能力がレベル4だということに不思議に思った。

 

 

「加速と停滞、それは驚異といってもいい能力だぞ?」

 

 

「ああ、加速はともかく、

俺、停滞のことは学園都市に秘密にしてるから」

 

 

「そうなの?」

 

 

「本来の能力は一人につき一つだ。

俺は例外中の例外、加速と停滞の二つの能力だ。

研究員どもが知ったらどう出るかは想像がつくだろ?」

 

 

「「…」」

 

 

 

晶が受けた人体実験をしれば、その行動は想像できてしまった。

 

 

「だったら、なんで私達に話した?」

 

 

 

「俺から腹割って話をするって言ったのに、

隠すのはおかしいだろ?

まあ、停滞に関してはあまりほかの人に行って欲しくないけど」

 

 

 

「それは大丈夫だよ。

超能力なんて話ししても誰も信じてくれなさそうだし」

 

 

 

 

「まあ、俺の能力は実際に見ないと信じられないからな、

さて、っ時間も遅いし、そろそろ寝るか?」

 

 

 

「え?…もうこんな時間なんだ!?」

 

 

「話に夢中で気づかなかったからな」

 

 

 

晶はそういって、布団を敷いた。

 

 

 

 

三人はそれぞれの布団に入る。

 

 

「悪かったな、ラウラ」

 

 

 

「何がだ」

 

 

暗くなった部屋で晶はラウラに謝った。

 

 

「俺の理屈で過去を話したことについてだよ」

 

 

「今更か?」

 

 

「はは、ごもっとも」

 

 

 

「さっき言ったように、私も話して多少スッキリしている。

そ…それについては貴様に感謝しする」

 

 

「「…」」

 

 

「聞きましたお嬢さん? ラウラお嬢様がデレましたよ?」

 

 

「うん。なんかすごく可愛い」

 

 

「貴様ら、蜂の巣になりたいのか?」

 

 

「「おやすみなさい~」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

晶は瞳をとじ、眠りに着くと不思議な空間に立っていた。

 

 

 

 

地面はクリスタルで出来ていた。

そして机と椅子が二つ。

 

 

椅子には女の子が座っていた

 

 

 

「こんばんわ、晶」

 

 

「こんばんわ、( かなで)

 

 

晶は挨拶をして椅子に座った。

 

 

 

「それで、どうしたんだ、

昨日はまったく話しかけてこなかったけど?」

 

 

晶は質問すると、奏と呼ばれた少女は微笑みながら答えた。

 

 

「貴方に気を使ったのよ。

女の子ばかりの学園で緊張してたでしょ?」

 

 

「緊張というかげんなりしてたな」

 

 

「ええ、わかってたわ。

あなたのことは誰よりもわかっているんだから」 

 

 

 

「そうでしたね」

 

 

 

「私は貴方の臓器、その臓器に宿った人格なんだから。

その所為で、貴方はISを動かす事ができ、学園都市を離れることになった」

 

 

 

「奏、俺はそんな風に思ってないぞ」

 

 

「ええ、ちょっとからかっただけ」

 

 

「からかうならタイミングを考えてくれ」

 

 

「ごめんなさい。

でも、よかったわね、可愛い二人の女の子と同じ部屋で寝ることになって」

 

 

「いかがわしく聞こえるから止めてくれない」

 

 

「ふふ、まあ、いざとなったら私が表に出て止めるから、

自分のやりたい事をやりなさない」

 

 

「いや、俺の好みは金髪ツインテールの双子の姉妹の後輩です。

それに、君が思ってることをやったら君が止めても、俺の人生は終わりだろ?」

 

 

「そうね、そういうことにしておくわ」

 

「いや、そうだから。両方ともそうだから」

 

 

 

二人は他愛も無い話をした後、真剣な表情をした。

 

 

「それにしても、学園都市のことについては、

外部は全く知らなかったな?」

 

 

「そうね、科学技術はともかく、

能力の噂ぐらいは流れてもおかしくなかったのに」

 

 

「まあ、俺達もISなんて興味なかったからな」

 

 

「その興味のなかったISに乗った感想は?」

 

 

奏の質問に晶は心底嫌な表情をして答えた。

 

「俺の能力とは相性は最悪だな」

 

 

「でしょうね、いくら手動での操縦は要らないといっても、

機械であることには変わらないし」

 

 

「やっぱ自転車しかないか」

 

 

「ママチャリ事件はすごい話題になってたわね」

 

 

「ははは、ママチャリで銀行強盗を追いかけた時の話か?」

 

 

「ええ、お金を奪って、

逃走中にママチャリで追いかけられたんですもの、

彼等はだけじゃなく、それを見た人たちにもトラウマを与えたんじゃないかしら」

 

 

「強盗たちの顔は面白かったし、

銀行のお金も戻ったからいいじゃん」

 

 

 

「はぁ、それはそうだけど」

 

 

奏は呆れてため息をついた。

 

 

晶とこうやってかいわできるようになってから、

かなり経つが、晶の極端な性格に呆れるばかり。

 

それでも、晶をからかったり、からかわれたりの関係は変わることはない。

 

 

「それにしても、あの子達に能力のことを話しても良かったの?」

 

 

「さっきの話を聞いてたならわかるだろ、お互い腹を割って話ししたほうがすっきりする」

 

 

 

「それはそうでしょうけど、あなたの立場が悪くなるわよ」

 

 

「だから、俺だけ自分のことを話さない理由はねえよ。

それに、二人の立場をしったら、

助けてあげたいしな」

 

 

「そうね、父親のためにスパイをやっているのならともかく、

強制は私も嫌いね」

 

 

「ああ、それと、ラウラは以前の俺に似てるだろ?」

 

 

「そうね。周りに壁を作ってた時の貴方に似てるわ」

 

「レベル4以上の能力者に片っ端から喧嘩売ってた時に当麻にであって、

ほかの道を見つけることができたからな」

 

「だから、彼女達を救いたいのね」

 

 

「あいつの真似事じゃないけど、あの二人はチビ達と一緒でほっとけねえからな」

 

 

 

「本当にそれだけなのかしら?」

 

 

奏は微笑みながら質問した。

 

 

「ほかに何があるんだよ?

俺の事を誰より分かってるのはお前だろ?」

 

 

晶は奏の質問に呆れながら返した。

 

 

 

「そうね、今回はそういうことにしてあげましょうかしら」

 

 

「とんでもなく上から目線ですね奏さん」

 

 

額に血管が見えそうな形相で晶は言った、

他愛もない話で彼らの夢は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

学園都市の窓もドアも部屋、男は中央にある巨大なガラスの円筒器の中で逆さになった人間が微笑んでいた。

 

 

 

 

「やはりアレの能力とISの相性は悪かったようだ。

これなら、不測の事態に陥った時は能力を人まで使う可能性が出てきた。

『猟犬部隊』と彼をよく知っている木原を向かわせて待機させよう」

 

 

 

 

アレイスター・クロウリーは微笑みながら指示を出した。

 

 

「私だ。『落第生』に猟犬部隊が失敗した時に、

現場に出て好きにしろと伝えてくれ」

 

 

 

 

『了解』

 

 

 

通信で、仲介者に伝えるアレイスター。

 

 

その表情は男にも女にも、大人にも子供にも、

聖人にも囚人にも見える微笑みで舞台を眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仲介者から連絡を受けた暗部組織の一つ『落第生』。

 

 

「上からの目入れが来た」

 

 

ゴスロリを着た無表情の少女が椅子に座って差しを読んでいた男達に伝えた。

 

 

 

「なんだ?」

 

 

「IS学園で大能力者と猟犬部隊が戦い、

大能力者が勝ったら、現場に出て好きにしろだって」

 

 

 

「IS学園? そうか、それだったら俺が行く、

あの学園に殺した女いるからな」

 

 

 

中学生くらいの男が笑みを浮かべて言うと、

もう一人の男が立ち上がり。

 

 

「更識。テメエはすっこんでろ俺が行く、『好きにしろ』っていうことは、

俺たちがどんな行動をしても自分の計画に支障はないって言ってるようなもんだろ?

舐めやがって」

 

 

 

 

「アンタがひとりで行くのかよ?」

 

 

「ああ、レベル5の俺を舐めた事をたっぷりと上の連中に後悔させてやるよ」

 

 

 

 

そう口にした男は目の前にあった木材でできた机を一瞬で消し炭にした。

 

 

 

「現場の方はあんたに任せる、俺は久しぶりに家族に会いたいからな。

そう…ずっと殺したいと思ったあのクソどもに」

 

 

 

歪んだ表情をしながら更識と呼ばれた少年は口にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




初めましてライナナ。
気弱であるため、今更挨拶です。


今回はオリキャラが4人登場です。
奏の方はあとで設定についかしまして、
落第生ののほうは戦闘のあとに追加します。


更識に関しては出すか悩みましたが、出しました。

この子が更識姉妹と遭遇したらどうなるかね?
ぶっちゃけ悩んでおります。



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